人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【人】 水分神

 
[心の中でぎゃあぎゃあ騒いでおる間に
 彼は自身の腕に何かを見つけた。

 妾もその視線を追い────]


   (ひっ)


[なななんでそれが、と
 止まっていた涙が目元へ集まった。]
 
(67) 2021/07/01(Thu) 2:34:22

【人】 水分神

 
[どうして、じゃと?>>11
 とぼけおって。
 懐剣を仕舞い、ぼぼぼっと熱くなる顔を手で押さえた。]


    〜〜っ
    白々しいことを言うでない……っ

    村の者なら知っておるじゃろう
    其れは我らが心を寄せた証


[つまりふぉーりんらぶとゆーことじゃ!]


    認めたわけではないからな……!
    妾のもうひとつの
    くーるでごーじゃすでびゅーちふぉーな姿を
    身に宿したからと言って
    調子に乗るでないぞ……!


[元は余所者であったと妾は知らぬので。
 村人から聞かされていても聞き流しておったので。

 べらべらと語 るに 落ちるのじゃ。]
 
(68) 2021/07/01(Thu) 2:39:35

【人】 白竜 ヤオディ

― 祝言 ―

[花婿は困惑していた。
夜ごとに花嫁に抱きつぶされる。それはいい。お互いの承知の上でのことなので。それに体力もついてきて、平気になっている自分もいる。

でもって、かんぅの希望で祝言を上げるというのもいい。
しかし、かんぅが花嫁衣裳なのはどうしてだろう。
いや、かんぅが花嫁であるというのは、最初からそうではあったのだけれど、日々、これでいいのかという疑問がわいてくるのだ。

そう。夜な夜な抱かれているのは自分の方だったから。

これで合ってるの?
余の人間世界の知識が間違っておったのかの?

疑問符だらけになるのだが、かんぅ本人が堂々としているので、そうなのかこれでいいのか、とその度に思い直す。

元々、祝言を上げるというのは人間の習慣であり、魔物であるヤオディにはそのような風習はまるっきりわからない。

白い花嫁衣裳のかんぅに合わせて、こちらも白い紋付き袴を着ている。元々色素が薄い顔立ちに髪色なので、様になってはいるだろう]
(69) 2021/07/01(Thu) 13:24:51

【人】 白竜 ヤオディ



 して、これはどうすればよいのかの?


[しきたりなどがわからず、かんぅに聞くしかないが、花嫁の背中に青龍偃月刀がある時点で色々間違っていることを、花婿殿は気づかなければならなかったのだが。
祝いの酒をふるまわれ、一息に飲み干すと、その飲みっぷりに、やんや、と拍手喝采がわく。
頬が赤く染まり、ほぼ白一色の花婿のそこだけが赤くなり、ほわっと花が咲いたようである]
(70) 2021/07/01(Thu) 13:25:12

【人】 白竜 ヤオディ


 のぉ、花嫁どの。


[皆が祝いだと騒ぐ中、花嫁ににじりより、そっとその手を握る。
とろん、とした目でかんぅを見てその耳に囁きながら、かんぅの花嫁衣裳の中に手をさし入れた。
彼が穿いてないだろうというのは知っている。だっていつものことだから]
(71) 2021/07/01(Thu) 13:25:46

【人】 白竜 ヤオディ


 ここにいる者たちはみな、この滝壺に住まう魚や小エビやらが姿を変えたものは知っておるかの。
 となると、根本的に余というか、そちとはちがうものでの。
 だから、この者たちは余たちが夜な夜な何をしているか、知らなんだ。

 あのような悲鳴をあげて、花嫁どのが、主である余をいじめて泣かせているのでは、と疑うものも多くての。

 なにぶん、魚はふーふの営みなんぞする必要もないのだから。
 それが必要なのは、陸に住まう者のみであろ?


