情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
(n0) 2021/07/07(Wed) 21:02:15 |
(n1) 2021/07/07(Wed) 21:02:47 |
(n2) 2021/07/07(Wed) 21:04:15 |
タマオは、空を見上げた。それだけ。 (t0) 2021/07/07(Wed) 21:32:47 |
【見】 流転 タマオ 己は昨年の秋ごろに初めてこの村を訪れた。なんとなしに乗った自動車の行き着いた先。次はここに居付くことにしよう。これまでと変わらず軽い気持ちでそう決めた。 己は何故に己が未だこの世にあるのかを知らない。己は気が付けば人々の記憶に己の存在を刷り込むことが出来たし、ちょっとした幻覚を見せることも出来た。他にもけっこう色々とやれる方だと思っている。正直便利だ。 もっぱら、このどうしようもない寂しさを埋める為にそれらを行使している。己の個として残っていたのは“博”という名のみ。姿も覚えていないが、右目の翡翠はいつも変わらない。己はこの目が好きだ。 (@0) 2021/07/07(Wed) 22:02:14 |
タマオは、目玉が青いから、玉青と名乗る。 (t1) 2021/07/07(Wed) 22:02:21 |
タマオは、幽霊だ。この村へ来る前から。 (t2) 2021/07/07(Wed) 22:02:35 |
【人】 被虐 メイジ病院に避難してから、幾度目の時が経っただろう。 ……メイジには、もうわからなかった。 雨脚も弱まり、風が落ち着いた空模様を眺める。 ふと窓にうつった自分の顔が、別人のように見えた。 (0) 2021/07/07(Wed) 22:15:02 |
メイジは、今日も生きている。 (a0) 2021/07/07(Wed) 22:16:11 |
流転 タマオは、メモを貼った。 (t3) 2021/07/07(Wed) 22:24:50 |
【人】 遊惰 ロク 間借りしている病室にて。 ベッドに腰掛け、音が弱まった外の方へ視線を向ける。 閉め切られた儘の雨戸。 外の様子は、何一つ窺い知ることが出来ない。 手持無沙汰、右手は耳介を弄っている。 幾らも開けた穴を埋める色取り取りの耳飾り。 白く光る小さな石はそこに無く、穴が一つ、空いた儘。 (1) 2021/07/07(Wed) 22:31:33 |
ロクは、今日も死んでいない。 (a1) 2021/07/07(Wed) 22:32:10 |
【人】 焦爛 フジノミロクの死体を、見つけて。 どれぐらい時間が経っただろう。 フジノは部屋でひとり、硬いベッドの上。 雨風の音はだいぶ、収まった。 ……それを差し引いてもここは、こんなにも静かだっただろうか? 昨日、あの部屋には何人集まったっけ? 腹の膨らみを撫でながら。 フジノはぼんやりと窓から外を見つめた。 (2) 2021/07/08(Thu) 1:14:10 |
フジノは、今日も生かされている。 (a2) 2021/07/08(Thu) 1:34:58 |
【墓】 商人 ミロク「……、……」 瞳を開けた。双眸は紅に染まっている。 目が醒めたのは外だった。 雨がふりしきっていて、"肩が濡れる"。 此処は、あのとき の死体を見つけた場所だ。 「死んでも、魂が残るとは言いようだ。 生者と死者の違いがこんなところにあったなんて。 体験しないとわかりませんでした、今ならわかります。 これが、 命の重さ ですねぇ?」男は肩を濡らさなくなった。 いつの間にか腕の中で眠っている黒猫を抱え、 一歩病院へと歩き出す。 「さぁ、取引を続けましょう」 (+0) 2021/07/08(Thu) 2:32:37 |
ミロクは、取引を終えていない。 (c0) 2021/07/08(Thu) 2:33:20 |
