卯波 慧は、メモを貼った。 (a33) 2020/07/16(Thu) 13:00:38 |
【人】 クルー 御子柴 詠斗−独白− [ 御子柴詠斗。 彼がこのクルージング会社で クルーになったのは20歳の頃。 元々、接客系の専門学校に行っていたので、 雇われた時は驚きと喜びが混ざり合っていた。 勿論、最初は他のクルーズに乗っていた。 しかし、1年目の終わりの頃に、 乗客と関係を持っていたことがバレた ] 『御子柴、良くないってわかってたろ』 ……まぁ。 『お前から誘ったのか?』 普通に、ルームサービス持って行ったら、 女性の方から。 『…………まさかとはおもうが、これが1回目だな?」 ……………… 『みぃこぉしぃばぁ……』 ルームサービスやり始めてから、ほぼ毎回。 (58) 2020/07/16(Thu) 18:50:15 |
【人】 クルー 御子柴 詠斗 [ 上司に黙秘は通用しない。 彼はため息をひとつついて、ニヤリと笑った。 優しさの仮面のおかげか、 簡単に懐に入らせてくれる。 上司はそんな彼を見て、ひとつの質問をした ] 『お前、サンライズ・クイーン乗ったことあるか?』 いや、乗ったこない。 『んじゃぁ、俺もそっちに異動になるから一緒に来い』 ……は? 『お前はそっちのほうが気にいる。 お得意様たちにも、異動になるって伝えとけ』 [ その時は、まだ分かっていなかったが、 異動になる旨を関係を持ったゲストたちに伝えると、 その表情は嬉々としていた。 2年目に入ってから、 彼はサンライズ・クイーンのクルーとして、 どれ程の快楽の海へとダイブしたことだったろうか。 タバコが原因で断られたこともあったが、 止めることなく現在へと時が流れていた ]* (59) 2020/07/16(Thu) 18:52:38 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 1日目 天野の部屋 ─>>47 [茫然自失とした様子でへたり込む吹雪。 >>46御子柴はその吹雪の顔に、見覚えがあったかもしれない。 身長はもっと低く、こんなショックを受けた顔を見せた事は無かっただろうが。] …………いや。 ……話したくない。 [お姫様抱っこで運ばれるのに抵抗せず けれど、スタッフに話すのを拒む。 ベッドまでか、ソファまでか運ばれて 吹雪は御子柴の服を掴んで離さず ともすれば一緒に柔らかな寝具や家具の上に 引き込んでしまいかねなかった。] ……ルームサービスを呼んだ覚えはないの。 眠ってたから。 ……誰かが、呼んだの? [両手でしがみついているのは 見知らぬ男でさえも、離れて部屋の外に消えていくのが 何かを想起させるようで恐ろしかった。]* (60) 2020/07/16(Thu) 19:02:43 |
【人】 天野 時雨[ とっとと部屋に戻らなくては。 吹雪が目覚めているかも知れない。 自分で決めたくせに、 おまけにスタッフにまで頼んでおいたくせに、 今更そんな思いも頭には確かにあって。 彼女を一人残して、見知らぬスタッフにその場を託して、 自分は違う女に向かう。 なんて酷いと分かっていて。 狂った気持ちに向き合えば、吐きそうになる。 それでも。 ここは、サンライズ・クイーン。 恋愛をする場所としては、不似合いだから。 恋愛は、ここではしてはいけない。 したくない。 ただ、自分の欲望に、忠実に。 ここを出れば、皆が見知らぬ人に戻るのだろう。 だとすれば、今自分が向かうところは。]* (61) 2020/07/16(Thu) 19:37:35 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 1日目23時50分・屋外オープンデッキ ─ [黒い海の上を 煌びやかな船がざざ、ざざ、と進む。 星や月の灯りを除けば 船以外に一切の光のない闇の中の航海。 深淵のような海を見ていれば そこに引き摺り込まれてしまうよう。 屋外のオープンデッキで オレンジジュースの入ったグラスを片手に 吹雪は立っていた。 潮風が髪を靡かせる。 ベタつきを覚えるその風は 正直、苦手。 けれど、地面から離れたこの船の上では 現実の生活を思い起こさせるものはない。 テレビだけが外界の事を伝えてくるけれど スイッチ一つでその繋がりも断ち切れる。 ネットも同じ……死刑囚が逃げただの何だのと、対岸の火事どころか、その対岸すら今は遠く……。 長めのカーディガンを羽織り その下は、黒のベビードール。 着の身着のままで出てきたのか、 船内の室内用のスリッパを履いて。 (62) 2020/07/16(Thu) 19:47:11 |
