【墓】 愛される"天使" ナフ担架へ横たえられた少年は、意識がもうあるのかないのかわからないような状態だ。 ただ、送金するという言葉を聞いて。ほんの少しだけ、口元に笑みを浮かべた。 本当に、意味が分かっていたのか定かではないけれど。 哀れな少年は、愛される天使となって この船で生きていくことになる。 少年の願いは、もう叶わない。 (+20) 2021/07/08(Thu) 23:22:34 |
ナフは、"従業員"になった。 (c133) 2021/07/08(Thu) 23:22:58 |
ナフは、意識が落ちるまでの間に、色んな人のことを考えた。 (c134) 2021/07/08(Thu) 23:23:31 |
ナフは、頑張ったから、褒めてくれるだろうか。 (c135) 2021/07/08(Thu) 23:24:42 |
ナフは、話をして、また特製パイをたべられるだろうか。 (c136) 2021/07/08(Thu) 23:26:07 |
ナフは、踊りを────踊りを?また、見てもらえるだろうか。 (c137) 2021/07/08(Thu) 23:26:52 |
ナフは、また、励ましてもらえるだろうか。 (c138) 2021/07/08(Thu) 23:28:19 |
ナフは、それから、色々な事を考えながら。意識は闇の中に沈んでいった。 (c139) 2021/07/08(Thu) 23:28:51 |
【人】 新人クルー ゲイザー5日目。少し腫れた目で少女はパイの仕込みを済ませる。 パイが焼きあがるのを座って待ちながら、少女は不穏な電話の事を思い出していた。 ”実行犯”を名乗る者からの連絡、それはエンヴィーというらしい。 その人物によると、どうやら失踪した人物は仮面を被った従業員の中に紛れているらしい。 それを聞いてふと思い出した、いつかの透明人間のこと。 あの時はまだ何も知らなくて、船の中で失踪するなんてことは有り得ないと思っていた。 「…木を隠すなら森…。人を隠すなら人の中…」 仮面をつけた人間は皆透明人間だった。そこに居るのに見えない、見つからない。でもそこに居るなら。…きっと見つけられる。 ゲイザーなら わたしなら チン、と言う音で現実に引き戻された。パイが焼けた合図だ。 彼女は立ち上がってオーブンを開けて皿に飾り立てればいつもの場所に出来立てのパイをだしてからカードを添えた。 日課を終えた少女はバンダナとエプロンを外してレストランから出れば、そこから続く続く長い廊下を歩き始める。 透明にされた大切な人たちを、見つける為に。 (54) 2021/07/08(Thu) 23:56:51 |
ニアは、ハマルに対し責任を感じた (a48) 2021/07/09(Fri) 0:27:06 |
【墓】 痛覚鈍麻 ラサルハグ────さあ、こちらも幕を上げよう。 踊り子の少年の華々しい舞台が幕を引き、 観客は興奮冷めやらぬ様子で口々に鮮烈なショウを讃え そして、目当てのものを観終わった者から捌けて行く。 それから、次なるお目当てを求めて、観客が減る事など無い。 それらの様子と、今一時の休息の後。 そして再び幕は上がる。 脚付きの台に乗せられた、成人一人よりやや背丈の高い箱 それを運ぶ従業員達を付き従えて、 "怠惰"に身を滅ぼした者が今一度舞台へと上がる。 その装いは一転して"裏切者"であった時と同じ、 白を基調とした上等なスーツに目元だけを覆う簡素な仮面。 けれど誰の趣向か、依然としてその首元には 何かに、或いは何もかもへ隷属を示す首輪が存在を主張している。 「皆様、大変お待たせ致しました これより演目は従業員テンガンの研修へと移り…… 進行は不肖この『ラサルハグ』が務めさせて頂きます」 恭しく一礼をして、箱の傍の従業員へと合図を送る。 「特別協賛者のジェラルド様に、どうか盛大な拍手を。」 そして、破裂するような拍手、腹の底に響くような喝采と共に パンドラの箱は開かれ、概観悍ましくも蠢く肉塊のような 粘液滴る触手の塊で形作られた生物が姿を顕にした。 (+21) 2021/07/09(Fri) 1:59:13 |
