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【人】 仮面の役者 フランドル「へえ」 かつん、金属製の踵を鳴らして掲示板の前に立つ。 「──よそ者は何処でも煙たがられるらしい。 …ツケが回って来たかな、色々と。 まあいいさ、観客がそういった筋書きをお望みとあらば。 この三文役者は絞首台にだって上がるのさ」 芝居がかった調子は常よりもやや静かなもの。 けれどある種の死刑宣告を受けてなお、 役者騙りは役者を気取るらしい。 「とはいえ顔は勘弁して欲しいものだなぁ…」 (0) 2021/12/12(Sun) 21:24:23 |
フランドルは、前日連行された死霊術師の事を思い返した。顔はまずい。 (a0) 2021/12/12(Sun) 21:24:58 |
【墓】 死霊術師 ペトルーシャ「……『大切な商売道具です、それで稼いだものを、どうぞ』 なんて、お衛兵様に懇願して見ればいいんじゃない……?」 件の死霊術師が現れて、皮肉気に言い放った。 これと同じようになるとすれば、まさしく役者にとっては死活問題だ。 「……あなたが私と同じようにされるかなんて、知らないけど」 (+0) 2021/12/12(Sun) 21:31:32 |
【人】 錆鉄御納戸 ミズチ どことなくぼんやりとしたままなことに変わりはないが、丸一日前よりかはずっと落ち着いた様子だ。掲示板の内容に目を通し、名前と人物を結び付ける。彼は確かに隠し事の気配は孕んでいたように思うが……。 (1) 2021/12/12(Sun) 21:31:50 |
ミズチは、そんなことを考えていたら、当人が現れていた。「……立派な姿勢だな」 (a1) 2021/12/12(Sun) 21:32:01 |
【見】 騎兵 リーゼロッテ「そーゆーのってぇ、言うと他のトコがひどい目に遭わない? ゲヘヘ、てめーは顔はいいからなァ…みたいな〜」 縁起でもない事をあまり遠回しでもなく宣う。 政府は女性に飽いたか。とはいえ綺麗どころである。 「フランドルさんツケとかあるのぉ? よっぽどありそぉなヒト、他にいると思うけどなぁー。 けど最初がチェスティーノさんだったの考えるとぉ、 やっぱ……ネタ切れ?」 記憶に残らないだけで、顔見知り以外にもいかにも怪しい者は連行されているのかもしれない。 それでいて尻尾を掴めずにいると。 そうであれば目立つあたりを見せしめに捕らえるもアリか。 (@0) 2021/12/12(Sun) 21:35:24 |
ミズチは、忘れ物の赤いリボンを拾った。 (a3) 2021/12/12(Sun) 21:42:50 |
レイは、変な夢を見た気がする。 (a4) 2021/12/12(Sun) 21:48:58 |
【人】 仮面の役者 フランドル「や、どう考えてもふんだくられるだけふんだくられて 『約束はしていない』なんて言われるオチだろう、それは。 どうせろくでもない目に遭わされるなら、 せめて誰ぞの手くらいは噛んでやりたいものだなぁ」 与えられるかもわからないお慈悲を乞うよりも、 多少手傷を負ってでもやり返してやりたい質らしい。 政府の者に聞かれていれば自身の首を絞めそうな発言と共に 死霊術師の言に大仰に肩を竦めて見せた。 「まあ、"たまたま目に付いた"んだろう。 嫌疑を掛けられる理由なんて、大抵はそんなものさ。 しかしどうにもこの街の人間は 人の顔を狙うのが好きらしいからなぁ…」 この役者、よくよく様子を見ていた者ならば つい先日も顔に真新しい傷を拵えていたと知っているはず。 やっぱり顔は無事では済まないかも。 (3) 2021/12/12(Sun) 21:49:28 |
【墓】 花売り妖精 アイシャアイシャは、予定通りに尋問を受けました。 アイシャは「何も知っている事はないのです」と答えました。 その声色も態度も、普段と遜色なく。 理不尽な拘束にも、暴言にも、等しく同じ温度を返しました。 「私はお仕事をしていただけなのです。 怪しい人も、お店には来なかったのです。 いえ、庇ってなど。分かっていたら、ちゃんとお話ししているのです」 花売り妖精にとっては、この騒動が膨れ上がって暴動にならないのであれば それでよいのです。 自分への尋問が行われることで、終着への足掛かりになるのであれば。 アイシャは、それを甘んじて受けるつもりでいたのです。 (+1) 2021/12/12(Sun) 22:04:06 |
