【見】 技術指揮 シトゥラトラヴィスの舞台は"美しかった"。 感想はそれだけ、そして―――。 「誰が――俺を、彼らを殺すって?」 一人見えない眉をひそめて。 ゆらりとナイフを握りしめる"彼"の声を聞いた。 この声は届かない。 己に刃を向けるのであれば 殺し 今は集中が出来ない。 何処だ、何処に行ってしまったんだ。 居なくなるなら、言ってくれよ。 何度も独り言のように繰り返されてその言葉は霧散していく。 「―――――やっぱり、本当に居なくなったのか」 彼女はずっと自分の前に姿を現さなかった。 呼んだのに、いいえ、来て欲しかったのにです。 彼女のために料理を作ると約束をしていたから。 たったそれだけでした。 彼女が消えたことに文句があるわけではありません。 ▼ (@16) 2021/10/23(Sat) 4:15:44 |
【見】 技術指揮 シトゥラ「――俺が殺す前に、手を出されたのは許せないよな。 こうなるからこんな狂った館に死神[ヒトゴロシ]は一人でいいんだ」 新調したナイフを再び懐に収める。 口元に残った血の味をまた思い出して、苦い顔をした。 何度拭っても染みが抜けない。 何度ゆすいでも口の中は鉄の味がする。 そんな幻覚。 「こんなことになるなら、早く殺しておくべきだったな」 誰をとは言わずそのまま足を進めた。 今は誰にも会いたい気分になれないし。 ああ、早く一人になれる場所を探そう。 (@17) 2021/10/23(Sat) 4:20:59 |
ユピテルは、知っています。 (a22) 2021/10/23(Sat) 4:23:54 |
ユピテルは、間接的なものを含めた殺人を、殺人者と言うなら (a23) 2021/10/23(Sat) 4:24:26 |
ユピテルは、この地上の九人の内の五人は『殺人者』だと。 (a24) 2021/10/23(Sat) 4:25:45 |
ユピテルは、── (a25) 2021/10/23(Sat) 4:26:42 |
ユピテルは、────己を含めて、五人なのを知っています。 (a26) 2021/10/23(Sat) 4:27:09 |
ユピテルは、だからこそ、『殺人者』だからと、 (a27) 2021/10/23(Sat) 4:28:32 |
ユピテルは、本当に、彼をそれだけで終えていいのでしょうか? (a28) 2021/10/23(Sat) 4:28:59 |
ユピテルは、──まだ、願い先を決められていません。 (a29) 2021/10/23(Sat) 4:29:42 |
【人】 巫女 ユピテル>>+11 ミズガネ トラヴィスとの会話を終えた後、 目を閉じれば、怨嗟を吐く貴方の声が聞こえました。 その傍に寄ってきて、背中合わせになる椅子に座ります。 「あのね、ミズガネ。 今はまだ、他の人に聞くべき事を聞けていない。 だから答えはまだ変わるかもしれない。願う先だって、 貴方の意思通りリーパーかもしれないけれど、……」 「私、『あの子』の話も聞きたいって思ってる」 「だって、まだW死神の彼Wしか知らないわ、私。 どうしてゲイザーの中に死神がいたのか、何か知ってる? もし理由があって、救えるのなら、救いたいと思っている。」 「あなたは、その判断をする私を許さないかしら」 (34) 2021/10/23(Sat) 4:52:22 |
ユピテルは、呟きます。「愛する貴方を殺した相手なのに」と。 (a30) 2021/10/23(Sat) 4:57:42 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ>>34 ユピテル 「……ユピテル」 男は振り向かない。貴方は自分と再会した時のように目を閉じているのかもしれないと予想はつくけれど、それでも、顔を合わせる事ができなかった。 断末魔を上げる少女を見捨てる事ができなくて、どうにか考えて動いた結果だ。後悔などしていない。 ……けれど、自分だって事情を何一つ聞いていない。 「……いいや、知らない。 俺だって、聞けるなら聞きたいさ。 あいつに殺された瞬間はまだはっきり思い出せる。死ぬほど辛くて苦しくて、今も思い出すと怖くて仕方がないけれど」 誰にも見えないくせにッ! オレと同じ、ひとりぼっちの癖に!! 「……救えるなら、救ってやりたいよ。 その判断をするユピテルを、俺は否定しない。許さない筈がない」 頭の奥で、かすかに聞こえた似た者同士の残滓が響いている。 殺人鬼の苦しみを完全に理解する事が出来なかったとしても、ひとりぼっちの苦しみは、自分もよく知っている。 ……けれど。 ▽ (+14) 2021/10/23(Sat) 5:18:40 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ「でも、もしそれで、ユピテルが危険な目に遭ったら?」 自分はユピテルのように多くの為に心を砕く事ができない。 自分は親しい者を優先する。酷く身勝手で、ろくでもない人間であることは自覚している。 「もしそれで、お前が襲われて死んでしまったら?」 「そんな考えばかりが、頭に浮かんでしまうんだ」 ▽ (+15) 2021/10/23(Sat) 5:19:44 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ「お前が死んだら俺はきっとあいつを一生許せない。 例えお前があいつを救ってくれと願ったとしても」 「俺自身が死ぬことより、お前が死ぬほうがたまらなく怖くて苦しいよ、ユピテル」 (+16) 2021/10/23(Sat) 5:22:57 |
