人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


到着:OL 奈々

【人】 OL 奈々



    『別れよう。僕らは合わないらしい』


[ 何度目だろうか。
  デートの最後にこういうことを言われるのは。

  合わないの内容を聞くまで、
  彼女は了承しないのだが。

  今回は、というより今回も、
  体の相性が良くなくて別れてほしいだった。
  ほぅ、と頷くために首を縦に振った彼女が
  恋人へ投げかけた言葉はこうだ。     ]


    ────車、返したほうがいい?


(14) 2021/07/01(Thu) 18:36:03

【人】 OL 奈々



[ この目の前の恋人のスペックは
  なんとか区女子が羨むかもしれないハイスペック。

  ・20代
  ・実業家(飲食系の店舗経営)
  ・父親は銀行の役員
  ・タワーマンション高層階に一人暮らし


  そんな男を恋人に持っている彼女は、
  一流企業に勤める至って普通のOL。
  会社の顔でもある受付にいる。

  この彼から彼女が付き合う前に
  プレゼントされたもののひとつが
  数百万円の外車1台である。
  彼女は、返せと言われたら返せるように
  傷ひとつつけることなく乗っていたので
  車のキーを彼に差し出した。       ]


(17) 2021/07/01(Thu) 18:51:49

【人】 OL 奈々



   『それはあげたものだからいいよ』


[ そういわれると、わかったと呟いて
  会社とは仲良くしてほしいことを
  その男に告げて彼女はその場から
  優雅に去っていった。
  その人から貰った車のエンジンを入れて
  夜の街を駆け抜けていく。

  彼女が就職してから何人目の恋人だろうか。

  彼が言わなければ彼女からこの日、
  別れを告げようと思っていたから
  彼から言ってくれたことは
  とても嬉しかったのである。       ]


(18) 2021/07/01(Thu) 18:52:20

【人】 OL 奈々

  *


   もしもしー?別れちゃったー。
   演技してるのわかっちゃったかなぁ。
   とは言っても今回は彼から振ってくれたから
   なーにも心配してないわ。


[ デートしていた場所から
  二駅ほどの場所にある彼女の家。

  気の知れた友達に電話をかけて
  ふふふっと笑みを浮かべながら
  ナイトルーティーンになっている
  ストレッチをこなしていくのだった。

  別れた報告も付き合う報告も欠かさない。
  何故なら、彼女自身は
  「何か違うんだけど付き合うんだぁ」
  と友達に話していたから。        ]*


(19) 2021/07/01(Thu) 18:53:22

【人】 OL 奈々

──別の日

[ 彼女はお昼前からワンピースを
  数枚と、下着類を入れたバッグを手に
  DVDレンタルショップに来ていた。

  というのも、この後ホテルに滞在予定で
  退屈しのぎになるものが欲しかったから。 ]


    ……2本くらいあれば、いいかなぁ。


[ 彼女は何も考えることなく、
  成人向けスペースに向かい色んなジャケットを
  手に取っては片付け、を何度か繰り返す。
  女性主導ものに興味が湧くわけでも
  嬲り倒されるものに興味が湧くわけでも
  なんでもなくて、彼女は悩んでしまっていた。 ]



(21) 2021/07/01(Thu) 19:13:30

【人】 OL 奈々



   あ、………み、たいかも。


[ 手に取ったものは、所謂男性向け主観。
  奥さんとの子作りをコンセプトにしたもの。
  そんなに長くないみたいと
  映像時間も確認して、もう一本。

  選ばれたものは男子高校生と
  女子大学生の幼馴染恋人みたいなやつ。  ]


    こういうの、憧れちゃうよねぇ…


[ 会計を済ませて、見た見てないに関わらず
  明日返却とすることにして
  彼女はホテルへと足取り軽く向かうのだった。 ]


(22) 2021/07/01(Thu) 19:14:44

【人】 OL 奈々

──────ホテルのお部屋で


[ ブルーレイプレーヤーの設置を
  事前にお願いしていたので、
  部屋に着いてみればすぐに一本目を。

  けれども、前戯は長すぎると嫌なので
  本番直前からスタートする癖がある。
  画面の中の女優は、男性のことを
  『だぁりん』なんて呼んでいる。   ]


   だぁりん、かぁ……



(23) 2021/07/01(Thu) 19:16:07

【人】 OL 奈々



[ 本番が始まって、彼女はさも普通の映画を
  見るように落ち着いてソファで眺める。
  奥さん役の女優の言葉をひとつひとつ、
  噛み締めるように呟きながら。

  今日の彼女は相手が脱がせやすいように
  簡単な背中側にチャックがあるワンピース。
  あの別れた日に着ていた黒のホルターネック。
  もし相手がノックをせずに
  渡された鍵を使って入ってきたなら、
  生脚で脚を組んだ彼女が目に入るかも。   ]*



(24) 2021/07/01(Thu) 19:16:34

【人】 OL 奈々

────部屋の中


[ 大音量ではないけれど、
  女性の喘ぎ声が部屋中に響き渡っていた。
  それは喘ぎ声だけではなく、
  結合部の水音まで撮ってしまっているので
  ずんっと腹部へと響いてきてしまう。

  生は一回もしたことがない。
  当たり前だが、相手と結婚したいと
  微塵も思っていなかったから。     ]


(34) 2021/07/01(Thu) 20:10:25

【人】 OL 奈々



    あ、はぁい!


[ はっと、ノックされた後に気づいて
  彼女はパタパタと扉に向かう。
  彼女は忘れている。

  何をか?

  テレビの電源を切ることに。
  
  そんな彼女は扉をそーっと開けて
  相手を受け入れることに。     ]



(35) 2021/07/01(Thu) 20:10:46

【人】 OL 奈々




   
おかえりなさい、だぁりん。



[ 彼女は驚いた。
  初めての相手に、
  しかもまだ顔も見てない相手に
  DVDの中から得たワードを言ってしまった
  彼女自身自身のことを。

  相手の顔を見れば、それは懐かしい人に
  とっても似ていて、彼女は失ったアオハルが
  戻ってきたような錯覚を覚える。
  相手の手を見れば赤いバラが。
  ときめかないわけがないだろうに。    ]


(36) 2021/07/01(Thu) 20:11:15

【人】 OL 奈々



    お荷物あるね!ささっ、おいで?


