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【人】 厨房担当 那岐[一度、伏せた視線を上げて、微笑む。] イザナギノミコトの那岐。 名字はもうバレてると思いますけど。 下の名前は、ナギです。 [彼には"個"を認識されたくて、そう告げた。*] (27) 2023/03/07(Tue) 2:18:58 |
【人】 店員 チエ[あ。食い倒れのフレーズは不味かった>>16。 口元抑えるのは気づいたけど、あえて指摘はしないでおこう。] デート、しますよ? 映えある一番手。 [言いながら、なんだか頭の中がふわふわしてきた。 え、一番手? どういうこと? いや、え、なんでこんなことになってる、んだっけ? 平気なふりしてるけど、デート、いつぶりだっけな。 いやいやこの場合のデートっていうのは言葉の文みたいなもので普通に遊びに行くだけ、だけど。 言ってることおかしくないか? 大丈夫か?] ……ん、探す。なんか良さそうなやつ、絶対探す。 [楽しみなんて言われたら、全力出さざるを得ないじゃないですか*] (28) 2023/03/07(Tue) 2:25:44 |
【人】 タカノ[ さいしょの約束は、果たされた――。 ] いや、まさか。 [ それは自室での呟きだ。 皆が知っている名前ひとつ、 漸く手に入れたという有様なのに、 音が、止まない。 あれだけいつも冷えている指先が、 熱を失わない。 でもその正体を、知ってはいけないという 警告音も確かに聞こえるのに、 冷静な判断力を失っていたのかもしれない。 ] (34) 2023/03/07(Tue) 3:07:25 |
【人】 タカノ[ 意識的に行っていたわけではない。 という言い訳を、させてほしい。 ] 顔、見に来た。 [ そして決して仕事を疎かにしては いないとも。 知りたかった。訪れるたび、 なにか一つでも、那岐を。 自然と、週に一度か二度だった 来店は、二日とおかず、という頻度に変わった。 ] (35) 2023/03/07(Tue) 3:08:01 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a7) 2023/03/07(Tue) 3:08:04 |
【人】 タカノ こういうの、好き? [ そして、会話もまた。増やしたというか 気づいたら増えていたかな。 聞き役に徹することの多い彼から、 いくつでも、引き出さんと、饒舌に。 スマホの画面を見せながら問うた。 画面上には、地方へ赴いた際の景色や ついでに訪れた観光地のマスコット等。 実家の犬まで多岐に渡り。 ] ここ、気に入ってるんだ。小さな湖の近く。 夜は特に静かで、なーんもしないを やりにいく。 一時間ちょっと、バイク走らせて。 夏に行くと、ちょっと賑やかだけどね虫の音が。 [ 数少ないオフの日の事も、思いつくままに ――言うなれば、後先考えず 話した。 ] (36) 2023/03/07(Tue) 3:09:26 |
【人】 タカノ[ そうしていくつかの日を過ごした後。 トークアプリでの会話も、 いくつかあった。そのうちの一つ。 『休みの日、いつ?』 迷った後にやはり、追伸を。 『これは、どこか遊びに行かないかっていう 下心のある、質問です。』 送ったその日はそこそこ後悔したし もっと言葉の選びようがあったと 頭を抱える羽目になった。 普通に考えれば――。 ] (37) 2023/03/07(Tue) 3:09:55 |
【人】 タカノ[ そう、普通に考えれば 同性の友人の言葉としてなら なんの問題も、ないその言葉の先に ] ………俺 ヤバい奴だったのか [ あの日、燻って消えかけそうになっていた 思いの名を、知った。 ] キモいとか言われても、 ごめんねで済ませられないな もう。 [ だけれどどうしても、 知らないままのほうが良かったとは思えなくて。 ] これっきり、返事来なくなったら どうしよ [ ――その時は素知らぬ振りを、できるだろうか。 気さくな、よく来る常連客の顔なんか、 もう、覚えちゃいないってのに。 判断力、今頃戻ってきても、もう遅い。** ] (38) 2023/03/07(Tue) 3:10:41 |
タカノは、メモを貼った。 (a8) 2023/03/07(Tue) 3:13:26 |
店員 チエは、メモを貼った。 (a9) 2023/03/07(Tue) 3:27:37 |
