クラヴィーアは、メモを貼った。 (a6) 2021/04/04(Sun) 17:29:35 |
【人】 文月 美鶴[ 潤さんはいつも可愛いとか綺麗とか 料理美味しいとかたくさん褒めてくれる。 ……褒められるのは嬉しいし なんとなく自分が素敵な女性になった気分に させてくれる、けど……。 偶にふと、考えてしまう。 私ができることなんて潤さんだってできる。 料理だって、美味しいって言ってくれたら そうかなって思うけど、 そのあとで潤さんの料理を食べたら… ……やっぱり私はまだまだかなって。 上達だって遅いと思うし。 潤さんを信用してないわけじゃない そう、思うけど…… でも、この気持ちは多分…… ] 貴方にはわからないんじゃないか [ なんて、そう思ってしまうのは 信用してないってことになってしまうのかな。 貴方はどこまでいっても出来る人、で 私はどこまでいっても平凡な人、だから。 そんな悲しいこと、言えるわけないでしょ? ]* (28) 2021/04/04(Sun) 20:54:00 |
【人】 ハチヤ[ ──その屋敷はよく似ていた。 ほとんどが焼け落ちて柱のみで間取りを示していたのなら、瓦礫でふさがれた地下に続く隠し通路なんてものがあったなら、ハチヤは気づいただろうけど。 館の形をしていた頃の館の姿を、地下で生まれ地下で育ったハチヤが知ることはないし、 こちらには地下室なんてものは存在自体していないから、きっと偶然の産物なのだろう。 健在のころの屋敷を知るであろう人物は招かれていないのだ。 きっと偶然の産物なのだろう。 ] (29) 2021/04/05(Mon) 1:46:54 |
【人】 ハチヤ[部屋を出たおれはふと窓の外を見てみたけど、真っ暗で何も見えなかったんだ。 吸い込まれそうな黒を眺めていたら、自分がどこを見てるのかわからなくなって気持ち悪くなってきちゃったから。 できるだけ窓から離れて階段を降りていこう。 こういうお屋敷って一階中央に広間があってその奥とかに厨房って感じだろうだし] (30) 2021/04/05(Mon) 1:47:38 |
【人】 ハチヤ[やっぱりね! エントランスホールについたら、大広間って感じのでっかい扉があったから、おれはさっそくお邪魔した。 広間自体もテーブルの上もやたら豪奢だったし、並べられた料理からは湯気がたっていたけれど、 料理に用はなかったのでおれは果物籠だけもらって、 厨房に続く扉に耳を当てて物音がしないのを確認してから、中に滑り込んだんだ] …… [温かい食事が並んでいたのに、滑り込んだ厨房には誰もいないなんて状況、おれだってさすがに変だって思うから] (31) 2021/04/05(Mon) 1:48:27 |
【人】 ハチヤ[オレンジとメロンにご退場いただいた果物籠に、皿とカトラリー、ついでにマグも突っ込んで…… それからほかにも何かないかって冷蔵庫をあけたんだ。 そして、閉めた] (32) 2021/04/05(Mon) 1:50:42 |
【人】 ハチヤ[それからおれは、果物籠をひっつかんで全力ダッシュで部屋まで帰ったね! ちょっとこの屋敷ろくでもないんじゃないかな!! エンに料理は食べるなっていっとかないと。 あと冷蔵庫も開けちゃダメって言っとこう! どっちも、 ごはん を見たことないエンには、ちょっとどころじゃなく刺激が強すぎる!!**] (33) 2021/04/05(Mon) 1:51:46 |
【墓】 アマミまぁ...色々とね。 [困ることがあるのかと聞かれたなら、ついついはぐらかすことになってしまった。>>+31 「求婚予定の女性に記憶を無くしままでいて欲しくない。」 などと、まさか今の状況では言えるまい。] その辺は好きに呼んでくれていいよ。 ん?あぁ、意味は.......明日になればわかるさ。 [起きる確証を持っていられるのは、ここが夢の中であるとわかったからだろうか。 夢は必ず覚める。それが自然の摂理というものだ。 ところで、記憶があってもなくても変人としての印象を植え付けてしまったようだ。 己は何も変わっていないから評価が変わらないのは当たり前だが。 アマミは相変わらず嘘をついたり自分を取り繕うのは下手くそなのである。] (+36) 2021/04/05(Mon) 6:11:22 |
【墓】 アマミ[会話の中で彼女の言葉を指摘したが、もしかしたら説法などと誤解されたのかという不安が過ぎり。] ............いや、気にするな。 変ってわけじゃない。 [余計なことを言ってしまったかとアマミは口を噤んだ。 今のクラヴィーア>>+32に我が家にいた頃の彼女のような振る舞いを求めるのは酷が過ぎる。 彼女の顔色から察するに、余計な不安を煽ってしまったようだ。 アマミは彼女にすまないと一言謝罪を告げて。] バーバチカ島の再来、か。 皮肉なもんだ。 [とぽつり呟く。 それはクラヴィーアの前で発した言葉であるが、彼女に向けた言葉というよりは独り言に近い。 しかし彼女は記憶の重みを忘れてはいないようだったから。>>+33 無くなったのはもしかしたら己の事のみかもしれないとアマミは推測を伸ばすに至る。 もしも記憶をなくした者と無くしていない者、立場が逆であればなどと、何度もたらればの空想を思い描いてしまうのだ。] (+37) 2021/04/05(Mon) 6:12:26 |