ミズガネは、消え入る声で呟いた。「本当に、身勝手でごめん」 (c30) 2021/10/23(Sat) 5:23:52 |
ミズガネは、顔を上げる事ができない。 (c31) 2021/10/23(Sat) 5:24:03 |
よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。 (c32) 2021/10/23(Sat) 5:31:33 |
探偵 キエ(匿名)は、メモを貼った。 2021/10/23(Sat) 6:29:26 |
キエは、背中に叫ばれた言葉を思い出す。 (a31) 2021/10/23(Sat) 6:29:47 |
探偵 キエ(匿名)は、メモを貼った。 2021/10/23(Sat) 6:30:24 |
キエは、キエは気が短くはないが長くもない。粗暴でもないが温和でもない。感情の起伏というものが乏しくもある。 (a32) 2021/10/23(Sat) 6:31:22 |
キエは、しかし自分の在り方を変えようとしてくるならば其の限りではない。 (a33) 2021/10/23(Sat) 6:31:34 |
【人】 巫女 ユピテル>>+14 ミズガネ 「ふふ、困ったわね〜。私、元は死ぬ事は怖くなかったの。 だから何でも言えたわ。だからこそ動いてくれた心だって、 今まで沢山あったのかもしれないわね」 でもそんな事言われたら、死ぬのが少し。 ……少しだけ、怖くなっちゃった。 貴方を苦しめさせたくない。……それでも、 「ね、ミズガネ。貴方は身勝手なんかじゃないわ。 貴方が思う事は当然で間違ってない。嬉しいとすら思う。 それでもW死神の彼Wを知りたいと思う私だからこそ、 きっと貴方は好きになってくれたって思ってる。 このまま、何も知らずあの子を殺したら。私、それこそ、 自分もあの子も。誰も赦せなくなる。きっと耐えられない」 知ってるわ、ミズガネ。これを聞かせれば聞かせる程、 万が一の時の貴方の後悔が膨れ上がるって。 だから、私を好きになってくれてありがとうは言わないわ。 本当はもっと考えてる事もあるけど、心に秘めておくわ。 貴方に選択肢を渡さなくて、渡せなくて、ごめんね。 「でも私、慈悲深くなくて我儘で欲張りだから。 貴方がそこまで言ってくれてるのに諦めない頑固な女なの。 その代わりね、もう安易にW死んでもいいWって言わない。 泣いてくれる人がいると知って、抱えた上で行くわ」 ▼ (35) 2021/10/23(Sat) 6:54:17 |
【人】 巫女 ユピテル>>+15 >>+16 ミズガネ 「無理はしない。私、絶対死なないわ」 「だから、貴方を、貴方の性格を知った上で、 こう言うね。 W私を信じてW って」これだけ言ってもし失敗したら、傍でいっぱい怒ってね? なんて、本当は思ってる事は絶対怒られるだろうから言わないけど。 でも、放っておけないの、ゲイザーを。あの子を。 逆の立場なら、貴方も考えてた可能性は0じゃないって思ってるよ。 本当は抱きしめたくても、視覚がない上では叶わなくて。 貴方の語りかけがないと触れられないから、寂しいけれど。 ふふ、……わがまま通そうとしてる罰かもしれないわね。 (36) 2021/10/23(Sat) 7:03:08 |
【置】 空想 ゾズマとあるお金持ちの家に、病弱の一人娘がいました。 甘やかされて育ちました。でもお家以外ではうまく人と話せない、よく言えばおとなしく、わるく言えば内弁慶でした。 娘には、幼い頃から他には見えない友達がいました。 ふわふわで、あたたかくて、ぬいぐるみのような姿をしていて そう まるでお話ができるテディベアのような! 兄弟もおらず、外でともだちと遊ぶことも あんまりできなかった娘の親友でした。 だけど時がたつにつれて、娘が成長するにつれて ある日それはみえなくなってしまうのでした。 唯一の友達でしたから、とてもとてもさみしかったのです。 ママは言いました。大きくなると見えなくなるものなのだと。 本当の友達ができたときのために助けてくれた存在なのだと その時娘は、納得して、うなずきました。 きっといつかすてきなともだちができますようにと! (L3) 2021/10/23(Sat) 7:09:59 公開: 2021/10/23(Sat) 7:10:00 |
