人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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視点:


[犠牲者リスト]
アユミ

二日目

事件:幽界の歪み

本日の生存者:ハルカゼ、メイジ、ニエカワ、フジノ、ロク、ミロク、セナハラ以上7名

【人】 焦爛 フジノ

湿っている服を纏ったまま。
打ち付けられた雨戸の向こう側から漏れ聞こえる音を聞きながら、フジノは静かに座っていた。

家は残っているだろうか?
……川からは離れていた。
崖が崩れていなければ、残っているだろう。

結われた髪はまだ解かれず、櫛も通されていない。
まだ、触れる人はフジノの前に戻っていない。
(0) 2021/06/30(Wed) 21:20:26

【見】 流転 タマオ

「……」

 クレイシはまだ子どもを探しているのだろうか。己は既に別の大人に連れられ避難したものと考えているが、彼も分別のつかない子どもではない。やめ時は弁えているだろう。強いて懸念をあげるなら、精神が少々不安定な点か。
(@0) 2021/06/30(Wed) 21:23:01
タマオは、外に顔を向けて呟いた。「音が止まないな……」
(t0) 2021/06/30(Wed) 21:23:53

【人】 被虐 メイジ

こっそり手当てしてもらい、包帯で覆われた個所が増えた。
腕を擦る。これでわざわざ手で隠す必要もなくなった。

「(勝手に救急箱持ってったの、センセーにバレたかな……)」

村に住んでいたころ、勝手に借りていこうとして
見つかったことが何度かあった。
不自然にできた傷から、事情を知られたくなかったからだ。
(1) 2021/06/30(Wed) 23:18:44

【人】 被虐 メイジ

>>フジノ
「フジノ〜。さっきはハンカチありがとーね。
 なんもしないでただ座ってるの暇じゃない?」

メイジは、なにかカラフルなものを手に持ってきた。
ただでさえこの天気、閉鎖的な空間。気が滅入ってしまいそうだ。

「これであそぶ?」

手に持ったそれは、よくみればお花の形をしたおはじきだった。メイジはいつもひとりで遊べるように、こういったものを無駄に持ち歩いていた。
(2) 2021/06/30(Wed) 23:28:52
タマオは、呟いた。「己は警官に向いていない」
(t1) 2021/07/01(Thu) 0:14:24

タマオは、“警察官”に憧れを抱いている。
(t2) 2021/07/01(Thu) 0:15:39

タマオは、考え事をしている。答えはまだ出ない。
(t3) 2021/07/01(Thu) 0:24:19

流転 タマオは、メモを貼った。
(t4) 2021/07/01(Thu) 0:30:22

【人】 焦爛 フジノ

>>2 メイジ
ぼんやりと外に向けていた意識を貴方へ向ける。
自然と、場違いにも見えるカラフルな玩具に視線がとまる。

「……よく、そういうの、持ってたね」

既に都会に出て大人に混じって働いている貴方が可愛らしいおはじきを持ち、誘いに来るのはどこか不思議な気持ちにさせた。

黙って近くの小机の上にあるものを横にどかし、片付ける。
肯定の言葉は返していないが、おはじきをするための行動だというのは察する事ができるだろう。
(3) 2021/07/01(Thu) 0:56:14
焦爛 フジノは、メモを貼った。
(a0) 2021/07/01(Thu) 1:01:34

は、メモを貼った。
2021/07/01(Thu) 1:45:40

【憑】 技師 アユミ

ここ数時間、山口歩美の姿は見られていない。
何時から姿を消したのか、
どこへ行ったのか、どうしているのか。

少なくとも、彼女は約束を破るような人間ではない。
それは村人なら、誰もが知っている事だ。
(4) 2021/07/01(Thu) 9:59:53
警官 ハルカゼは、メモを貼った。
(a1) 2021/07/01(Thu) 10:12:32

【人】 商人 ミロク

>>2 >>3 おはじきだ。

乾いた上着は羽織らずシャツの姿で現れた男は、
この病院内では特段若いだろう二人に視線を移す。

おはじきなどいつの間見ていないだろう。

……。

いくつか近づき、それを眺めるなどをした。
そして一度どこかに離れたと思えば戻ってくる。

背の高い男が近づくことで机に影を作る。
その影は無言かと思いきや言葉をかけた。

「これでも、どうぞ」

古ぼけた紙で作られた、
少ししけっているからか歪んでい、、
おはじきをいれられるだろう小さな紙で折られた箱。

二つ置いて、そのままどこかへ離れていっただろう。
(5) 2021/07/01(Thu) 10:45:58

【人】 発熱 ニエカワ

>>セナハラ
「……セナハラさん」

いつの間にか貴方の後ろにいた少年は、いつものように服の裾を控えめに引いて貴方を止める。

「今、忙しい……?」
(6) 2021/07/01(Thu) 10:59:57

【人】 温和 セナハラ

>>6 ニエカワ

「……ん、どうしました?」

いつもより消毒液の臭いが強かった。
振り返れば、表情には疲れが滲んでいる。
それを隠すように笑いかけた。
(7) 2021/07/01(Thu) 11:09:18