【墓】 痛覚鈍麻 ラサルハグ「そして──テンガン。あなたがこの舞台の主演です 『彼』と共に、どうかこの演目を大いに盛り上げるように」 自らが手引きした男を呼び招き、 潔癖な白い手袋に覆われた指先がその背をなぞり上げる。 語りは台本を読むように明晰で、滔々と流れ── 「彼はジェラルド様にご提供頂いた"開発品"… どうぞ傷を付ける事の無きようお願い致します …ああ、怯える必要はありません。彼に獲物を害する意図は無い ただ、そう、『食事』を求めているだけなのです……」 無機質な仮面、その奥の無感情な虹彩はそのままに 「──では、いってらっしゃい」 うっそりと囁いて、 その背を押した。 その力はそれなりに強く、そして唐突だった。 恐らくは、 殆ど四つん這いになる形で この悍ましい生物にあなたはその身を預ける事になるだろう。 (+22) 2021/07/09(Fri) 2:00:13 |
【墓】 局所的幸災楽禍 テンガン筆舌に尽くしがたい“天使”の誕生を目の当たりした心の瑕に、漸く平静が齎されてきた中、主役は舞台の中心へと導かれる。 「……」 客層が変わり、歪んだ歓喜に満ちていた異色の双眸が、かつての落ち着きを一応は取り戻している。 怠惰を表す彼を見ても、御目当ての演目に沸き立つ客を見ても、無感情にそこに立って。下手な抵抗や動揺は、無闇に観客らを喜ばせるだけと知っているから。 不意に背中を押されると、僅かに眼を見開いて。何かを思う前に──待ちわびた獲物を、夥しい数の触手が我先にと受け止めた。 腕と脹脛に、粘液を纏わせたソレらが何重にも絡みつき、服の隙間を見つけては何の抵抗もなく入り込んでいって。哀れな被食者の肌を伝って淫靡に体液が伝り落ちていく。 それはまるで生物が“御馳走”を前に涎を垂らしているかのようにも、見える。 ▼ (+23) 2021/07/09(Fri) 3:08:43 |
【墓】 局所的幸災楽禍 テンガン(触れられた部分から次々と、堪え切れないほどの熱が襲い掛かってくる……ッ、催淫作用、か……!) 仮面をつけられた男の唇は屈辱により引き結ばれ、身体は悩ましげに揺れ、内側からいくつもの触手が服を押し返す光景は、布の下で行われる“捕食行為”を、事細かに物語る。 その生物の食事のために、徹底的に“雄の快楽”が与えられていることを、その場にいる誰の目にも明らかに映るだろう。 序幕も程々に、かちゃかちゃと音を立てて器用にベルトが外される。程なくして靴とズボンが、屑籠のない場で剥かれた果実の皮のように、無造作に投げ捨てられた。 四つん這いとほぼ変わりない形で拘束された従業員の、布の少ない下着は、どちらのものか分からない体液が淫靡に湿らせていて。 最も敏感な部分と、未だに指すら受け入れたことない後孔にも、絶え間なく弄ばれながら触手の粘液が塗り込まれていくのが、乱暴に引き伸ばされる下着の隙間から露わになる。 「くッ、ん゛、……ッ! ───ッ、う、ぁあ゛ッ」 強く歯を食い縛っても、暴力的な快楽に声が噛み殺し切れない。観客たちが沸き立つことに対しても、怒り<歓喜>を感じ取れない。気味の悪いほど、身体の負担を減らすように扱われて、酷く調子が狂う── (+24) 2021/07/09(Fri) 3:12:56 |
【墓】 痛覚鈍麻 ラサルハグ「 随分と気に入られたようですね? 」逆光を背負い、冷たく無感動な蛇の目がその哀れな姿を見下して 白手袋の指先が貪られる男の顎を掬い上げる。 そして、その指が真一文字に引き結ばれた唇を割り開き 熱い口内に滑り込み、震える舌を抑える。 その隙間から潜り込もうとする触手もあるだろう。 こうすれば、あなたが歯を立てる事などできないと確信している。 別に歯を立てられたってどうとも思わないのだけど。 「けれど…ええ、快楽に悶え、なお耐え忍ぶ姿も魅力的でしょう ですが、そればかりではならないのです。」 絡め取られ、咥え込まれる被食者のすぐ傍にあっても "怠惰"がその毒牙に掛かる事は無い。 今となっては如何なる性も宿さないその身体は、 決してそれの"獲物"足り得ないのだろう。 「ああ……これでは彼の表情が窺えませんね ──いいえ、皆様どうかご安心ください。 彼が与えられる快楽に悶え、身を焦がすその様は 舞台後部のモニターにて鮮明にご覧になる事ができます」 また一つ、合図を送る。 それと同時に、舞台奥に設置された大きなモニターに 何処かに仕掛けられたカメラの映像が映し出された。 さあ、そこに映るあなたの姿はどのようなものだろう? (+25) 2021/07/09(Fri) 3:35:14 |
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