人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【人】 ユスティ



   知ったような口を利くな。
   キミにボクの何が分かる。>>15


   与えられたものを行使するだけの矮小な器が
   水ひとつない銀の杯のことなど、
   何を理解した気になっているのか。

   その圧倒的な差を思い知る度に
   乾いた嫉妬心がじりじりと硫化を生む。



(22) 2023/09/25(Mon) 19:40:06

【人】 ユスティ



   項垂れていたユスティの頭に鳥がとまる。>>19
   着地地点に誤差があるなど知りもせず
   その目に映るのは高度な物体操作の実現という
   凡人には成しえない力技の成功事例のみが伝わる。

   こんな事が出来る人は、一人しかいない。>>18



(23) 2023/09/25(Mon) 19:48:16

【人】 ユスティ



     腹立たしい

     その何気ない行為ひとつ成し得るために
     血を吐く思いで身を裂く者もいるというのに



(24) 2023/09/25(Mon) 19:49:02

【人】 ユスティ



   「3秒でここまで上がってこれたらいいよ。」


(25) 2023/09/25(Mon) 19:49:31

【人】 ユスティ



   図々しい申し出には無理難題で返すのがいい。

   返事の記述と共に再び織り込まれた鳥は
   彼女の穏やかなそれとは異なり
   勢いよく直線上に飛び、地面へと刺さるだろう。*


(26) 2023/09/25(Mon) 19:51:18

【人】 エウロパ



  秀才の苦労を馬鹿にしたいわけじゃない。

  私にとっては何気ない行動一つ、
  ユスティの劣等感を煽るなんて。>>21

  
  
ただ、私は君と仲良くしたいだけなのに。
 

  
(27) 2023/09/25(Mon) 21:46:27

【人】 エウロパ



  その身が魔力で満たされていないのも。
  私は分かってる。>>22

  そうだね、だからこそ思うの。
  血のにじむような思いで努力しなければ
  本来成功なんてしないはずの魔法を
  成功させているんだ、ってこと。>>24

  魔力が強ければ力技で成功する魔法。
  それを丁寧に、機織りみたいに
  織り上げていく姿は私にはないものだ。 

  
(28) 2023/09/25(Mon) 21:47:07

【人】 エウロパ



  知ってるから、言ってるんだよ?

  知ったかぶりじゃないもん。
>>22

  君は昔から、努力を欠かさない。
  私は君以上に努力している人を知らない。
  ずっとそんな君を尊敬してるんだ。 

  
(29) 2023/09/25(Mon) 21:47:35

【人】 エウロパ



  地面へ突き刺さった鳥は、
  
もしかしていいよってことなんじゃない?

  だって、嫌なら無視すればいいもんね?
  そう思った私は上機嫌でその中身を確認する。>>25 

  
(30) 2023/09/25(Mon) 21:47:55

【人】 エウロパ



   「つまりいいってこと?!
    やったー!」


   
  なんて言ってる間に3秒経ってそうだけど
  これはノーカウントってことにしてほしいな。

  一歩二歩、と後ずさって少し距離を作ってから。 

  
(31) 2023/09/25(Mon) 21:48:23

【人】 エウロパ




  「―――――風よ、我を彼の地まで運べ
   瀑布を遡るかの如く
   天に向かって吹きすさべ…… 」



  
(32) 2023/09/25(Mon) 21:49:21

【人】 エウロパ


  
  詠唱しながら、助走をつけて。
  高く、飛び上がれば、巻き起こる上昇気流が
  私の身体を宙へと浮かす。

  でもこれだけじゃ、屋上の高さには届かない。

   
(33) 2023/09/25(Mon) 21:49:42

【人】 エウロパ




   「シルフィードの翼をこの身に宿せ
    巡りゆく因果の糸を手繰り寄せろ

    風を、空気を、我の望むままに。」
 


  
(34) 2023/09/25(Mon) 21:50:32

【人】 エウロパ



  まるで、そこに見えない階段でもあるかのように
  私は空中を駆け上がっていく。
  ふわり、ふわりと軽やかに。

  体に翼でもあるかのようなその動きは
  魔法じゃなければ成し得ない動き。 

  
(35) 2023/09/25(Mon) 21:50:50

【人】 エウロパ






                
一歩

  
(36) 2023/09/25(Mon) 21:52:15

【人】 エウロパ




         
二歩
 

                
  
(37) 2023/09/25(Mon) 21:52:41

【人】 エウロパ


   
三歩


         

                
  
(38) 2023/09/25(Mon) 21:54:15

【人】 エウロパ



   
屋上の柵の上にひらりと降り立ち。



  
(39) 2023/09/25(Mon) 21:54:42

【人】 エウロパ



   「ユスティー!みてた???

