【墓】 充実 バレンタインやはり不安はとめどなく湧いているけれど、 それを表現する方法は今のところ奪われた。 選択肢が無くなってしまったら、 考えることが少なくなって済む。 消極的な、ポジティブ的思考だけを頼りに。 これがもたらされた治療の結果で。 バレンタインに与えられた、 “病と、ギムナジウムに対して最適な形”だ。 (+3) 2022/05/06(Fri) 21:38:00 |
【人】 童心 クロノエルナトとバットの声と、ラピスの表情にハッと顔を上げ ぶんぶんと首を横に振る。 「 な ん、」 「なんでもない、 だいじょうぶ、 なんでもない…… 」焦り調子で言いながら椅子を降りて、 ぱたぱた、食事の準備へと向かっていく。 (4) 2022/05/06(Fri) 21:41:56 |
【人】 司書 エルナト「……なら、いいけれど。」 明らかに様子がおかしい姿。 でも、問いただしても仕方ないから、そのまま見送る。 ………随分と変わり果てた、同級生の姿も。 君の声、好きだったんだけどな。 お腹をさすった。 「…そろそろ行こうかな。」 「図書室は今日も営業中だから、よろしくね。」 そうとだけ告げて、食堂を出て行った。 (5) 2022/05/06(Fri) 21:57:53 |
【人】 王として リアン「……」 いつも通り、朝食を済ませて。 いつも通りのコーヒーを飲んで。 今日も人数を確認する。自分が守るべき笑顔は、いくつあったのだっけ。 随分と、減ってしまった。 気分転換なんてものでは、もうどうにもならないのだろうか。 (6) 2022/05/06(Fri) 22:00:39 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 22:00:53 |
リアンは、少し気になることがあって。食堂を後にした。 (a8) 2022/05/06(Fri) 22:05:01 |
バレンタインは、僕も自分の何もかもが嫌いなわけじゃなかった。 (c4) 2022/05/06(Fri) 22:07:31 |
バレンタインは、少なくとも、永遠にこのままなわけじゃないらしいから、それでよしとした。 (c5) 2022/05/06(Fri) 22:08:31 |
クロノは、パンを一個口の中に押し込んでから、食堂を後にする。 (a9) 2022/05/06(Fri) 22:10:04 |
エルナトは、今日も図書室で本を読んでいる。いつも通り。 (a10) 2022/05/06(Fri) 22:12:23 |
【墓】 雷鳴 バット「……」 青年は今日もゆっくりと食事の列に並ぶ。 選ぶ品目はごく少なく、決まったものなのに、やけに長く食べるものを選ぶ。 それからやはりいつも通り、短い時間食卓に着く。 喋る口数も少ない。青年に話しかける人間は少ないから。 けれど、その日は違って。 「……何か」 「顔を出せるようになった時に」 「ちょっと、安心できること」「してあげられないかな」 重く立ち込める空気に耐えかねたか、ようやくそれを察知したのか。 ぽつ、とその場に残った人間に投げかけるように、短く声を発した。 (+5) 2022/05/06(Fri) 22:14:33 |
リアンは、出て行く直前で、青年のその声を確かに聞いた。 (a11) 2022/05/06(Fri) 22:23:08 |
ラピスは、食事をとりながら、青年の言葉を静かに聞いていた。 (a12) 2022/05/06(Fri) 22:29:43 |
ラピスは、昨日から小さな花を胸ポケットに挿して過ごしている。 (a13) 2022/05/06(Fri) 22:38:05 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 23:08:29 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 23:08:48 |
