【人】 兎系 ニア>>491 キュー 「……そんなの、決まってるじゃない」 潤んだ声で、呟く。 ――きっと涙腺がおかしくなってしまったんだわ。 わたし、こんなにすぐ泣く子じゃないのに。 帰ったら、たくさん謝ろう。 許してもらえるまで謝って、それからお願いをする。 わたしはまだ子どもで、そのくらいしかできないけれど。 ――悪いことをしないで、今度は胸を張れる方法で。 もう一度、ニアとしてここに来るために。 できるだけのことを。 「返事は変わらないわ。 “またね、キュー”。 ……ちゃんと、待ってなさいよ」 手を握って、すこし赤くなった目で笑った。 (498) 2021/05/04(Tue) 17:49:20 |
キューは、わらって頷いた。 (a158) 2021/05/04(Tue) 17:53:54 |
シトゥラは、最後にキューの頭を撫でた。 (a159) 2021/05/04(Tue) 18:07:11 |
【人】 兎系 ニア>>492 メレフ 物静かというより、人と接するのが苦手なだけだ。 それが原因で通信制の高校を選んで引きこもったくらい。 コミュニケーション能力の乏しさは筋金入り。 「……そうかもね。 あんた、現実でもそうなの。老成してるって言われない?」 あまり感慨はなさげに、かたちだけの質問。 それから、話題を立ち返らせる。 「まあ、年が近いなら会いやすいかしら。 アドレスを教えておくから――」 悪戯の後始末をつける必要があることを思い出す。 ……しばらくは連絡がつきづらいかもしれない。 「――いいえ、あんたの連絡先を教えてくれる? 落ち着いたら、こちらから連絡するわ」 (499) 2021/05/04(Tue) 18:12:19 |
【人】 とろ火の親愛・取引成立 ゲイザー>>482 ハマル 指で作られた笑顔を見る。 「……ふふ」 "この仕草、ちょっと楽しくて好きなんですよ?ハマルさんがまた、こういう仕草が取れる日が来ますように。" "ハマルは事件が解決したら、また笑顔を見せる。 絶対。約束をする" また一つ果たされた約束。多くのものを託され、決して消えることのない覚悟の焔を灯したこの人がようやく穏やかに笑える日が来たのかと思うと、どうにも目頭が熱くなってしまう。 「ありがとうございます。大切を守り抜いている限り、私はきっとずっと幸せです」 真似をするように女もまた指で頬を押し上げて笑顔を作る。たまごパーティの時と同じように。 「……ハマルさんはどうですか?今、幸せですか? 私だってハマルさんの幸せ……たぁくさん願っているんですよ?」 (500) 2021/05/04(Tue) 18:15:10 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>495 キファ 「ならこの“設定”の一部は、そう言った…… 意識してない層の記憶から引っ張られたのかもな」 「生きたいって願ったのはキファ自身なのか、 ……案外俺と似た理由なのか、 まあ、これを解き明かす必要もないか。」 死んだ妹がモデルだとして。 それになり切って“生き続けたい”と思うのは、 現実のキファを知らないメレフにとって“どっち”か。 わからないし、彼女が語らないならそれでいい。 唐突に、ふわりと蛍のような光が階下から舞う。 蛍の様に見えるが人工生物のそれは、通りがかると 元の場所に戻る兵士の様に奥へと戻っていった。 (501) 2021/05/04(Tue) 18:16:13 |
【人】 尸解仙 キファ>>501 メレフ 「吾自身だ」 きっぱりと言い切った。 それで、キファのスタンスはある程度伝わるだろう。 ”プレイヤー”にどのような意図があろうが、 キファはキファである。それを言葉裏に語っている。 それだけは、伝えておきたかったようだ。 それから、少しだけ感傷に浸るように黙りこくった。 蛍のような光を視界に認めれば、こう話しかけて来る。 「随分もったいぶるんだな。 ……それ程厳重、ということか」 誰の目にも触れさせないように。 誰も、眠りを妨げることが無いように。 再び目覚める時まで。 ……キファは祭壇の正体に、 ある程度予想をつけていた。 (502) 2021/05/04(Tue) 18:23:28 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>497 サダル 「トラックに轢かれて何でここに来たのか。 俺ゲームに詳しくはないけど、 沙羅がおかしいのだけは分かる。何してんだ?」 続く言葉にさすがのメレフもこれには呆れと溜息だ。 「お礼を言われてもどう反応すればいいのかわからないが」 「『前向きになってよかったな』って言う状況じゃないし、 今呑気に喋ってる場合なのか?って気もするし…… 『引きこもり止めてみる』ってこんな所で聞きたくなかった」 ジト目になりながら、握られた手を握り返した。 大体は前向きな言葉を返していたメレフとは言え、 いとこが轢かれていると聞いた上でこれはコメントに困った。 困ったので、強く握っておいた。死ぬなと言いたげに。 (503) 2021/05/04(Tue) 18:24:41 |
