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【人】 倉科 宙[それ以上、追及できないまま。] いや、その…… 逆上せないよう、気をつけてな。 [腕を離した手で、ぽんぽんと彼女の頭を軽く撫で。 大浴場に向かう背中を見送ってしまった。*] (25) 2021/06/26(Sat) 18:04:39 |
【人】 倉科 宙──……はぁー。 [一人になった部屋で、詰まっていた息を吐きだせば大きなため息になり。 広い畳の上に倒れるように転がり、頭を抱えた。] (26) 2021/06/26(Sat) 18:11:44 |
【人】 倉科 宙あー……ほんと、なんなんだよ。 [こればかりは先輩を恨まずにいられない。 そもそも合コンなんか行かなければ。 でも恋人として過ごした期間は1年弱でも、付き合い自体は高校の頃からあったわけで。 恋をできない事実を差し引いたとしても。 俺がそもそも、浮気とか二股とかできるような性格じゃないことは、さっきの言葉通りちゃんとわかってくれてるはずだ。 じゃあ今は、何をあんなに怒って拗ねてるのだろう。 俺だって、彼女の性格は概ね把握しているつもりだけど。 言ってもらわなければわからないことは、たくさんある。 友達だった頃から、遠慮なく言いあえる関係だったこともあって、聞けば大体教えてくれたりしたのだけど。 こんな風にだんまりされた場合、どうすればいいのだろう。] (27) 2021/06/26(Sat) 18:13:14 |
【人】 倉科 宙はぁ……俺も風呂いくか。 [ここで転がってても仕方ない。 再び浴衣とタオルを掴み、俺も大浴場へ向かおうか。 と言っても、せっかくの温泉を楽しむ気分になれず。 長湯もせず軽く汗を流したあと、さっさと浴衣姿になり。 着替えを持ったまま大浴場の出口付近で、出てくる彼女を待ってしまうのだけど。 も一度話をしないとだよな。 やっぱり原因は俺なんだよな。 なんて悶々と考えながら待つ間、自販機で買ったアイスが、少しだけ頭も冷やしてくれた気がした。**] (28) 2021/06/26(Sat) 18:13:32 |
【人】 櫛田三四子…………はぁ―――――――。 [衣服を籠の中に入れ、 タオルで髪を纏めて女湯へ。 ざっと体を流して湯に浸かり 深くため息をついた。 昼間なのでそこまで人は多くなく、 広々とした浴場は開放感を感じさせる。 少し熱めの湯が心地いい。 でも、心はちっとも晴れなくて 膝を抱えて浸かったまま俯く。] (30) 2021/06/26(Sat) 19:21:29 |
【人】 櫛田三四子[私の恋人は優しい。 優しくて、いい奴で、面倒見良くて ちょっとぶっきらぼうで誤解されやすいとこもあるけど、 辛抱強く向き合おうとしてくれる。 そう言うところが人としても異性としても好きだ。 だから彼がその気にならなくても 好意を持つ女の子は少なくないんじゃ… じゃなくて、 あんまり態度悪いと流石に愛想尽かされてしまうかな。 天使の矢の補正ってどれくらいかかるものなの? ちょっとやそっとで嫌われたりはしないかな、 でもありえないとも言い切れないし……] (32) 2021/06/26(Sat) 19:24:40 |
【人】 櫛田三四子はぁ…………… [さっきから溜息ばかりついている気がする。 思考は散漫な上に堂々巡りで、ちっとも結論は出ない。 自分はこんなに女々しい奴だっただろうか。 延々と考えていると冗談抜きで のぼせてしまいそうだったので 自己嫌悪に陥りつつも湯船からあがる。 とにかく、だ。 何にせよこの状態は良くない。 良くないことは分かる。 せっかくの旅行を暗い気分で過ごすなんて、 自分も彼も望んでいなかったはずだ。] (33) 2021/06/26(Sat) 19:26:22 |
【人】 櫛田三四子……よし。 [何はともあれ着いたんだ。少し気持ちを切り替えよう。 身体を拭きながら内心そう決意する。 ぺたぺたと化粧水をつけ 長い髪をドライヤーでざっと乾かして ヘアゴムで纏めポニーテールにする。 備え付けの浴衣は紺色の花柄で 赤い帯を前で蝶々結びにした。 下着は……一応この旅行のために新調したのは内緒。] (34) 2021/06/26(Sat) 19:28:29 |
【人】 倉科 宙[少なくとも、さっきよりは明るい彼女の表情に安堵する。 でもそれが、普段より若干硬いことにも気づいてしまうから、内心もやもやしてしまうけど。 彼女がそのつもりなら。 俺も一旦、もやもやは頭の隅へ追いやることにして。] じゃあ、部屋に戻るか。 [食べ終ったアイスの棒をゴミ箱へ捨てて。 自販機を買う彼女を待って、ミルクアイス一口食べたい、なんて言ったりしながら。 並んで廊下を歩きだそうか。] (38) 2021/06/26(Sat) 21:37:14 |
【人】 倉科 宙[そして部屋に荷物を置き、身軽になれば。] なぁ、夕飯まで時間あるけどどうする? 特にないなら外の温泉街、一緒に行くか。 [財布と携帯だけ持って、問いかけた。 行きたいところが、旅行プランにあるならそれでもいいし。 のんびり二人でぶらぶらするのも楽しそうだ。 彼女の意見を聞きつつ、ほら、と差し出した片手。 さっきは荷物とアイスで両腕が塞がってたから控えたけど。 もう手を繋いでも問題ないだろう。*] (39) 2021/06/26(Sat) 21:37:53 |
