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【墓】 木峰 海斗ッ、……挿れる、からな――ッ、! [ 足を抱えなおして、ぐっと腰を押し付ける 先端が、少し頭を埋めて、少し引いてから また、ぐっと押し込む 口の中とは、違う熱くて、きつい感触 初めて感じる快感に、肩を震わせ、息が荒くなる それでも、なんとか呼吸を整えれば、 ゆっくりと、前後に揺らしながら、 少しずつ押し進めていった さっきまでの、荒々しさが嘘のように、 もどかしくなるだろう優しさで] (+25) 2021/07/13(Tue) 20:16:47 |
【墓】 木峰 海斗ん、……ふ、なぁ……あに、き――ッ、 [ ぐぐ、とさらに深いところを犯しながら、 ふいに、込み上げてくるものがった さっき繋がった時とは違う、充足感と―― 幸福感 快感からとは違う、熱いものが瞳から溢れそうで、 ずいと、腕で目元を拭えば、また何か言われる前に その唇を奪う。 絶対揶揄うじゃん、お前 苦し気な声も、痛みを訴える声も、快感に震える声も、 俺に甘い、楽しそうに笑う声も、 全部喰い尽くすように この唇も、舌も、歯も、―― 何もかも、 モノ 今は、俺のモノ、……俺だけの、夏生、] (+26) 2021/07/13(Tue) 20:16:49 |
【墓】 木峰 海斗[ キスをしながら、腰を進めて 苦しそうに喘げば、その声も奪う ちゃんと、呼吸する間は与えたさ 俺だって、苦しくなるから ―― 鼻で息するのは憶えたけど 胸を擦らせ、胸の尖りを刺激して、 ゆらゆらと、腰を揺らして、くねらせて やっと全部入り切った―― 兄貴と違って、全部 入っちまうのが、少し悔しいのは別の話] はい、ッ、た……はぁ、ッ、 [ 最後まで、入ったことを口に出せば、 今すぐ動くと、イってしまいそうだったから、 少しだけ動きを止める…… 兄貴の様子を伺いながら*] (+27) 2021/07/13(Tue) 20:16:52 |
【墓】 木峰 夏生[ 挿れてよ、と、低く掠れる声は 年上の兄貴からかけ離れた甘えを盛大に含めて。 年の離れた可愛い弟からかけ離れた ぎらつく欲望を剥き出しにした瞳が近づく。 睫毛が触れそうな距離。 いいぜ、の言葉に口元を綻ばせて 挑むような視線を緩やかに解いて、瞼を伏せる。 額から顳顬に伝う汗さえ、神経を撫でてく。 ] (+28) 2021/07/14(Wed) 8:08:01 |
【墓】 木峰 夏生[ 荒々しい口付けは心地良い目眩と震えを生んで 自分で噛み切った唇の傷が唾液で濡れて、 混ざり合う唾液は紅血の味。 同じものが流れてる、おれらの血肉。 胤。 避妊具をつける手つきをちらりと見やって、 おいちゃんと先端の空気は抜いた?やぶれるぞ、 なんて余計なことを思ったけれど にんまりするだけで口には出さなかった。 つけてやりゃ良かったな、もちろん口で。 ] (+29) 2021/07/14(Wed) 8:11:47 |
【墓】 木峰 夏生[ 余裕がない顔を見せろと迫っていた 海斗の表情も動きもまさに余裕は無さそうで 思わず少し前の海斗のセリフを奪って煽った。 先端が押しつけられて、ぐち、と受け入れて 広がる後孔が飲み込んでいく。 肩が震えるのが見えて、息が荒む。 ] っ、は……ァ……んんぅ [ 張り出した傘の部分が収まって、声が溢れる。 ああ、だから後ろはさ自分で愛液出せねぇから 挿れる時にローション……まぁいいか。 俺がそーゆーの好きってわかってて、 わざとやってんだもんな? (+30) 2021/07/14(Wed) 8:14:15 |
【墓】 木峰 夏生[ 余分な滑りを纏わない分、軋みながら腸壁を擦る 熱がよりはっきりわかる。 さっきまでの獰猛さが消えた、とても優しい挿入は 慣らすように前後に小さく動かしながら、 少しずつ進む。 一気に来ていいのに。 そんな焦れる思いで、こちらからも腰を動かした。 それなりの異物感と圧迫感に呻きながら、 それでもどこを探しても見つからない嫌悪感。 愛しさだけが込み上げて、快感を拾って。 ] (+31) 2021/07/14(Wed) 8:15:27 |
【墓】 木峰 夏生[ 一層深くなる熱に背中を撓らせる俺に、 海斗の声が落ちてくる。 ] ……ど、した、 [ 眉をちょっと寄せて窺い見れば、 腕で目元を拭う姿。 ─── ああ、小さい頃によく見たな がくがくと落ち着かない腕を伸ばして、 くしゃ、と髪を撫でる。 ] 泣くなよ、 [ 兄というよりはいっそ母性がこもった声は、 優しく、小さく、穏やかで。 俺が引き寄せるより早く、隠すようなキスが降る。 いろんなもの全部、 全部、食い尽くすような。 ] (+32) 2021/07/14(Wed) 8:17:40 |
