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【墓】 木峰 夏生[ 空いた手は海斗の指を絡めてシーツに縫い止めて、 唇を上も下も柔く食んで、歯列をなぞり、 そのまま舌をねじ込んで 口腔内の粘膜の隅々まで確かめるように愛でた。 海斗の足の間に上手く身体を滑り込ませたら、 わざと膝や太腿で下腹部にそっと触れてみようか。 口づけは止めないで、伝い落ちる唾液を追って 食んで耳朶に歯を当てて。 そのまま首筋をぬるりと舐めれば 思い出したようにまた強く吸い上げて、 ぢゅ、と赤の数を増やしてしまおう。 ]** (+20) 2021/12/04(Sat) 23:52:33 |
【墓】 木峰 海斗[ 痛みを与えても、 逆に喜んでしまうのだから、 本当に、この兄という奴は、仕方がない。 二片、並んだ赤い花弁を晒しながら、 その反応に満足そうに笑う俺も、どうしようもない。 容易く、離れることなんてできない。 ]愛しくて、もっと、 刻 みつけたい―― (+21) 2021/12/05(Sun) 12:26:53 |
【墓】 木峰 海斗[ 従順な従者のような言葉を吐きながら、 覆い被さって、与えられるのは激しい口づけで。 甘く漏れる吐息すら、喰らわれて、 喰らい返すように、呼吸を奪い合う。 くらくらするのは、上手く呼吸ができないとか そういう理由じゃなくて、重なった熱に、 求められているということに、酔っているから。 シーツに縫い留められた指を握り返し、 与えられるままに、受け止め、 いや、もっと、と求めるように、 自由な手で、頬を撫でて、男らしい 骨ばった固い輪郭を指で撫で、耳元を擽り、 項に手を添えれば、逃さないようというように、 より深く、唇を重ねて、貪った。] (+22) 2021/12/05(Sun) 12:26:58 |
【墓】 木峰 海斗[ うだるような夏は、過ぎ去り、 空調だって聞いているというに、熱い。 だけど、この熱が心地よい。もっと欲しい。 口内で暴れる舌先に、同じように舌を絡めて、 吸っては、時折、歯を立てて。 歯列を丁寧になぞられれ、 口蓋を擽られれば、反射的に、身体をびくりとさせ 頭が逃げそうになる。 だけど、逃れることなんて、出来るはずがなくて。 欲しい、欲しい、―― 愛しい。と、 舐り尽くされるのが、心地よい。 足の間に、受け入れるように兄貴の身体を挟んで、 触れられる感触に、むずがるように、足を震わせた。 やられっぱなしというのも、性に合わない。 重ねた唇を緩やかに笑みに変えれば、 膝で誘うように、兄貴の腰を擦った。 濡れた感触を辿る唇が、首筋にまた、 赤を増やした気配に、] (+23) 2021/12/05(Sun) 12:27:00 |
【墓】 木峰 海斗ッ、……首、だけで―― いいのかよ? [ 違うだろ?と、 蠱惑的な色が灯った瞳を細めて、煽り。 するり、と空いた片手で、 シャツの裾を捲し上げ、自ら肌を晒して、 何処へでも、つけるといいと、嗤った―― 下は、いつもの部屋着で、 スウェットなのだから、そちらを脱がすのだって、 手間は掛からないだろうな**] (+24) 2021/12/05(Sun) 12:27:02 |
【墓】 木峰 夏生[ 晒した喉笛に食らいつく牙は鋭くなく、 それでも確かな硬さで皮膚を捉える。 ぴく、と身体が僅かに震えて構えるけれど、 薄い皮膚を突き破るほどには強くなくて。 あえて聞こえるように吐き出した吐息は、 思っていたよりずっと熱を帯びていた。 ] (+25) 2021/12/05(Sun) 23:19:31 |
