人狼物語 三日月国


184 【R-18G】ヴンダーカンマーの狂馨

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到着:給仕 シロタエ

【人】 給仕 シロタエ

―― 大衆食堂「仔狐亭」 ――
[海上の孤島でありながら、その特性>>n5故に人の往来が多いキュラステル
そんな島の様々な店が並ぶ一角に「仔狐亭」はある
朝の早い漁師のために早朝から開く店もあるが、この仔狐亭は昼から営業のごく一般的な食堂だ
売りはやはり新鮮な魚介料理で、小皿をつまみに一杯という客も少なくない

大衆向けに安価に抑えられた価格もあって、今日も開店から賑わっている]

 「はいはい、今日はいい貝が入ったからそれもお勧めだよー」

[などという店主の声に、それならと注文の声が上がり
そんな店内を数人の給仕が忙しく動き回っていた]
(5) 2022/11/04(Fri) 2:25:19

【人】 給仕 シロタエ

 はーい、お待たせ!
 ピノス貝の塩ゆでとビールで500コルドだよ!

[給仕の娘がそう言って料理をテーブルにおいて手を差し出すと、客はあからさまに困ったような顔をした]

 うちは料理と代金引換だよ?
 入口に書いてあるの見なかった?

[初めてみる顔の男はきっと島に来たばかりなのだろう
そんな客でも料金システムを言えば大体はすぐに払ってくれるのだが、この客は視線を泳がせたままもごもごと口を動かしている
娘はそんな様子を見て「あぁ」という顔をして]

 もしかして……お金持ってない、とか?

[その一言で男が思いっきり動揺するのを見て「やっぱりぃ」と呟く
本当に持ってないかは置いておいて、混んでいる隙に食い逃げする輩は結構いた
だから今の代金引換になったのだけど、つまりはこの男は食い逃げする気だったということで]

 大将ー、ちょっといいー?

[厨房にいる店主に声をかけ事情を説明する
まだ食われてはいないのだからそのまま追い出せばいいだけなのだけど
前にそれをやったらちょっと怒られたりもしたので]
(6) 2022/11/04(Fri) 2:27:16

【人】 給仕 シロタエ

 「お客さん困りますよ……」

[なんて言いながら店主が対応する
本当に持ち合わせがないのかとか、島で何をしているのか、とか
そして結局、貝の塩ゆでとビールの代金分皿洗いで話がついた]

 もー、大将ってばほんと甘いんだから……

[実のところこういう対応は「いつものこと」で
研究目的で島に来る人たちの中には「本当に」困窮してる人もいたりするから、無碍に追い出したりしないっていうのが大将の言い分だった
それには、本人が昔そんなふうに世話になったというのがあって、そう聞いてしまえばそれ以上何も言えなくなってしまう

何より、娘本人も大将に拾われたようなものだったから**]
(7) 2022/11/04(Fri) 2:28:30
給仕 シロタエは、メモを貼った。
(a2) 2022/11/04(Fri) 2:45:24

給仕 シロタエは、メモを貼った。
(a6) 2022/11/04(Fri) 18:11:13

【人】 給仕 シロタエ

―― 仔狐亭 ――
[大衆食堂、とは言っても仔狐亭はちょっとした酒場も兼ねている
さすがに昼間から強いものは出せないが、夜勤明けに一杯なんて人もいるから
飲む人も飲まない人も気軽に楽しめる島の住人の社交場では
色んな噂話の交換だって花が咲く

どこぞのご婦人の葬儀がどうとか、その家の噂とか
そう言えば今朝は聖堂の鐘が鳴っていたっけ、と娘は思う

数年前、海女をしていた母親が海で死んだときは、仕事仲間の人がいろいろ世話をしてくれた
娘も母親を継ぐつもりでいたが、その事故から海に入れなくなった
生活の術を無くした娘に手を差しべたのが、母親の商売先である仔狐亭の店主、つまり大将だった

地上の全ては宝であり、形を問わず等しく価値あるものである。


その考え方は島の人々の間にも根付いていて、だからこそここには今も様々な人々が訪れるのだし
それで救われたものもきっと住人の中には多いのだろう
真実はどうかは知れたことではないけれど]
(28) 2022/11/04(Fri) 23:37:48

【人】 給仕 シロタエ

(それもこれも)

[客の相手をしながら娘は思う
そもそも、母親が無理までして海に入って死んだのも、そんな苦労をする羽目になったのも
もう顔も覚えていない父親のせいだ、と
母親はそれについて愚痴ひとつ言わなかったが、周囲の人々の様子がそれを物語っていた

漁師だった父親は、ある日一人で海に出て帰らなかった
初めは遭難を心配したが、すぐにとある事実が発覚する
家から父親の身の回りのものとお金になりそうなものがすべて消えていたのだ
小さな船とわずかな品々、それでもほぼ全財産をもって消えた父親
どこに行ったのかも、理由もいまだにわからないままだ