【墓】 ライアー イシュカ「──トット?」 殆ど飾りの様な担当だったとしても、 無意識にまず同班の小等部に目が映り、他の班に移る。 同僚よりも自分の担当の方が遥かに問題が多かった。 己が未熟だからなんて死んでも認めたくない。 まだ 一人いるのに何も声をかけないのだって、聞こえてしまったからこそ何も言えない。 「……馬鹿な奴」 将来への思想や病への向き合い方などこの男より遥かに大人だった。 それを本来は馬鹿と表せる筈もないのに咄嗟に口を吐いた言葉はそれだった。 最後に告げた言葉は禄でも無かった。 最後に見た顔が思い出せない。 だからあの時の言葉を考えたくない。 考えたって、言ってしまった事実は変わらない。それが怖い。 (+6) 2022/05/06(Fri) 23:24:47 |
イシュカは、唯一喜ぶものを知ってる相手にあげられるものがもうない。 (c6) 2022/05/06(Fri) 23:32:28 |
はなわずらいの トットは、メモを貼った。 (c7) 2022/05/06(Fri) 23:40:11 |
司書 エルナトは、メモを貼った。 (a14) 2022/05/06(Fri) 23:56:50 |
リアンは、フィウクスの手を 今度こそ掴んだ。 (a15) 2022/05/07(Sat) 5:43:08 |
フィウクスは、その手を──今度は振り払わなかった。 (a16) 2022/05/07(Sat) 5:48:18 |
【置】 神経質 フィウクス随分と久し振りに生家への手紙を認めた。 この10年来、家族とは殆ど他人のようなものでこそあれ。 ここに居る為の頼み事であれば 大抵は聞き届けられた。それほどまでに彼等は戻って来て欲しくないんだろう。 あの場所の、唯一の恥とも呼ぶべき自分という人間に。 だから、これも、きっと。 何らかの形で聞き届けられはするんだろう。 (L0) 2022/05/07(Sat) 5:50:20 公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00 |
【置】 神経質 フィウクス… …… ……… …………だからどうにも私には、 人生の半分以上を過ごしてきたこの場所で この場所をもう一つの家として生きていけるような、 卒業とはまた別の選択肢が必要なように思うのです。 叶うなら、私はこの場所で生きていきたいのです。 先生方の配慮や尽力も虚しく、 今やこの10年間を無益に過ごして来た私には 過ぎた願いとは思いますが──── (L1) 2022/05/07(Sat) 5:52:22 公開: 2022/05/07(Sat) 6:30:00 |
【墓】 充実 バレンタイン結局、それほどひどいことをされたとは思っていない。 治療の内容に納得してしまっているから。 不安を溢れさせてしまう不出来な容れ物には蓋が必要だ。 ただ、会う人会う人皆なぜか悲しそうな顔をする。 自分を心配性とからかった生徒だって。 自分を寝坊助だと叱った先生だって。 『……』 僕を担当してくれた、あの人だって同じ。 いつものように中庭の木陰で休んでいても、 頭の上に花冠が乗っている、なんてことはない。 ああ、なら早く治らなきゃな。 皆が見たいのは、多分病が完治したバレンタインだ。 (+9) 2022/05/07(Sat) 14:56:13 |
ラピスは、中庭で休んでいるバレンタインを見かけた。 (a17) 2022/05/07(Sat) 17:46:52 |
バレンタインは、眠っているかのようにそこにいる。たまに歌を口遊みながら。 (c8) 2022/05/07(Sat) 18:42:09 |
【人】 月鏡 アオツキ「良いんですか〜? 有難う御座います、イシュカもやっていましたからね〜。 生徒たちも使うかもしれないので暫くかしきりにしても? こっちの区域なら片付けも要らないって、嬉しいです〜」 両手を合わせて喜んでいるように見える実習生。 その日の放課後は厨房を借りていた。 朝には機嫌が良さそうな口調で。 夕方辺りには気晴らしのように誰かと話す彼は、 いつもより髪がなんだか短くなっている。 「パン、捏ねますか〜。学生の頃ぶりですね〜。 食べきれなかったらイシュカやバットくんの口に 全部突っ込んでやりましょう」 一品目のパンは54%の出来だったらしく、香ばしい香りが廊下まで漂っていた。 メモがおいてある。 『パン作り開催中。好きな形を捏ねて持って帰って下さいね』 (8) 2022/05/07(Sat) 19:12:32 |