店員 チエは、メモを貼った。 (a10) 2023/03/07(Tue) 3:31:01 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 過日:法事当日 ― [とある地方の古刹で、母方の祖父の三回忌は執り行われた。 祖父は2年前の時点でそれなりに高齢だったが、鬼籍に入ったのは穏やかな老衰からではなく、事故にも等しい急性の病から。とはいえその病が出たのも年の所為とは言えたかもしれないが。 父親を亡くした「おかーさん」は、落ち着いた様子ながらも時に俯き。 青春の日々から共に過ごした夫を亡くした「おばーちゃん」は、声こそ抑えながらも、たびたびハンカチで目元を拭っていた。 祖父を失くした速崎璥は、まるで何も思っていないような顔で、席に着いていた。 「女性」の参列者の中でただひとり、黒のジャケットとスラックスのフォーマルスーツを着ていた璥は、それ以外の理由でもこの場の自分を「異質な者」と感じていた。] (39) 2023/03/07(Tue) 7:03:12 |
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。 (a11) 2023/03/07(Tue) 7:07:36 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[あれから、今はまだ遠い地の『うさぎ』でのことを思う。 それこそ海外ドラマの中の多種多様で愉快なエイリアンのように分裂でもできていれば、騒動の件を別にしても、店に残してしまったスタッフ>>2:575>>2:594の負担を減らすことは叶ったかもしれないし、「大咲&速崎のクッキー」を、速崎抜きの大咲ひとりでサーブさせるという事態も避けられただろう。 仮に村がコンソメに焼かれていたらエイリアンでも救えないかもしれないし、誰が一番可愛いかスマッシュ大乱闘にどこまで乱入するかも謎だが。 クッキーの三種類目は初めから大咲ひとりの手で届けられるもので――その行方は知らぬまま、一先ず置いて。 手を重ねずに膝の上に置いている、参列者席上の速崎璥の頭の中にこの時あったのは、けれどこうしたことではなく。 今の時点ではどうにもならない、昨夜の思い>>2:563でもなく。 以前の夜に店を訪れた「タイガー」――美澄のことだった。 その美澄のアリスブルーの未来>>2:670については、おそらくこの時の速崎は知らぬまま。] (40) 2023/03/07(Tue) 7:39:02 |
【人】 役者 セロ[それは、咲く前に枯れた蕾、実る前に摘まれた果実の芽。 画面の向こうのヒーローや、舞台で輝くアイドルのような、美しいものへの憧憬に似たもの。 きっと、そういうものなのだ。]** (41) 2023/03/07(Tue) 7:54:33 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[あの晩に美澄(「タイガー」呼びの了承も貰った!)と話した時>>2:41の速崎は、やはり、至って明るく応対し続けていた。 美澄からイギリスにいた旨を告げられた時、相手の来歴を質すような己の非礼でタイガーを傷つけることにならなくて良かった……と内心思いほっとしたり。 ハラムとハラルの違いをはじめとした宗教事情になれば、うんうんと世間話の態で相槌を打ったり。 そしてアレルギーの話題にもまた、「ですよね〜」と頷いていたのだが――。 この時美澄が口にした「申告」の語は、この本音が紛れもなく「作る側」の言い分だと示すもの。 紺の暖簾の上の白い「みすみ」が、この時に再び、速崎の脳裏を過る。 それでも、この場で速崎が見聞きしたことが、ただこれだけに終わったならば。 「ああ、あのご飯屋さんの親戚か孫かなあ」くらいの感慨で留まっていたのかもしれない。] (42) 2023/03/07(Tue) 8:47:12 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[美澄は、泣いていた。ぐずぐずと泣いていた。 大咲との話の中で(その話の中身>>1:369>>1:370を聞き取れなかったが故に、速崎は昨夜の「なんで」の続きが判らないままでいた)「ばあちゃん」の語を口にしていた>>1:341>>1:396。 大咲や嘉数の差し出す温かさのおかげか、一度涙が止まって見えて、けれどもまた目元を拭って>>2:42>>2:44。 