[ 扉を開いて相手を部屋の中へ。
  扉を閉めたのち、
  映像をつけたままのリビングに
  彼を連れて行こうとした。    ]*


(37) 2021/07/01(Thu) 20:11:31

【人】 OL 奈々

─────303号室

[ 相手がいくつもの言葉を考えていたと
  彼女が知ったなら、後からでも教えてと
  せがんだことだろう。
  けれども、それを知ることは…。
  あると、願っておこう。       ]


    お外暑かったでしょう?
    涼しくしてあるから落ち着きましょ…


[ 扉を閉めて、彼がどうしてそんなに
  中に入りたがったのか誤解した彼女は
  ふふっと笑いながら眺めていた。

  可愛い顔をしていて、
  なんだか弟みたいだな、と
  思ってしまった彼女の心は
  彼の大きな声で掻き乱された。

  びくっと肩を揺らして彼女は気づく。
  ビデオを消していなかったらしい。   ]


(49) 2021/07/01(Thu) 21:11:55

【人】 OL 奈々



    あっ……!
    や、やだ…私………



[ 頬を赤らめて、彼女はそれを隠すように
  両手を添え、ちらりと彼を見やる。
  彼がもしまだ動けないなら、
  何度か呼吸を正し、こんにちは、と
  彼に対して笑みを見せるのだ。

  刺激的な1日にしたくて        ]


    おなまえ、きいてもいい?

*


(50) 2021/07/01(Thu) 21:12:33

【人】 OL 奈々

────303号室


   神原、………ヨウ、くん?

   あ、えっと恋人はいないよ?
   最近別れちゃって。

   なーりんって呼んでほしいなぁ。
   呼びにくかったら、お姉さんもよし!

[ 相手の口から聞こえた名前は
  彼女の過去の記憶を呼び覚ましそう。
  というより、呼び覚ましてしまった。

  アオハルが来たかもしれない。

  それを隠して彼女は彼の問いかけに答える。
  そう、別れたばかりだから刺激が欲しい。  ]



(58) 2021/07/01(Thu) 21:53:13

【人】 OL 奈々




    とりあえず、テレビのリモコンは…
    置いておきましょ、ね?


[ 花束を受け取る前に彼から
  悪魔の品物を奪ってしまい
  さてさて、なんて声をかける。

  彼女が見ていたなんて気づかないでほしい。
  彼には純なままでいてほしくて。     ]



(59) 2021/07/01(Thu) 21:53:46

【人】 OL 奈々



    そのバラ、私に持ってきてくれたの?


[ もしそうなら、頂きたいな、と
  恥ずかしそうに彼に両手を差し出す。
  5本に意味があるのなら、知りたい。
  彼女は一歩彼に近づいた。

  可愛い男の子。
  就職してから出会うことのなかった
  彼女が求めてやまなかった部類。
  もっと近くで見たくて、
  顔を少し近づけてしまったかもしれない。
  けれど、キスにはならない程度で止め、
  やっぱり、なんて呟いて。       ]



(60) 2021/07/01(Thu) 21:54:20

【人】 OL 奈々

────303号室


   それじゃぁ…ヨウくんって呼ぶね!
   …だぁりんってなーりんと響き似てるから
   もしかしたら間違って呼んじゃうかも。


[ ちらちらっと視線を送れば
  遠回りに覚悟しておいてね、と
  彼に言いたかったのだけれど
  彼女の思いは少しでも伝わっただろうか。

  リモコンが無事に彼の手を離れ
  テレビの横に置かれると
  彼女の心の中ではほっとする。
  心の底からホッとする。        ]



(63) 2021/07/01(Thu) 22:36:07

【人】 OL 奈々



    んんっ……私も、ヨウくんに…
    ずっと会いたかった。

    ……なんて言ったら、困っちゃうよね。
    変なこと言って、ごめんね?


[ 両手で小さな花束を受け取り、
  少し香りを嗅ぐと近くには彼の顔が。

  ぴしっと固まって、瞳を閉じたけれど
  彼の息が一瞬感じられただけで
  唇が重なることも、当たることもなかった。
  しゅんとした表情は見せなかったけれど、
  彼女は彼に思い出してもらえたら
  嬉しいなの気持ちが上がって、
  まだ気づいていない彼に「ずっと」なんて
  ワードをつけてしまった。        ]



(64) 2021/07/01(Thu) 22:37:08

【人】 OL 奈々



    座りましょ?
    恋人の有無聞いた理由、
    聞かせてくれるでしょう?


[ 彼女は明るく、ふふっと笑って
  彼の落とした荷物を片手にとり
  花束を持ったままソファに戻ることにした。

  彼の願望を聞いてみたくなったのだ。   ]*



(65) 2021/07/01(Thu) 22:37:29

【人】 OL 奈々

────303号室


   そぉ、間違って……
   自分のことなーりんって呼ぶ時…
   そんなにないなぁ、ふふっ。

[ 彼に言い聞かせるように言おうと
  少し考える素振りを見せたけれど
  そんなことはなかったと、
  舌先をぺろりと出しておどけてみせる。

  彼女はDVDのケースを片付けていて
  よかったと安堵している。
  もしソファになんて出していたら
  座る時に見られてしまったかもしれない。
  そっちは、彼に見られたくないなぁ、と。

  
それは彼と彼女に置換ができるから。
  ]


(69) 2021/07/01(Thu) 23:17:39

【人】 OL 奈々



    変じゃない?…ならよかったぁ。


[ うふふっと大人になった笑みを見せ、
  先程まで座っていた場所に腰を下ろす。
  彼との距離は手が勝手に触れ合わない
  少し離れた距離にあるけれど、
  今はまずこのままでいいかな、と
  花束を離さずに話を聞いた。

  彼は、恋人がいなかった。
  この20年間。

  しかも、初恋の人は奈々。
  彼女は意地悪なことを聞くことにした。 ]


   あらあら……そんなに綺麗だったの?


(70) 2021/07/01(Thu) 23:18:39

【人】 OL 奈々




[ 彼の耳元に顔を近づけて聞いてみた。

  彼が自分で気づくまで待ってもよかったのに
  というより待たなければいけなかったのに
  待てなくて気づくようなヒントを与える。

  片膝をソファに突いて、
  片手を彼の肩にそっと置いて、
  優しく語りかけた彼女のことは
  彼の目にどう写っただろう。

  彼が動揺しているなら
  ゆっくりと体を元に戻し、
  彼女は薔薇の花弁に視線を落とす。
  可愛すぎて直視できなかなるから。

  もし、思い出してくれたなら、
  視線は彼に向けたままになるけれど。  ]*



(71) 2021/07/01(Thu) 23:21:11

【人】 OL 奈々



[ 質問を投げた後、
  彼の表情は少し固まって
  状況を理解するのに頭を使っているよう。
  だから彼女は一度体勢を戻して、
  ふふん、と鼻歌を歌いながら
  薔薇の花束に視線を落とす。

  今が咲きどきといわんばかりに
  自己主張が強い5本の薔薇。
  結局彼は教えてくれなかったけど、
  1本ではなく5本にした意味、
  気になってきてしまった。

  もし彼女ではない女性と、
  こうやって出会っていたのなら…と
  ふと考えてしまったせいと
  ふるふると軽く頭を振っていると、
  彼が手をとりその名を呼ぶ。    ]



(77) 2021/07/01(Thu) 23:47:58

【人】 OL 奈々



    ふふ、ヨウくんっ。
    だぁりん、あっ間違えちゃった。
    なーりんのこと思い出してくれた…?

