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市川 夢助は、はしゃいだところで、一番にはなれないのだ。結局、状況は変わらない。 (c38) 2021/11/06(Sat) 19:18:50 |
鏡沼 創は、今日も何処にでも居る。 ……が、いつもよりは大分少ない。 (a48) 2021/11/06(Sat) 19:27:30 |
【人】 何処にでも居る 鏡沼 創>>+49 神谷 「えっ、わかんねぇんです?」 こっちはこっちで驚いている。 珍しく、普段細められてる目が開いて紫色が見える程度には。 「チートっつうよりは、増殖バグでやがりますが。 見たり聞いたりは出来ちまいますね。 尤も、何処にでも居られる訳じゃねぇですが。 こん中にだって、一人じゃ入れねぇですから」 と、件の扉を指し示す。 「しかし、わかんねぇなら、そりゃ思う様にも出来ねぇですし 薬の件がなくても日常に支障出まくりじゃねぇですか。 ま、僕はそのせいで“自分”って言えるモンがほぼねぇんで してぇって程の事もありやがらねぇんですがね」 わかるという事は、アイデンティティの喪失に繋がりかねない。 出来る様になった所で、あなたの救いになるかは疑問だ。 (59) 2021/11/06(Sat) 20:11:41 |
【墓】 神谷 恵太>>59 鏡沼 「……増殖、バグ……?」 あれは小説だったか、漫画だったか。 たぶん最近のやつじゃない、SFものだったと思う。 何人もの自分に分かれた後、『自分たち』の間でいさかいが起こり、殺し合いにまで発展する話。 そうだ、あの話でいさかいが起こった理由は── 「あの、鏡沼先輩。 先輩は、『どれが本物か』って分かるんですか? 記憶とか経験は、どうなって……?」 そもそも。 目の前にいる鏡沼先輩は、本当に鏡沼先輩なのだろうか。 自分は今、誰としゃべっている……? 一歩、後ろに下がる。 人は理解できないものを見ると、思ってしまうのだ。 『気持ち悪い』と。 それは神谷とて例外ではない。 (+50) 2021/11/06(Sat) 20:23:16 |
【人】 何処にでも居る 鏡沼 創>>+50 神谷 「……一応、『本物』って言えるモンはありやがりますよ。 出来る事・出来ねぇ事ってのが異なっちまってるんで。 記憶や経験は、全部その『本物』にフィードバックされて ますから、齟齬が出たりはしやがらねぇです」 それは、全てを並行処理出来る処理能力があってのものだ。 この処理能力も異能の一部なのか、必要だから開花した才能 なのかは、鏡沼自身にもわからない。 処理出来るのが、鏡沼にとっては当たり前というだけの話。 鏡沼創は知っている。 あなたに自分が 『気持ち悪い存在』として認識されている 事を。 (60) 2021/11/06(Sat) 20:34:34 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜ピンポンパンポーン 『もうすぐ下校時間になります 校内に残っている生徒は作業を中止し、 速やかに下校の準備を始めてください』 『繰り返します』 『もうすぐ下校時間になります 校内に残っている生徒は作業を中止し、 速やかに下校の準備を始めてください』 ピンポンパンポーン (+51) 2021/11/06(Sat) 20:56:20 |
若井匠海は、帰る間際、軽く振り帰って虚空に手を振った。「じゃ、また明日!」 (a49) 2021/11/06(Sat) 20:57:10 |
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