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平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a0) 2020/09/21(Mon) 0:03:47 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─コンペ会場─ [まだ時間は朝にも関わらず 大勢の王侯貴族の方々、楽士の皆様方。 出場者の方々に見物人の方々までもが押し寄せ まさしく大盛況という言葉が似合いの状況でした。 宮廷楽長によるコンペの開会宣言が告げられ、 会場は割れんばかりの拍手と熱狂に包まれました。 やがて審査員の紹介に移り、私の名前が呼ばれると 席を立ち、カーテシーをして再度席に着きました。 >>0:108>>0:109] (今年はどんな才能が見つかるのかしら) [本日は宮廷の舞台付き大庭園が会場なので 屋外な分、音が響きやすい代わりに 風で音をかき消されてしまう可能性もあるため 楽器によっては大変不利になる会場。 屋内での演奏希望者は2日目に夜会に使われます 舞踏用の大ホールで演奏が可能ですので 問題は全くございませんが。] (1) 2020/09/21(Mon) 0:30:14 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[屋外庭園は宮廷に近い通りからも 音が聞こえやすく、遠くから眺めようが 聴衆に近づいて紛れようが十分楽しめましょう。 屋外会場の良いところは飛び入りも容易に受付やすいので 当日まで怖気付いていた者が演奏や歌に触発され、 勇気を振り絞って飛び入り参加を受付役に申し込む例が 毎年見られますので、それもまた一興だったりしますの。] 『それでは番号1番の方、舞台へ』 [司会進行役がマイクを持ち、 奏者が舞台に上がるのを大勢が待ち侘びます。 才能よ、咲きなさい────聴衆の視線と 今この瞬間の空気は貴方達だけのもの。] (2) 2020/09/21(Mon) 0:31:04 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[番号で呼ばれた出場者が自己紹介し、 楽長による開始の合図で始めるのが通例。 勿論演奏から入っても構いませんが 自己紹介は必須。 演奏が終われば審査員が思うことを包み隠さず 正直に打ち明けてしまうものですから、 狂喜する者もいればその日は立ち直れず凹む者も。 そして、1日目全ての演奏を聴き終えれば 会議室に審査員一同が集まり改めて審議。 2日目もそれを繰り返し、受賞者を決めて行く流れ。] (3) 2020/09/21(Mon) 0:31:31 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a1) 2020/09/21(Mon) 0:56:03 |
平台の宮廷楽士 メイレン(匿名)は、メモを貼った。 2020/09/21(Mon) 1:05:06 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン─回想・1年前と第三王子殿下の過去と秘密─ [リジィ第三王子殿下──王子殿下が 一時期王族の方々にとって“上品ではない”>>0:100 御学友とご一緒になり、異国の電子洋琴や電子弦琴や それらを用いた楽曲をお好みだったのは 私も噂でとはいえ存じ上げておりました。 古き良き伝統を重んじる方々も 決して嫌いではございませんでしたが 私はそんな王子殿下が先入観をお持ちになることなく 新たな楽器や音楽を受け入れる姿勢に 音楽を愛するものとして尊敬の念を覚えましたわ。 ただ電子弦琴>>0:101をお取り寄せになられたことは 全く存じ上げないものでしたから 知っていたら「私にも!私にもお見せくださいまし!!」と 好奇心も相まって、私殿下に懇願したでしょうに!! 何せ私でも手に入れられるかどうかという楽器でしたもの!] (5) 2020/09/21(Mon) 1:38:33 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[ですが、ある日殿下が何となしではございますが 御心が大変気落ちされたように思え お声をお掛けした時がございました。>>0:102 それが奇しくもレイズ第二王子殿下に わざわざお取り寄せになられた電子六弦や 音盤までもが全て処分されてしまわれた まさにその翌日であったことなど露知らず。>>0:102 ……捨てるのなら、せめて私が賜りたかったわ……。 使える楽器を捨てるなど、音盤を捨てるなど 勿体無いではありませんの! 