人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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到着:サティ家次期当主 シャーリエ

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

 
[この庭に
   招きもしない来訪者が居たことが
        心をざわつかせたのです]
 
(2) 2020/09/27(Sun) 5:03:23

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

―― 夢か うつつか ――
[屋敷の中庭で怪我人を見つけ、驚いたのは先刻のこと。
片腕が取れてしまったことに飛び上がって、侍女を呼び、
彼女が駆け足で医師を呼び、手に負えぬと技師を呼び。

最後は二人掛かりで担架に載せられ、
怪我人は庭の見える空き部屋に寝かせられた]


 …………


[すうすう、落ち着いた寝息を聞いていると、
何事もなくて良かったと強く思った。

死ぬことも、腕が無くなることも、怖くてたまらない。
目の前で起こらなくてよかった。
たまたま助けてくれる人が居て良かった。

今度は助けられてよかった。
気がつけてよかった。

また、人が居なくなってしまうかと緊張した]
(3) 2020/09/27(Sun) 5:04:21

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 目、覚めました?


[まぶたの奥が動いていたから、
夢を見ているのかと見つめていたまつげが、
不規則に揺れて持ち上がる。

綺麗な瞳。
そう思ったことを覚えている。]


 あなた倒れてたんですよ。
 腕も取れてしまってて。
 お医者様と、技師の先生に見てもらいました。

 おかしいところはないですか。


[起きあがろうとする肩を押さえ、
シャンパン色の髪をベッドの上に戻す。
カーテン越しに漏れる光が眩しかったのだろうか。
すこし考えて、カーテンを閉めるのは止めた。

どこかから風の音がする
]
(4) 2020/09/27(Sun) 5:05:34

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 だめですよ、まだ寝ててください。

 ……いい匂いします?
 ふふ、それは元気そうで良かった。


[そうしている間にも、キッチンから軽食が運ばれてくる。
怪我人さんは何がお好みかしら。

卵とほうれん草のポタージュには
薄いフランスパンを浮かべて。

薄味の鶏のテリーヌにはお好みでコショウを振り。

食べるのが難しいようなら
フルーツとミルクのゼリーからミントを避けて。]


 たくさん召し上がれ。


[貴方の側でふふふと笑った私は、
紅茶を片手にクッキーをひとつまみ。

……だって、食べているところを見られるだけって
居心地わるいから。
私も食事のふりをする]
(5) 2020/09/27(Sun) 5:06:10

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 大丈夫です、お代などは必要ないです。
 持てる者の義務《ノブレスオブリージュ》ですから


[次代領主代行として毅然と微笑めた、だろうか。
私はこのとき口にした紅茶の味を思い出せない。

いい香り、と呟いたのは演技だった。
傍らの侍女にお茶のお代わりをお願いして、貴方に近寄った]
(6) 2020/09/27(Sun) 5:06:41

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 安心してください。
 ここで血を流すようなまねは許しません。
 あなたを引き渡すようなこともありません。


[ おねえさま。 と唇だけ動かした。

私は貴方を見てお姉さまを思い出していた。

伸ばした手はお姉さまと同じに、人の頭を撫でてなだめる。
大丈夫。私がいるから。
そういってくれたお姉さまと同じように、
私も、誰かを…………。]
(7) 2020/09/27(Sun) 5:07:15

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

[カーテンがはためいて、霧が窓から入ってくる。
たちまち目の前の光景が幻みたいに霞んでいく。
こんなこと無かったよ、ってあざ笑う霧は濃さを増して、
綿みたいになって私をくるむ。

(そう。これは幻。
 私はお姉さまの真似はできなかった)

初対面の人を撫でるのは貴族の娘としてどうなのか。
侍女に見咎められてお父様の耳に入ったらどうなるやら。

そう考えて、空のカップを膝に抱えたまま、
窓を伺うことしかできなかった。
窓から見える庭は、お姉さまがいつも私を慰めてくれた場所。
ぎゅっと目をつむって霧の中で首を振った。
違う、違う。これじゃだめ、しっかりしなくちゃ、

だって、もう お姉さ ま  は   ]
(8) 2020/09/27(Sun) 5:08:23

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

―― 自室 ――

 っ、あ……


[いつの間にか自分の喉を掴んでいた。
息苦しさで目が覚めてしまったようだ。
天井には藍色が重ね塗りされていて、
いつもの黒樫の天井は真っ黒に染まっている。
不用心に開け放たれた窓から風が入り込んで
絨毯を波打たせていた]