【墓】 充実 バレンタイン>>7 エルナト 『───もちろん、起きてるよ。 もう眠気に頼らなくてよくなっちまったし』 伸ばした前髪の隙間からは変わらず青い瞳が覗き。 見つめていると、僅かに瞬きのような震えをする。 『本は…… ─── 途中まで読んでたし、最後まで読もうとしてたけど。 ごめん、暫くはそうできそうにねえや』 僅かに視線を逸らす様子は、 図書室で気まずそうに頭を下げた、 あの時の面影をありありと残していて。 『愛や恋の力で奇跡とか起きるんなら、 それに越したことはなかったんだけど。 どうやら僕にはやっぱり、夢みたいな話だったな』 無機質に喋りかける偽りの声は、 それでもどこか皮肉気なニュアンスがこめられていた。 (+10) 2022/05/07(Sat) 19:12:44 |
【人】 司書 エルナト>>+10 バレンタイン 「…そう、よかった。」 いつも少し眠たげな声。 先日ははきはきとした声。 今はそのどちらでもなく、何の感情もない電子的な声。 どうしたって、いつものように微笑むことはできない。 可愛がっていたペットが、補助具を付けないと 歩けなくなったような……そんな気持ち。 「……謝らないでよ。別にいいんだ。」 「最後まで読もうとしてくれたなら嬉しいな。」 「本は、最後まで読まないと意味がないからね。」 物語なんて、ラスト一ページで急に変わったりするものだから、と。 少し眉を下げながらも、微笑んで。 「……まだわかんないよ。何か起きるかもしれないさ。」 「……そうだ!本、今どこにある?」 「良かったら、読み聞かせしてあげようか?」 結構、初等部の子達にも好評なんだよ、なんて。 今度はしっかりと笑いかけて見せて。 (9) 2022/05/07(Sat) 19:31:32 |
【墓】 充実 バレンタイン>>9 エルナト 『うん…… ───今はそう思う』 『想像して、勝手に鬱屈として、塞ぎ込んでしまうよりは。 最後まで読んじまった方がいいんだろうな』 『不安は今でさえずっと湧いてくるけれど、─── 希望を持つことだって、今だからこそできるから』 だから、君もそんな顔をするなよ。 渦中の僕が言った所で、どうにもならないんだろうけど。 ここが物語の最後のページではないことは、 いくら自分でも分かっているから。 『あー……その手があった。 何で思いつかなかったんだか。 部屋に置いてあるけれど、───うーん……』 『読みかけの本が結構、そこらに置いてあるから。 エルナトがそれを見て、気をやらないといいが』 (+11) 2022/05/07(Sat) 19:57:00 |
【人】 高等部 ラピス「………」 じっ……。 こねこねと形作られるパンたちを眺める。 パンの香りにつられて、 他の生徒たちが集まっているようだ。 率先してパン作りに興じている実習生の姿を見て、 自分もやろうかな……と厨房に入る。 気晴らしはいつだって必要だ。 手袋の上から更にビニール袋をつけて、こねこね。 まんまるの形に整えていく。 少女は固いパンが好き。 パンの固さ:43% (10) 2022/05/07(Sat) 19:57:48 |
ラピスは、ほどほどに固いパンができた。 (a18) 2022/05/07(Sat) 19:58:19 |
バレンタインは、小麦の香りを感じた。一度たりとも顔に出したことはないけど、食事は結構好きだったな。 (c9) 2022/05/07(Sat) 19:58:42 |
【人】 月鏡 アオツキ「あらあら〜 ほどほどに固そうなパン。 わたしのこれはなんでしょう。動物には見えますね。 何かの動物に見えるパンです」 54%ぐらい動物に見えるパンを見せながらまた何かこねている。 「ラピスさんは自分用ですか? 誰かにあげたりするんですか〜? 私はせっかくですから食べて貰おうと思ってます」 たわいない話をしながら、もう少し食感あ良い物をと。 まじまじとレシピを見ながら、もう一度こねるのであった。 94%。 (11) 2022/05/07(Sat) 20:05:28 |
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