幸いだったのは住む場所は無くさなかったことと、母親が職を持っていたことだった
それでも、海女をして日々獲れる量など知れていて、暮らしは楽なものではなかったし
そういう事につけ込んであれこれ言ってくる「ろくでなし男」が多かったけれど
そんな輩はすべてうまくあしらって数年前まで頑張って来たのだ]
(29) 2022/11/04(Fri) 23:40:46

【人】 給仕 シロタエ

[正直な話、軽くあしらうだけの母親に苛立つこともあった
迷惑なんだからもっとはっきり言えばいいのに、そうしないからしつこくしてくるんだと
それは食い逃げに甘く接する店主への感情にも似ていて、だからこそ強く言えなかったのだけれど]

 「どうしたシロタエちゃん、怖い顔して」

[そう客に言われてはっとしていつもの笑顔に戻る]

 さっき大将がねぇ……

[と先ほどの一件を話すと、またかい、なんて声がかかる
大将らしくていいのだけれど
その話を聞いてただ飯を食いに来る輩がいるってこと、大将わかってるんだろうか?

本当に、みんな悪い人じゃないってわかってはいるんだけど

  
でもやっぱりちょっとイラつくのよね


なんて気持ちは営業スマイルに隠して、接客を続ける
今日も、仔狐亭は忙しいんだから**]
(30) 2022/11/04(Fri) 23:44:59

【人】 給仕 シロタエ

―― 仔狐亭 ――
[昼時の喧騒が終わって一息つくと、今度は早番の仕事を終えた人々が「仕事終わりの一杯」を求めてやってくる

「そう言えば例の魔法鍵、修復師が来て直すらしいぞ」
「あぁ、島の職人じゃ手を出せなかったってやつか」
「かなり特殊な奴だったらしいもんなぁ……銀鷹公も一安心か」

様々な品が集まるキュラステルは、当然それに携わる職人も多い
古の技術を学ぶためにと訪れたもの、技術を買われて呼ばれたもの
銀鷹公はその筆頭のような物で、自らできる修復に手は出していたのだけれど
黒鴉公が収集したものの中には「仕組みが解明されていないもの」もいくらかあるらしく
今回壊れた魔法鍵も何とか修復の「あて」を見つけた代物だった]

 自分で直せないって、やっぱり残念だったりしないの?

[職人の意地とか、と興味本位で娘が問うと、職人の一人が笑って言った]

 「職人って言ったって専門外はさっぱりさぁ
 特にああいう魔法具は力の強さや相性もあるから、迂闊に手は出せないしな」

 ふぅん……それじゃ、銀鷹公がわざわざ招くのもわかるわね

[下手に手を出して完全にダメにするよりは、そんなふうに捉えて相槌を打った]
(105) 2022/11/06(Sun) 13:19:29

【人】 給仕 シロタエ

 
「きゃぁ!」


[かっしゃん!
食器の落ちる音と大きな声が聞こえて振り返る
最近入ったばかりの子が「やめてください」と泣きそうに言うのに、まだ手を伸ばそうとする客を見て急いで駆け寄る]

 リーリちゃん、大丈夫?
 「このお客さんが……お尻を……」
 わかった、片付けはするから行っていいわよ

[頭を下げて厨房に駆け込むのを見送って問題の客に向き合う]

 ……またですか、カーヴィさん!
 いつも言ってますよね、うちはそういうお店じゃないって

[向ける言葉はどこかため息交じりだ
というのも、こんなことが今までに何度もあったから]
(106) 2022/11/06(Sun) 13:21:30

【人】 給仕 シロタエ

[件の客は普段はとてもいい人だ、いい人、なのだが酒癖が悪い
飲みすぎてはこうしておとなしそうな新入りの子に悪さをする
だからいつも気を付けて飲ませすぎないようにしていたのだけれど
そのことを知らなかったリーリは普通に酒を売ってしまったのだろう
それに関しては娘の落ち度でもあるから後で謝るとして]

 飲みすぎて困るのはカーヴィさんでしょうに

[そういう娘には手は出さずぶつぶつ文句を言うだけの姿にまたため息
本当に「おとなしい子」だけをねらっているんだからたちが悪い

それでも、店主とは古い仲だからと今までは大目に見てきた、けど]

 「またアンタかい、カーヴィ」

[厨房に行ったリーリから聞いたのか、いつにない険しい顔で店主が出て来た
途端に顔色が変わるんだから、やっぱり娘を甘く見ていたんだろうと思う]
(107) 2022/11/06(Sun) 13:23:46