 …………
 ふぅっ……


[ぱちぱちと目を瞬かせ、固まってしまった体を起こす。
夢見が悪い原因なんてわかっている。

辺境の小国に王国から見合い話がありそうだと使者が来た。
事実を言葉にすればそれだけのこと。
断ればこの小国は王国に呑まれる。
お父様は王国を敵に回すことはしないということと、
癪ながら私も、王国に頼っていること。

全部まとめれば、答えなんて決まっているようなものだ。

そして、小国の跡継ぎは私だった。
それだけ。]
(9) 2020/09/27(Sun) 5:09:15

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 お姉さまの捜索くらいは
 私たちでやれたらいいのに……


[起こした体をひねってベッドにうつ伏せに倒れ直した。

明日、話するの、 や、だな。
枕に顔をうずめて丸くなる。
小さくなって現実の風をやり過ごしてしまいたい。

義手を持つ元怪我人さんを思い浮かべてため息を吐いた。
小国には義手の技師なんて育っていなかった。
たまたま王国から講義に来ていた
技師の手で助けてもらったのだ。

この国でできるのは簡単なメンテナンスだけ。
それを考えると、王国との断絶は
義手の持ち主にとっては死活問題に違いない。

ああ、やっぱり話したくない、な、こんな話。]
(10) 2020/09/27(Sun) 5:10:08

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

[いやなことは忘れてしまおう。
きっと明日になっても変わらないいやなことが降ってくる。

いまだけ、ひとときだけ、夢の中で泳がせてください。


枕を抱えて横に転がった。
ころんころん、膝の代わりに枕を抱えて、ころんころん。
寝返りを打って頭を空っぽにして、
徐々に満ちていく月の匂いを感じて、ころんころん。

眠りに転がり落ちるまで、丸くなったまま、
1人には大きいベッドを目一杯つかって
ころんころん*]
(11) 2020/09/27(Sun) 5:10:46

【人】 Marguerite シャーリエ

―― 空にラッコが泳ぐ世界 ――
[気が付いたところは屋敷の中庭、
いつもの花壇のところだった。

ここはお姉さまが世話していた花がたくさん残っている。
いつお姉さまが帰ってきてもいいように、と
水をあげるのは私が引き受けている仕事だった。

咲いてほころんだ花を2つ剪定する。
こうして古い花から新しい蕾へ
栄養を振り分けてやらないと、次の花が咲かないらしい。

ぽかぽか暖かい、春のような秋のようなお日様の下、
日除けのパラソルとテーブルセットに切り花を飾る。
花の命は短くても、もう少し付き合ってくださいな。]
(12) 2020/09/27(Sun) 5:12:10

【人】 Marguerite シャーリエ


 お姉さま!

[シャンパン色の髪のお姉さまを見つけて、
笑顔も隠さずに駆け寄った。]


 今日は蜂蜜のレモネードがあるらしいの。
 ふふ お茶、いかが?
(13) 2020/09/27(Sun) 5:12:58

【人】 Marguerite シャーリエ

[サティと呼ばれる小さな我が国ではレモンが採れる。
寒くなる時期に実を付けるレモンは、
野菜の少なくなる季節に爽やかさを運んでくれるものだ。
みずみずしいレモンを砂糖や蜂蜜に漬けておけば、
一年中涼しい気分になれる。

今デカンタに浮かんでいるのも、
去年採れたレモンのひと切れ。

すっぱいよ、っておしゃべりと一緒に口に含めば
果汁に薄められた蜂蜜が手を汚す。
きっとすっぱさに刺されてしかめ面になるけれど、
綺麗になれるんですって、とおしゃべりの種になってくれる。
疲れたときに聞くんですよって、
教えてくれたのは、お姉さまだったっけ?

楽しいお茶にしましょう、と
彼女を木陰から連れ出そうとして、ふと立ち止まる。
足下の芝生が風で波打っていた]
(14) 2020/09/27(Sun) 5:13:38

【人】 Marguerite シャーリエ

[つくんと胸のどこかが痛む。
私のお姉さまはこんな人だったかな。
私の
リフル
はどこへ行ったんだろう?