【人】 遊惰 ロク いつかの様に、空のタライを持って二階をふらつく。 弱まった雨風の合間を縫って、滴る雫の音が聞こえる。 意味も無く、雨漏る箇所を一つ一つ順に巡る。 その内の幾らかは新たに修繕されていた。 ――誰が、いつの間に。 その答えをとうに持っている様に思われて、 けれどもしかし、未だ認め切れずにいる。 伸びる廊下、フラリフラリと歩を進め乍ら、 躊躇いじみた間を置いて、それから開く扉があった。 開けようとしない扉があった。 何かを、誰かを。 避けながら、けれどもどこか探している様な足取りで。 男はタライ一つ抱えて彷徨っているのだった。 (3) 2021/07/08(Thu) 2:34:13 |
セナハラは、走っている。 (c1) 2021/07/08(Thu) 15:49:28 |
【墓】 諦念 セナハラ霞む意識の中、何かから逃げていた。 しかしどうにも足が重く、思う様に進めない。 一歩踏み出す度に、泥中の意識が浮上していく。 逃げなければ殺される。 逃げなければ生きられない。 ────そういえば。 ──何から、逃げているのだろうか。 (+1) 2021/07/08(Thu) 15:49:48 |
ミロクは、タマオに、 を渡すように頼んだ。 (c2) 2021/07/08(Thu) 17:38:37 |
タマオは、独り言を聞いて思考した。 (t4) 2021/07/08(Thu) 21:02:11 |
【見】 流転 タマオ 己も己でどれだけ嘘をついてきただろう。この病院に来てからだけでも十指に余るほどだと思う。己を本官と指すだけでも数は増えるのだから。 舌先三寸、二枚舌。己の言葉はきっと羽根よりも軽い。 (@1) 2021/07/08(Thu) 21:03:13 |
【人】 焦爛 フジノひたひたと足音を立てながら病院の中を回る。 初日は、人がたくさんいると、思ったのに。 いつの間にか、人はどんどん消えていた。 あの嵐の中、他に行くところなんてないはずなのに。 皆どこへ行ってしまったのだろう? 「……だれか、いないの?」 ぽつりと零した言葉は雨風の音にも消されず、静かな部屋の中に響いた。 (4) 2021/07/08(Thu) 21:55:47 |
タマオは、「あ。はい、いないです」 通り過ぎざまに言うだけ言った。 (t5) 2021/07/08(Thu) 22:07:12 |
フジノは、誰かにとても軽い返事をされた気がした。かる〜い。 (a3) 2021/07/08(Thu) 22:09:53 |
【墓】 商人 ミロクこれは、少し前。 まだ男が命を落とす前。 病院の裏手にスコップを持った男の影が一人。 スコップの影がもう一つ。 深く、深く穴を掘っていました。 少し離れたところにも、もう一つ、穴が掘られました。 一つの穴には小さな骨と薬の入った陶器の壺。 もう一つの穴には黒猫の遺体を入れました。 壺の中には、ニエカワの骨が入っていました。 もう一つ、ニエカワの夢が入っていました。 黒猫はタオルに包まれていましたが、 埋められれば次第に土にかえるでしょう。 どちらも弔う為に、作られた、お墓でした。 技師の墓は、ありませんでした。 知りませんでした、知ろうとしませんでした。 彼女はきっと、どこかに、行ってしまったんでしょう。 (+9) 2021/07/09(Fri) 9:01:48 |
【墓】 商人 ミロクまだ雨の降りしきる中、濡れない男はその地面を見下ろす。 しゃがみこんで、手を合わせて。 目を細めればどこかに"彼ら"の気配を感じた。 まだ病院のどこかで、誰かを待っているのだろう。 「ああ、結構無事ですね。 かなり深く掘りましたし、……突然掘り出す人も、 墓荒らしする不届き者も獣ぐらいで。大丈夫かな」 同時に誰の墓かかも皆にはきっとわからない。>>+9 ここに残る彼らになら知らせてもいいかもしれないが、 今だと外に出てきてしまうかもしれない。 骨があったことが知られてしまうかもしれない。 あの肉が"人"であったことが知られてしまうかもしれない。 ……しばらく秘密のお墓としよう。 この病院によくいた猫も一緒に埋めた。 多分、寂しくないだろう。 「もう二度と口を聞けないと思っていたんですけど…。 せっかくまだいられるのなら、 最期ぐらい見届けようと思います。 さて、一体人の魂の寿命はいつまででしょうか?」 (+11) 2021/07/09(Fri) 10:40:10 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新