【人】 アマミ──回想:三年後 アマミside── [実際のところ、あの島でアマミがクラヴィーアに告げた3年という時間は縁切りのようなものであった。 それは火が自然に収まるのを待つかのよう。 そもそも婚約や恋愛など政略の利害に基づいた極めて合理的なメソッドに過ぎない。 それはアマミが人生を経て培った持論のひとつであったが、その持論は極めて非合理な少女に3年の刻をもって壊されることとなった。 元来アマミにとって、自身と添い遂げようとする女達は皆金や名声にがめつく蛇でしかない。 長年培い続けた持論を直ぐに手放すことは出来ず、アマミは少女にあの言葉を告げた。>>0:81 未熟なEveは蛇に唆され、リンゴを食べて堕ちた。 未熟なリンゴは果たして毒か、蛇か。あるいは両方か? アマミは3年も経てば、糸は切れると思っていたのだ。 そして想定では3年経った頃にはもう二度とクラヴィーアに会うことなどないはずだった。] (34) 2021/04/05(Mon) 6:42:57 |
【人】 アマミ[しかし、それがどうしたことか。 少女は心身共に成長を遂げ、自身の前へと現れた。 あの時アマミは自身が培った経験や想定の中ではありえない事が起きたと、彼女には見えないお面の奥目を丸くしていたのだ。 「アマミさん、私は貴方が好きだ。 貴方の側にいさせて下さい。」 そう頬を赤らめながら告げるクラヴィーアを前にして、アマミは思い知らされる。 彼女は蛇なんかではなかったのだと。 『未熟だったリンゴ』は毒など微塵も入ってはいないのだと。 自身の想定した二者択一の中には ]そもそも正解なんて存在しなかったのだと。 (35) 2021/04/05(Mon) 6:45:42 |
【人】 アマミ[彼女を前に己の経験など何の役にも立たない偏見に過ぎないと気づいた時、アマミは彼女を家に招き入れることを決めた。 「君にはまいったよ。」 そう冗談交じりに彼女に告げたアマミだったが。 あの時の彼女に対する心象はそれに尽きるのだと、アマミは今でもそう言うだろう。 らしくないのは承知の上で、運命とはこういうものなのだとすら思えてしまったのだ。]** (36) 2021/04/05(Mon) 6:54:08 |
【墓】 アマミ[彼女に合わせるように探索をしていると、どこかのタイミングで書斎のような場所にたどり着いたことがあっただろう。 クラヴィーアには鍵はありそうかなどと尋ねつつめぼしいものを探していると、一冊の本がアマミの足元にパタンと落ちてきたが。 その表紙を見た時アマミは驚いたように息を呑んでしまった。 その本がかつて自分が書いた小説『όργανο』だったからだ。] (+40) 2021/04/05(Mon) 7:00:43 |
【墓】 アマミ............。 [アマミは本をパラパラとめくり始める。 クラヴィーアをモデルとした一人の少女が成長する軌跡を描いた長編文学は、自身の彼女への感情の変遷を分かりやすく書き記していた。 彼女への想いを指先でなぞっていくようにページをめくると、最後のページが空白になっていた。] クラヴィーア。 すまないが、そこら辺にペンはないか? [クラヴィーアの捜索の邪魔をしない程度にアマミは彼女に尋ねるのだった。 そして彼女からもらったかあるいは自分で拾ったペンで空白のページに文字を書き始めるのだった。]** (+41) 2021/04/05(Mon) 7:01:22 |
【墓】 クラヴィーア[どうやら喋り方は変ではなかったようで。>>+37 わかりやすく安堵をこぼす。 流石に初対面の年上の異性に対して口調を崩す気はなかった。 謝罪にいえ、と返答して気にしてないと示した。 『バーバチカ島の再来』その言葉が耳に入って思わずアマミ殿を見てしまう。 ……あの島の存在や願いの話だけを知ってたっておかしくはない。ただ、現状の記憶喪失と絡めてつい考える。 ……この人もあの島に、あの時もしかして……? 首を振った。今はそれどころじゃない、と。 怒るように握られている拳。>>+38 それは何かに耐えているようにも私の目に映る。 思わずつぶやいた言葉を出した時の私は、不安も相まって迷子になったような顔をしていた事だろう。 実際、自分の欠片を失っているこの現状は迷子と近いのかもしれない。 わからないだけで、心が欠けているのと同義なのだから。それが、私の一番大事にしているものならなおさら。] ……わかりました。 では帰った後。約束ですわね。 [帰った後に会うのを確信している言い回しに疑問を示さず、凛とした態度でカーテシーをした。] (+43) 2021/04/05(Mon) 9:00:53 |
【墓】 クラヴィーア[思い返せば、巻き込まれたという言い回しと自分にとって初対面だから、相手も初対面だろうと勝手に判断したのは私の方だった。 アマミ殿は一言も“初めまして”と言ってない。] [探索を続ける。庇われた腕に根負けして前を歩くのは諦めた。 部屋の扉を開いては見回して。 鍵になりそうな物がない部屋もあった。 次に見つけたのは、ガブリーシュの実だった。 ──エリック先生に教えて貰ったんだっけ。ああ、それとアラウダさんと出会う切欠はこの実だったな。 なんて思い返して懐かしい気持ちになって触れれば……消えた。 余計な笑い声には構わない。 絶対に構ってやらない。 ピアノもまた鍵でないものだった。ふむ、あの島の時と関連あるものだけが鍵とは限らないのか。 こうなってくると段々気づいてくる。 私の記憶に関連している物が鍵かもしれない物だ。] (+44) 2021/04/05(Mon) 9:08:42 |
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