人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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イクリールは、少女はやはり朝食の場には現れなかった。けれど、確かにこのギムナジウムに居る。今もなお。
(c3) 2021/05/30(Sun) 20:08:35

甘夢 イクリールは、メモを貼った。
(c9) 2021/05/30(Sun) 20:54:42

【墓】 甘夢 イクリール

>>+14 中庭 スピカ

「……ごきげんよう、スピカ。
 今日も会えてうれしいわ。」

イクリールは、今日も変わらず中庭に居る。
まだ部屋から出てはいけないと言われてはいるけれど、
大人達だって四六時中イクリールに掛かり切りとはいかない。

『イクリールは、大人達のお気に入りだ』

そんな噂が流れるのは、何も今に始まった事ではない。
そして、単なる噂と断言する事もできはしない。
だって、イクリールは現に大人達ととても仲が良くて、
そして何より、その噂はそもそもの話
イクリールから、子ども達を遠ざける為のものだ。

それでも、イクリールにはそんな事は関係無い。
恐れるものなど、やはり無い。
野草を物色するスピカを見て、少し困ったように笑うだけ。
(+16) 2021/05/31(Mon) 12:50:47

【墓】 甘夢 イクリール

>>+21 スピカ

「なんだと思う?」

その疑問の向けられた先が自分だった事に、
ほんの一瞬だけ、イクリールは瞠目した。
てっきり、スピカは手を差し伸べるべき『誰か』を
探しに来たものだと、そう思っていたから。
けれどそれも一瞬の事で、
その後にはいつものように穏やかな笑みを浮かべていた。

「ここに居る子は……ギムナジウムに居るわたしたちは。
 かならずしも『何か』を抱えていなければならないのかしら?
 それは、全てが全て、解決しなければならないもの?
 わたしたちの中に、けっしてあってはいけないものかしら」

ねえ、スピカ。
イクリールは、問いに問いを返す事を恐れない。
だって、自分が答えた分、相手だって答えても良いはずだ。

「わたしは……なにも、ではないけれど。
 それでも、みんなと比べたらずっと。
 悩みごとは、少ないはずよ。不便なことだって、一つも。
 だから、みんなのことを気にかけてあげたいの
 『せんせい』も、きっとそれを望んでいるわ。」

それでもまだわからないことがあるのなら、
これからもっと知っていけばいいわ。
そう言って、イクリールはもう一度、スピカに笑い掛けた。
少なくとも、それがイクリールにとっての『真実』だ。
(+22) 2021/05/31(Mon) 15:02:10

【墓】 甘夢 イクリール

>>+23 スピカ

「うん…わたしのこと、わかってくれてうれしいわ、スピカ。
 でも……レヴァティのいうように、
 きっと、それを受けいれられないことだって
 誰かには、受けいれられてもいいはずなのよね。」

でも、と続く言葉はぽつり、独り言のように。
人には誰だって許せない事と許したい事があって、
間違ってしまう事だって、何度でもあって
知らなかったのなら、知った上でそうしたいと思うなら。
自身の誤ちを、正したいと思えるなら。
誰かの事を、好きになりたいと思えたなら。
つまりまったく、それでいいのだ。

「いいわ。わたしにできることなら、なんだって。
 なにができるかは、わたしにもまだわからない。
 だから、これから一緒に考えましょう?」

大丈夫。
あなたはもう、
弱くて小さな、独りぼっちのスピカではない。

一緒に手を取って、戦ってくれる人が
こうして確かに居るのだから。
(+24) 2021/05/31(Mon) 16:08:54

【墓】 甘夢 イクリール

>>+28 スピカ

「受けいれられればいいのになって
 そう思えるなら、きっとスピカは大丈夫よ。」

『みんな』がそうかはわからないけれど。
そう言って、少しだけ寂しそうに、
けれどやはり曇り無く笑って見せた。

「…あら、どうかしら。
 でもね、スピカ。考えることって、ひとを思いやることって
 そこに年上とか、年上とかって、そんなに重要なこと?」

3年前より以前にも。
このギムナジウムで、イクリールの姿を見た者が居る。
この学校の関係者の大人に連れられて。
高等部のスピカなら、それを目にした事もあるかもしれない。
イクリールは、その頃から何も変わっていない。
外見の話ではない。その在り方の事だ。
イクリールは、その頃からずっと、『誰か』に手を差し伸べ続けて来た。