【人】 給仕 シロタエ

 「聞いてるぞ、アンタとうとうエレのところも出禁になったそうじゃないか」

[それを聞いて「えぇ?」と思ってしまう
三軒隣のエレさんのお店はもっと静かな女性向きのお店だ……飲んで羽目を外すお店じゃないのにそこ「も」なのかぁ、と]

 「女の子と遊びたいならそういう店に行きな、飲むならもううちには入れないからな」

[「そりゃない」とか「勘弁してくれ」とかぶつぶつ言ってたけど、本気だとわかると一気に不機嫌になった
「こんな店二度と来るか」と言い残して乱暴に出て行った後で、店主と一緒に息を吐いた]

 いいんですかあれ
「構わんさ、仏の顔も何度目だと思ってやがる」
 うちまで出禁になったってなると大変でしょうけど、しょうがないですよねぇ

[
自業自得だもの

思いは一つだけうちに飲み込んで、床に落ちた食器の片づけをする**]
(108) 2022/11/06(Sun) 13:25:46
給仕 シロタエは、メモを貼った。
(a22) 2022/11/06(Sun) 13:34:06

【人】 給仕 シロタエ

―― 仔狐亭 ――
[客足が少し落ち着いたら賄いの時間だ。
と言っても混んでいる時はそんな時間も取れない
摘まめるときに摘まむ、なんてやっていたら一時ちょっとふっくら(シロタエ比)してしまったので、一応気はつけているのだけれど]

 「いや、シロタエはもうちょっとあってもいいと思うけど」
 えー、やですー、胸が増えるならいいけど

[なんていう会話も女同士ならでは、店主は味見をしながら聞かぬふり]

 さて、もうすぐ一番忙しい時間だし、外の掃除でも

[そう言って立ち上がると店主から声がかかる]

 「あぁ、それなら今のうちにちょっと配達してきてくれないかい?」
 配達?
 「ほら、あの研究熱心なケイリーさん、最近来てないだろ?」
 あー、ってことは……

[数年前に島にしかないらしい貴重な書物を求めてきた学者さんだ。
うちもご贔屓にしてもらっているのだが、たまに、いやしょっちゅう研究に没頭しすぎてご飯忘れて倒れかけることがある人なのだ
他のお店が行っていればいいけど、そうじゃなければ大変だから、と
積極的におせっかいを焼いている仔狐亭なのだった]
(149) 2022/11/06(Sun) 23:25:38

【人】 給仕 シロタエ

 わかりましたー、それじゃちょっと行って……場合によっては掃除とかしてくるかも
 「それじゃ、帰って来るまでは私たちで頑張っておきますね!」
 お願いねー、ほら、ケイリーさんとこ放っとくとほんと魔境だからー

[最初の騒動の時に見たかの家の中を思い出す……整頓しすぎるとかえってわからなくなるなんて言っていたけど、
しないにもほどがあった
]

 「はいこれ、お代はまあ600くらいでいいかな」
 そんな大将、また適当な……まあいいけど
 「まあ、間に合ってたとしても置いてきて問題ないだろうさ」

[それをちゃんと食べてくれるかは別問題。でも届けておけば万が一の時も安心だろう
何がかは置いといて
]
(150) 2022/11/06(Sun) 23:27:29

【人】 給仕 シロタエ

―― 街のどこか片隅で ――
[行ってきますと店を出て少し行くと、路地で寝ているらしい影が見えた>>119
落ちている煙草に火がついていないのを確認して、風邪ひくわよー、とだけ言い残して立ち去る
珍しいな、と思うけれど気にしすぎることでもない
誰かに迷惑さえかけていなければ娘はみんなに等しく接するのだから]

 夕方近いからか賑やかよねぇ、あっちもこっちも

[なんて言いながら裏通りに続く道に視線を向ける。
裏通りはまた違う意味で賑やかで煌びやかなところだ>>124
娼館や賭博場には縁はないけれど、裏町にしかない品物もあるから時々足を運ぶ
そんな変わった品が入ってくるのもキュラステルの特性だと思う]

 ほんと、良いところだと思うわ
 
ごく一部のロクデナシさえいなければ


[小声でぽつりと呟いてふと気づく
何やら赤い布を身に着けた人がちらほらいるようで]
(151) 2022/11/06(Sun) 23:29:21

【人】 給仕 シロタエ

 最近の流行りかな?
 そう言えば最近流行りに乗れてない気がするー
 今度のお休みは久しぶりにパーッと買い物でもしようかしら

[と言っても、おしゃれして出かけるってのもないのよねぇ、と
この年頃の娘にしては寂しいことを思いながら配達に向かう

目的の家はもうすぐそこだった*]
(152) 2022/11/06(Sun) 23:30:21
給仕 シロタエは、メモを貼った。
(a26) 2022/11/06(Sun) 23:33:26

 




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