    久しぶりに会えたね。


[ 手を軽く握られたような状態。
  体温が伝わるその仕草に、
  彼女は彼の成長を感じてしまった。
  学生になってから少しずつ疎遠になった人。

  けれどもとても素直でいい子だった。
  恋人がいるときも、偶に頭によぎって
  今どうしているのか、考えてしまう。

  それが目の前にいる彼だった。      ]



(78) 2021/07/01(Thu) 23:48:50

【人】 OL 奈々



    気づいてくれなくて、
    ちょっと寂しかったなぁ……?
    20歳になっちゃったの?
    ……最近、元気にしてる?


[ 初めましての関係でないと彼が理解したなら
  彼女は会わなくなってからの彼のことが
  とても知りたくて仕方がなく、
  質問をし始めてしまったのである。

  もちろん、手を離すことは絶対になかった。 ]*


(79) 2021/07/01(Thu) 23:49:09

【人】 OL 奈々

────303号室


[ 奈々ちゃん、と呼びかけた彼は
  甲斐甲斐しくも奈々さん、と呼び方を変えた。>>80
  それはどこか彼との間に壁を作って、
  彼女が踏み入れられないのかもしれないと
  考えてしまう行為のような気がした。

  たぶん、年上だからだと思うけれども
  昔馴染みなのだから、ちゃんでもいいのでは。
  そんなことが彼女の中のちょっとしたエゴ。  ]



(93) 2021/07/02(Fri) 10:39:41

【人】 OL 奈々



    やだ、すぐにわからなかったのは…
    私変わっちゃったのかしら。


[ とはいっても、彼女も名前を聞くまで
  彼のことがはっきりとはわかっていなかったので
  これは軽い冗談。

  少しだけ眉を垂れ下げ、
  およよ、と言わんばかりに悲しそうな
  表情を彼に見せれば、ころりとすぐに
  その表情を変えて、彼を安心させようとした。  ]



(94) 2021/07/02(Fri) 10:40:10

【人】 OL 奈々



   えぇ、とっても大きくなってるわ。
   最後に会ったときは私の……
   おなかくらいの身長だったかしら?


[ 実際のところ、そこまで低かったとは
  思っていないけれどこういうときは
  少し誇張して話すほうが話しやすくなる。
  彼女はバラの花束をそばに置いて、
  空いた手で「これくらい?」と
  小学生のころの彼の身長を手で表してみた。

  これは彼と離れてから身に着けたこと。
  けれど、本当に成長著しいとはこのことで
  彼はすっかり男の人になってしまっていた。
  
あの小学生のころのかわいい彼のままでは
  もうないのかもしれない。



(95) 2021/07/02(Fri) 10:42:55

【人】 OL 奈々



[ どこかさみしい気持ちも覚えつつ、
  話の始発をどこにしようか彼女も一緒に考える。
  少しして、彼がまだ考えているのなら、
  先ほどの話でも掘り返そうか、と彼女は
  口角をあげ、彼を見つめながら口をあけた。  ]


   いつ、お姉さんのこと……好きになったの?


(96) 2021/07/02(Fri) 10:43:35

【人】 OL 奈々



[ 最後に会ったのは、まだ彼が小学生のころのはず。

  そんな彼が、10年近く歳が離れた彼女のことを
  好きになるようなタイミングがあったとは
  あまり思えなかった。
  というよりも、思いたくなかった。
  思ってしまえば、彼女は彼の人生を大きく
  狂わせてしまった張本人になるわけで、
  胸の高鳴りを止められなくなるから。

  彼との物理的距離を縮めるように、
  彼女はよいしょ、っと一瞬腰を浮かせ、
  彼の横にぴったりと座りなおした。
  手をつないでいるからか、とてもとても
  恥ずかしさもこみあげてくるのだけれど。  ]*



(97) 2021/07/02(Fri) 10:43:52
OL 奈々は、メモを貼った。
(a1) 2021/07/02(Fri) 11:01:04

【人】 OL 奈々

────受付嬢のお話


[ 彼女が企業の顔である受付嬢になったのは
  入社して、1年後くらいのこと。
  総務部に所属し、様々な部署と関わりをもち
  1年で広く浅く会社の仕組みを覚えた。
  本当は、受付嬢になるつもりなどなく
  毎日オフィスカジュアルな服を選ぶ楽しみを
  ひとり、かみしめていたのだ。

  ひょんなことから、受付嬢がひとり退職すると
  なぜか彼女に白羽の矢が立ち、
  あれよあれよで受付嬢として現在に至る。  ]



(108) 2021/07/02(Fri) 15:30:15

【人】 OL 奈々



   顔と名前を覚えるのが早いだけなんだけどなぁ。


[ 特別、彼女は多言語話せるわけでもなく、
  たまたま記憶力が良くて愛想が良かったから、
  ポストに入れられてしまっただけ。
  そうとはいいっても、
  受付嬢だけでは最低限しかいただけないので
  もう一個くらい業務を増やしてもらおうと、
  受付嬢に慣れたあたりに上司に頼めば
  与えられたのは、チーフ職。
  
(昇格試験を受けろなんて面倒だったわぁ)

  つまり、シフト管理と新人育成。
  それだけで、今までよりは幾分生きやすくなった。

  その頃あたりだったか。
  会社を訪れる人々から名刺をもらい、
  食事に誘われ、なかなか高価なものを
  プレゼントとして渡されるようになったのは。  ]


(109) 2021/07/02(Fri) 15:38:52

【人】 OL 奈々



   ……どうしましょ。
   もらわなかったら一方的に怒られそうだわぁ…


[ ピアス穴はあけていないので、
  イヤリングを頂いてしまえば、
  きちんと1回はつけて業務に挑む。
  とはいっても、くれた本人が来る日だけ。

  物欲もそこまでないので、
  いつも何がほしい?と聞かれても
  特に何もないの、なんて答えばかり。
  たまに「新しい携帯にしようかと…」って
  言ってしまえば、プライベートで会う時に
  なぜか渡される。
  なぜほしいものがわかるのかはさておき、
  そういうものはありがたいのでしっかり使う。 ]