小さな違和感はきっと陽気のせいだろう。
綺麗で大好きな瞳の彼女と席に着くまで、
指先がそわそわしてしまうのも陽気に暖められたせい]
(15) 2020/09/27(Sun) 5:14:15

【人】 Marguerite シャーリエ


 わあー 毛虫、 毛虫ぃ…!


[木の上から落ちてきたおじゃま虫に驚いて
まずは木陰から彼女を押し出してしまうのも
季節に合わない陽気のせいだった**]
(16) 2020/09/27(Sun) 5:14:54
Marguerite シャーリエは、メモを貼った。
(a1) 2020/09/27(Sun) 5:25:50

【人】 Marguerite シャーリエ

[大好きなお姉さま。
領地を持つ家に生まれた者として、
私たちは小さい頃から色んな勉強を教えられた。

お姉さまは優秀で、私にできないことも出来て
自慢のお姉さまで、みんながそう言っていて、

だから私は授業中も
自分の好きなピアノのことばかり考えてた。

お姉さま、本当に大好きだったの]
(64) 2020/09/27(Sun) 23:23:23

【人】 Marguerite シャーリエ

[ほら、虫だってお姉さまに懐いて……はいないけれど、
彼女が落ち着いていてくれるから、
お姉さまの後ろに回るだけの落ち着きを分けてもらえる。

どきどきしてはいるけど、大丈夫。]


 はい、お姉さま。


[小さな毛虫も庇おうとする彼女の声は>>57
どこまでも優しく響く。
どこかへ行ってしまった毛虫は
見えなくなったから忘れることにする]

 …お姉さまのほうが……
 領民も背負ってるのに…


[私が優しいと言ってくれるお姉さまの方が優しいと思う。
そんな押し問答を始める前に、
彼女を追いかけてレモネードの席に着いた]
(65) 2020/09/27(Sun) 23:24:08

【人】 Marguerite シャーリエ



 何してるの……?


[つんつん…つんつん、と花びらがつつかれる>>59
花を用意した私がつつかれてるような心持ち。

いいえ、大きい花びらの後ろに隠れて、
一緒に揺らされている小さな花びらの気持ち。]
(66) 2020/09/27(Sun) 23:24:47

【人】 Marguerite シャーリエ


 もう、お花は愛でるものっ。
 触りすぎると痛んじゃうから、

 ……ね、こうしてあげて?


[お姉さまの手から救い出した花を、
シャンパンゴールドの髪をまとめるリボンに絡ませる]


 摘んだら長くは保たないから
 この花はすぐ 枯れてしまうから

 それまでは。
(67) 2020/09/27(Sun) 23:25:20

【人】 Marguerite シャーリエ

[紫がかったピンクが彼女の顔の隣で揺れる。
後ろに隠れてしまった小さな花びらも一緒に揺れている]


 ピンクはお姉さまに似合う


[ふふーって笑って、レモネードを一口。
カランと音を鳴らした氷が
シャンパン色の水を煌めかせていた]
(68) 2020/09/27(Sun) 23:25:42

【人】 Marguerite シャーリエ


 わたしね、今度カードックの  …
 収穫祭にお呼ばれしたの。


[もくもくと食べていたクッキーを会話の途中で飲み込んで。
そんな話になったらしいの、と顔をほころばせた。]


 音楽祭が開かれるらしくてね。
 『私個人』でこっそりピアノ弾いてみませんかって、


[それでね、って内緒話みたいに顔を寄せた]
(69) 2020/09/27(Sun) 23:26:16

【人】 Marguerite シャーリエ


 お姉さまも一緒に、『個人』で遊びに行けないかな


[楽しいと思うの、ってにっこり笑って、
お姉さまを外に連れ出そうとする私。

忙しいお姉さまをちょっとだけ遊びに連れ出すのは、
妹の仕事だと思うんだけど、どうだろう。


くすくす笑ってるのは私なのかお姉さまなのか。
楽しければどっちでもいいかなって、
花瓶に残ったピンクの一輪をつんつん、してみた*]
(70) 2020/09/27(Sun) 23:26:56

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

[萌黄の眼に映る私の顔は、
お姉さまの良い返事を期待していた。

一緒に街を回れたら素敵だろうと思った。
お父様のお手伝いとして執務に当たる彼女は、
仕事をテキパキこなして、時折怖く感じる。

中庭ではこんなに優しいのに、
執務室のお姉さまにはあまり会いに行かない。
ため息すらバレてしまう隣にいれば、
「行ければいいわね>>88」に
残念な色が混じっていることに気がついてしまう]
(107) 2020/09/28(Mon) 13:05:09

