「…万屋といえど。このような物は、流石に使った事が無いのですけれど」
愚痴をこぼしながら注射器を手に取って。



小さな声、処刑者である貴方にだけ聞こえるように。
そっと針を刺す、そのわずかな感触さえ、人の命を奪うのだという事実に吐き気がする。

薬品を注入しきれば静かに後方へと控えるだろう。

ロビーに入る前、軽く伸びをして。
何事もなかったかのように立ち入る。

「…なんだか、暫く此処へ来てなかったようで。不思議な気持ちですね」

「…あ。」

味が分かる！ちょっぴり嬉しくなった。

>>73
「ただいま戻りました」

一度死を迎えたはずの、しかも脱走までした男は、随分と落ち着いて。
今や嬉しそうにスフレを頬張っている。

>>74
「いってらっしゃいませ」

短く言葉だけの見送りを。

>>77
「おはようございます、ムルイジさん」

此方も軽く手を振る。お酒を飲むくらい元気です。

>>78
「えぇ、問題ありません。…もしかしたら、死ぬ前よりも体調はいいかもしれませんね」

ひとつ、冗談…とも言い切れぬそれを口にする。
ゲームから脱落した故に気楽なようだ。

>>+14　？？なに？？

ぺしぺしぺしぺしぺしぺしの衝撃に思考が停止している。
頷く貴方を見てから漸く反応を示す。

「えっ、はい…ありがとう、ございます…？…？」

「…ふふ、では僕も向かいましょうか」

食事を終えて席を立てば、自室へ立ち寄ってから温泉へ。
推理も議論も終わった身。足取りも軽やかだ。

元気ですね、とおもった直後沈静化した兎を横目に。
此方もゆるりと髪や身体を洗ってから、浴槽に向かう。

許可があるならば大判のタオルで体を隠して入りたいものだ、と思いはするものの。
広い湯舟はそれはそれでよいもの。淡くシトラスの香を纏ったまま、多少他の入浴者から距離を取って静かに湯に浸かった。

「……身体を重ねる訳でもないのに人に肌を見せるのが、得意ではないのです。
ですから、混雑していそうな時は避けておりました」

言いながら堂々した方が入ってきたな…とこっそり思った。

極マイペースに泡に喜んでいた。のんびり。
尚、人の話を聞いたり聞いていなかったりする。

「年齢なんて些細ですよ、いくらでも偽装できますから」

「………そんなに実年齢、気になります？
仕事用に100程度のデータは持っておりますけれど」

ゆるりと思考して、当たり障りなく答える。

「確かに、年齢の話をしたがるお客様も多いですね」
納得した上でしょんぼり兎の気配を感じれば、控えめに口を開く。

「…………23。仕事をする時邪魔になるので伏せてるんです。
多少年齢がないと躊躇われる方がいらっしゃるので」

>>123
「…年齢ひとつでそんなに喜ばなくとも…」

そうは言うものの、嬉しそうな貴方をみれば何処か満足げだ。

「さて、僕はこの辺りで。…皆さん、おやすみなさい」

立ち上がる時すら静かに、無駄な飛沫等をあげてしまわないようにと気をつけて。
脱衣場へと向かう。お風呂ありがとうございました。

なんだか楽しい事になっているなと。ふわりと笑んで見守っている。