    ほら、これはもう、3秒ぴったりでしょ!

    異論は認めません!
    これで宿題手伝ってくれるんでしょ?」

  
(40) 2023/09/25(Mon) 21:55:34

【人】 エウロパ



  はしゃぎながらトン、と
  君の横へと降り立つ頃には
  巻き起こっていたはずの風は全てやんでいる。

  近くに植えてあった木の葉っぱが
  風のせいで地面に散乱しているのは
  見なかったことにしておこうかな……。 


  
(41) 2023/09/25(Mon) 21:56:02

【人】 エウロパ



   「あのねー、天文学の宿題を手伝ってほしくて!
    いいよね?そういう約束だもんね?

    ……あれ、そういえばユスティは
    ここで何してたの?
    なんか魔法使ってたみたいだけど。」


  微かに空気に残る魔力は君の物、そうでしょう?
  何してたんだろうって気になって聞いてみたけど
  答えてもらえたかな? *

  
(42) 2023/09/25(Mon) 21:56:45

【人】 ユスティ



   何が好きで手伝わなければいけないのか。
   勘弁して欲しいとユスティは苦虫を噛み潰す。

   無理難題に逆上してくれれば
   どれだけ楽なのだろうか

   残念ながらエウロパという少女は
   そう思い通りにはなってくれない>>31


(43) 2023/09/25(Mon) 23:23:41

【人】 ユスティ



   本来なら出来ないと決めつけるはずだ。
   だがしかし彼女は疑わない。

   やればできると、疑わない。

   挫折を知らないがために
   己の実力に蓋をしないからこその芸当

   無邪気な大声に心がささくれだつ様は
   ユスティ自身もまた自己嫌悪を覚えてしまう。


(44) 2023/09/25(Mon) 23:24:25

【人】 ユスティ




   「…………意地悪がすぎたかな。」


(45) 2023/09/25(Mon) 23:24:33

【人】 ユスティ



   どうせできるわけが無い。
   ユスティはその憶測を疑わない。

   エウロパが辿り着くことがないと踏み
   屋上を後にしようとその声に背を向ける。

   そもそも無言詠唱なんて普通じゃできない
   詠唱を完璧に唱えてこその魔法であると
   それこそがユスティのポリシーでもあった。


   何度も無言の芸当を見せられた側の彼には
   今更詠唱を行う姿など滑稽そのものだ。>>34

   再びため息をつくと扉に手をかけ、


(46) 2023/09/25(Mon) 23:25:18

【人】 ユスティ




     その刹那、歳星の姫が空を舞った



(47) 2023/09/25(Mon) 23:25:46

【人】 ユスティ




   突然の飛躍などないのだと
     突きつけるように空を踏みしめる。>>36>>37>>38


   それなのに凡人がようやく上り詰めた場所を
     まるで階段のように軽やかに飛び越える。>>39


    その光景はまるで女神が下界に降り立つよう。



(48) 2023/09/25(Mon) 23:27:02

【人】 ユスティ



     振り返ると彼女はもう、そこにいた。


(49) 2023/09/25(Mon) 23:28:01

【人】 ユスティ



   誰もが見惚れた姫の舞
   時間が止まったかのような錯覚さえ覚える光景は
   目に見える全てを魅了するだろう。


   しかしながら裏腹にユスティが感じるものは
   腸が焼け爛れたかのような嫉妬でしかなかった。



(50) 2023/09/25(Mon) 23:28:50

【人】 ユスティ



   「そんなに魔法の腕が立つのなら

        勉強だって一人で出来るんじゃないの?」


(51) 2023/09/25(Mon) 23:29:34