音楽好きから好きな音楽を奪うとは 拷問に等しくありませんこと!?] (6) 2020/09/21(Mon) 1:39:07 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[そんなリディ第三王子殿下──殿下が 私の研究熱で海外の音盤を取り寄せているのを狙い 借りると仰ってお気に入り奪還を実行していたなんて 私完全に予想外でしたわ!?>>0:102 或る世界ではそれを借りパクと申しますのよ殿下!? その後宮廷楽士養成所、編集長と 殿下の逞しい行動力が功を奏し 御好きな奏者達を招聘出来たということですから 殿下はある意味大物かもしれませんわ。>>0:102>>0:36] (7) 2020/09/21(Mon) 1:40:24 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[もし殿下の音楽趣味や今回の招聘の一端に 私が関わっていたことを知ったのであれば、 御噂はかねがね伺っていた私です。>>0:100>>0:104 レイズ第二王子殿下に睨まれるかもしれませんね、と ため息ついて音楽の方はむしろリジィ第三王子殿下に>>0:102 私が教えを乞おうとお願いしたことでしょう。 (8) 2020/09/21(Mon) 1:41:08 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[そんな『大変人』の私と、 紆余曲折あって音盤と電子六弦の奪還及び 御好きな奏者達を招聘することに成功した殿下。 殿下に招聘され、この国を訪れた奏者6人。 >>0:4>>0:37>>0:38>>0:103 少なくとも私が保守派のような思考の持ち主かと言われれば 自他共に「否」が帰ってくるでしょう。>>0:104 審査員席の真後ろにある王族席で 妙にそわそわしていらっしゃるリディ第三王子殿下と >>0:108>>0:109 もし振り返ったら思わず吹き出してしまいそうな そんな光景に気付かず審査を務める私。 私達と奏者達が相対するまでの時は 刻一刻と迫っておりました。 彼らが屋外を希望していれば1日目に、 屋内希望であれば2日目にお会い出来るはず。>>1>>2] (9) 2020/09/21(Mon) 1:41:56 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン (10) 2020/09/21(Mon) 1:45:44 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a2) 2020/09/21(Mon) 1:50:32 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a3) 2020/09/21(Mon) 2:12:23 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―コンペ会場― [ 人波をかき分けて会場にたどり着くと、 すでに、そこは優雅なこの国らしからぬ、 熱狂と歓声の渦に飲まれていた。>>1 正直、予想外だ。 豪奢にして閑静なホールで、 厳格な審査員達の、針のような視線を 浴びながら、粛々と演奏を披露するものと ばかり思っていたから。 舞台は二種類用意されているようで、 出演者の使用楽器などに合わせて 希望を汲んでくれるようだった。>>1 エリクソン達6人組の使う舞台は当然、屋外庭園。 室内だと、大量の大型機材が王宮内の 磨き上げられた床を傷つけてしまうし、 なにしろ会場の音響が、いくら大ホールとはいえ 彼らの使う楽器に合った設計では なかったからだ。 ] 大庭園が舞台となると、音の抜けの良さでは 俺らは抜群にアドを得ているな。 一つ、大きな懸念もあるのだが…。 (11) 2020/09/21(Mon) 2:27:58 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―楽屋へ― [ 音楽会の出演者には、 特設舞台の背後に、分厚いビロードの幕で囲われた 特設の楽屋が用意されている。 出演者に配布された『通行証』 (藍色の地に銀糸で縫われた縦線が入ったもの ―宮廷楽士を表す銀と関係があるに違いない) を守衛に見せて許可をもらい、 …楽屋に足を踏み入れた。 そこには、文字通り老若男女問わず、 貴賤も国籍も問わず、 さまざまな参加者がいた。 豪華なドレスを纏った、 すでに舞台慣れしてそうなソプラノ歌手が いるかと思えば、 あどけない表情ながらも燕尾服を着て得意げな、 幼い木琴奏者もいる。>>0:33 昨日、自分が見た、 『貴族然とした』音楽家たち>>0:26は、 きっとほんの一部でしかなかったのだろう。 ] (12) 2020/09/21(Mon) 2:28:28 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 自分の出番はまだ先だ。 