(110) 2021/07/02(Fri) 15:39:58

【人】 OL 奈々



   こうじゃないのよねぇ……


[ そうロッカーで呟いていると、
  耳に聞こえてしまったのか、彼女の後輩が
  何があったのか聞きたそうに視線を向ける。
  彼女は派遣社員で、それこそ玉の輿を狙って
  受付嬢一択で働きに来ている。
  いろんな意味で、立場を変えられたら
  お互いにメリットばかりだったなぁ、と
  またふふっと笑ってごまかす。

  アオハルを求めて、彼女の乾いた人生は
  一日一日とさらに過ぎていくのだった。
  そう、数奇な運命によりまた彼に会うまでは。 ]


(111) 2021/07/02(Fri) 15:40:35

【人】 OL 奈々

───303号室

   お調子者?いいじゃないの。
   昔はもう少しおとなしかったイメージがあるから
   明るい子に成長してるみたいで
   私今、すっごく安心しちゃったわ。


[ ふふふ、と彼が冗談を受け流しているのを見て
  口元の笑みを締めることができなくなった。
  どうしてそんなにかわいいのか。
  彼女の心の中には、白羊が黒羊に変わる瞬間を
  待ちわびている感情がふつふつとわきあがる。 ]


   あら、私もう少し高かったと思うけれど?
   ヨウくんまだ身長が低かったから、
   覚えてないってことにしておくわぁ。


[ 少しむぅっと頬を膨らませながら、
  彼女は笑って会話を続けていく。
  けれど、彼の成長にしてみれば
  スズメの涙くらいの成長でしかない。

  彼女はすでに成長が止まりかけだったのだから
  致し方ないといえばそうなのだ。     ]


(112) 2021/07/02(Fri) 16:15:44

【人】 OL 奈々



    ふふっ、そんなに緊張しないで?
    思い出話を、聞かせてほしいだけなの。


[ 距離が縮まって、彼女の白くて陶器のような
  肩から指先がさらに視界に入りやすくなった。
  彼女は脚を組んで更に体を傾けただろう。
  けれども、彼は視界を閉じて
  昔を思い出しながら質問に答え始めた。   ]



(113) 2021/07/02(Fri) 16:16:08

【人】 OL 奈々


   うん……うん、…………


   本当に一目ぼれだったのね………


[ 彼の一言一言に、相槌を打ちながら
  話を聞いていると、様々な感情が沸き立った。
  それは慈愛のような、感謝のような、
  言葉では表しにくい感情で、
  彼女は彼の話を聞いて彼の人生の一部分に
  なっていた彼女自身のことを恨めしく思う。
  なぜなら、それは高校生だった彼女だから。  ]


   好きだと思っていれば、伝わる……
かわいい…

   でも、ヨウくんの宿題見てるとき
   だぁり…なーりん、熱い視線感じてたかも。
   その視線の意味は分からなくて、
   ただ年上でちょっと成熟しかけの女の人に
   興味があったくらいなのかなって、
   その時は思っていた気がするなぁ……


(114) 2021/07/02(Fri) 16:17:33

【人】 OL 奈々



[ 過去の、小学生の彼はかわいらしくて、
  学校帰りに宿題を見てあげることも多かった。
  だからこそ、距離はとても近くて
  ひとりでしっかりとけたなら
  よくできました、ってご褒美に何かあげていた。

  それから大人になって出会ったふたりなのだから
  また、関係性というのは変わっていくと
  彼女は期待をしてしまい、目を開いた彼の頬に
  そっと手を添えて、その言葉をねだる。    ]


(115) 2021/07/02(Fri) 16:18:16

【人】 OL 奈々



    お姉さんがフリーなことは、
    最初に聞いてしまってるでしょう?


[ 焦りが出たような気がしたけれど、
  まずはゆっくりそこから教えてほしい。
  彼が何を求めてここに来たのかは、
  あの質問でなんとなくわかったのだし、と
  頬が少し赤くなっている彼と視線を合わせて。 ]*


(116) 2021/07/02(Fri) 16:19:37

【人】 OL 奈々

────303号室


    そっかぁ…シャイだったのかぁ……
    そんなヨウくんもすっごく可愛い。
    背伸びするほど、私のこと…
    好きでいてくれたんだ?


[ 可愛くて、可愛くて仕方がない。
  背伸びをして少しでも歳の差を埋めようとしていた。
  そんな事実に彼女は胸を打たれる。
  恋人になった人たちは、
  ひとまずお金で色んな感動を作っていたけれど
  彼といると、そんな感動は薄れていった。
  この1秒が感動を作り出すのだ。
  お金なんてかかっていない。
  気持ちだけで、感動は作り出される。

  つむじも見えなくなってしまった彼は
  座っていても少し見上げなければいけない。
  成長が、はっきりしているなんて、ズルい。  ]



(130) 2021/07/02(Fri) 20:12:59

【人】 OL 奈々



   今までの、どんな一目惚れよりも嬉しい。
   過去の私が羨ましすぎるなぁ。


[ 分からなかった、と返事をして
  そういえばふと、過去のことを思い出した。

  彼の両親に「悪さされてない?」なんて
  聞かれたような記憶が曖昧にもある。
  はっきりと覚えているわけではないけれど
  悪さをされていてもあの時の彼女は
  それを言うわけがなかった。
  可愛い彼の悪さを、やめさせたくないと
  絶対に思っただろうから。        ]



(131) 2021/07/02(Fri) 20:13:40

【人】 OL 奈々



   ふふ、冗談。今日は何をし………


[ 冗談で済ませようと、
  彼女は笑みを浮かべて頬から手を離そうと
  したけれど、それより早く
  彼のほうが、その手を掴んでしまった。

  じっと見つめて、聞かされたその言葉は
  彼女の体温を上げるのに十分で、
  彼女はどうしよう、と考えてしまった。  ] 



(132) 2021/07/02(Fri) 20:14:12

【人】 OL 奈々




[ そう、彼女は既に30歳手前で、
  彼の初めての恋人になるには
  少し歳がいっている。
  自分から誘導したくせにいざとなれば
  こうやって足踏みしてしまう彼女。

  それは彼の幸せが彼女といることで
  作り出せるのかどうか不安だったから。
  けれど、彼が言ってくれたのだから
  彼にはその気持ちがあるということと
  解釈するしかない。         ]



(133) 2021/07/02(Fri) 20:15:41

【人】 OL 奈々



   それでもよければ、…喜んで!