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ


 ……


[つんつんされた紫の花は何も言わない。
花にはお姉さまの気持ちがわからないのだから、
何も言えやしない。

ドレスじゃなくて、
かわいらしい民族衣装のお姉さまが見たかったのに。
私はその隣で緑の衣装を着るの。
きっと大輪の花と葉になれると思うのに。]


 お姉さまは主役なの


[ぷうとむくれてみたけれど、
淑女には幼い仕草だったから引っ込める]
(108) 2020/09/28(Mon) 13:05:49

【人】 サティ家次期当主 シャーリエ

[グラスをあおっている間に
芝生の上で踊る妖精さん>>89は、
日差しを横切って緑のシーツに転がってしまったようだ]


 ふふふ
 気持ちいい天気ー……

[椅子から芝生へ、また彼女の隣に座り直して、
お姉さまと同じ空を見上げる。

ぷかぷか浮かんだ雲が風に乗って流れていく。
雲と雲がもっふんことぶつかって、日除けになってくれた]
(109) 2020/09/28(Mon) 13:06:26

【人】 Marguerite シャーリエ

 おねーさま…
 す

[き、とは続けられずに口が固まった。
「ねーさま、すきー」小さい頃は
いくらでも口にした言葉なのに、
いつからこんなに重い言葉になったんだろう。

緑の上に爽やかな金色の小川ができている。
難しい顔をして精一杯がんばって、
小川に手を掬い入れた。

 なでなで。
「すきー」って言ったときはこうして返してくれたんだ。

 なでなで。
姉妹お揃いの髪色は誰に会っても褒めてもらえたの。

 なでなで。
言葉にならないから他で言おうとして、

 なでなで。
彼女が止めるまでさらさらでふわふわの髪を梳いている**]
(110) 2020/09/28(Mon) 13:07:36
Marguerite シャーリエは、メモを貼った。
(a16) 2020/09/28(Mon) 13:09:32

【人】 Marguerite シャーリエ

[断られることは知っていたのに、
どうして聞いてしまったんだろう。

自由に遊び回ることができない立場も身にしみているし、
お姉さまと収穫祭に行かなかったのが事実>>117

私だけで隣国に出かけ、
音楽祭の隅で弾いてきたピアノ曲は
「家具のように無色」と評されたのだ。

1人だけ拍手をしてくれた人がいた。
華やかなメロディーを奏でた
南の旅人が皆にもてはやされていた。
いただいた花束は屋敷に帰るまでに干からびてしまった。

帰ってきてお姉さまにピアノを聞いてもらった方が
よっぽど楽しかった]
(121) 2020/09/28(Mon) 22:41:30

【人】 Marguerite シャーリエ

[中庭にいる間は、お姉さまは私といてくれる。
当たり前だったから、食べ終わったお皿を置いて芝生に座る。

すき、と言いかけた唇は
赤く染まってレモネードに濡れている。
促されて>>118もう一度言おうとした]


 す……
 すき  …な ひとは居ますかっ 



[レモンの香りを震わせて出たのはそんな質問。
私はなにをいっているのだろうとお姉さまの髪を掬った]


  すごく悩んでた気がするの


[仕立ての良いシルクのように、絡まない髪に指を遊ばせる。
つかえてしまった喉まで癒されて、
なんだか整理できていない頭から単語が飛び出した]
(122) 2020/09/28(Mon) 22:42:25

【人】 Marguerite シャーリエ


 撫でてほしいのってすきなのかな
 撫でたいのって すきなのかな

 憧れとは違うのかな……


[お姉さまの髪をなでながら、
お姉さまのまつげが落ちるのを見ている。

お疲れなんだろうか。
どこかから、よく眠れると評判の私の曲が聞こえてくる。
ただそこに寄り添うだけの曲。
あなたの考えを邪魔しないよう、ほかの音をはじくための曲。

3拍子にあわせてゆらゆら体が揺れる。
私も一緒に芝生にころがって、あとで侍女に怒られようか]


 おねえ、さま。


[強く吹いた風に耳をふさがれたが、なんとか聞き取れた。
「メグ」>>119にうんうん頷いて、
お姉さまの手を握った]
(123) 2020/09/28(Mon) 22:43:55
 




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