【人】 発熱 ニエカワ

>>7 セナハラ
「アユミ先生見なかった……?
 いつもの薬が今日はおいてなかったから……」

いつもよりも消毒液の匂いが強いことに気付くと相手の顔をよく見る。

「大丈夫……?疲れてそうだけど……」

この状況で疲れていない方がおかしいかもしれないが、疲れを隠して笑う貴方を純粋に心配しているようだ。
(8) 2021/07/01(Thu) 12:16:12

【人】 温和 セナハラ

>>8 ニエカワ

「……実は僕も手術室で作業をした後、見ていないんです。
 今日のお薬は僕が用意しておきます」

カルテを見ればどの薬か書いてあるだろう。
ナ行のカルテはどの辺りだったか、
そう考え込んだ意識が貴方の声で浮上した。

「すみません、慣れない仕事をしたものですから。
 アユミさんに麻酔の使い方を叩き込まれてですね……」

一人で執刀できるようにと、
急拵えであるが麻酔の扱いを教え込まれていたようだ。
(9) 2021/07/01(Thu) 13:31:04
タマオは、無機質な両の瞳をロクに向けた。
(t5) 2021/07/01(Thu) 16:27:11

【人】 被虐 メイジ

>>3 フジノ

「……へへ、好きなんだ、こういうの!」

社会にでていても、どうやらまだ少年の心が大半らしい。
他にもあるよー!と、懐からも出てくる、駒とか、紙風船とか
駄菓子のオマケっぽいブリキの車とか、いろいろ。

「これはねー女の子好きそうだなと思って! 遊び方知ってる?」

おはじきを机の上に乱雑に並べ、近くの椅子を引き寄せて座った。


>>5 ミロク

先程から視線を感じてはいた。
なんだろう、おはじきで遊びたいのかな……。

突然机にできた影に、跳ねるように顔を上げる。
……確か、商人と言っていた大人の人だ。

「あ、えっと、ミロクさんだっけ……
 使っていいの? ありがと……」

箱を置いていくなり、離れて行く背中に
ぽかんとしつつ言葉を投げる。

「ミロクさんもおはじきやりたかった?」
(10) 2021/07/01(Thu) 20:37:14
温和 セナハラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/07/01(Thu) 21:12:09

タマオは、クレイシはまだあの子を探しているのだろうかと考えた。
(t6) 2021/07/01(Thu) 22:25:43

【見】 流転 タマオ

「あ」
(@1) 2021/07/01(Thu) 22:26:55
タマオは、ひらめいた。
(t7) 2021/07/01(Thu) 22:27:18

【人】 焦爛 フジノ

>>10 メイジ
広げられる玩具に目を白黒させる。
こんなにたくさんの玩具を前にする事なんて、なかったから。

「う、ううん……並べたり、弾いてるとこは、見たけれど……」

……確か、あの子達はこうやって遊んでいたはずだ。
恐る恐るといった様子で人差し指を伸ばし、弾く。
ぱちんと、おはじき同士がぶつかる軽やかな音が響いた。
―――そして、ふと影ができる。

「っ、ぇ、え?
あ……ありがとう、ございます……?」

隣の少年と同じくびくりと顔を上げたと同時に、置かれた箱。
>>5 ミロクの背中に混乱したままお礼を投げかけ……どうやって使うのだろうと、少年の問い掛けを横で聞きながら箱とおはじきを順番に見ていた。
(11) 2021/07/01(Thu) 22:49:41

【人】 被虐 メイジ

>>11 フジノ
「実はオレも、人とやったことはない!
 なんとなく綺麗だから持ってた。
 ……この箱は、おはじき入れろってことじゃない?」

メイジは聞いた限りのおはじきのルールを説明した。
とりあえず、はじいて狙った先のおはじきがもらえて
最終的に数が多いほうの勝ち、という遊びだ。

「ほしけりゃ己の手でうばいとれ!って感じだね!」

「とりあえずやってみよっか! よし、じゃあ
 オレからやるよ〜……これ狙おっかな」

狙いを定めて、ぱちん、と指ではじいた。
狙ったおはじきには当たった
(12) 2021/07/01(Thu) 23:41:43
ロクは、左右で色の違う瞳へ笑いかける。
(a2) 2021/07/02(Fri) 1:23:58

【人】 焦爛 フジノ

>>12 メイジ
「……そう。かわいい、ものね」

おはじきを見つめながら静かに説明を聞く。
箱を渡された意味も理解できた。
……言ってくれればよかったのに、と少し思いもした。おはじきの遊び方をどちらも知らないなんて、思っていなかったのだろうか?