[ 彼の胸に飛び込むほど若くはないので
  彼を上目遣いで見つめ、
  笑みを浮かべれば、了承の言葉を口にする。

  乾いた心は彼によって潤される。
  けれど、まだ昼過ぎ。
  それだけで終わるほど彼女も優しくない。
 
  なぜなら彼女は、刺激的な夜を求めているから。
  だから、言ってみればここからは
  彼女の願望を叶えてもらうための時間のはず。 ]*



(134) 2021/07/02(Fri) 20:16:05

【人】 OL 奈々

────303号室


   ふふふ、ヨウくんは可愛いよ?
   昔からずっと可愛い私の弟みたいな子。

[ かっこいいところはまだ見せてもらえていないけれど
  可愛いところは沢山見せてもらっている。
  幼い頃の彼からも、今目の前にいる彼からも。

  でも、その可愛さと言うのは、
  他の誰にも見せたくないような可愛さ。
  だから、彼女は少し声が小さくなっていった
  彼に更に体を近づけるのだった。
  それは、彼女なりの意思表示。
  そばにいたい、という彼女の想いが詰まっている。 ]



(155) 2021/07/02(Fri) 23:55:53

【人】 OL 奈々



    んぅ、……やだやだ。
    今が綺麗って言って?
    ………じゃなきゃ、やだ。


[ 年甲斐もなく、というより
  過去の自分とひとまとめにされたのことが
  気に入らなくてむっと拗ねた表情で
  首を横に振り、ちらりと彼を見つめる。
  
  けれども、彼に手を握られて
  嬉しい返事がきてしまうのなら、
  拗ねた表情なんてすぐに溶けてしまう。 ]



(156) 2021/07/02(Fri) 23:56:28

【人】 OL 奈々



   だぁりん、じゃないわなーりんの席…
   ヨウくんに座ってほしいなぁ……


[ だぁりんと呼ぶ相手になるまでに
  そう時間は要さないだろうけれど
  まずは恋人の関係から愛をしっかりと
  育んでいくことで、
  彼と幸せになれそうだな、と
  肩の力が抜けてしまったような彼は
  ひどく可愛くて悶えそうだった。   ]


    え?………やだ、私まだ言ってなかった?
    んふふっ、ヨウくんちゃんと聞いてね?


(157) 2021/07/02(Fri) 23:57:25

【人】 OL 奈々



[ 純粋な瞳で見られると、一瞬躊躇うが
  彼女の願望は残念ながらまだ1ミリ程度しか
  叶えられていないのである。

  組んでいた脚の反動でなだれ込むように
  彼の胸元に手を添え、体を押し付けながら
  耳元に唇を近づけて彼女は願望を呟く。

  今まで恋人がいなかったなら、
  彼はピカピカな新車とイコールだろう。
  遊び人でなければ、ではあるものの。
  だから、彼女は順序立てて
  彼が驚かないように誘導していこうと
  まずは女性の体に慣れてもらうために
  彼に体を押しつけてみるところから始めたのだ。 ]*



(158) 2021/07/02(Fri) 23:58:52

【人】 OL 奈々

────303号室


   ふふっ、わかればよろしい。
   ……ヨウくんにそんなに褒めてもらえるなんて、
   まったく思ってなかったわ。
   こんな未来がくることも、想像してなかったし。


[ 私も好き、と言いながらはにかんで見せる。
  彼女の頭の中は今の彼と過去の彼、
  両方を思い浮かべてしまっていることは
  絶対に内緒にしなければならない。
  何を考えているのかも、教えられない。

  
あのときに思いを伝えられていたら
  かわいいかわいい彼に手を出さない自信が
  彼女にはなかった。
  確実に味を覚えさせて離さなかったろう。
 ]


(181) 2021/07/03(Sat) 9:48:43

【人】 OL 奈々


   慣れないなら、慣れてしまえばいいのよ?
   ふふっ、ヨウくんはどれだけ長く座れるかな?
   お姉さんも、わくわくしちゃう。


[ 彼女の隣の席に座った人物で
  最長は1年。最短は3か月。
  体の相性が悪くなければ、
  それくらいは持つけれど、運次第。

  運命的な出会いをしている彼女たちが
  どれだけ続くのか、とても興味がある。
  運命という紗幕が邪魔をするのか、
  それとも彼女たちを一緒くたに包むのか。
  彼女としては後者を希望するはず。   ]


(182) 2021/07/03(Sat) 9:49:12

【人】 OL 奈々



    ………ふふふっ、ヨウくんってば。
    お姉さんが、どういうことが好きなのか
    たくさん覚えてもらいたいなぁ。


[ 体を寄せただけで、ゆでだこのように
  顔がみるみる赤くなっていく彼は
  彼女が願った人物像そのものだった。
  これは、彼女の望む刺激的な夜になりそう、と
  ぎこちなく肩を抱かれながら、
  満面の笑みで首を縦に振って見せる。    ]*


(183) 2021/07/03(Sat) 9:50:00

【人】 OL 奈々

────303号室

   明日の朝、目が覚めたらおうちだった、
   なんて夢落ちは私もイヤ。
   ……明日の朝、おはようって言ってほしいな?


[ おはようというのが、彼が先か彼女が先か。
  それは夜の体力次第にはなるだろう。
  けれど、夢ではないことがそれで証明されるから
  お互いにとってもプラスでしかない。

  もし、何かのタイミングで彼が
  質問をしてきたり、彼女の嗜好を見てしまったり
  ハプニングが起きたのなら、
  今彼女が考えていることを教えてあげるだろう。
  起こりえない過去の想像なのだから、
  優しい彼なら許してくれるだろうと信じて。  ]


(187) 2021/07/03(Sat) 13:34:26

【人】 OL 奈々



    ……────!!!