【墓】 木峰 夏生[ 息継ぎすら惜しむほどに貪り合う口づけに酔う。 舌に歯が立てられると、強い快感に 下腹部に血液が滾るのがわかる。 口蓋をしつこく攻めれば無意識なのか 頭が逃げていきそうになるから 後頭部の髪に手を差し入れて、逃すわけないと がっしり引き寄せてさらに深く唇を押し付ければ 空調の微かな音に、湿った水音が響いて ぞくぞくするほど淫猥だった。 何処からか、夏の名残の蚊取り線香の匂いがする。 残念ながら線香じゃ死なない、 悪い虫もいたもんだ、と含み笑いが漏れた。 ] (+26) 2021/12/05(Sun) 23:20:36 |
【墓】 木峰 夏生[ 覆い被さる身体に、行儀の悪い膝が動く。 スエット越しに確かな兆しは、海斗の膝の 硬い骨に伝わっただろうか。 びりびりと走る刺激に背を丸め、同じ昂りを 行儀の良い俺は撫で下ろした手で探すことにしよう。 ] ……へぇ、珍しい。 つけていーんだ? [ 挑戦的なセリフに加えてするりと捲られたシャツ。 露になる肌に、どく、と心臓が煩く跳ねる。 ] (+27) 2021/12/05(Sun) 23:22:22 |
【墓】 木峰 夏生んじゃ、お言葉に甘えて、─── [ 片手は海斗の指と絡めたまま、もう片方の手で スエットを脱がせにかかる。 せっかくお許しを頂いたので、気まぐれな王子様の 気が変わってしまう前に、素早く赤い花を、 鎖骨の上にひとつ、心臓の上にひとつ。 胸の頂には触れない位置に、鬱血で印を。 ] 5こ、つけよーか。 (+28) 2021/12/05(Sun) 23:26:16 |
【墓】 木峰 夏生[ スエットは上手く脱がせられただろうか。 片手だから、もう下着も一緒にずり下ろすつもりで、 一人でくすくすと笑いながら、そう口にする。 中心の芯をうまく避け、白い腿が見えたなら、 足の付け根に左右ひとつずつ。 柔らかな皮膚の下では、赤い花が映える。 なんで5つなんだよとでも聞かれたのなら、 ] アイシテル のサイン♡[ とにっこり笑顔で答えよう。 そうして海斗の熱に唇を這わせたら ねっとりと舌を這わせて、舐め上げて。 ] (+29) 2021/12/05(Sun) 23:27:39 |
【墓】 木峰 夏生キスマークつけたやつはさ、知ってんのかな、 海斗がこんなことしてるって。 [ ふ、と顔を上げて、にやりと呟いて。 ] 教えてやりてぇな、 ─── 他でも無い血の繋がった兄貴に フェラされてる海斗の顔が、どんなにえろいか。 [ 優しく手でゆるゆると扱きながら ぱくりと咥えて、喉奥まで飲み込んで、 全身全霊の愛を込めた口淫を。 ……我ながらなんだかんだで ちょっとは妬いているのだろう。 いつもより執拗に、海斗が達するまでは 死んでも口から離さないつもり。 (+30) 2021/12/05(Sun) 23:30:17 |
【墓】 木峰 海斗[ 夕食時が終わった時間。 カーテンの向こう側では、家族揃って 一家団欒だとか、本来なら、まだ健全な時間。 締め切った部屋の中。 空調が動く微かな音の中に響く、 くちゅ、と淫らな水音と、熱く掠れた乱れた吐息が、 空間を甘く、蕩けさせていく。 与えられる快感に、耐えるように 布団を蹴り上げて、ふわりと香った線香に匂いが、 少しだけ現実を思い寄越させる。 昨晩、母が気を利かせて焚いておいたものだった。 ]そんな覚えがあったせいだけど―― 罪悪感が芽吹く前に、身体の奥底から触れる快感に、 その記憶は消えていく。 悪い虫も殺せない。 (+31) 2021/12/06(Mon) 20:12:27 |