 そち、この場で見せて教えてやってはどうだ?
 この青龍偃月刀で余を悦ばせているということを。
 そしてそれが、人の夫婦の在り方と、な。


[片手で握りきれない、まだ大きくなっていないのに、既に大きいかんぅのかんぅ。
それを両手できゅ、きゅ、と緩急つけて両手で握って、擦って。
妖艶にほほ笑むと、どうする?と胸元の合わせをほどいていく。

――花婿は、酒癖が悪かった*]
(72) 2021/07/01(Thu) 13:26:17

【人】   天狗

[辿り着いた村はまさに「件の娘」の祝言の最中>>39
贄を送り出したその日のうちとは、はなから罪の意識もなしかと呆れ
それがまた、あからさまな敵意を向けてくるものだから]

 それが貴様らの本音か

[怒りではなく、ただ呆れだけを声音に乗せ
これ以上話す必要もなかろうと、かわいい子天狗を送り出す

畏れを見せ、茅に謝罪でもすればまだよかったろうに
とはいえ、それすらももう遅い
ほぅら、茅が笑っている]
(73) 2021/07/01(Thu) 20:51:13

【墓】   天狗

[力を与え深くで繋がった天狗にはわかる
茅の足元から広がる妖力の波紋は静かに村中に広がっていく>>+16]

 ほぉ

[この村を好いていた茅らしい方法と、関心の声を上げる
自ら手を下すのではなく、それは]
(+18) 2021/07/01(Thu) 20:51:51

【人】   天狗

[不意に散る
、村人のどよめき、怒声、虚ろな目で呟く娘>>42
他人事のように子天狗が呟く>>41
茅は、実際何もしていないのだ、ただ「自分が聞いただろう声」を聞かせただけ

心当たりがなければ否定もできようが、それにあっさり飲まれたのであれば
内にそれがあったということだ、疑い見下し争う要因が

茅はそれを引き出しただけだ、事実かどうかなど知ったことではないが]

 浅ましいのぉ

[きっかけは些細なことだろう>>44、それを引きずり出し突き付けてやれば
宴の席のあちこちで諍いわめく声がする
天狗がわざわざ手を下すこともない、ただ「好きにしろ」と言っただけだ
子天狗が仕掛けたきっかけで人がどう動くかなど、それこそヒトの心のうち一つ
踏みとどまるものがいれば関心もしたろうが、結局起こったのは>>43]
(74) 2021/07/01(Thu) 20:52:54

【墓】   天狗

 こわいのぉ

 こんなもん抱えて、よくまあ今まで平然としていたもんよ
 それを解き放ってやったんじゃ、茅はようやった

[躊躇いも憂慮もない笑顔で寄り添う子天狗を、褒めるかのように頭を撫でる]
(+19) 2021/07/01(Thu) 20:53:29

【人】   天狗

[気づけば家屋から火の手が上がる>>45
よほど恨みを買っていたか、それともこの際と略奪でも仕掛けたか
村長に問うてみたかったが、倒れている者が多くて、さて誰がどうなったやらだ

天狗は何もしなかった、したとすれば、火の粉が村の外まで焼かぬよう気を付けた程度だ

全て、全ては村人たちが、己が内の猜疑心に飲まれ悪意に悪意を持って報いた結果
愉し気な子天狗を見て天狗も笑う

子天狗は村を今でも好いてはいたのだろう
だからこそ、本性を引きずり出し晒して「見せてやった」のだ
恐らくこの村は、このようなことをしなくてもいずれこうなっただろう
他の集落に悪影響が出る前に間引くのは、必要なことだと天狗は思った

やがて喧騒は消え、村のあちこちを焼いた火も小さくなる
あとに残ったのは>>46]
(75) 2021/07/01(Thu) 20:54:51

【人】   天狗

[高下駄で地を踏み鳴らす様子に、言ってこいというように子天狗の背を押す
その先には、子天狗が身代わりになってまで守ろうとした娘がいる

今、倒れていないのは娘ただ一人
息のあるものは他にまだいるかもしれないが

それはきっと、偶然ではないだろう
ほら、子天狗が気遣うように笑って、いる
見下して陰で嗤っていた娘を見て、笑って、いる]