    やだ……ヨウくんが、大人になってる…


[ 彼女は熱い溜息をひとつこぼして、
  彼がどんどん大人になってしまっていることに
  高鳴りが止められなくなってきた。
  今はまだ、彼女が優勢かもしれないけれど、
  いつかの日には逆転してしまいそうな、そんな勢い。
  なーりんと呼ばれると、胸の奥がきゅんとする。
  別に、昔から呼ばれているあだ名でもないけれど
  奈々という名前からもじったせいか、
  彼限定ですごく呼ばれたがりになっている。    ]


(188) 2021/07/03(Sat) 13:35:15

【人】 OL 奈々



    たとえばぁ……
    男の人に、たぁくさん触られたり。
    あとはね、向き合ってるのが好きだったり。


[ それ以上はどこか、彼のことを再起不能にしそうな
  そんな気がして、そのあとはまたあとで、と
  一旦羅列していくのをやめることにした。
  彼が失神してしまうのは、いちゃいちゃした後が
  大変好ましいので、彼女も頑張るところ。

  好きなことは、実践形式で学ぶほうが
  覚えやすいということを誰かに聞いたことがある。
  ゆえに、彼女は行動に移すことにした。     ]*


(189) 2021/07/03(Sat) 13:35:49

【人】 OL 奈々

────303号室


   そうなの、私朝弱くって……
   毎朝アラームすっごいかけてるの。
   ヨウくんがそうやって起こしてくれるなら、
   心配はいらなさそうねぇ。


[ コーヒーとともに起こされるなんて、
  どこの海外ドラマだろうか。
  かわいい彼も、こういうことを知っているなんて
  彼女は落ち着くことができなくなっていた。
  けれども、その時間はもっともっと遅くでいい。
  まずは彼が、彼女のことをたくさん知る時間が
  作られなければいけないのである。

  ふふっと笑みを絶やさず、
  すっかり大人な彼に惚れ惚れした視線を送る。 ]


(194) 2021/07/03(Sat) 15:03:23

【人】 OL 奈々



   そうだね、立派な大人だったわ。
   足りない部分はこれから補えば、ね?


[ 刺激的なことを求めるあまり、
  彼をパンクさせてしまっては意味がない。
  だから、彼の表情はしっかり見ていた。
  彼がダメというぎりぎりを攻め、
  初心な彼に心をときめかせていくのだった。 ]*



(195) 2021/07/03(Sat) 15:03:56

【人】 OL 奈々

───303号室

   お仕事のときも、遅刻しない程度には
   ぎりぎりまで寝ちゃうから困りものよ?
   ……ヨウくんが相手だと、
   気持ち良くてもっと起きるの嫌がっちゃうかも。


[ 心を許せる相手と一緒にいると、
  眠りが深くなってもっと眠っていたくなるらしい。
  だから、彼との朝は凄くゆったりとしたものに
  なるのではないかとも思うし、
  気持ちが湧き上がってしまえば
  朝からでも求めてしまうのではないかとも思う。

  寝ぼけた姿が、どうか不細工ではありませんように。
  彼女はそんなことを考えてしまう。
  別に、彼の場合はそういうところも含めて
  好きになってくれると心のどこかでは思うけれど
  かわいいところをたくさんみてほしくなる。
  こんな歳になっていても、女子に変わりなし。   ]


(201) 2021/07/03(Sat) 16:16:16

【人】 OL 奈々



    お手柔らかに、いけるかなぁ……
    ヨウくんがすごく魅力的だったら、
    我慢できないかもしれない………


[ でも、できる限りの我慢はするだろう。
  おぼれてほしいわけでもないので、
  丁寧に教えていきたいという気持ち、
  頑張ってもったまま。

  けれど、何回か場数を踏んでしまったなら
  我慢を覚えることをやめてしまうかもしれない。
  そんな日が来ることを楽しみにして。     ]*


(202) 2021/07/03(Sat) 16:16:43

【人】 OL 奈々

────303号室


   スッキリ起きてたらどれだけよかったかぁ。

   そうねぇ、朝ごはん一緒に食べたいなぁ。
   分かった!朝ごはん食べるでしょう?
   その後、ちょっと2人でうたた寝したらいいの!

[ うーんと考えて思い浮かんだこと。
  彼女としてはなかなかいいことを考えた。
  うたた寝するもよし、運動するもよし。

  彼の反応を見つつ、
  明日の朝のことは明日の自分に任せて、
  彼女は今の彼に集中しようかなと。

  だって、時間は有限なのだから。
  
  もし一緒に暮らし始めたら、
  お仕事の時は起こしてもらおうかななんて
  ちょっとズルいことも考えているけれど。  ]



(213) 2021/07/03(Sat) 20:39:29

【人】 OL 奈々



    ん、もぅ………
    我慢できなくなったら、ヨウくん…
    眠れなくなっちゃうのよ?
    だから、ヨウくんが慣れるまでだぁめ。


[ でもいつか、ね?と将来的な約束を
  彼とすることで、彼女の本音をチラつかせる。
  
  沢山したくなるから、
  これは体力勝負なのである。
  慣れているなら少しはまた違うが、
  今の彼ならへんに力んでしまいそうだから
  数回ののち、彼女の抑えのない時間を
  共にしてくれればいいな、と思っている。  ]*


(214) 2021/07/03(Sat) 20:40:07

【人】 OL 奈々

──────303号室


    明日は予定入れてない?
    私はお休みにしたからゆっくりできるよぉ。


[ だから、朝は起こしてね?と
  念を押してお願いをするのである。
  なんだか、ここは色んなご飯があって
  以前楽しんだ時は、洋食ビュッフェに。
  けれども相手は中華に行ったような気がする。

  彼がどんなものが好きなのか、
  彼女も知りたいので寝る前に出来れば
  ご飯の話をしようとするだろう。      ]


(228) 2021/07/03(Sat) 22:53:24

【人】 OL 奈々



    だってヨウくんの全部欲しいもん……
    ふふ、出来そうならしちゃう♡


[ 早く慣れて欲しい気持ち半分、
  慣れずにタジタジしていてほしい気持ち半分。
  せめぎ合ってしかたないけれど、
  多分いつかお互い求めたい時に求めるはず。

  だから、語尾が少し上がりながら
  彼に優しく返事をしよう。
  背伸びをしている彼もとっても可愛いから。 ]*



    
(229) 2021/07/03(Sat) 22:53:53

【人】 OL 奈々

────303号室


   私のおうち、来てもいいよ?
   もしヨウくんがいいなら、だけど。

[ チェックアウトした後も一緒に、と
  言われると、ついつい口が軽く提案した。
  一人暮らしだから別に問題ないし
  彼が泊まってくれるなら濃密な夜希望。

  10年分の思いをお互いに伝え合う時間としては
  必須な時間なのである。           ]



(253) 2021/07/04(Sun) 0:42:37

【人】 OL 奈々



    やだ、…可愛いって言い過ぎ……
    先生だなんてたいそうなものじゃないのにぃ。


[ 彼からも求められていることが、
  ひしひしと彼女にも伝わる。
  だからなのか、可愛いって言われるととくんと
  胸が不整脈のように不規則に動いてしまう。

  高校生の時、その変態性は実のところ
  彼の前でもちらりと見せていた。
  ぞくぞくする、そんな危ない橋を渡っていた。
  彼が覚えていないなら、それでいいけれど。
  例えば?彼に勉強を教えている時に
  ぷつんとブラウスの第3ボタンくらいと外したり。  ]*



(254) 2021/07/04(Sun) 0:43:23
OL 奈々は、メモを貼った。
(a14) 2021/07/04(Sun) 8:05:46

【人】 OL 奈々

────303号室


   ふふふっ、驚きすぎ。
   あっ帰り道にレンタルショップ行かなきゃ。
   お昼、外で食べたい?遅くてもいいなら、
   ご飯作ってもいいよ?