【墓】 木峰 海斗[ 今はただ、この愛しい温もりと 溶け合うことだけ考える。 膝にあたる熱を持った固い感触に、 口の端を楽しそうに歪めれば、 痕をつけていいと、機嫌良さそうに煽ると、 露になった、日に焼けていない白い肌に ひとつ、ふたつ、みっつ。 全部で、5つの赤い花が 咲 く。]ん、……っ、5こ? [ 焦らすように、避けられ、 代わりに太腿に感じる感触に、微かに息をつめて 5個という数の理由が分からず、首を傾げば、 簡単に、理由は教えられる。 何処かの歌手の歌の一節のような言葉。 ]あの歌のように胸をときめかせるような、 そんな状況ではないけれど―― (+32) 2021/12/06(Mon) 20:12:29 |
【墓】 木峰 海斗ば、……んん……ッ、 [ つい、いつもの癖で、悪態を吐こうとして、 下肢に走る甘い刺激に、口を閉じる。 それでも、漏れてしまう鼻にかかった声に、 羞恥心から頬を染めて、それでも その甘さを拒みはしない。] ―― ッ、ん、はぁ? 知るわけ、ねーだ、ろ…… [ にやり、と 笑い零される言葉に、眉を寄せて、 続く言葉に、ぱちりと、何度か瞳を瞬かせ、] (+33) 2021/12/06(Mon) 20:12:31 |
【墓】 木峰 海斗ばっ――ッ! ん、ぁ、[ じわ、と羞恥で、赤を差して 罵倒の一つでも投げようとするが、 執拗な責めに、言葉を出そうとすると、 あられもない喘ぎ声を出してしまいそうで、 言葉を放つことはできなかった。 それでも、兄貴が嫉妬している気配に、 不謹慎にも嬉しくなってしまう。] (+34) 2021/12/06(Mon) 20:12:34 |
【墓】 木峰 海斗[ 快感を逃がすように、 頭を振って、時折、太腿で兄貴の頭を挟んでは、 呼吸と同じタイミングで、力が緩む。 動きを止めて欲しいのか、 もっと、喉奥を押し込もうというのか、 びくびく、と震えて、腰が勝手に動いてしまう。 抑えきれない吐息を、必死に噛み殺しながら、 熱に蕩けかけた赤く濡れた瞳で、見上げれば、 くす、と、ふいに笑みを浮かべて] (+35) 2021/12/06(Mon) 20:12:36 |
【墓】 木峰 海斗[ 手を伸ばして、 くしゃ、と兄貴の髪を撫でた。 だけど、そんな余裕があったのも、そこまでで 柔らかな熱くぬめる口の中で、 舐められて、吸われて、なぞられて。 喉奥で耐えていた喘ぎ声が、 声になる前に、熱い吐息として零れては、 飲み込み、鼻にかかったくぐもった甘い声を漏らす。 最近、殆ど、触れ合っていなかったせいもあって、 どくり、どくり、と脈打つ屹立は、 いとも容易くびくつき、熱い迸りを 包み込む熱い口腔に解き放っていた。] (+36) 2021/12/06(Mon) 20:13:36 |
【墓】 木峰 海斗は、ッ、……はぁ……ッ、 [ しばらくの間、惚けたように天井を見つめて、 最後の一滴まで、絞られれば、 それでも、まだ萎えないソレから、 口を話してもらえれば、視線を下ろして、 行儀悪く、先ほど触れた兄貴のものを 足先でふにり、と悪戯すれば、] これも、気持ちよくして……やろーか? [ 確かな欲望を瞳に乗せて、自分の唇を指してみせて、 同時に悪戯をしていた足の甲で、 兄貴の熱いものを、また刺激した。 口でも、どっちでも、 好きな方を選ばせてやる、というように、**] (+37) 2021/12/06(Mon) 20:13:42 |
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