 
無邪気な奴ほどえげつないことをしよるからのぉ


[娘の事か茅のことか、まあ、この娘は無邪気とは程遠かろうが
天狗には茅の声が全て聞こえている、何をしたのかも薄とわかる
悲鳴を上げ倒れた娘は目を剥いたまま「眠っている」
このまま、現へと戻ることはきっとないのだろう]
(76) 2021/07/01(Thu) 20:56:07

【人】   天狗

[駆け寄ってきた子天狗を抱きとめ、笑う]

 茅は優しいのぉ

[何せ、命は奪わず夢を見せてやったのだ
大事な大事な「お嬢さん」だからこそ「飛び切り大事に」扱って

無事に一仕事終えた茅の視線に合わせるように屈んで口を吸う
村が厄介者扱いしてきた茅の幸せを見せつけるように]

 そう言えば礼を言っとらんかったのぉ
 お前さんらがよこした「嫁」は、立派にワシの眷属になった
 ワシも茅も幸せじゃ、お前さんらのおかげでの

 茅からの「礼」は、お前さんらに相応しかろう?

[屍たちに向かってそう言って、そうして茅に向き直る]
(77) 2021/07/01(Thu) 20:56:50

【人】   天狗

 お疲れさんじゃ、茅
 なんぞ、労いに欲しいものでもあるか?

[その声は、周囲の惨状など全く気にもかけないような
いつもの天狗のものだった**]
(78) 2021/07/01(Thu) 20:57:21

【人】 将軍 かんぅ

[婿殿?
婿殿?!!大丈夫?かんぅに毒されていない?。>>72隣に並ぶ花婿の晴れ姿、日々の疑問など気にするものぞ。かんぅは見事にやってのけた。そう花嫁として花婿の隣に並んだのである。しかも、白い紋付きの袴を着た美しい婿殿の隣に。それでかんぅは満足だった。祝いの酒をどうすればよいと聞く姿は愛らしく。

こうするのだと大きい盃を傾けるかんぅはさぞ男前であっただろう。服装は花嫁のそれだけど。>>70


やんや、やんや。
わいわいや。飲めや歌え。
良き婚礼の儀であったと振り返る。そのはずが、寄り添う彼の手がまさかの中に入ってきたのである。ああ、御代官様お戯れはいけません。てかどういう状況だ。]


 ……ほう、ほう?


[というのが冒頭である。
ここまでのあらすじ、婿殿の酒癖がすごい。
婿殿の手はすでに此方のものに触れている。緩急をつけて両手で握るものは彼の手のぬくもりにはやくも反応をし、開ける相手を見れば、笑みを浮かべ。自らの背にある青龍偃月刀を横にと置いた。刃物は危険だからね、うん。

違う、そうじゃない。
そうじゃないー。という声は聞こえず]
(79) 2021/07/01(Thu) 21:40:03

【人】 将軍 かんぅ



 ならば、ちゃんと教えねばな。


[そう告げれば、彼の開けた上着を勢いよく脱がし、そのまま自らの方へ引き寄せれば、胸をぐわしっと鷲掴んだ。といっても婿殿は男、乳房などないのだが、白い肌を浮きだたせるように手で掴み上げて、乳首を弄り。]


 ……うぬら、見えるか。
 これが、我が花婿殿の艶姿である。


[何をしているのか。と周りの者たちが一斉に此方を見るのを見。説明として告げ、甘い声を零す彼が良く見せるようにと自らは婿殿の背後に回ろう。悲鳴を上げて啼いているのではないと火照った顔をみればすぐわかるだろう。

そう考えて]
(80) 2021/07/01(Thu) 21:40:24

【人】 将軍 かんぅ


 まずは此処から
 …見事な乳であろう。
 この見事な乳も、夫婦の営みでできたものよ。


[かんぅは自慢しだした。
気分は、かんぅの婿殿可愛い自慢である。愛いであろう、愛いであろう。と周りの者たちに視線で問えば、彼らは顔を見合わせた。そのうちの一人がおずおずと此方に近づき、婿殿の様子を伺ったか。婿殿が痛がっていないか確かめるような視線に気づけば、かんぅは乳首を転がす手を摘まむ形にして。きゅっと摘まみ、伸ばし、夫の快感を誘いつつ
姿勢を正せば、婿殿の背に熱杭を押し当て