[ まさか次の日にお泊まりデートが起こるとは
  思ってもいなかったような驚き方。
  可愛すぎて、頭を撫でてしまったかも。
  彼が午後から授業と教えてくれるなら、
  大学まで送ってあげるのもいいな、と
  後の彼女は思うことだろう。
  少し早い時間になるかもしれないが。    ]


(280) 2021/07/04(Sun) 13:21:29

【人】 OL 奈々



   ど、どっちもヨウくんから言われると…
   恥ずかしくなってきちゃうわ……
   10年分の言葉、ってことだよね?


[ そんなもの、耐えられる保証がない。
  彼が秘めてきた思いが今この瞬間から
  彼女に向けられていくのだから、
  ぞくぞくしてしまうに決まっている。

  第3ボタンあたりを外せば、
  幼い彼に見えたものは谷間と
  チラリと覗く女性の下着だけれども
  いい子だった彼に特に指摘をされるることなく
  帰る時にこっそりとボタンを留め直し
  帰ったことをいまだに覚えている。
  指摘されていたら?
  彼女のことだからご褒美に触らせてあげたかも。 ]*



(281) 2021/07/04(Sun) 13:22:37

【人】 OL 奈々

────303号室


   え?あ、う、うんっ。
   ちょうど明日までだったから、
   帰り道に返しに行こうかなと思って…?

   それじゃぁ、お昼は外で食べて、
   夜はなーりん作ってあげよっかぁ。

[ あたかも、すごく前から借りていたものを
  返しに行くかのような素振りを見せる彼女。
  今更、TVの DVDの話なんてできるわけがない。
  もし彼が明日の朝、何か番組を見ようと
  電源をつけてしまったなら、
  昨日の続きが流れる可能性もある。
  そのときはもう素直に白状するしかないけれど。

  疲れてるなら、と心配してくれるところが
  既にきゅんポイントを貯めていく。
  だから、夜くらいは作ってあげたいな、なんて。
  家に帰る前に好きなものは?と聞こうと思って。 ]



(308) 2021/07/04(Sun) 19:50:40

【人】 OL 奈々



    そ、うねぇ……なら、綺麗のほうが、
    ヨウくんに沢山言われたい、かな。


[ 選択肢を言い渡されると、彼の意見に同調するように
  首を縦に振って頷きを見せる。
  彼にはもっと沢山綺麗と言われて、
  ずっと綺麗な人でありたいと、彼女が思っているから。

  過去の彼にボタンが閉まっていることを
  無邪気に褒められたあの日。
  あの時の彼女はうちに帰って、慰めていたような。
  悲しかったからではなく、
  幼い彼が気にしていたという
  事実を知ることができたから。
  今やってしまえばただの痴女だろうが、
  あのときならまだ若気の至りと許されそう。

  許されなくても、過去の話は過ぎた話。
  彼女ならそう言いそうな感じもある。     ]*



(309) 2021/07/04(Sun) 19:51:19

【人】 OL 奈々

────303号室


   そ、そうなのそうなの…!
   本当は今日返そうと思ってたのだけど
   すっかり忘れちゃってて…

   卵ね?わかった。
   何かを誰かに振る舞うって久しぶりかも…


[ 彼が素直な子で良かったと彼女は心底思う。
  
  というより、彼女はどうやって
  彼に気づかれることなくDVDを片付けるのか。
  明日の朝が見ものになりそうな。

  卵が好きと言われると、彼女の頭の中では
  オムライスなんてどうかな、と
  考え始めたのだが、古風とトロトロなら…
  なんてところまで考えてしまったので
  明日、帰りながら彼に聞こうと
  心のメモに残すのだった。        ]



(322) 2021/07/04(Sun) 23:15:30

【人】 OL 奈々



    ん、……じゃぁ私は好きって…
    かっこいいって、沢山言えたらいいな。


[ 綺麗っていわれたままは
  彼女が不利というか、なよなよにされてしまう。
  だから負けないように今はまだそんなに言っていない
  かっこいいという言葉を彼に向けようと
  彼女の中でもひとつの軸として決まった。

  多分、彼女の家に帰ったなら
  過去の話をもっとしてあげるだろう。
  過去の彼に対して遠回しな悪戯をしていたことも
  少し告白してあげるのだ。
  けれど、過去の彼女のことはある種ライバルと
  今の彼女は思うのでほどほどにしたい。    ]*



(323) 2021/07/04(Sun) 23:16:00

【人】 OL 奈々

──303号室


[ もし、DVDの内容を聞かれてしまったなら
  とりあえずはしらばっくれるだろう。
  現物もないわけだし、本当にそれかどうかは
  彼にも分からないのだ。
  けれど、見せてもらおうなんて
  彼が思っていることを知ってしまえば
  彼女はどうしよう、と確実にひどく焦る。

  だって見られたら、どんなことされたいのか
  どんなことしたいのか、バレちゃう。
  ヨウくんのこと責めたいのに責められちゃう。


  目を輝かせておねだりされたら、
  とっても綺麗なものを作ってあげたくなる。
  トロトロオムライスが希望と言われたら
  彼女は頑張って彼の願いを叶えるけれど、
  なかなか難しくて少し不恰好になっても
  彼は許してくれるだろうか。
  
  元彼に許してくれない人がいただけ。
   ]


(341) 2021/07/05(Mon) 8:49:37

【人】 OL 奈々



   こんなに幸せになって、
   誰かに疎まれたり怒られたりしないよね?