その後に美澄がほろりと口にした「こんな店で仕事できたら」まで、きちんと頭に入ってこなかったのは。 いつものゲイザーの笑顔の裏で、一瞬だが、ぼんやりと頭を過ったものがあったから。] ( タイガーは、泣けるんだ。 「ばあちゃん」亡くなって――お店無くなって、 もう、大分経つのに、泣けるんだ。 ) [実際にこう呟いてしまえば、「うさぎ」としての明るい笑顔が崩れてしまう気がしたから、この時は、努めて口に出さないようにしていた。] (43) 2023/03/07(Tue) 8:47:28 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[……配布された経典を開いて読む仕草しながらも、法要の読経は上の空。 未だに泣くことができる若き虎と、 もう泣かなくなってしまったエイリアン。] ( 去年も、 ……泣かなかった、な。 結局、おじーちゃんが死んだその時、だけだ。 ) [こうして法要が終わった後、久々に顔を合わせた祖母や母、父やきょうだい、親戚らと話をしながら。 その日は母方の実家に泊まって過ごすことにした。 『うさぎ』のもとへ飛び立つのは、明くる日の朝だ。] (44) 2023/03/07(Tue) 8:47:47 |
【人】 厨房担当 ゲイザー( おじーちゃんのことも、すぐに泣けなくなった。私は。 ) ( テンちゃんにひどいことしても、別れても。 あんなに、苦しかったのに、泣けなかった。 ) ( ……マシロのことだって、私、泣いてない。 行ったり来たりの繰り返しなのに、泣けてない。 ) (45) 2023/03/07(Tue) 8:52:35 |
【人】 厨房担当 シャミ─ その翌朝 ─ でーと? [目を覚ました。自宅の天井。 途端に込み上げる嘔吐感に横を向いて背中を丸める] (デート?) [昨夜の途中から記憶が霞んでいる。 酔ってはいないはずだ、アルコールを摂れたはずがない。 枕元には、くしゃくしゃのティッシュが数枚入ったポリ袋と、蓋の閉まった水のペットボトルが見える。 素っ気ない、企業の商品名が書かれた普通の量販品の箱ティッシュに手を伸ばす。 どうやって帰って来たんだっけ。気絶した? まさか] (デート???) (47) 2023/03/07(Tue) 9:02:40 |
【人】 厨房担当 シャミ[賄いの場には出られたんだっけ。 お客様は美味しく食べて帰られたっけ。 ゲイザーは無事に着いたのかな。 アリスブルーの子と何を話したっけ。 (デート) 抑えずに吐いたとしても胃は空で、また苦い汁が上がってくるだけだろう。 薬を飲もうと体を起こすと、少しずつ記憶がはっきりしてくる] デート…… いや、私、何言って [なんだろう。バッドステータス・ハイ? 少し箍がゆるゆるになっていたような、それで、なんか自分から言ったような。デートって] (デートしますよって言ったよね?) (私と、デートしますよって、外食一緒にしてくれるって) [もう一度シーツに沈む。 待て、夢かも知れない。息を整えて、もう一度昨夜の記憶を反芻しようと*] (48) 2023/03/07(Tue) 9:04:16 |
【人】 客 クリス── 俺はそんな連日うさぎの穴には行けないからね ── [金だ。金さえあれば通うのに。神田さんみたいに皆勤賞だって狙うのに。俺にはいかんせん金が無い。 しかし宣言通り財布を軽くした日は楽しかった。 本当に財布は軽くなったが、色々シェアしたおかげで、かかった金額以上に美味しい物を食べられたし、楽しかった。ふふっ。 俺は幸せそうに笑いながら、あの日以来初めて。 うさぎの穴の扉を潜る。] ただいまー。 [潜る時の言葉はきっとこれ。 だってこの言葉が本当にしっくりくると思うから。] (49) 2023/03/07(Tue) 9:25:14 |
【墓】 厨房担当 マシロ ― 白うさぎは混乱中 ― [ 分かってるのに、ちゃんと聞きたくて嘘をついた。 そんなちょっとした我儘で零した「勘が良くない」を 可愛い嘘、なんて言われて大咲は更に混乱する。>>2:659 あのもう頭と頬と胸全部が熱くて、砂糖みたいに甘くって 限度を超えてしまいそうなんです。 平常心、平常心……と言い聞かせるよう心中で唱えながら そういえば、お互いのこと、実はあんまり知らないなと 気付いたのは 連絡先が差し出されてから。>>2:660 ] ……合意がある場合でも、ナンパって、言いますかね [ 出来れば、その、ナンパじゃなくて。 貴方が好きなんですって言うための、…ううん 私と貴方を知るためのチケットに、なりませんか。 なんて思いも込めて、掴んだ服。 ] (+0) 2023/03/07(Tue) 9:51:17 |