――ずずっと押して。]
(81) 2021/07/01(Thu) 21:40:40

【人】 子天狗 茅

 えへ。
 俺、がんばったよ。

[褒めて褒めてとばかりに、抱きとめてくれた天狗さまに笑う>>77
背の足りない茅に合わせて、その巨躯を屈めて口を吸ってくれる
茅はそれはそれは幸せそうに笑った]
(82) 2021/07/01(Thu) 22:22:33

【墓】 子天狗 茅

[かつてヒトであった青年は、何も知らなかった
村のヒト達からどう思われていたか、真実にはまるで気づいていなかった

村のため、皆のため、と言われれば諾々と従い
嫌と言わずとも恩着せがましく今までの世話を口にされた

青年には何もわかっていなかった
醜い人々の胸の内、ヒトならざる力の一片を得て初めて
一度たりとて、青年を大事になど思っていなかったことを知る
知ってしまった

ああ醜い、ヒトというものはこんなにも醜い
そして愚かだ、ヒトであった自分を含め──


だから
それならば
いっそ────、]
(+20) 2021/07/01(Thu) 22:22:54

【墓】 子天狗 茅

 
 ――……こんな村、滅びてしまえ
 
(+21) 2021/07/01(Thu) 22:23:19

【人】 子天狗 茅

 

[呟きは鬼火を生み、骸を焼いた
もしかしたら、息の合ったかもしれない身体も焼いた
『お嬢さん』だけは、何故だか燃えなかった
けれどそれを、茅はもう見ていない


不浄を残さぬように
他のヒトを腐らせぬように

生ける者のいなくなった村
けれど山裾には他にも村がある
害されなければ殺さない絶やさない

子天狗は歳を取らぬだろう
主人たる天狗さまがそうなのだから
どれだけの時が過ぎたとて
刹那の後の永い時を、山神さまたる天狗さまと
生きるのだ

望むと望まざるとに関わらず
その責を全うしてきた天狗さま
作物が育ちにくいその土地に力を与え、荒れやすい天候を穏やかにし
ヒトとの共存を保ってきたその人が……

愛おしい

だから、嫁ぐのだ
その力分け与えられ
共に、永遠に────、]
(83) 2021/07/01(Thu) 22:23:55

【人】 子天狗 茅

[子天狗は、抱っこと言わんばかりに手を差し伸ばす
愛しい、愛しい旦那さま
どうしてこんなに愛を注いでもらえるのか、
何故自分が特別だったのか

そんなことは茅にはわからない
わからないが

元々深く考える質でもないものだから
“わからない”は、茅にとって暗雲足りえない]

 欲しいもの?
 ……ふふ、

[茅は笑うと、天狗さまの耳元に唇を寄せる。]
(84) 2021/07/01(Thu) 22:24:14

【人】 子天狗 茅

 
 [――――囁いて、その耳たぶにそぅと口づけた。*]
 
(85) 2021/07/01(Thu) 22:25:05

【人】 白竜 ヤオディ

 ……っ!?


[かんぅに強引に服を剥かれる。>>80
大分かんぅに育てられてしまった乳首が、酒に酔った頬より濃い桃色に彼の指先で色を変える]


 っ……あ、もぉ……。


[皆の好奇心や感嘆の視線が集まり、それだけで、じゅん、と躰の奥が熱くなりそうだ。>>81
かんぅ殿の言葉が、自分を褒めたたえる言葉が恥ずかしくも嬉しくて。
いつもかんぅは自分を褒めてくれて、それだけでも自分が好きになれそうになる。
近くによってきた、好奇心旺盛な鯉の子が、じ〜っとひどくかんぅの手元を見ている。つまんで伸ばしているその様が珍しいのかもしれない。鱗を持つ生き物は、そんなに柔らかな肌を持たないから。
そしてヤオディほど、本当に人と見まごうほど上手に姿を取れるものはいなかった
まるでその純粋な視線は、乳飲み子が母の乳を見るようなもので。
なのに、背中に押し付けられているものはとてもいやらしい熱さを持っていて―――こくっと喉が情欲の息をのんだ]
(86) 2021/07/01(Thu) 22:32:09