【墓】 木峰 夏生[ 最後まで優しい動きで、海斗の腿が肌に当たる。] ……ッは、ァッ…… [ 全て飲み込んでずくずくと溶けるように熱い中を ぎゅうと締め付けた。 快感はもうぎりぎりで、ちょっと動かれるだけで やばそうだったけれど、それは多分 お互い様だったのか、海斗も動きを止めて こちらを見ていた。 ] あー、きもち、い、…… どう、かいと、ッ、っはぁ、 (+34) 2021/07/14(Wed) 8:20:31 |
【墓】 木峰 夏生[ 甘いおねだりをひとつ落としたあとは ちょっと表情を変えて、下から腰を動かす。 それだけでびりびりと刺激が走ったけれど、 全身で耐えて繋がりをくねらせて、誘おうか。] ……うごいて、いい、よ、 中、抉って [ あ、動いたら出ちゃう?なんて、 自分もたいして変わらないのに、揶揄って破顔って こちから貪るように口付けて。 ]* (+35) 2021/07/14(Wed) 8:21:43 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 ー 夢の終わり ー [千由里と別れてしまえば 俺には家に帰る他道はなくて、 例え振り向いても追い縋っても 一時の夢には戻れない。 そうしてきっと俺はひとりとぼとぼ 家に帰るんだ。 絵美から出迎えの言葉もなく 梨花の泣き声で押しつぶされそうな家に。 重い足を引きずるようにマンションまで辿り着くと 玄関にちょこんと梨花が座っていた。 今しがたまで母ではない女と 一夜を過してきた父を、何にも知らない顔で にっこり笑って出迎えると 梨花は足りない舌で「ぱっぱ」と呼んだ。] ただいま、梨花。 …………ママは? [尋ねれば、「ママ、ねんねしてぅ。」と応え 梨花は俺に抱っこをねだる。 どっしりと、重い。 子ども特有の甘酸っぱい匂いを感じながら 奥へと足を進めると、絵美は和室で 洗濯物の山に囲まれたまま横になっていた。] (0) 2021/07/14(Wed) 15:07:50 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙絵美、ただいま。 [呼び掛けても返事はない。 網戸から吹き込む風が、絵美の前髪を吹き上げ その疲れに浮腫んだ顔を晒す。 久しぶりに俺と過ごす時間が嬉しいのか 梨花はひっきりなしに俺に話し掛けてきて 俺はその他愛ない話に耳を傾ける。 でも、まるで平らげた馳走に思いを馳せるように 頭の中には千由里の顔がチラついた。 キスのひとつひとつ、汗ばむ肌の味…… それは掛け替えのない、未来を生きるための糧。] 梨花、ママねんねしてるから パパと一緒にプリンセスソフィア観ようよ。 [パパの顔に戻った俺はそんな提案をしながら 梨花とのひとときを過ごすだろう。] (1) 2021/07/14(Wed) 15:08:19 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[─────けれど、 夜まで起き上がらない絵美に 「いつまで寝てるの?」って声を掛けて、 絵美の身体が冷たくなっているのに気付くまで 俺は何も知らないでいた。 俺が夜を過ごすうちに、 神様は絵美の生命を天へと昇らせ 代わりに、梨花だけを置いていった。 そうして、逃げることも出来ない「パパ」の名前が 俺の上により一層重く伸し掛ることなんか バカな俺は全然、気付かなかったんだ。] (2) 2021/07/14(Wed) 15:10:42 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[絵美が死んでいるのに気付いてからのこと、 実は全然覚えていない。 どうして?なんて問う暇なんかなく 無情にも日々の瑣末事は押し寄せてきたし、 瑣末じゃない諸々も抱えきれないほどあった。 料理も、洗い物も、洗濯も、掃除も 分からないけど、頑張るしかなくて、 でも、全然上手く出来なくて。 上手く作れななかった料理を出したら 「ママのがおいしい。ママのがいい」って そう言われる度、死にたくなった。 ほら、パパじゃダメだって、って 逃げ込めるところなんか、何処にもなくて、 仕事から帰って、家の事やって、泣かれて 寝なくて、梨花が熱出して、仕事も出来なくて そんな日々が続く。 たまにどうにもならない苛立ちが募って 梨花に当たると、ママ、って泣くから 気持ちを内へと殺すようになった。 