【人】 双子 吹雪/雪菜[寝室ですらなかなか見ない 扇情的な格好で外にぽつん、と立っている。 つい先ほどまで雪菜は男と寝ていた。 40代ぐらいの男で 『首を絞めると、締まるんだよ』なんて言って 雪菜の首を絞めながら、腰を振っていた男だ。 別に雪菜は襲われたとかではなく 合意の上でそんな事をされた訳だが。 確かに意識がトぶ瞬間は気持ちが良かったけれど 何度もやると頭がおかしくなりそう。 絶倫だったのか、歳を感じさせる事もなく 今の今まで雪菜は男に組み敷かれ、組み敷いて 快楽の中にどっぷりと浸かっていたわけだけど。 どことなく、つまらなそうな顔をしていたのは 雪菜の普段の顔を知る人間なら気付いただろう。] [この気持ちが続くようなら 部屋に帰った後に、8番のメニューでも頼んでみようかと 雪菜が思っていれば、携帯にメッセージが来ていた。>>41] (63) 2020/07/16(Thu) 19:47:47 |
【人】 双子 吹雪/雪菜『…………』 [雄吾にメッセージを返そうとして、やめた。 メッセージに返信する時間もない というのが一番、『楽しんでいる』と伝わるだろうから。 カーディガンのポッケに仕舞い込みながら 暫くは潮風の中、その闇に佇んでいただろう。 誰を待つ訳でもなく。]* (64) 2020/07/16(Thu) 19:48:02 |
双子 吹雪/雪菜は、メモを貼った。 (a34) 2020/07/16(Thu) 20:10:27 |
【人】 クルー 御子柴 詠斗−1日目・誰かさんの部屋− あ、そう。 [ 嫌。拒まれた。>>60 このクソガキ、と言いたくなるかと言われれば そうでもない。別に話したくないのなら 彼女に部屋の中にあるバスローブでも着せて どうしようかなと考えるだろうが。 ベッドに連れて行き、彼女を座らせると クローゼットの中にあるバスローブを取り出して 彼女に羽織らせる。 裸体のままというのは何かと不便だから。 ] なんか、男の声で知人に忘れ物渡しに行くから 寝てる人間見といてくれって言われたな。 [ 取り繕ったところで、心を開かないであろう人間に、 取り繕うほど彼もお人好しではない。 バスローブの紐をきゅっと締めると、 彼女の手を取っておはよう、と改めて告げてみた ] 本当はその男にこういうことしてもらいたかったんだろ。 [ 彼女の表情的に、そうだろうと勝手に思った。 違うなら、それはそれでいいから。 彼女のような顔の人間とは関係がある。 風邪の看病からの関係の彼女に、 どこか似ているけれど、口にはしない。 年を重ねると色んなことを推測できるから ]* (65) 2020/07/16(Thu) 20:10:58 |
【人】 卯波 慧ー>>56>>57 ー ……あ……ぅ…… [ ユサユサと揺れる身体が崩れるように地面に向かいそのまま倒れるかと思いきや肩に何かが掛かって倒れないでいる。 不思議に感じていると持ち上げられて傾いてしまった身体はその正体へと寄りかかるように胸にしがみつき、初めてそれが人の身体であることを確認した。 ] ………だれ? [ 虚ろな目は下から覗き込むように彼を見上げた。少なくとも怖いあの人ではないことを確認して、再び視線は落ちていく。 場所が場所だけに不安は拭えない。一難去ってまた一難なのか、それともようやく叶った願いなのだろうか どちらにせよ卯波にどうこうする元気も気力もなく、彼に項垂れかかるのみ* ] (66) 2020/07/16(Thu) 20:14:34 |
【人】 曳山 雄吾[ 徐々に暗さへ順応した夜目が、その何者かを判別する。 表情がいくらか窺えた。 もの思うような雰囲気。 一足の距離を開け、声を掛ける。] どうした、雪菜。 一人か。 [ その格好であれば、おそらく情事のあとということなのか。 彼女の姉の姿がないのは納得がいくも、 ではその吹雪はどうしているのだろうか。 手摺に手を起き、夜の海をを一瞥する。 返事を待つように雪菜の方へ首を向けた。]* (68) 2020/07/16(Thu) 20:27:09 |
曳山 雄吾は、メモを貼った。 (a35) 2020/07/16(Thu) 20:29:59 |