【人】 とろ火の親愛・取引成立 ゲイザー>>488 ルヴァ 「う〜ん……」 少し悩んでから手をひょいと伸ばして頭を撫でる。ついでにほっぺもむにむにする。 それはまるで貴方の首を絞める直前に行った、労いの意を込めて撫でた時のように。それは貴方が死ぬ瞬間こぼした涙を拭う時のように。 貴方の分まで私が労いましょう。 「よくできました!はなまるですっ」 嗚呼……温かい。 あの時と違って、貴方はきちんと生きている。生きてくれている。 「大丈夫ならよかった。ええ、楽しみにしていてくださいね。 ……それじゃあ私は少し実家のパイ屋に行ってきますね。このお父さんへの気持ちを置いてこなければいけませんから」 そう告げ、女は元気に手を振ってその場を後にするのだった。 (504) 2021/05/04(Tue) 18:29:44 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>502 キファ 「もったいぶってる気はないが、 厳重なのはそうだな。」 最深部の底は、眩い光が射したりはしない。 蛍のような光以外にも、淡い色取り取りの光。 自ら輝きを放つ植物に似た何かの花畑。 「もし、妹が外を生きるのを拒んだのなら。 ここでずっと生きていける様に。 永遠に美しい物だけ見て死ねる様に。」 薄暗くても陰気ではない。 清涼な空気は奥を流れる滝の水を更に澄ませる。 透き通る環境音として、鳥と虫の声が相互に囀る。 「誰にも侵されない場所。 自ら閉じこもるなら、目を塞げる場所。 何を選んでも全てを叶えられる準備はした。」 空は、見る度に色を変える。 星空を望むなら、世界は暗く瞳に座が囁き掛ける。 青空を望むなら、世界は明るく己の姿を蒼に染める。 中央の棺は、黒髪の眠り姫が目覚めを待ち続けている。 ──彼が妹の為に作った、永久機関。 ここは小さな水槽であり、楽園であり、箱舟であった。 (505) 2021/05/04(Tue) 18:38:21 |
【人】 『絶対生きる』 カウス>>428 メレフ 「持って帰ったところで レムノスを生きるための知識じゃん。 にしてもバカなんだ。勉強できないメレフって なんかおもしろい」 想像すると口元が緩む。 因みにあなたは確かにバカとは言っていない。 これは少年の口が悪いだけだ。 「ほんとにな。でもこっちより向こうのがマシだよ。 ちゃんと親だっている。犯罪もしてない。 なら向こうでも、生きてやってもいいかなって」 もしくは、そのための設定だったのか。 そんなこと少年には分かるはずもない。 「そっか。バイク……いいね、かっこよくて。 いつか乗せてよ。そのためにリハビリとか、 必要なら頑張るからさ」 (506) 2021/05/04(Tue) 18:48:02 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>499 ニア 「変とは言われる時はあるが、そもそも親が変。 片親が外国人だから、距離感がおかしいんだとさ。 俺はそれに慣れ切ってたから、昔はよく怒られた」 要するにハーフと言う奴らしい。 一部の国の人は、自分達の国よりスキンシップが激しい。 きっとニアも知っているだろうから想像し易いだろう。 「俺の?構わないが『落ち着いたら』って、 そんなに忙しくなる予定でもあるのか? ……シトゥラ?」 同い年ならそう追われることもないと思っていたが、 思い当たる要因が自分にはそれしかなかった。 『名月 廉』と書かれたメモと携帯の番号。 それからアカウント名(メレフと読める)を手渡した。 (507) 2021/05/04(Tue) 18:52:35 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>508 >>509 キファ 「なら、ここで死んでくれてもいいぜ?」 まるで“天国”と思うなら、と。 彼女の恐れる死の怖さを知らない男は、 皮肉めいた口調でそう笑う。 「現実は、もっと良いモノがあるのは知っている。 同じ数だけ見たくないモノも蔓延っている。」 美しい物のそれぞれに、魔法が掛けられている。 “外を生きる為の知識”“兄からの妹への言葉” 存在するあらゆる物にそれは星の数だけ込められている。 「俺は鳥籠や監獄を作りたかった訳じゃないからな。 ここは“不可侵”の領域だが…… 出たいと思うなら、いつでも出られる。 アイツにそれを聞く時間も、それを選ばせる感性も、 俺はあの時、与える事が出来なかった。 だから全てを用意した。……さて。」 貴方に問われて、棺を覗き込む。 ずっと変わらない、7歳にすらなれなかった少女を。 “ここ”に置いていくべきなのか、まだ迷いがあった。 (510) 2021/05/04(Tue) 19:22:57 |
【人】 尸解仙 キファ>>510 メレフ 「断る。人の棺の前で死ぬ趣味は無い。 それに、吾にはまだ行くべきところが有る」 即答。 それから、小さな花に触れた。 メレフの、妹の為に綴った大切な言葉たちが 流れ込んでくる。 ”成程”、と溢した。 彼の想いを知るには、それで十分過ぎる。 「もう十分なんじゃないか」 「これだけのことを為した。 人間の一生分では、ゆうに読み切れない 知識と言葉を寄越した。 おまえの妹だって、おまえを置いていったんだ。 許されるさ」 キファは割り切りが早かった。 これはこれ、それはそれ、と割り切ることができた。 感情に囚われることを好まない。 ……本当は、そうなのだ。 あなたの前で披露する機会は少なかったが。 → (511) 2021/05/04(Tue) 19:47:17 |
