かの饗宴を美しいと感じ、惹かれる心を否定は致しませぬ。
だがそれは、多くの無辜なる人々の屍の上に成り立って良いものではありませぬ。断じて。

"ひとと　あやかしの　違い"とは。

真に守りたいものが有るか否か。

────只、それだけでございますよ。

誰もが驚くその正体は、なんとあやかしでございますれば！

飄々とした立ち振る舞いの奥に隠した清く激しい情愛は、人とて敵わず！

対するは





人知を超えた美しさ、捉えられない"おと"と"いろ"！
隠された双眸から眺むる景色はようとして知れず！！

>>0

　　……あや、あや
　　そう、然様で


［はらり、はらり、舞う薄花弁を、ひとつ。］


　　守りたいもの、か
　　───さて、

［はらり、］


　　………さりとて、
　　我の、”いろ”　否定する、には　至らない。

　　さあ、見せて
　　……魅せてみよ、　我に。


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　　………ふふ、

誘蛾様。…………お強い。

[…は膝を折った]

［鼓揺らすは音無き　”おと”
　膜魅せるは彩亡き　”いろ”

　───　ぴん、と　弾くは］


　　……そちの、視界
　　そして、聴覚　　さあ


［使われぬには、理由あり。
　禁じるには、理由あり。］


　　………奪ったり、一葉殿。　


［桜の合間、鳴らした”おと”は、ひとつのみ。］*

初手から最後6ゾロの大番狂わせ。

勝者は


戦いは続きます。
次の手番は……

鬼一最強の武官、

愚直なまでに高潔、武骨！
彼の前にはどんな誤魔化しも効きません。

ではおれは氐宿殿にお相手をしていただこう。
百鬼夜行はここで終わらせる。

[ゆるりと刀を構える]

──嗚呼、何故争わねばなりませぬか。
ただやつがれは夜行をお呼び立てしたいという、それだけでありますのに。

どうかどうか、お引き頂けはしませぬか。
──しませぬか、そうですか。

現世の何にもかかずらぬ。

わが身、我が技のみをもってお相手仕る。

しかしその術には知と技と真が宿るまことの技者！
謎の多いその生い立ちから何を力に変えるのか！！

その身はすなわち研鑽された刃の如し！
氐宿様の術を見事打ち破りました！

さあ……戦いは

　　……さあ、仕合、ましょう。
　　継置殿。

　　我の、万感の思い

　　　　　────此処に。

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誘蛾殿が万感の想いを込めるというのなら、
おれの願いは、ただひとつ。


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　　　──く、

　　く、あははは　、あ、は　はは……