【人】 花守 水葉―2日目・バーにて― [船内を特に意味なく歩き回った末、一人酒へと落ち着いていた。 性に奔放な男女の宴とはいえ、高級クルーズはサービスも万全。 水葉のような庶民は楽しまなきゃ損である。 カシスオレンジだったり、ブルーハワイだったり、目で楽しみ味も楽しみ。 『きれいな色のお酒』で出してくれるのだからサービス万全だ。 あ、サービスと言えば…] (人、減ってるよね?) [出航前と比べてクルーが何人か消えている気がするのは多分気のせいではないのだろう。]* (69) 2020/07/16(Thu) 21:05:37 |
【人】 清浦 和人[夜は部屋で過ごした。 本来の客である男には“丁寧に”お願いしたつもりだったが、同意してもらえなかったので夜中のうちに海水浴に行ってもらった。 お陰でそこそこいい部屋が手に入った。やはり寝るならベッドがいい。それと当面必要となる程度のキャッシュ。 “いい男”だった。 夜明けよりも少し早い時間に部屋を出た。 行く宛はなかったが。] (70) 2020/07/16(Thu) 21:10:26 |
【人】 清浦 和人[空と海が明るくなるころには男の姿はシアターにあった。大きなスクリーンに映し出されるのはずっと前に大ヒットした洋画。 密航者の男と金持ちお嬢様との恋の話。 実在した大型客船が氷山に衝突する。 そんな映画をここで流すのだからセレクトした担当者は趣味がいい。 それから太陽が真上に昇ると男は女を組み敷いていた。 そのころになるとこの船がどんな船かを完全に把握していた。 本当に極楽かもしれないと思いつつ、水平線に日が沈むまでセックスに明け暮れた。] (71) 2020/07/16(Thu) 21:11:36 |
【人】 清浦 和人[空に星が瞬くころに、昨夜海水浴に出した男が行方不明だと慌ただしく走るスタッフを目にした。 邪な笑みを浮かべる。 見つかるわけはない。 そいつはとっくに鱶の餌だ。 そして男は悠々と船内を闊歩する。 美味い酒を喉に流し込み、美味い飯を腹に収めて、カジノで金をすった。 そんな風に丸一日を自由に平穏に過ごした。] (72) 2020/07/16(Thu) 21:12:06 |
【人】 清浦 和人─ 二日目の深夜 ─ [寝床を失った男はデッキに備えられたベンチに体を横にして夜空を眺めていた。 静かにに時間が過ぎていく。 大きな船だけあってあまり揺れは感じない。 残された時間は後1日。 せっかく神様のくれた粋な計らいだ。 最後まで楽しませて貰おうと立ち上がるとデッキを後にした。 行く宛なんてない。 いつだって、そんなものはない。 思うがままに足の向くままに。]* (73) 2020/07/16(Thu) 21:14:36 |
曳山 雄吾は、メモを貼った。 (a36) 2020/07/16(Thu) 22:12:28 |
【人】 天野 時雨[ 小さな声が、二文字だけ、聞こえた。>>66 虚ろな視線でこちらを確認して、しかし頭を上げることも 難しそうにこちらに項垂れもたれかかる女性。] しっかりしてください! [ 支えの腕を伸ばして抱き抱える。 意識は辛うじてあるようだが>>66 視線は落ちていく。 バスルームに連れて行くほうがいいのか ひとまずベッドまで運ぼうか、瞬間的に悩み。 しかしこの人がどこから這うようにここまで来たのかを 認識すればベッドはマズいのか。 抱え上げたまま、浴室のバスタオルを片手で取る。 そのままタオルは落として、そこへ彼女を下ろす。 壁にもたれさせてからバスローブを前から羽織らせた。] (74) 2020/07/16(Thu) 22:14:18 |
【人】 天野 時雨わかりますか、大丈夫ですか。 [ 囁くように、声をかける。 反応はあるのだろうか。 救急車を呼びますか、と言いかけて、ここが船上だと 思い出せばちっ、と小さな舌打ちが出て。] スタッフに連絡しますね。 医務室に行ったほうがいい。 [ そう言って、内線電話に手を伸ばそうと。]* (75) 2020/07/16(Thu) 22:16:37 |