【人】 残氷 の エアハート「────」 男は椅子に座りながらも一切の表情が消え失せた顔で、 ただ貼られた紙にずっと視線をやっている。 「 もっと早く殺しておけばよかった。 」 (4) 2021/12/12(Sun) 22:16:37 |
【墓】 花売り妖精 アイシャだからアイシャは、真っ白なローブが捲りあげられて。 背中に生えている綺麗な羽に刃を当てられても しょうがない事なのです。 人間と妖精の合いの子は、妖精の何倍も大きい羽を持っているのですから、それを欲しがる人もいるだろうと知っていたのです。 嘘。我慢してるだけだ。 ヒペリカムの花言葉を思い出して、耐えていました。 (+2) 2021/12/12(Sun) 22:19:05 |
アイシャは、堪えきれなかった痛みの中で、ちょっとだけおかしな夢を見ました。 (c0) 2021/12/12(Sun) 22:20:42 |
アイシャは、酒場に戻ってきました。背面が赤く染まったローブの下の膨らみはなくなり、ぺとりと張り付いているよう。 (c1) 2021/12/12(Sun) 22:23:10 |
アイシャは、今日はしばらく、個室から出てこないでしょう。 (c2) 2021/12/12(Sun) 22:23:35 |
【人】 埃運び オーウェン「……」 人間味の失せたようなツラの男を、横目で見て。 そして次に張り紙を見る。 つまらなさそうで、どうでもよさそうでいて、 だけどそれでも、心は揺れ動くもの。 「さて次は誰だろうな。 俺か。それともお前か、あるいは他の誰かか。 ああ面倒だ面倒だ……どうせこんなもん鬱憤溜まった政府の憂さ晴らしに違いねえってのに」 不平不満ばかり出てくる。威勢のいい罵言のひとつやふたつ、とっとと捻りだしたいのに出てこなかった。 (5) 2021/12/12(Sun) 22:26:36 |
【人】 仮面の役者 フランドル「 馬鹿な事をしたよ、お前は 」ぽつり、呟いたのは誰に対してか。 この場に居る誰かに宛てたものとも限らないけれど。 そして、それが誰かに拾われるとも限らない。 「──『不幸せなのは我々だけではないようだ。 この世界という広大な劇場は、我々が演じている場面より もっと悲惨な見世物を見せてくれる。』」 「願わくば、カーテンコールは笑顔で迎えられるよう。 哀れな役者は、次の場面に期待するとしよう」 長台詞の後に、かつん、金属製の踵を一つ鳴らして。 役者騙りは一度部屋へと戻って行った。 (6) 2021/12/12(Sun) 22:58:42 |
フランドルは、悲劇のままで終わるつもりは無い。 (a5) 2021/12/12(Sun) 23:03:41 |
大道芸人 チェルシー(匿名)は、メモを貼った。 2021/12/12(Sun) 23:16:57 |
【墓】 花売り妖精 アイシャ>>3:16 3日目時空のチェルシー様 「ぜひ仲良くなって頂きたいのです。 結果を信じることで、よりよい日々が送れると自負しているのです。 と、お花も言っていたのです。 はいなのです、チェルシー様に愛された花はその恩返しを絶対にしてくれるのです。 陽気なチェルシー様がもっともっと元気で明るい存在になって、 きっと素敵な大スター間違いなし!なのです」 体いっぱいで感情を表現する貴女を見て、花売り妖精もにこにこです。 「む、これは造花なのですけれど…… 実はチェルシー様にぴったりな色をしてるなと思っていたのです。 ぜひプレゼントさせてほしいのですよ」 造花に意味は宿らない。きっと悪いことは起こらないはずです。 オレンジ色のユリに可愛らしい赤のリボンをつけて、貴女に差し出すことでしょう。 (+3) 2021/12/12(Sun) 23:17:50 |
【人】 百識眼 の シュゼット「どこの誰が御上に告げ口するとも知れねぇ、オーウェンのの旦那も気ぃ付けなすって」 女はいつも通り此処にいる。いつも通りだ。 (7) 2021/12/12(Sun) 23:19:57 |
【人】 百識眼 の シュゼットいつも通りの場所から、いつもと違う変化を感じ取る。 「ノアベルトの旦那、しくじりやがりましたかねぃ・・・」 あぁ厭だ厭だ、こうも陰気クセェとまったく商売する気も起きゃしゃがらねぇ」 (8) 2021/12/12(Sun) 23:26:34 |
迷彩掃除屋 ノアベルト(匿名)は、メモを貼った。 2021/12/12(Sun) 23:31:10 |