【人】 白竜 ヤオディ


 陸の獣すら、かんぅ殿が獲ってこなんだなら、見たこともない者も多かったであろうな。
 それゆえ獣の睦み方すら知らないものが多いであろう。


 だから、かんぅ殿。
 とく、後ろからまいれ。


[背中におしつけられているかんぅの青龍偃月刀と後ろ手にぎゅっと一度強く握って手を離す。
前に上半身を倒してよつんばいになれば、自分の尻たぶを自ら割り開いて蕾を見せつけ、早く欲しい、と囁いた*] 
(87) 2021/07/01(Thu) 22:32:51

【人】 将軍 かんぅ



 そうであったのか、
 む?…む


[陸の獣すら知らぬ水の子らに
教えていいものか。と今更に思う。だが、近づく好奇心旺盛な鯉の情緒教育としては、など考える余裕などありはしない。自ら四つん這いになり尻タブを婿殿が開くのだから、其処しか見えなくなるのも道理。自らの重い花嫁衣裳をはんば脱ぎ、彼の臀部を両手で持てば望むように青龍偃月刀(本体)を彼の肉体にとつけた。啼く花の色っぽさ。

参れと迎えいれる声]
(88) 2021/07/02(Fri) 0:22:58

【人】 将軍 かんぅ



 …ほう、そうだな。
 しかと見てもらおうか、主の


  いや、我らの交尾を。



[獣の睦み合いを婿殿が所望するのなら
その熟れた花に一気、熱源を突き立てよう。祝言の前まで交わっていたのだ。肉欲を飲む其処は柔らかく此方を迎えいれる。おいで、という幻聴に合わせ、腰を進めれば、周りがわわっと音を立て交わる部分に注目を寄せた。其れに気づけば挿入したものを緩やかに引いて、雁部を見せ]


 ……はっ、婿殿



[気持ちよいか。と
臀部を撫で案じるように、周りの者たちに見せるように身を引いて結合部を露わにした。*]
(89) 2021/07/02(Fri) 0:23:06

【墓】   天狗

 
――……こんな村、滅びてしまえ
(+22) 2021/07/02(Fri) 14:23:25

【人】   天狗

[子天狗の吐いた呪は、遥か昔に天狗が生まれた村に掛けたそれと同じ>>0:59
だが、その齎す結果には大きな違いがあった
天狗の呪は彼の村を不毛の地と変えたが
子天狗のそれは不浄を払うもの>>83
子天狗の、茅の本質ともいえるだろうその力は
長きにわたり凍てついていた天狗の魂の澱すら払うよう]

 ほんに、茅らしいやり方じゃの

[鬼火は
ただ一人を除いて
全てを灰に変え無に還す
灰は灰に、塵は塵に
村人の魂が上がるか堕ちるかなど知ったことではないが
この地に澱みが残らぬならば、いずれまたこの地も村として蘇るだろう
ヒトを絶やすが目的ではなく、全ては他を護るためと
それは天狗が背負った物に背くものではなかったので]
(90) 2021/07/02(Fri) 14:24:53

【人】   天狗

[きっと、茅には元から資質があったのだろう
無条件にヒトを愛しヒトのためにありたいという思いは、きっと今も変わってはいない
悪意に気づかなければ或いは、などと思ったところで嫁にする意志は変わらぬし
それを惜しむ気は天狗にはない、子天狗は今でも真っ直ぐなままだから

天狗は気付いていない、自身もまた同じだと
ただ天狗は初めから悪意を見てしまっていた、ヒトの愚かさを、醜さを
人など信用するに値しないと、だが

それなら、
何故天狗はここに居る?

本当に、ヒトなどどうでもいいと思っているのならば
先代に呪をかけられたとて放っておけばよかったというのに
人を守り、人を育み、そばにあり続けた

天狗もまた、人を見捨て切れてはいなかったのだ
まったくもって当人は気付いてもいなかったが]
(91) 2021/07/02(Fri) 14:27:14
 




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