ユピテルは、もうひとつ。あと一人、聞きたい事がある。 (a34) 2021/10/23(Sat) 7:10:04 |
【置】 空想 ゾズマだけど、娘に友達ができることはありませんでした。 病弱でみんなと同じことが多くはできなかったせい? 世間知らずだからでしょうか? 娘が引っ込み思案だったからでしょうか? 怒ると手がつけられなくなるからでしょうか? きっと、些細なことでした。 でも、娘に、子供とってはそうじゃなかったのでしょう。 せっかく、メアリー<テディベア>がたすけてくれたのに! やっぱり、みえなくなったのは、わたしがわるいの? ひとりぼっちに退屈してしまった娘は そのうち、空想を描き始めるようになりました。 自分とはかけ離れた生活をした男の子と出会う空想です。 ちょっと乱暴で、一匹狼で、だけど優しいところもある。 箱入りはちょっぴり悪い男の子に惹かれるものです。 彼はいつも窓の外をみてばかりの自分のところへ 窓から入って来てくれて。お話をしてくれて。 時々親にナイショで外に連れ出してくれます。 ……空想でした。 (L4) 2021/10/23(Sat) 7:11:24 公開: 2021/10/23(Sat) 7:15:00 |
【置】 空想 ゾズマいつしかその空想の話は膨張していきました。 それを家族や周りの人たちに本当のように話すようになります。 あまりにも楽しそうに話すからでしょうか? 娘に甘い家族はみんな笑顔できいてくれました。 だから、娘は現実よりも空想のことばかり話すようになったのです。 けれど、外のひとたちは違いました。 空想の友達を誰にも会わせることなんてできないですから 娘はやがて 嘘吐き と指を差されるようになりました。嘘なんかじゃないのに、本当に存在するのに! どうすればみんなに知ってもらえるでしょうか そうだ、自分がその男の子になればいいんだ! そうすれば、彼を認識してもらえますから! 思いこんでしまえば、矛盾なんてどうってことありません。 本当は男ではなくても。時々<自分>が出てしまうのも。 わざと、粗末な服を着て、剣の練習なんかもして! そのおかげで体だってつよくなったのですから! 娘はその男の子の名前を、ゾズマと名付けたのでした。 (L5) 2021/10/23(Sat) 7:12:09 公開: 2021/10/23(Sat) 7:15:00 |
【人】 空想 ゾズマ毛布に包まり、ずるずると引きずりながら部屋から出てくるもの。 周囲の様子を伺いながらゆっくりと。まるで布お化けにでもなったかのような滑稽な姿だった。 パーティ会場には、これ以上ないほど目立っていた。 「わたしですか?わたしはお化け……ウソです」 「それより、寒、くて。死ぬほど寒くて……! お酒……飲めばあったかくなるかな……」 使用人の運んでいた酒をもらい、盛大にむせる。 「けほ。うえ、まっず……!みんなこんなまずいの飲んでんの……」 「……今日もだれかいなくなったのかな……」 だからといって、どうしていいのか、わからない。 どこからが本当で、どこからが嘘だったっけ。 こんな時でもお腹は空くから、食べ物を口にするしかできない。 ゾズマ今なんだか、貝殻にこもる生き物みたいだった。 (39) 2021/10/23(Sat) 7:40:11 |
キエは、語る。 (a35) 2021/10/23(Sat) 8:18:05 |
【置】 探偵 キエ何処かの刻、中庭で寝転がるキエは猫を見ていた。此の猫が生きているか死んでいるかわからないがそんな事はどうでもいい。猫が近付きキエの指を嗅いだ。 キエは普段人格ごと夢を喰らわない。更に今のキエは其処までの力を 本来ならば 使えない。しかし一挙両得となれば考える。オマケがあるなら受け取る物だってある。 キエは脚本を好まないし用意しない。 しかし 伐採がその山の利益に繋がるなら話は別だ 。キエは契約の内容を後から変える事などしないし其れは詐欺だと考える。 しかし キエはリーパーと契約など交わしていない。 「あれは契約では無いし中身を変えたって何ら問題は無いんだよねェ。 あんなものは只の搾取だよ…まァ自ら差し出したのは彼だし搾取じゃないけどさ。君もそう思うだろ?」 猫の顎を撫でると其れは喉を鳴らす。しかし餌が貰えないと判断したのか中庭を立ち去って行った。結局猫は手触りと温もりを提示したがキエは何も提示していない。 契約とは双方が利益を提供して初めて成り立つ概念だ。 片方しか利益を提供していないのだからあれは始めから契約などではない。 (L6) 2021/10/23(Sat) 8:19:03 公開: 2021/10/23(Sat) 8:20:00 |
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