【人】 灯屋 レイ灯屋の仕事は夕暮れ。 ソールがスコルに追い立てられて大地の向こうへ消える前。 夜闇がすっかり路地を飲み込んでしまうまでに灯りを点ける。 ゆらゆら揺れるカンテラの光が街灯に点っていく。 そうして戻り、御布令を視界に映した。 「―――」 何も言わず、酒場に入る。 今日は静かな端の方。カンテラの灯りに照らされながら静かに人々を眺めていた。 (9) 2021/12/12(Sun) 23:37:12 |
錆鉄御納戸 ミズチは、メモを貼った。 (a6) 2021/12/12(Sun) 23:55:41 |
【墓】 花売り妖精 アイシャ>>3:24 3日目のミズチ様 その反応に、小首を傾げましたが。 そういえばおふたりはよく一緒におられるのです、と納得いった様子でした。 同じ結果の偶然とはいえ、お揃いのお花を渡すことが出来て少しばかり満足気です。 「とんでもないのです。 ですけどローダンセは、小さくて可愛らしいお花なのです。 そんなお花と同じ色で生まれて、幸せなのですよ」 「きっとお花も喜ぶのです。 変わらぬことを、祈らせてほしいのですよ」 代金を受け取って、ぱちくりとしましたが。 チップのようなものだと分かれば、報酬袋の中に大事にしまい込みました。 (+4) 2021/12/13(Mon) 0:38:11 |
大道芸人 チェルシー(匿名)は、メモを貼った。 2021/12/13(Mon) 1:23:43 |
【置】 錆鉄御納戸 ミズチ>>L0 笛の音 「……」 発生源と感じた場所には何もなかった。ミズチは己の探索能力を稚拙なものだとは思っていない。証拠を残さないために気を付けるべきことも心得ている。こうして現場に残ったものから得られたのは、相手の技術や意識が低いものでないという事実だった。 わざわざ痕跡を断つのは、暴かれたくない何某かの理由を持っていることの証左だ。わかるのはそれだけで、その内容はミズチには見当付けられないが。 音が聞こえてからでは、発見には至らないのだろう。見つけるのなら、こうした場所にアタリをつけておいてになるか。そんなことを考え、似た条件の場所をいくつか見繕うに一先ず調査は留めた。 ──まさかそれが最近何人かが見て話題になっている妙竹林な夢の原因だとは欠片も思わなかった。タイミングがタイミングだからね、しかたないね。 (L1) 2021/12/13(Mon) 2:05:37 公開: 2021/12/13(Mon) 2:05:00 |
錆鉄御納戸 ミズチは、メモを貼った。 (a7) 2021/12/13(Mon) 2:07:32 |
【墓】 花売り妖精 アイシャ>>3:28 3日目のフランドル様 受け取ってもらえたのを確認すると、一度スカートの端を掴んでカーテシーの仕草。 「期待しているのです、それこそがきっと貴方の生き方だと思っているのですよ」 そして口上と共に差し出されたカランコエの花に、目を瞬かせます。 カランコエの花がもつ意味を思い返し、妖精はふわりと微笑みました。 「はい、幸福のお花―――ですね。 ありがとうなのです。大事に、お部屋に飾っておくのですよ」 差し出した時と同じように、両手で花を受け取ります。 (+5) 2021/12/13(Mon) 3:50:54 |
【墓】 花売り妖精 アイシャ>>3:38 3日目のレイ様 貴方の優しい手つきに、花売り妖精はまた笑います。 紫の色は、素敵な貴方によく似合うから。 「私は、レイ様を。 そして、お花の声を信じているのです。だから、きっと大丈夫なのですよ」 「きっと、何事もない日常はいずれ戻ってくるのです。 どんなことも、その日の為の必要経費なのですよ。 帰ってきたらまた、皆さんにお花を売って。占いをするのです。 もっともっと、素敵な事を届けたいのです」 だから、"大丈夫"。何度だって、アイシャはそう言うことでしょう。 まるで、そうあってほしいと願っているかのように。 (+6) 2021/12/13(Mon) 4:15:18 |
【人】 木偶の坊 エドゥアルト「…………………………」 しばらく酒場から姿を消していたエドゥアルトが 次に現れたのは、まるで一悶着あったような、全身ボロボロになった状態だった。いつもどおり真顔のまま。 外套や服のあちこちに鳥の羽のようなものが刺さっていることから、狩りにでも出向いていたのだろう。 「飯」 片手にはエドゥアルトの身長の三分の二はある鶏にも鶴にも似た奇妙な鳥を携えて。捕まえてきたらしかった。 (10) 2021/12/13(Mon) 7:07:42 |