【人】 天野 時雨[ ほんの一途期だけ足を止めて、酒を。 電話の先のスタッフは、きちんと吹雪を扱ってくれた だろうか。 今更ながらそんなことを思う。 まさかバスローブを着せてもらっているとは 思ってもいないけれど。>>65 手っ取り早く酔いたい。 そう言うと、同じ職業のその人に差し出されたのは、 ゴッドファーザー。 ベースのウィスキーはラフロイグ。 いい酒で、もちろん腕も良いのだろう。 ピートの効いた香りがアマレットと重なり合い、 喉を焼き尽くすように流れて、落ちる。 思い出したように煙草を取り出そうとポケットを探れば、 雪菜の忘れ物に手が触れる。 琥珀色の酒を煽るように飲み干して、煙草に火を点けた。 深く吸い込んで吐き出せば、紫煙が細く棚引いて。 また口にしようと手を動かすと、指先の絆創膏が 目に入って頭がぐらりとした。] (76) 2020/07/16(Thu) 22:30:52 |
【人】 天野 時雨[ 腕の良いバーテンダーに礼を言って。 灰皿にぐにと押しつけて煙草の火を消すとまた歩き出す。 目指すSランクの客室。 301号室に、彼女はいるだろうか。 呼び鈴を押す。 応答が無くともしばらくはそのままで。]* (77) 2020/07/16(Thu) 22:31:32 |
天野 時雨は、メモを貼った。 (a37) 2020/07/16(Thu) 22:34:45 |
双子 吹雪/雪菜は、メモを貼った。 (a38) 2020/07/16(Thu) 22:51:50 |
【人】 双子 吹雪/雪菜─ 1日目・天野の部屋 ─ [>>65バスローブの柔らかな感触を肩に感じて 漸く自分が裸同然だと言うことに気付く。 それを恥ずかしいと思う気持ちはあれど 慌てる程の気力は今の吹雪には無かった。] ……おはよう。 …………そう。 [会話をしていると、先程の物腰丁寧な口調から 少し、というか割と砕けた口調になっている気がしたが なんとなくそちらの方が話していて気は楽だった。] ……………… うん [男に言われた言葉に 吹雪は声を震わせて、小さく頷いた。 途端に涙が溢れてしまうのを タオルケットを掴んで目元に押し当てる。 わっ、と泣き出さなかったのは そんな元気も無かったからかもしれない。]* (78) 2020/07/16(Thu) 23:00:15 |
【人】 卯波 慧[ 彼はことのほか、優しく接してくれた。>74 まず抱きしめられ、裸だった身体はバスタオルを着せられて身を案じた言葉で気を遣ってくれている。 それは何気ない慰めではあったとしても絶望の淵に立っていた卯波にとっては嬉しさ以外何もなかった。 だからスタッフを呼ぶと言う彼に―――。 ] (82) 2020/07/16(Thu) 23:15:32 |
【人】 卯波 慧 あまり…… 事を大きくしたくないの…… [ 小さな声で伝える意思、本心でもある。 しかし嘘と言うにはあまりにも物騒な忘れものと言いつけ。 しかし一番動かした理由は突然現れた優しさが、今すぐに離れていきそうで怖かった。 ] (84) 2020/07/16(Thu) 23:16:53 |
【人】 卯波 慧私ね…… 最期に素敵な人に抱かれたくて この船に乗ったんだ…… なのに……酷い扱いを受けてさ…… [ 脳裏に浮かぶ最後の光景は泣き叫ぶ自分と嗤ったアイツ 悔しくて涙が溢れ出す、見る目の無い自分、期待していた愚かな自分、欲に使われただけの馬鹿な自分 ] このまま終わりたくない…… [ その強い反発が掴んだ手は受話器ではなく自分の胸へと運んでいく―――――。* ] (85) 2020/07/16(Thu) 23:18:18 |
卯波 慧は、メモを貼った。 (a39) 2020/07/16(Thu) 23:20:42 |
【人】 クルー 御子柴 詠斗−204室内− [ どういう事情で彼女が眠ってしまったのか、 知る由もないが、彼女は疲れ切っている。 知らない男に、たとえクルーであっても、 裸体を見られているのだから、 普通なら、頬を赤らめたり、視線を晒したりするはず。 しかし、彼女にはそんな気力もなさそうだった>>78 ] あぁあぁ……。…………泣けるなら、泣いとけ。 [ 電話をかけた男と彼女の関係は、恋人ではない。 しかし、彼女がここまで情緒不安定なのは、 もしかして、といくつかの選択肢が出てきた。 タオルケットを使って涙を拭く彼女。 どうしたものかと思いながら、 彼女の横に腰を下ろしてそっと抱きしめる。 泣き止むまでなら、と 落ち着かせるように彼女の頭を撫でながら、 ただただ静かに時間が過ぎるのだった。 ]* (86) 2020/07/16(Thu) 23:24:51 |
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