【人】 兎系 ニア>>507 メレフ ふうん、と相槌を打つ。 現実の彼は同い年で、スキンシップの激しいハーフの男の子。 なんとなく想像できるような、 会ったらやっぱり同い年であることに驚くような。 「なんでそこであのひとの名前が――、 ああ、いいえ、それもあるわね」 引っ越しをすることになる (※確定ロール) あながち間違いではない。 「……他にもちょっと。忙しくなりそうなのよ」 メモを受け取りつつ。 答えを濁した彼女が正規のプレイヤーではなかったことを、 近いうちに知ることになるかもしれない。 書き添えられた名前を見て、少女も名乗り返す。 ヤダ ニア 『矢田 仁愛』。それが現実に生きる十七歳の少女の名前だ。 ――戻って、『落ち着いたら』。 ニアと名乗る少女から、今とさほど変わらない声で。 十七歳の少年のもとへ、一本の電話がかかることだろう。 (512) 2021/05/04(Tue) 19:47:32 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>506 カウス 「ほう、言うじゃねェか。改心したカウスくん? お前の成績表とやらがどうなってるかが見ものだな?」 病気の度合いによっては、貰った事もないかも知れないが。 だとしてもこの時代、学校に通う手段は幾らでもある。 成績表が良くても悪くても弄ってやろう。そう決めた。 「よし、んじゃお前の意識が目覚めたら、 お前から連絡しろ。見舞いに行ってやる。」 本名の『名月 廉』と住所、携帯番号を渡す。 相当珍しい部類の名前だ。都道府県さえ覚えていれば、 貴方が本気になればもし忘れても探すのは容易だろう。 「お前の成績が俺より良かったらな。 生き延びた先が終わりじゃないぜ?頑張りな。」 そう言って、貴方に手を振って去ろうとするだろう。 最も成績の話だって、いつまでとは言及していない。 貴方が頑張ればいつでもバイクに乗せてやれる未来はある。 (513) 2021/05/04(Tue) 19:48:30 |
【人】 尸解仙 キファ>>510 メレフ 「あとはおまえの心次第だ。 ……まあ、すぐに決断できることでは無いだろうな。 おまえは今も迷ってる」 そして、急かす権利も、道理も、 キファは持たない。 キファはポケットから鍵を取り出した。 『運否天賦』ギルド本部マスターキーの合鍵、と説明する。 書庫から、キファの私室まで。 全てを調査できる権利があなたに預けられた。 「好きに使え。 吾が東方を駆け回って手に入れた知識が、そこにある。 天国に行く方法も。動く死体を作る方法も」 『あぁでも、使ったものは元の場所に戻しておけよ』 そう言って、くつりと笑った。 → (514) 2021/05/04(Tue) 19:50:34 |
【人】 『絶対生きる』 カウス>>513 メレフ 「やだね、すぐに意地になっちゃって。 まあ見てろよ、笑われない程度には必死で 勉強してやるから」 ちなみにこれまではサボっていた。 生きる気力がそもそもないのだ、少年にとっては当然である。 「……頑張って覚えとくよ。んで、バイクは乗る。 俺の足にしてやるから。 個人情報渡したこと、後悔させてやるよ」 冗談交じりにそれだけ告げて、見送る。 都合のいい時に呼び出してやるんだと息巻いて、 その連絡先をじっと見つめていた。 (516) 2021/05/04(Tue) 19:54:27 |
ニアは、とある路地裏を覗き込む。 (a161) 2021/05/04(Tue) 19:54:28 |
ニアは、足を踏み入れ――少しの時間ののち、その場を後にした。 (a162) 2021/05/04(Tue) 19:57:02 |
【人】 黒い羊 ハマル>>500 ゲイザー 「ハマルか? 『ハマル』は―――」 [零し落としては拾い上げ、そうして行き着いた先] [もう出会う事もないと思っていた人々に会えた] [果たされなかった約束が果たされた] [あちらでの再会の約束も結んだ] [そうして【エピローグ】へ向かう世界で] [『ハマル』は、] 「もちろん幸せだとも。 皆が幸せで、皆がハマルの幸せを願ってくれる。 こうしてまたゲイザーの料理を、ゲイザーと食べられた。 今度な、海にだって行くんだ。 ハマルは願われた分、いっぱいいっぱい幸せになるぞ」 [これまでも、これからも] [『ハマル』とはそういう存在なのだ] [そうであれと願われていたのだ] 「ハマルはずっとそう居続けよう。 だから、」 「『また会おう』な。ゲイザー。 そしてまたパーティをしよう。 ゲイザーの大切な人も一緒に!」 (517) 2021/05/04(Tue) 20:16:10 |
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