屋外を使うのは本日。 時間帯は『辺りが闇に染まる頃に』と指定した。] 時間が惜しい。 俺らは、俺らがやるべき事をやるまで。 [ エリクソンは音楽家達のひしめく楽屋に踵を返し、 仲間達のもとへ向かった。]* (13) 2020/09/21(Mon) 2:29:26 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a4) 2020/09/21(Mon) 2:38:56 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a5) 2020/09/21(Mon) 3:07:56 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[審査は少しずつ進み、一桁台の番号が 二桁台に差し掛かろうとするあたりの頃でした。 まだ日は高く午前中と呼べる時間帯。] あなた、基礎もしっかり出来ているし 姿勢も良く曲の大事な強弱や流れに関しても 良く抑えて表現出来ているわ。 この曲は超絶技巧と言われている曲だから 国でも弾ける人間なんて極僅か。 それを完璧に弾きこなせるのは賞賛に値するわね。 [舞台に設置された竪式……アップライトピアノによる 国でも弾ける人間が極僅かの超絶技巧曲に挑戦し 見事演奏しきった空色のドレスのお嬢さんに 柔らかに微笑み、技術を讃える。 演奏を聴いていた周囲も割れんばかりの拍手と 大絶賛を彼女に送っていた。] (14) 2020/09/21(Mon) 3:53:40 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン でもね──── つまらないわ。 [背後から突然斬り捨てるかのように バッサリと言い切ったせいで先程まで湧いていた周囲が 突如シン、と水を打ったように静まり返る。 お嬢さんの笑顔もすっと消えた。] 技術だけを先行しようとして、見せつけて “魅せる”方針に最初から動かされてたみたいね? この曲選んだの、絶対あなたじゃないでしょう。 ────この曲を弾けって、誰が言ったの? [選曲の指摘でスッと目を細め、酷く冷たい言葉で言い放てば 周囲がヒヤヒヤとした表情で私と彼女を交互に見ている。 最初は真顔で聞いていたお嬢さんだけど 最後の言葉にビクッ!と肩を震わせ] (15) 2020/09/21(Mon) 3:54:00 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 嗚呼!ごめんなさい!!違う、違うの!! あなたを責めてるわけじゃないのよ!? [ぽろぽろ、ぽろぽろと大粒の涙を流して 泣きじゃくるお嬢さんの言動にびっくりして 慌てて彼女の側へ走り寄ったわ。] 確かにあなたの演奏は素晴らしかったわ。 でもね、私気になったの。 演奏するあなたの顔が妙にうかない表情に見えて。 音にも魂が篭っていた感じがしなかったのよ。 (17) 2020/09/21(Mon) 3:54:31 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン だから……本当は、この曲もしくは こう言った分野の曲じゃなくて 他にもっと好きなものがあるんじゃないかって、 そう思ったから聞いてみたの。 [泣きじゃくる彼女にごめんなさい、ごめんなさいと ひたすら謝ってその体をぎゅっと抱きしめて 落ち着くまで静かに、根気良く待って。 やがて落ち着けば想像通り、 本当は好きな分野の曲が他にあったけど 講師に技術としては先程の曲が上だからと こちらで登録させられたのだと話してくれたわ。] (18) 2020/09/21(Mon) 3:55:22 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ────よし、じゃあ。 レミリアちゃん……だっけ? あなたが言った本当に好きな曲、 心から夢中になった曲を弾いてみてちょうだい。 大好きな曲を弾いたあなたを私は見てみたいの。 [そう言ってやさしくぽんぽんと頭をなでれば 審査員席の方に向き直り] 先ほどの曲ではなく、 今から彼女が弾く曲を選考対象といたしますわ! 審査員の皆様方、よろしいですわね!? [また今年も始まったよ、と言いたげな楽長に 私のことを良く知る王族と楽士の審査員の皆様方。 少しでも審査への懸念が見つかれば即座に指摘し 代替案やその他提案、意見は遠慮なく出す私に 楽器が竪式とはいえ私の専門分野なこともあり 審査員の皆様の許可はアッサリと降りましたわ。] (19) 2020/09/21(Mon) 3:55:42 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[落ち着きを取り戻したお嬢さんが再び演奏すると、 今度はポップで可愛らしい曲調が鳴り響いてきた。 