エドゥアルトは、鳥を持ったまま、掲示板に目を通した。特に何を言うこともない。 (a8) 2021/12/13(Mon) 7:13:07 |
エドゥアルトは、捕まえたはいいが、このあとどうするか具体的に考えていない。 (a9) 2021/12/13(Mon) 7:16:02 |
エドゥアルトは、端に座るレイを見ている。ジッ…… (a10) 2021/12/13(Mon) 7:16:42 |
【人】 仮面の役者 フランドル>>+5 三日目 アイシャ 貴方が花を受け取ったなら、 こちらもカーテシーに応えるように恭しく一礼をして。 「……私の生き方、か。 期待に応えられるよう努力はするが、さて…」 顔を上げて呟いたのは、何とも曖昧な言葉だったけれど。 貴方から受け取った花を確かに携えて、 そうしてその日は部屋へと戻って行ったはず。 ──黄色のラナンキュラス。 それが持つ意味も、それそのものも。 "影"を名乗るこの役者には、少々眩しすぎるものだとしても。 今はまだ、私物の少ない役者騙りの部屋に。 この日、捨てられないものが一つ増えたんだろう。 それはきっと、確かな事。 (11) 2021/12/13(Mon) 9:58:01 |
【墓】 迷彩掃除屋 ノアベルト昔、もう十数年も前の話。 ***としての暮らしを思い出すことで平静を保つ。 今響き渡る煩い心臓の音も、 目に滲む涙も、存在しないかのように。 ここでの話は見るに堪えない。 だから、昔の思い出に浸ることにする。 歳にして15。 幼い頃から 従者 幾つもの厳しい訓練を超え、一族の優等生となっていました。 しかし、影の中に潜む一族、彼らを敵視する存在もおり、 幼い芽は早めに摘むべしと、哀れ人さらいの餌食となってしまいました。 (+7) 2021/12/13(Mon) 10:39:43 |
【墓】 迷彩掃除屋 ノアベルト青年が薄く目を開くと、シャツとズボンだけという 心もとない格好で拘束されていた。 口は汚らしい布で封じられ、ブーツに包まれた足は柱に固定されていたが、 痛んだり折れても居ないのが幸いだった。 『お前の持っている秘術が邪魔なんだ、ここで消えるか配下になって貰おう』 青年を襲った男はもうどんな名前だったか忘れられてしまったが、 気持ち悪く髪を伸ばしていて、それに隠されていた片目に傷があり。 成人しきっていない子供を捉え、愉しそうに笑っているそのドブのような瞳はどろりと濁っていた。 (冗談じゃ無い、誰がこんな小物の言いなりになるか。 そんなことになるのなら、死んだ方がマシだ) 青年は、はじめは意識が無い振りをしようとした。だが、相手も上手だった。 気づかれているなら、大人しくしててもいいことなんてない。 少しでも縛られている縄が緩まないかと体をひねってたりを試した。 しかし、この首の輪が有ると力が抜けてしまう。 ああ、腕一本ぐらい折れてもいい。 せめて何とか抜けること、あるいは立ち上がることさえできたら。 逃げられる、そう思ったときだった。 (+8) 2021/12/13(Mon) 10:41:35 |
【墓】 迷彩掃除屋 ノアベルト「ぎっ、あ”……ッ! うぁあああっ!!」 左の太ももに鋭く冷たい感覚、次いで我慢できない熱さが迸った。 噛み合わない歯の間から悲鳴が上がって、 声が途切れる前に次の熱が襲いかかってくる。 『いつまで意地をはっていられるか見物だな』 見えない人影から囁かれる言葉が頭に入ってくるこない。 ただ、この苦しみを感じないために必死で彼は意識を自ら切り取った。 (はやく、師の元に帰りたい。主人に会いたい) この口を開かないために、死なないために、 そして――己を保つために。 片足の感覚が無い、片腕が捻られて歪んでいる。 背中がしびれて、どこの皮が残っているかも定かでは無い。 中身は無事だ、呼吸は出来る。 喉が詰まっている、泡のようで口の中が気持ち悪い。 何度打たれたか、腰が酷く重い。 このままじゃ走って逃げることも叶わない。 頬を、顎を、太ももを伝った体液も乾ききり、 文字通りに目に光が差し込まなくなった頃。 彼の耳元に、地から湧くような声がした。 (+9) 2021/12/13(Mon) 10:44:50 |
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