【人】 口に金貨を ルチアーノ夜も深く、ネオン街から遠く離れたところにある一つのクラブ。 紫色の照明が眩い地下からの階段を、煽情的な衣装の女と灰色のチェスターコートを羽織った男がゆっくりと上っていた。 頭一つ分小さな女が顔を陰らせながら首を擡げ、長躯の男は視線に気づくとやうやうしい仕草で口を開く。 「浮かない顔をしているね。 ……だけど今、僕たちはきっと同じ気持ちのはず」 細腕ながらもしがみつく腕、吊られるように眉を下げた男から告げられるのは蕩ける様な甘い言葉。 「今日のあなたもすっごく可愛らしかった。 Gattina,またすぐ会いにくるね」 花一輪、腕を離す代わり胸元に添え手の甲へと口づけが落とされれば二つの影は離れていく。 そうして男は薔薇の様に頬を染めた女の傍らをすり抜け大通りの方角へと靴を鳴らして歩いていった。 「……ふぅ。 Pronto.――今店から出た、車寄せておいてくれるかー? 次に向かう前に女の宝石を見繕っていく。開いてる店手あたり次第当たるぞお」 (13) 2023/09/02(Sat) 6:46:12 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ名前:ルチアーノ・ガッティ・マンチーニ 性別/年齢:男/27歳 身長:180cm 所属組織/立場・肩書:マフィア/ソルジャー 表向きの仕事:金融会社の跡取り息子 得意武器:拳銃やナイフ、肉弾戦は苦手 ひとこと:「いい女の周りは金回りが良くて助かる」 (14) 2023/09/02(Sat) 6:48:17 |
口に金貨を ルチアーノは、メモを貼った。 (a6) 2023/09/02(Sat) 6:49:57 |
【人】 無敵の リヴィオ「…見回りの時間かな?」 鏡に向けられた翠眼が近付く人影へと向かう。 今日もいつも通り朝から自分の顔にお熱な様子。 相手のあからさまにうんざりする顔を見ても変わりそうにもない男は、立ち上がり隣に立ったところで再度口を開いた。 「分かった、向かおうか……と言いたいところだが」 視線がデスク上のコンパクトミラーへと向けられている。 「立ち上がった際に前髪が8mmズレてしまった。 すぐに整えるから3分待ってくれないか」 いつも通りの意味の分からない面倒な要求。 構っていては時間の無駄。 それを理解する者はすぐさま男の腕を掴んで、背に投げかけられる声を聞きながら変わらない平和な街の見回りへと向かうのだった。 (15) 2023/09/02(Sat) 7:46:16 |
【人】 無敵の リヴィオ名前:リヴィオ・アリオスト 性別/年齢:男/27歳 身長:179cm 所属組織/立場・肩書:警察/巡査部長 表向きの仕事:警察 得意武器:拳銃 ひとこと:「髪の乱れは心の乱れ……勿論今の俺も最高だけどね」 (16) 2023/09/02(Sat) 7:49:33 |
無敵の リヴィオは、メモを貼った。 (a7) 2023/09/02(Sat) 7:51:23 |
【人】 花浅葱 ヴリエミァ「Scacco matto、ミスター」 男は盤上に孤立した相手のキングを指で弾いて、口元に薄い笑みを浮かべた。 ここは署内の休憩室。 仕事中であれば、チェスを1ゲームするほどの休憩時間は昼以外にはないだろうが。 「あー、白熱しましたね。楽しかったですよ」 悔しがる相手をよそ目にデスクへと足を向ける。 気分は良いが、何かを忘れている気がして首を傾げた。 そういえば……昼を食べてないかな? 「まぁいいか。面倒だし」 昼寝の時間も取れてないがチェスをしたから仕方ない。 あくびを噛み殺してデスクに着けば、部屋に響く電話のコール音。受話器から届いた声に、男は少しだけ苦い顔をした。 「やぁ、アリーチェ。 今日も順調にトラブルを引き寄せているかい? 振込詐欺、あぁ……え、署に繋げる? ……OK、話してみようか」 切り替わった時、電話が繋がったままかどうかは相手次第だ。 (17) 2023/09/02(Sat) 8:43:49 |
【人】 花浅葱 ヴリエミァ名前:エルヴィーノ・ルカ・バディオリ Elvino Luca Badioli 性別/年齢:26歳 身長:177cm 所属組織/立場・肩書:警察/巡査部長 表向きの仕事: 街の治安維持、マフィア対策など 得意武器: 銃各種。 使う場面は限られるが、拳銃を両手に持つ2丁スタイルを最も得意としている。 ひとこと: 「よろしく。……あぁキミ、腕のいい技師を知らないかい?」 (18) 2023/09/02(Sat) 8:46:45 |
花浅葱 ヴリエミァは、メモを貼った。 (a8) 2023/09/02(Sat) 8:51:12 |