確かに技巧で言えばミスタッチも目立つし 小節を幾つか飛ばしたり流れが早くなったり遅くなったりと 巧さで言えば確かにこちらの方が劣ってはいるでしょう。] (20) 2020/09/21(Mon) 3:56:14 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン[だけど、それらを乗り越えるかのように 決して流れは止めず彼女なりに演奏出来ているわ。 そして何より────楽しそう。 弾む音に込められた感情と魂は、 こちらの方がずっと上だわ。 さっきの曲に比べ“人の心を打つ”音を奏でているのだもの。] (21) 2020/09/21(Mon) 3:56:27 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン ……素晴らしかったわ。 やっぱりあなた、そっちの方がずっと素敵よ。 [演奏が終わり、お嬢さんが頭を下げると パチパチと拍手しその良さを讃えた。] 先ほどの曲も 続けていけばさらに磨きはかかるでしょう。 でもね、私には今の曲とあなたの方が ずっと素晴らしく素敵に見えるわ。 ────続けなさい、それ。 あなたきっと大物に化けるわよ。 [審査員の皆様にも違いは伝わったようで 口々に今の方が良いと絶賛していた。] (22) 2020/09/21(Mon) 3:57:06 |
【人】 平台の宮廷楽士 メイレン 『審査の結果はコンペ終了後、 審査員の会議を以って決定する。お疲れ様だ。』 [楽長の言葉にお嬢さんが一礼し舞台を後にすれば 司会の方が次の挑戦者を呼び出します。 次は合唱なので準備が掛かるらしく、 私はその隙にさっと本日の出場者名簿と 略歴や備考等に目を通しました。]* (23) 2020/09/21(Mon) 3:57:23 |
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。 (a6) 2020/09/21(Mon) 3:59:54 |
平台の宮廷楽士 メイレン(匿名)は、メモを貼った。 2020/09/21(Mon) 4:14:52 |
【人】 花屋の主 メルーシュ[音楽が絶えず流れるこの国だが、今朝は本当に特別だ。 宮廷で行われるコンペを見守り、心を揺さぶられる音楽との出会いを歓迎するため、多くの店先は様々な趣向で彩られる。 メルーシュはひととおり朝の仕事を終えると、この日のためにと用意をしたガーランドを店先へ飾った。 一本の流木を軸とし、そこに結び付けた彩とりどりの小さな花束や草木。多種多様な音楽が輝きますようにとの願いをこめてつくったそれが、朝の風にそよと揺れた。] (24) 2020/09/21(Mon) 7:34:30 |
【人】 花屋の主 メルーシュ[こうしてコンペの日に店先を飾るのも何度目だろう。 初めてこの国に来て間もない頃に迎えた音楽祭の季節。 先代である祖母が、愉しそうに飾りを作る様子を不思議そうに眺めていたメルーシュに、彼女はこういったのだ。 「おまえはきっと、この国のことも好きになるよ。音楽は、花や草木ととても似ているからね」と。 彼女がメルーシュという名をつけてくれた。 メルーシュの祖母にあたるのだと名乗ったその人と出会う前のことを、メルーシュはなにひとつ覚えていない。] (25) 2020/09/21(Mon) 7:36:17 |
【人】 花屋の主 メルーシュ[亡くなるまでの数年間、祖母は本当にたくさんのことをメルーシュにおしえてくれた。 それは、花屋を切り盛りする術は勿論だが、例えば、メルーシュが花や草木と言葉を交わすことができることや、体の性がないこと、他の人と齢の取り方が少し違うことなどを、無暗と言わず隠す術なども、祖母がおしえてくれたのだ。 陽気な花たちが、さっそく風に乗って聞こえる音楽に合わせ、楽しそうに歌いだした。 メルーシュのように歌としては聞こえないだろうが、おそらく町の人にも、その喜びは聞こえてくるだろう。]* (26) 2020/09/21(Mon) 7:40:40 |
花屋の主 メルーシュは、メモを貼った。 (a7) 2020/09/21(Mon) 7:49:03 |
【人】 教会住みの娘 エヴィう…わ… [ いつもは割合に静かで、人々の憧れや 推尊の対象である宮廷前の通りは、 今日はすっかりその風景を変えていて。 大勢の人が行き交う様が、畝る風を運んで 透き通るような秋の空気を熱気あるものに 変えてしまっているのだけど、不思議に 不快な気がしないのは、年齢の割に 小さな私の背丈から見上げるそのほとんどの 人の顔が和かで愉しく笑んでいたからでしょう。 ] すっごい…人! (27) 2020/09/21(Mon) 7:57:30 |
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