絵美が生きていた時より ずっとずっと辛い毎日が連綿と続いていた。] (3) 2021/07/14(Wed) 15:11:17 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[ふと、思うんだ。 絵美にも「ママ」になる覚悟が あった訳じゃなくって、 どうやっていいか分からない、 このどうしようも無い状況から 「助けて」って俺に手を伸ばしてた だけじゃないかって。 だとしたら、これはきっと罰だ。 一人抜け出し、夢を見ようとしたことへの。 でも、罰なら受け入れなくっちゃ、って そう思うのに、「おいしくない」って 食べてもらえなかった卵焼きをゴミ箱に捨てる時 もう、どうしようもなく涙が止まらなかった。] (4) 2021/07/14(Wed) 15:11:39 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[でも、時々、ね。 梨花がご飯食べてくれて 新しい言葉覚えたり、歌を歌ってくれたり 下手くそな似顔絵で「ぱぱだいすき」って 描いてくれたりしてさ…… そんな一瞬のことが、すごく嬉しくて。] (5) 2021/07/14(Wed) 15:14:27 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[─────そうして、あっという間に あの夜から半年が過ぎてしまった。 たまたまその夜は梨花がすんなり寝てくれたから 一人静かに夜風に当たりたくて そっと家から抜け出したんだ。 玄関横にある鏡に映った自分の顔は すっかり「おじさん」の顔をしてて、 それを見たせいか、夜の公園から臨む夜景は ぼんやりと滲んで見える。 家の灯りや街灯が色とりどりに点って まるであのアクアリウムを思い出す。 ……覚えているとも、あの日食べた レモンケーキの味とか、交したキスの甘さまで。 でも今の俺を見たら、きっと千由里は こんな窶れたおじさんに「好き」なんて 言ってくれないに違いない。 ベンチの上にぐったりと項垂れると 涙は足元の砂の中へと消えていった。]* (6) 2021/07/14(Wed) 15:14:53 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[そうして、夜が明ける。夢が終わる。 エスカレーターを下りてフロントを後に、 ホテルを出たら駅まで歩いて 改札を通り抜けてから先に背を向けたのはどちらだったか。 通勤ラッシュを過ぎたホームは静か。 ベンチに腰掛けて手持ち無沙汰にスマホをいじった。 通知の溜まったLINEを開くことはなく 別に面白いわけでもない画像投稿を眺めた。 いつもとそう変わらない日常。 いつもと同じ、退屈な日常。 無意識にパーカーの長袖を掴んでいて ぎゅっと指が食い込んだら、少し痛い。] (7) 2021/07/14(Wed) 17:06:28 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[だから良いの、タイガさんの一番じゃなくても 愛してるし、ちゃんと忘れない。 あの日知ったあなたのことも、 ――あれから見つけたあなたのことも。 ブログに映ってた写真。 マンションの場所ならネットで見つけた。 最近、あんまり更新してないね? ふらっと立ち寄ってしまったのは あの夜からひと月くらい後だっけ。 ちょっと通り過ぎただけ、それだけのこと。 週に一度、数日に一度、――毎日、 ほんのすこし眺めてただけ。 ゴミを捨てに行くタイミング、 リカちゃんを連れて買い物に出かける姿。 夜の公園で明かりのついた部屋を眺めて 電気が消えるのを見たら、 そっと「おやすみ」を告げる。] (8) 2021/07/14(Wed) 17:08:41 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[彼はちゃんと「パパ」だった。 ぐずるリカちゃんを抱っこするのも、 ご機嫌なリカちゃんに笑いかけるのも。 あの夜よりもっと、ずっと大人に見えたんだ。 ちゆなんかじゃ届かないような気すらして 愛し合ったのが、なんだか幻みたい。 ――ねぇ、ちゆのこと覚えてる? 思わずそんなこと聞きたくなって、 何度か電話を掛けようとした。 でも、出来なかった。] (9) 2021/07/14(Wed) 17:09:31 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[タイガさんの奥さん、まだ見たことないけど 連れられて歩くリカちゃんが幸せそうで 羨ましくて――ちゆには壊せなかったんだ。*] (10) 2021/07/14(Wed) 17:09:47 |