【人】 拷問吏 ネロ「……仕事場に尋ねて来よう者がいるとはな。 何、取り込み中ではあるが急ぎの用向きであろう」 追い返しはせんよ、と椅子を用意した。 だが相手は事務的に用件を伝えていく。 「承ろう。期日までには口も割ろう。 何、男も女も鳴かすは変わらぬよ」 一般的に痛みへの耐性は女の方が強いとされるが 個人差もあるうえ強い痛みに対してはさほど差はない。 事務的な男は必要事項だけを告げて去っていく。 組織の一般的な人間の姿だ。 拷問吏は一つ増えた仕事を片手に、白湯を口にした。 ……背後で物音がする。 振り返るとそこには、椅子に縛り付けられている男。 仕事道具を手に取り、その男の耳元に口を遣り 弦楽器を静かに鳴らすような声で優しく囁く。 「愛いな、薬品からの覚醒が早くなったではないか……」 (19) 2023/09/02(Sat) 10:19:37 |
【人】 拷問吏 ネロ名前:ネロ 性別/年齢:男/24 身長:164p 所属組織/立場・肩書:マフィア/アソシエーテ 表向きの仕事:拷問吏 得意武器:断ち切り鋏 ひとこと:「……そう暴れて誘ってくれるな、嗜虐を煽られると拙も手元が狂う」 (20) 2023/09/02(Sat) 10:20:32 |
拷問吏 ネロは、メモを貼った。 (a9) 2023/09/02(Sat) 10:21:33 |
【人】 オネエ ヴィットーレ街の片隅、小さなバー。 可愛いベビーピンクの扉を開ければ、 中は意外にも落ち着いたダークブラウン基調の内装がお出迎え。 右にカウンター席、左にテーブル席。 10名ほどが定員のその小さな店に訪れれば、 赤髪を掻き上げたようなヘアースタイルの男が声をかけてくる。 「──あら〜〜♡いらっしゃい、アタシのお城へようこそ♡」 (21) 2023/09/02(Sat) 12:24:01 |
【人】 オネエ ヴィットーレ名前:ヴィットーレ 性別/年齢:男/33 身長:186cm 所属組織/立場・肩書:ノッテファミリー/メイドマン 表向きの仕事:bar『Collare』のママ 得意武器: 催涙スプレー ♡ひとこと: 「え?また体が逞しくなった?も〜♡乙女になんて事言うのよ♡ ぶっとばすわよぉ♡ 」 (22) 2023/09/02(Sat) 12:29:11 |
オネエ ヴィットーレは、メモを貼った。 (a10) 2023/09/02(Sat) 12:30:56 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ「……というわけで、閉幕だ。実に悲しいお話だっただろう、諸君?」 芝居がかった動きで両手を広げ、 目先に広がる子供たちの輪に語り掛け、 しくしく泣いてる子供を見つければその目尻を微かに歪まて。 「どうした[任意名称]いや待った当ててみせようそうだなお前の反応からしてごく最近似たような感じで死んだ何かを見ただろうそうだなそれは……お前のペットの犬だろうそうだろう」 途端に早口になった『先生』の言葉に驚き、目を見開いて頷いた子供の頭を軽く撫で、顔を逸らして空を見上げた。 「ヒヒ……こほん、Non è vero?……なんでわかったか不思議? そうでもない。なんせ俺はお前達の先生だからな。 さあ、明日は楽しい話をしてやろう。今日は終わりだ、また明日。」 ばいばいせんせい、去っていく子供達。 空を見たまま手を振って、ふらりふらりと歩き出す。 自身が営業する閑古鳥と同棲中のモーテルの扉を越えて、 やっとにやけきった顔が地平に向いた。 「ああ〜たっまんねえ〜チョロい子供誑かして感情操り放題して盗撮盗聴機つけて古巣に帰って好き放題に日常覗いて情報全部ブチ抜いてそこから枝葉を広げて手を広げて整理して形にして…… それで、これから……お仕事だもんなあぁ〜! Che gira,che te gira!Mygrindstone continua a girare...」 誰に語るでもない、ただ虚空に歌と言葉を投げかけながら己が身を抱いて震わせる。 微かな水音と共に内腿を光が伝っていって狂喜に蝕まれた女を飾った。 (23) 2023/09/02(Sat) 12:47:27 |
【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ名前:カンターミネ・ヴォーフル 性別/年齢:女/20 身長:153cm 所属組織/立場・肩書:マフィア/メイドマン 表向きの仕事:モーテル経営、街中の自由人 得意武器:自作の薬品 ひとこと: 「……ん?なんか警察がきな臭いな、次の奴にも聞くか……」 (24) 2023/09/02(Sat) 12:48:23 |
歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネは、メモを貼った。 (a11) 2023/09/02(Sat) 12:49:45 |