「うばいとれ、か。
……うん。誰もくれたりなんか、しないもの、ね」

ぱちぱち、と小さく手を叩いて。同じように狙いを定め、近くのおはじきを弾いた。
おはじきは狙い通りに
当たらなかった
(13) 2021/07/02(Fri) 1:42:57
フジノは、スーーーッと外れたおはじきを黙って目で追った。ノーコンかも……
(a3) 2021/07/02(Fri) 1:44:44

タマオは、なんだか少し満足げだ。
(t8) 2021/07/02(Fri) 1:53:00

【人】 商人 ミロク


「いいえ、その手の類いは私得意じゃありませんから。
 負けてしまうのが悔しいのでやりません」

一瞬だけ、頬を緩ませ、瞳に慈愛を含ませ。
そして子供のような本心を言って立ち去った。

>>10 >>11
(14) 2021/07/02(Fri) 4:06:18

【人】 商人 ミロク

その日、技師の女性を探し院内を回ったが見つからない。
以前に交わした、"薬品"や"備品"の取引の話をしようと、顧客の名簿を改めて見直した。

中々姿が見えず、時間潰しにどこかにでもいくかと足を止める。
持った鞄を握りなおし、また一歩廊下を歩き出した。
(15) 2021/07/02(Fri) 4:10:59
タマオは、工具箱をひとつ、元の場所へ片付けた。
(t9) 2021/07/02(Fri) 4:20:30

ミロクは、    と、取引をした
(a4) 2021/07/02(Fri) 4:33:09

遊惰 ロク(匿名)は、メモを貼った。
2021/07/02(Fri) 9:30:31

【人】 発熱 ニエカワ

>>9 セナハラ

「そうなんだ……」

いつもならば薬の時間になっても起きなければ優しく起こしてくれる先生も、今は自分を忘れてしまうぐらい忙しいのだなと思うと、可哀想と思いながらも少々寂しい気持ちもあった。

「セナハラさん、こんな時にまで勉強してたの……?
 えらいね……」

食料探しや治療などでも忙しいだろうに、へらへら怠惰な外見イメージとは裏腹に頑張り屋さんだなぁなどと思い、ひそかに尊敬の念を抱いた。

「そうだ、昨日より、少し熱……上がってるかも……」

そういって昨日より少し高めの数値を示す体温計をあなたへ差し出した。
呼吸が昨夜よりも荒い。
(16) 2021/07/02(Fri) 10:42:41
被虐 メイジ(匿名)は、メモを貼った。
2021/07/02(Fri) 11:22:41

温和 セナハラ(匿名)は、メモを貼った。
2021/07/02(Fri) 11:37:25

【人】 温和 セナハラ

>>16 ニエカワ

「……、僕にできることはこれぐらいですから。
 すみません、早めに薬を飲みましょうか」

背中に軽く触れ、部屋へ戻るように促す。
そして一度周囲を見渡してから、声を潜めて呟いた。
(17) 2021/07/02(Fri) 11:45:46

【人】 焦爛 フジノ

>>14 ミロク
慈愛のようなものが浮かんだ貴方を、見た。
そんな目で見られる事に慣れていない。逸らした視線は宙を彷徨う。
腹を擦り、黙って貴方が去る音を聞いていただろう。
(18) 2021/07/02(Fri) 12:37:37

【人】 焦爛 フジノ

廊下を歩き、通りすがった部屋をちらりと覗き見る。
探し人の姿が見えないことを確認すれば再び歩き始める。

結われた髪は所々ほつれている。
滅多に手入れなんてできない、伸びるがままに伸びた髪だ。
自分で直すことはできたけど……そうしてしまうとあの約束がずっと、果たされない気がして。
そう広くはないこの病院の中、アユミを探して歩き回っていた。