【墓】 木峰 海斗[ 荒々しく交わす口付けは、血の味がした この身体に流れる血と、同じ血の、あじ―― 強請られ、応えれば 俺が言った言葉をなぞられる 同じ言葉なのに、違う音で、違う響きで あぁ、くそ、―― ] ばか……ッ、真似、してんじゃねーよ [ 兄貴の思い通りに、煽られて 腰にくる……堪らない。――だけど それを隠すように、悪態を吐いて、挿れた 悪いけど、ゴムのつけ方は良く知ってるんだ 兄貴の布団を汚さねーようにしてたから ま、そんな話、言うつもりはねーけど 狭くキツい場所に、弾けそうな楔を埋め込んでいく 慣らしたけど、引き攣る感触に、 あぁ、濡れねーから足してやらないといけなんだ 快感と苦痛に、思考がぼやけながら、また一つ学ぶ それを次に実践するかは、知らねーけど ] (+36) 2021/07/14(Wed) 18:19:16 |
【墓】 木峰 海斗[ 腰を揺らして、中を犯して 熱くて、キツくて、でも―― 気持ちがいい、 愛しい人と、やっと繋がれた 先ほど身体を繋げた時とは、別の感覚に、 無意識のうちに、零れそうなものがあって 腕で目を擦っていれば、やっぱり気付かれる] 泣いてねーよ [ 嘘 ] (+37) 2021/07/14(Wed) 18:19:20 |
【墓】 木峰 海斗[ 息継ぎの合間に、紡がれる愛の響き 俺は、それを音にして返さない 口にしてしまったら、また泣きそうで、 それってなんか、かっこ悪いだろ? なにより、泣いて喜ぶほど、兄貴が好きだって ―――― 知られたくない、今はまだ もう手遅れだって? うっせ、ほっとけよ ] (+39) 2021/07/14(Wed) 18:19:25 |
【墓】 木峰 海斗[ 四苦八苦しながら、なんとか埋め込み 動きを止めて、見つめていれば、また煽られる] ッ、ん、……おま、ッ、くそ [ きもちがいい、と言われれば、高揚する この初めて感じるキツさと、絡みつく肉の感触も はっきりいって、すごく――イイ、 俺から、その言葉を吐き出させようと、 いやらしく腰をくねらせ、 誘う兄貴は、やっぱりエロい] (+40) 2021/07/14(Wed) 18:19:27 |
【墓】 木峰 海斗ふッ、じゃ―― 遠慮なく、? [ にや、と悪戯っぽく笑った 余裕の笑みを浮かべたかったけど、 快感に声が震えてしまったが、もう関係ない 腰を引き、ぐっと押し込んで、 また、引いて、弱い先端を肉壁に擦りつけて 自分も快感を拾いながら、先ほど散々、指で嬲った 奥の、奥、―― こり、としたしこりを、刺激した ぐぐ、と音が鳴りそうなほど、引き攣らせながら 内壁を掻いて、抉って、ぐちゃ、という淫らな音と 濡れた肌がぶつかり合う湿った音を響かせる] (+41) 2021/07/14(Wed) 18:19:29 |
【墓】 木峰 海斗[ 額の汗が、ぽたぽたと 兄貴の頬を濡らして、汚す―― 穢してく、 何度も、唇を食んで、呼吸を奪って、 自分の身体を支えるために、突いた手で、 胸の飾りも親指で、悪戯に擦ったりして、 思いつく限りの愛戯をする 俺で、もっと感じて欲しくて、善がって欲しくて そうしていれば、 腰が揺れる速度は、どんどん速くなる 限界が、近い 目の前が、くらくらする、視界が歪む 堪らない吐精感に、呻いて、喘いで] ッ、はぁ―――― [ 大きく、息を吸って] (+42) 2021/07/14(Wed) 18:19:32 |
【墓】 木峰 海斗[ はっ、はっ、と 荒い呼吸に、甘い喘ぎが混ざりながら いったい、どちらが犯されるのか分からない程 羞恥を感じる暇などないくらい、快感に酔いしれた 兄貴面して、余裕な顔してた奴が、 今は俺の下で、みっともなく、恥ずかしげもなく すべてを晒している その状況にすら、くらくらと昂奮して] ッ、く、―― で、る [ 最後の瞬間は、首筋に顔を埋めて 絞る出すように、呻けば、 ぴっちりと、俺と兄貴の境界を作っているものに、 熱いものを解き放った 三度目とも、なると、さすがに そう多い量ではないけど、先端が膨れて、 兄貴の中に、熱い感覚を伝えていたかもしれない] (+43) 2021/07/14(Wed) 18:19:36 |
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