[ 思っている感情を伝え合うだけで
  こんなにも幸せだと思うことが恐らく初めて。
  だから彼女は、そんなおかしな質問を
  彼にしてみて反応を伺う。
  周りなんて気にしなければいいのに、
  気にしてしまっていたのは、不安からかも。
  
  2人ともお酒が飲めることは
  今の彼女からすっかり抜けているので
  彼の方から飲もう、と言われない限り
  ソフトドリンクを彼に渡そうとするだろう。
  彼女はそんなに強い方ではないけれど
  彼の方はどうなのか、教えてもらいたいところ。 ]*


(342) 2021/07/05(Mon) 8:50:04

【人】 OL 奈々

────303号室


[ あのDVDを手に取ったのは奇跡に近く、
  見られないなら彼に高校の制服姿を
  絶対に所望してしまう。
  勿論、彼がお願いするなら
  彼女も制服に袖を通して
  アオハルな夜を再現してみるかも。

  彼がお手伝いを率先してしてくれるなら
  いい旦那さんになってくれそうだな、と
  妄想が加速してしまうだろう。 
  美味しく食べてくれる彼を見たくて
  彼女はなんでも沢山作る気に満ち溢れる。  ]



(389) 2021/07/05(Mon) 21:35:41

【人】 OL 奈々



   んん……ヨウくん……
   守ってくれる?…なら、何も心配しない!


[ あんなに幼かった彼は、
  こんなにも勇敢な人になっていて、
  大切に、守られるような気がした。
  だから不安は徐々に薄れていく。

  酔った時は、彼女が介抱される側だろうから
  介抱してくれる彼を襲わないか、
  多分心配になるけれどわざと襲わせるような
  そんな気も彼を目にすると沸き上がっていく。  ]*



(390) 2021/07/05(Mon) 21:36:12

【人】 OL 奈々

────303号室


[ 彼が学ランを用意するのなら、
  彼女は着慣れないセーラー服を用意する。
  彼女の本当の高校の時の制服はブレザーだったから。
  というよりも、多分両方用意して
  どっちがいい?なんて聞いて袖を通す。
  
  先生も、と言われてしまえば
  ワイシャツとタイトスカートに
  ダニールの薄いパンストを着て
  要望に応えてあげるはず。
  なんて背徳な一戦だろうかと思うが、
  彼女は多分やめられなくなってしまう。

  結婚を前提に早めの同棲を切り出されたら
  絶対に嫌がらないし、むしろ半同棲状態を
  すぐにでも勧めてしまう。
  アルバイトを増やそうとするなら、
  増やしちゃダメ、と言ってしまう気しかない。 ]



(404) 2021/07/05(Mon) 23:18:38

【人】 OL 奈々



    そ、うだねぇ。…そばにいてくれたら
    凄く私も安心するから、
    その……ご両親にも、お話しする?


[ 認めてもらえるかどうか、
  年齢的な話でちょっと気になるけれど
  全く知らない仲ではないから、
  認めてもらえるほうが可能性とは高いと思っている。

  悪い子に彼がなってしまって、
  酔った状態で襲われてしまえば
  いつも以上に、ヨウくんヨウくんと求め
  離すということを忘れ、本能で求めるだろう。
  次の日に甘やかされたなら、
  また襲われたいな、とまで思ってしまうのだが。  ]*



(405) 2021/07/05(Mon) 23:19:05

【人】 OL 奈々

───303号室

[ セーラー服を彼女が着たらどうなるか?
  腹部には違和感があるほどの空間ができ、
  下からのぞけば簡単に空間をつくった
  原因が目に入ることは間違いない。
  けれど、セーラー服にもいろんな種類が
  あるのだから、彼が気に入るようなものを
  とりあえず試していって、
  一番彼が高ぶってくれるものを
  お気に入りのひとつとして保管するだろう。

  パンストを破かれることは計算の内。
  むしろそれをされないのなら、
  誘導さえしてしまう気がする、彼女なら。
  彼も成人しているのだから、
  そういうことをするならあえて
  イメージ通りのホテルにでも行ってみるのも
  いつもと違って楽しくなるかもしれない。

  アルバイトは適度に、で充分。
  働き出してから、彼に期待するのだから
  今は彼女からしてみれば投資期間。
  そんな話をするような期間、
  恋人関係にあるわけではないけれど
  それを端折ることが出来そうなくらい
  ふたりは惹かれあっているのかも。   ]


(451) 2021/07/06(Tue) 12:46:17

【人】 OL 奈々



    ふふふっ、また明日ゆっくりお話ね?


[ なんだか、婚約者の両親へ挨拶に行くような
  そんな感じがしてしまったので、
  一旦この話は止めることにした。
  でなければ、一夜を過ごす前に書類を
  集めに行こうなんていってしまう気がして。
  まだ、まだ。そんな風に自分に言い聞かせた。

  酔った状態でしたことがないから、
  どれだけ素直になってしまうのか
  見当もつかないのだけれど、
  彼にならどんな痴態もさらせそうな気がしていた。
  もちろん、飴と鞭のように甘やかされ
  激しくされれば、自然とのめり込んでしまうから。 ]*


(452) 2021/07/06(Tue) 12:46:56

【人】 OL 奈々

────303号室

[ 彼女がもしセーラー服の学校に
  進学していたのなら、やけにおおきなサイズを
  買う羽目になっていただろう。
  胸にサイズを合わせなければいけないから。
  彼がもし、彼が着て欲しい服をもってきたなら
  目の前で見てて?なんて言って
  ストリップショー付きの生着替えが始まる。
  恥ずかしそうにする彼に追い打ちをかけるような
  気もするが、彼に対して待っててね、
  というには時間が惜しくなるのだった。

  彼女は好きな人からの少し無理やりが好き。
  彼女が、極限まで我慢させられることも
  彼女の意思関係なしに責め立てられることも
  彼女の好きの範囲内。

  楽しく運動をするために場所を変えるのは
  マンネリ化しないためのひとつの手段。
  じゃれあうように楽しむこともあるだろうが
  そこからスイッチが入るのは容易だろう。 

  彼女と付き合う人はどうも出世するらしい。
  だから、彼がずっと付き合ってくれるのなら
  社会人になって、期待ができるような。
  故に彼女は彼に対してお金を惜しまないだろう。  ]


(469) 2021/07/06(Tue) 21:11:46

【人】 OL 奈々



   明日の、夜……
   どうしてかしら、今からすごく楽しみ…


[ 小さく繰り返すように呟いて、
  ぽやっと頬を赤らめ彼に体を委ねる。
  
  お酒の力は偉大だと、
  その時が来るのならひしひしと感じて。
  深い眠りに彼が入ってしまうなら、
  朝ごはんを作る余裕が彼女にも
  生まれたらいいな、と多分思う。    ]*



(470) 2021/07/06(Tue) 21:12:04