「うん……まずは、そこからね。
 まだ誰が『いない』のかもわからないのだもの。
 これは…手わけをして探したほうがよさそうね。」

まだ幼く、監視の目もあるイクリールの行動範囲は
きっと、スピカほど広くはない。
教師や生徒達に聞くという手段も、今や通用しない。
けれど、『わたしたち』には立って歩く足があるのだ。
今はそれだけで十分だ。
(+29) 2021/05/31(Mon) 18:26:51
イクリールは、スピカに笑い掛けた。あなたが許す限りは、イクリールはあなたの味方だ。
(c47) 2021/05/31(Mon) 18:28:02

【墓】 甘夢 イクリール

>>+35 スピカ

「…きっと、ゆっくりでいいのよ。
 今日や明日に何かが変わるなんて、そうないわ。
 スピカが無理をしすぎてしまわないように、
 疲れてしまわないくらいに。それでいいの」

きっとそれが、誰かをおもうってことよ。
そう言って、スピカの微笑にまた一つ笑顔を返した。
少しずつ、確かに前を向いて、変わりつつある『みんな』を
その想いを、イクリールは何よりも愛している。

「わたしの知ってることなんて、ほとんどは
 誰かから聞いたことか、それか本人から聞いたことよ。
 だから…こうなってしまうと、むずかしいわね。」

でも、大丈夫。
言葉にできる根拠なんて何処にも無いけれど、
それでもきっと、やろうと思ってできない事なんて
優しくて、それでいて向こう見ずな子ども達の世界には
ただの一つだって、ありはしないのだ。
(+36) 2021/05/31(Mon) 20:27:11
イクリールは、スピカに小さくあたたかな手を差し出した。みんなで一緒に答えを探しに行こう。
(c49) 2021/05/31(Mon) 20:27:44

イクリールは、進み続ける。手の中にあるものを、優しく、そして確かに握り締めながら。
(c53) 2021/05/31(Mon) 21:21:09

イクリールは、誰も居ない部屋の前を後にした。きっと、良い子の『悪い子』との約束を果たせる明日を探しに行こう。
(c69) 2021/06/01(Tue) 0:15:41

イクリールは、ギムナジウム中を巡る。見付けなければならないものを、捜し人を求めて。
(c73) 2021/06/01(Tue) 2:07:11

【墓】 夢の続きを イクリール

「カストル、ポルクス、それにメレフ……
 どこにいるの…?」

携えた想いは、あと二つ。
届くべき先も、あと二つ。

或いは、屋上?
或いは、園芸同好会の花壇?
或いは…………

たとえやみくもでも足は止めない。
声を上げる事を、手を伸ばす事を諦めはしない。
大人に何度窘められようと、
傍から見れば気味が悪い程に優しく宥め賺され、諭されようとも。

その度に、我儘を言って屁理屈を捏ねた。
イクリールは大人にとって『都合の良い子』だったけれど
だからといって別に、良い子でなんかなかったのかもしれない。
初めから。
(+57) 2021/06/01(Tue) 17:06:25
イクリールは、カストルとポルクス、そしてメレフの姿を探している。届けるべきものの為に。
(c81) 2021/06/01(Tue) 17:07:09

【墓】 夢の続きを イクリール

>>@9 『カストルとポルクス』

「──ああ、よかった、ここにいたのね…
 ……この間?」

二人に謝られるような事をされただろうか。
記憶を手繰り寄せても思い当たる節は無くて、
それでも謝りたいという気持ちは受け入れたくて。
差し出された花を、素直に受け取った。

「……ありがとう、カストル。それからポルクスも…
 わたしも、あなたたちに渡したいものがあるの」

それから一歩、イクリールは歩み寄って
その小さな手に持っていたものを、『二人』に差し出した。
(+58) 2021/06/01(Tue) 17:53:10
イクリールは、全ての手紙を届け終えて、そして受け取った。それから、まったくもう、とだけ呟いた。
(c83) 2021/06/01(Tue) 19:01:22

 




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