【墓】 厨房担当 マシロ……〜〜〜!? [ 駄目です大咲キャパオーバーです助けて店長!! いや店長ヘルプしてもらっても解決しませんが! 「待て」ができなくなるとか可愛いとか そんな、これ以上わたしを熱くさせてどうするんですか。 何かを堪えるように唇を噛む神田と同じくらい 間抜けなきょとん顔と赤い頬を晒した大咲は 「終わったらすぐ連絡するのでっ」と言い逃げて 厨房を抜け、バックヤードへ駆け込み、 >>2:156 いつの間にか鎮座している新顔を抱きしめた。 製作者によもや目撃され、可愛いと思われていたり>>2:669 貴方の心の中の主張なんか勿論知らぬまま>>2:684 白うさぎは落ち着くまで忙しさも忘れ、 焼きたてパンみたいなふわふわうさぎで心を落ち着けた。* ] (+1) 2023/03/07(Tue) 9:51:34 |
【墓】 厨房担当 マシロ ― うさぎの穴から出た後は、 ― [ 二連トラブルがあってもうさぎの穴は営業を終えた。 大咲は爆速で洗い物や後片付け、在庫確認、 明日のランチ向けの軽い仕込みを手早く済ませる合間。 店へ個人置きしているタンブラーをひとつ持ち出し いつもお客様へ提供するのと全く同じ手間と時間を掛け 淹れたコーヒーを、タンブラーに注いだりも。 ] ごめん皆、クローズ作業終わったからもう帰るね! ちょっとあの、大事な用があるんだ! [ 制服から私服へ着替え終え、鏡で前髪を整えると 面々に声を掛け、大咲はスカートを翻した。 黒色のドレープ袖のブラウス、白のマーメイドスカート。 クリーム色のボアカーディガンを羽織り、 タンブラーを鞄へ仕舞って、スマホを取り出せば。 渡された連絡先、…声が聞きたくて電話を選ぶ。 ] (+2) 2023/03/07(Tue) 9:51:52 |
【墓】 厨房担当 マシロあの、……大咲です 今退勤したから……えっと、会いにいって、いいですか すぐ向かう、ので! [ 神田ブレンドのコーヒーは まだまだ寒い春先の夜の中、待ってくれたお礼として。 在庫ちょっと勝手に使ってごめんね店長! 人生掛かってるんです、可愛さに免じてゆるして! そう。店長やスタッフ達には遠慮も照れもなく 「大咲かわいいもんね〜」とか言えるのに。 なんで一人の言葉に、あんなに乱されたのか、とか 解答欄はとっくに埋まってる。 きっと通知音に気付いてくれた貴方がいる場所へ 時計うさぎみたいに慌てて向かえば、 貴方はどんな顔でそれを迎えてくれただろう。 ] (+3) 2023/03/07(Tue) 9:52:22 |
【墓】 厨房担当 マシロごめんなさい、お待たせしました、神田さん これ……寒かったと思うので、良かったら。 ……えっと。家の方向、どっちですか? 私、ここから一駅だけ電車に乗らなきゃで。 でも終電までまだあるし、明日はシフト無い、ですし。 ちょっとだけ、ゆっくりめに歩いて、いいですか …………顔見ながら、話したい……です。 [ もし話し終えるだけの時間がなければ、電話でも。 そんなことも頭を過ったけれど 特別、な貴方には、やっぱり直接聞いて欲しい。 徒歩圏内に家があると教えて貰えるのなら 何だったら、近くの公園へ寄り道をしてでも。 ] (+4) 2023/03/07(Tue) 9:52:49 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ どうするかの結論はともかくとして。 コーヒーは無事に神田の体を温めるには至れたか。 いつもなら気兼ねなく歩ける見慣れた道も、 今日ばかりはまるで異世界みたい。 ] ……改めてみたいになるんですけど。 うさぎ、喜んでくれて、ありがとうございました。 誰かにこの話をするの ……初めてだから 上手く話したり出来ないかも、しれないですけど。 聞いてくれますか、──知りたいって言ってくれたこと。 [ 伺うように、瞳を見上げる。 肯いてくれたなら、今まで誰にも言いたくなかった、 ──言えなかった過去のことを、貴方に話したい。 同時に、抱え続けていた夢の、もうひとつも。* ] (+5) 2023/03/07(Tue) 9:54:21 |