【人】 櫛田三四子ん、そーだね。 私も今回は温泉で のんびりメインのつもりだったから そんなにガツガツ欲張る気はないんだ。 温泉街、いーね。 お土産の下見とかもしたいし。 [今日は特に着いたばかりだし、あまり遠出する気はない。 それに温泉街を回るのも温泉旅行の醍醐味だ。 彼の提案には快く頷き、 ポーチに財布とスマホ、貴重品を入れて肩からかけ 差し伸べられた手を取った。] (42) 2021/06/26(Sat) 22:18:57 |
【人】 櫛田三四子……なんか、手ぇつなぐのも久々な気がする。 [人肌の温かさが掌からじんわり伝わって来て、目元が緩んでしまう。甘えるように指を絡め、きゅ、と握って。**] (43) 2021/06/26(Sat) 22:21:17 |
【人】 倉科 宙俺、ちょっと浮かれてるかも。 こうして二人で出掛けるデートも、久々だろ。 [はにかむように笑いながら、掌がじわじわと熱くなる。 照れを隠すように、コホン、と咳払いをひとつ。 今度こそ扉を開けて部屋を出たなら、玄関で下駄を借りて温泉街へ向かおうか。**] (46) 2021/06/27(Sun) 0:02:10 |
【人】 櫛田三四子さて、どうしよっか? 晩御飯も結構ボリュームありそうだから あんまり食べ過ぎないようにしないとね。 [温泉街は観光地らしく それなりに人で賑わっていた。 温泉卵にまんじゅうやせんべい、 ソフトクリームやコロッケなどなど、 所々に買い食いの屋台が出ていて、 食べるものには困らなさそうだが 後を思えばあまり満腹になるのは避けたい。 自分はそこまで大食いな方でもないし。 手を引く形で先を行き、 あっちこっち屋台を吟味し 良さげなものがあれば立ち止まるつもりで。**] (49) 2021/06/27(Sun) 11:06:55 |
【人】 倉科 宙借りてきたDVDとか見たりして、 家でのんびり過ごすのも好きだけど。 いつもこない場所とか見ない格好とかって、 新鮮でいいよな。 [彼女が草履を履き終わるのを待って、再び手を繋ぎ。>>48 人並みではぐれないように気をつけながら、温泉街をきょろきょろと。>>49] 確かにこれ、油断するの腹いっぱいになりそうだな。 うーん。とりあえず、分けられそうなのは 二人で分ければ色々と食べられるんじゃないか。 [あちこちから漂ってくる美味しそうな匂いの誘惑に、早速目移りしそうになりながら。 先導する彼女が目をつけたものがあれば、アイスのように分け合おうと提案を。] (50) 2021/06/27(Sun) 14:12:48 |
【人】 倉科 宙[歩く度、楽しげに揺れる彼女のポニーテールに、目を細めながら。] あ。なぁ、あれちょっと見ていいか? ガラス工房だって。 [俺が指したのは、土産屋の一角に出た看板。 蜻蛉玉とか風鈴とかが店先に並んでいて。 一つ一つ模様が違って、見てるだけでも目が楽しいけれど。] フュージング体験もできるってさ。 好きな色ガラス組み合わせて、 ペンダントとかマドラーとか作るやつ。 後日出来上がったら、家まで配送してくれるって……どう? [ちら、と隣の彼女を見る。 さっき揶揄った時、プライベートだって返されたけど。>>47 物作り体験コーナーがあるとつい足を止めてしまう辺り、俺も人のことを言えないかもしれない。**] (51) 2021/06/27(Sun) 14:13:56 |
【人】 櫛田三四子そうそう。 私たちの場合、結構すぐ 一緒に暮らし始めたから余計ね。 格好が変わるとまたちょっと別人みたいに見えるだろ。 ......惚れ直した?なーんて。 [そんなやり取りもありつつ温泉街へ。 もともと観光地で物色するのは好きな方。 色とりどりの屋台に目移りしてしまうけど、 あまり欲張るのも宜しくない。 うろうろしながら迷った末、 温泉まんじゅうとせんべいを買うことにした。 分けやすそうだしね。 茶色い饅頭の皮をふたつに割って、 はふはふしながら片方を頬張る。 もう片方は彼にあげよう。おせんべいも同様に。] (52) 2021/06/27(Sun) 15:52:25 |
【人】 櫛田三四子[そうこうしながら歩いていると ふいに彼が足を止めた。 振り向いた視線の先にあるのは一軒の土産物屋。 綺麗なガラスの工芸品が軒先にも飾られており目をひく。 この季節なら風鈴もいいよね、と思ったけど、 彼が気になるのは物作り体験コーナーのようだ。 興味津々、といった様子にくすりと笑って] (53) 2021/06/27(Sun) 15:55:29 |
【人】 櫛田三四子へえ。 自分で作ったりもできるんだ。 面白そうだね。 よし、やってみようじゃないか。 どっちがうまくできるか勝負しよう。 [まあ、とは言え向こうはプロの専門職だ。 勝てる気はあんまりしないけど。 気合いは負けないぞとばかりに口角をあげて**] (54) 2021/06/27(Sun) 15:57:29 |
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