【置】 おかえり 御山洗がば、と体を起こす。汗だくの顎から伝った汗が布団にぱたと落ちた。 ここは自分の家だろうか。少し片付けられた部屋は確かに自分の部屋だ。 昨日は――……添木から渡された缶で喉を潤して、ふっと浮いたような感覚を覚えて、 それから先の記憶が、あんまり無い。ひょっとすると、あれはお酒だったんだろうか。 「失敗した……確認しなかった俺が悪いな。謝りにいかないと……」 急に缶を渡した人間が倒れたりしたら、相当焦ったことだろう。 気に病ませてしまったなら申し訳ないし何かお詫びを考えておかねばならない。 それにしても。 まだ曖昧に現実と交じる夢が、今にも消えそうな霞のまま、瞼の裏にフラッシュバックする。 今こうしてるうちにもどんどん水に浸した髪のように消えていくけれど、あれは。 「――……」 首筋の汗を拭く。肌を透かした下にある肉が、熱を持ったように熱い。 (L0) 2021/08/12(Thu) 23:42:57 公開: 2021/08/12(Thu) 23:45:00 |
編笠は、誰かを探している。 (a10) 2021/08/12(Thu) 23:45:02 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>+4 夕凪 「やった!」 了承の言葉に飛び跳ねんばかりに喜んで それから、羅列されるやりたい事、にふんふんと頷いた。 「わかった!じゃあモモチ、みんなの事呼んで来るね! 清和も翔兄も、引き摺ってでも連れて来る! あと今度こそ着替えてサンダル持ってって…」 その中に、女の子らしい遊びが含まれていなかった事は 百千鳥にとっては、幼い頃に一緒に遊んだ夕凪が 今も変わらずそこに居るようで嬉しかった。 モモチもスイカ割りやりたいなあ、なんて 海でできる遊びを指折り数えてから、 集合場所を決めて、また皆を呼び回りに一度別れただろう。 (8) 2021/08/12(Thu) 23:47:46 |
額縁の外 卯波は、メモを貼った。 (c5) 2021/08/12(Thu) 23:48:04 |
卯波は、境内からでて、自分の家へとまっすぐ進む。手入れのされてない雑木林を、まっすぐ。 (c6) 2021/08/12(Thu) 23:51:06 |
卯波は、結局カメラを持っていないと落ち着かない。 (c7) 2021/08/12(Thu) 23:51:33 |
御山洗は、集落中を駆け回りつつ、ついでに添木も探しているようだ。 (a11) 2021/08/13(Fri) 0:28:32 |
【見】 天狼の子 夜長>>7 百千鳥 こくり、頷いた。雪子さんのことです。 「ありがとう、モモチさん。……ああ、そうだな。 俺も、かくれんぼで見つかる時は、最後の方だから」 こくり、またひとつ。それがさみしいことなのは、よくわかる。 「雪子さんは、隠れるのも見つけるのも上手で。 俺は見つけるのは上手でないが……早く見つけられるといいな。 昨日みたいな賑やかな場に、母さんがいないのは本当にふしぎ」 水鉄砲を手にしたあなた達がとてもたのしそうだったのだとか、初めての釣りで大物を釣り上げたのだとか、この村に来て彼女に話したいことが積もっていっている。 「あ」 思い出したように、雪子さんを見つけたら自分に知らせるか、家に顔を出すように言ってほしいとの旨を告げる。夕凪夜凪の親族なのが一目見て分かる程度であるとのこと。 「モモチさんは、まだ他の人にも声を掛けていく、よな? また後で、よろしくお願いします」 控えめに片手を上げて。手を振るのか振らないのか絶妙に判断しがたいが、彼の思考自体もそんな感じだ。あなたがまだ話す気配があるのなら、手を下げるつもりでいる。それくらいの。 (@2) 2021/08/13(Fri) 0:31:57 |
【人】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>@2 夜長 「まっかせて!モモチ隠れるのは下手くそだったけど、 探すのはけっこう得意だったから!」 しんしんと降り積もる言葉に得意げに胸を張って見せて、 それから付け足されたお願いと問いに肯定を返した。 「うん、わかった!まだまだみんなを呼ばなきゃだから またあとでね、和臣さん!あ、そうだ…」 ぱっと手を振って別れようとして、ふと思い当たる。 「モモチ、でいいよ!」 まだまだ子供と言って差し支えない少年は、実に子供らしく 自分の言いたい事だけを言い残して駆けて行くのだ。 (10) 2021/08/13(Fri) 0:54:21 |
【人】 警部補 添木【3日目 朝 とある旅館の一室】 「ふわ……………」 浴衣のまま、ぼりぼりと胸元を掻く、 そのまま広縁(窓際の椅子とかがあるスペースのことだゾ)の椅子に腰かけた。 「あー……飲み過ぎた。頭痛……。」 (11) 2021/08/13(Fri) 0:55:44 |
夜長は、少しの間の後に、こくり。控えめに手を振り、百千鳥を見送った。「モモチ、それじゃあまた」 (t5) 2021/08/13(Fri) 1:01:04 |
百千鳥は、一度振り返って夜長に手を振った。「またあとで!」 (a12) 2021/08/13(Fri) 1:04:08 |
【人】 警部補 添木>>2:201 夕凪(前日バーベキュー時空 〆だけこちらで) 「勉強は本当に嫌いだったー。でも、後から気付いた。勉強が嫌いっていうより、非効率なのが嫌いだったんだなーって」 肩を竦めて笑いながら、相手に頷いた。 水辺なものだから、いつもより楽しくてはしゃいだ。危ない遊びもしたが、大人たちが厳しく管理してくれたので安全だったであろうことは、今になって癪だが、わかる。 「ハハ、そっち〜?勿論だよ。大人になってからそんなことしないよ。クビにされちゃうしね。今なら……、夕凪も沢山連れてけるよ。 ごめんね、昔は、どうしても危ない目に合わせるのが嫌で、たまに巻いちゃったから。今、謝っても遅いけどね……。……その分、今回の帰省はさ。行こうよ、あちこち」 ……なんて、笑いかけた。 だって、この平穏な日々は、もう少し続くと思っていたから。 (12) 2021/08/13(Fri) 1:11:27 |
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