【人】 日差しにまどろむ ダニエラ昼下がり。当直の電話番。 上司からの指摘を受け整理整頓したはずのデスクは、ものの3日で元の有様へと返っていた。 鳴らない電話を後目に、指先がキーボード上を舞う。 端のキーをタイプする両手小指にだけ、艶やかなエナメルが咲いていた。 「あー」 「できたあ」 気怠げな声。 視線を移した右腕の腕時計は、定刻より前を示している。 女は物臭で、自堕落で、――そうあることに関しては本当に余念がない。 そのことと、終業時間が近付く頃には不思議と仕事を終えている特技とは、どうやら矛盾しないらしかった。 この日もそれで器用に終えた仕事を見返しながら、薄化粧の口元が弧を描く。 ずぞ、とスムージーの底でストローが鳴った。 (25) 2023/09/02(Sat) 13:01:14 |
【人】 日差しにまどろむ ダニエラ名前:ダニエラ・エーコ 性別/年齢:女/21歳 身長:158cm 所属組織/立場・肩書:警察官/巡査 表向きの仕事:警察官 得意武器:自動拳銃 ひとこと:「問題は、誰に提出するか…だよねえ」 (26) 2023/09/02(Sat) 13:03:08 |
日差しにまどろむ ダニエラは、メモを貼った。 (a12) 2023/09/02(Sat) 13:04:14 |
【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ「……というわけだ。現在島の上は不安定な情勢になっている。 今は大きな動きも見られず穏やかな状態にはなっているが、 引き波があった後には必ず寄せ波が来るということを忘れてはならない」 シトロンの香りも爽やかな三日月島は、陽気な風ばかりを吹かせているわけではなかった。 三日月島支部では、いつもは帽子の下に笑顔を携えている警察官達が、 事態の緊張感をよくよく思い知るかのように表情を引き締め朝礼にあたっている。 普段はどことなく緩んだ雰囲気の者であっても、警察としての意識を呼び起こしていた。 「マフィアに強いマスコミは、既に情勢の動きを予見して記事を挙げつつある。 こちらの動きを注視されもしている、味方であるとは思わないように」 必ず何かが起こるという予感を誰もが大なり小なり持っていながら、 しかし警察というのは後手で動くことこそが本意であるようなもの。 何も起こらないようにするための準備というのは身を削るほどにせざるを得ず、 しかし無辜の者たちの両分を侵してはならない存在だった。 ――……今はまだ。 「では、解散。本日も怪我のないようにね」 (27) 2023/09/02(Sat) 13:23:49 |
【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ名前:ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア 性別/年齢:男/45 身長:200cm 所属組織/立場・肩書:警察/上級警部 表向きの仕事:同上 得意武器:Px4 Storm ひとこと:「治安の維持が私達の目的だ。いつでもそれを忘れてはいけないよ」 (28) 2023/09/02(Sat) 13:24:22 |
Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオは、メモを貼った。 (a13) 2023/09/02(Sat) 13:24:35 |
Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオは、メモを貼った。 (a14) 2023/09/02(Sat) 13:28:56 |
【人】 門を潜り ダヴィード夕闇が濃くなりつつある路地裏。 ひっそりかんとしたその片隅に、何やらを取り囲んでいる数人の影がある。 そこに場違いに明るい声が響いた。 「そうだ!写真を撮りましょうよ、記念ですから」 さも思いついたかのような物言いだが、 当たり前のように差し出された大ぶりなカメラはあらかじめ準備されていたもの。 上機嫌な様子でカメラを構え、被写体へレンズを向ける。 それはまるで幸せな家族写真を撮るかのように、明るく朗らかな声で。 「ほら、笑って!」 パシャリ。 全身にありとあらゆる暴力の痕跡を張り付け、気を失った男の写真を――敗北と服従の証をフィルムに収めた。 (29) 2023/09/02(Sat) 13:42:30 |
【人】 門を潜り ダヴィード名前:ダヴィード 性別/年齢:男/17 身長:172cm 所属組織/立場・肩書:マフィア/アソシエーテ 表向きの仕事:チンピラ 得意武器:ナイフ ひとこと:「笑ってくれなかったですね。悲しいな」 (30) 2023/09/02(Sat) 13:44:12 |