雨風は依然、止む気配はない。
(19) 2021/07/02(Fri) 12:56:12

【人】 遊惰 ロク

 空のタライを持って二階をふらつく。
 雨戸を叩く音混じり、滴る雫の音がチラホラと聞こえる。
 大凡覚えてしまった間取りと容器の配置を頭の中で描き、
 次に満杯になるのは何処だったか……と考えた。

(この作業も、あのガキどもには堪えるかねェ)

 ここで言葉を交わした子どもは三人。
 細っこい女子、熱のある患者、腕に包帯を巻いた怪我人。
 誰もかも肉体労働には向かなそうだった。

 ……引き換え大人は割りかし元気なものだが。
 そんな、益体のあって無い様なことをツラツラ考える。

(駐在サンやら男の方の医者は言やァやってくれるか?
 女の医者と看護師はそれどころじゃねェかもなァ。
 商人の兄サンはどうだろ。
 はたらくのもシッカリ売りモンかねェ)

 出会った者たちを順に思い浮かべる。その中には、
 暫く姿を目にしていない、女の医者の姿もあった。

(――どこにいンだか。聞きてェことがあったんだがなァ)
(20) 2021/07/02(Fri) 13:24:50

【人】 発熱 ニエカワ

>>17 セナハラ
「………うん…苦くないのにして。ミルキーみたいな味がいいな」

じゃれるように無茶をいいながらも、背中に触れられると安堵したように表情を緩ませた。

「わかった。ちゃんと秘密にしてる」

大した内容ではないけれど、内緒話のように伝えらえるとなんだか協力者になれたような錯覚を覚えうれしい気持ちになった。

「ねぇ、横で見ててもいい?」

体調的には横になっていた方がいいのかもしれないが、また一人の病室へ戻るのはいやだった。
(21) 2021/07/02(Fri) 16:10:10

【人】 被虐 メイジ

>>13 フジノ

先程もらった箱におはじきをひとつ入れた。

「そうだよー。オレは今一個うばいとった!
 今んとこオレのほうが有利だね」

スーッとはずれていくおはじきを
頬杖をついて眺めながらにへりと笑う。
意外とはじく強さとか、コツがいるのかもしれない。

ぺちんとおはじきをはじいて、当たったり、はずしたり
箱に入れたりひたすら繰り返す。意外と器用に当てていく。

「このおはじき、飴みたいでおいしそうだよね」

ふいに、大きめにお腹が鳴った。
(22) 2021/07/02(Fri) 16:29:09

【人】 被虐 メイジ

>>15 ミロク
「え、……なんか変な人だなあ」

思わず変な人で済ませたが、こちらを見る目が
なんだか優しげだった気がして、目を丸くしながら見送る。
変な人だったね、とフジノに同意を求めるなどしていた。
(23) 2021/07/02(Fri) 16:40:31
タマオは、存外お喋りだ。
(t10) 2021/07/02(Fri) 17:01:55

クレイシは、ロクの胸ぐらを掴み上げた。
(t11) 2021/07/02(Fri) 18:21:53

クレイシは、血の気の引いた顔をしながら病院内を彷徨う。子供の名前より、呪詛を吐く数が増えていく。
(t12) 2021/07/02(Fri) 18:28:51

タマオは、クレイシを見かけた。見かけただけだ。
(t13) 2021/07/02(Fri) 18:30:31

メイジは、アユミを探している。
(a5) 2021/07/02(Fri) 18:39:40

メイジは、無意味に、机の下や、ゴミ箱の中身を見ている。 そんなところにいるはずもないのに。
(a6) 2021/07/02(Fri) 18:41:18

メイジは、見つからない人を探していても、お腹がすくだけだと思った。
(a7) 2021/07/02(Fri) 18:45:34

【憑】 技師 アユミ

※以下、霊感太郎向けの幽霊アユミさんです。
 霊感ある奴はかかってきなさい
 「誰かいたような…」みたいなロールは自由よ
(24) 2021/07/02(Fri) 19:22:59

【憑】 技師 アユミ

廊下を慌ただしく、小走りで進んでいく。
最初に避難者を出迎えた時と変わらない姿の技師だった。

違いがあるとすれば──、
足音が一切しない
ことだろうか。
(25) 2021/07/02(Fri) 19:24:27

【人】 遊惰 ロク

>>25 アユミ
「お医者サン、ちっと――と、」

 慌ただしく走る医者を呼び止め、不意に言葉を切り。
 少しばかり思案したのちに尋ねかける。▼
(26) 2021/07/02(Fri) 19:39:08

【人】 温和 セナハラ

>>21 ニエカワ

「……、ええ。いいですよ。
 ミルキーはちょっと、難しいですが」

返事をするまでに、僅かな間があった。
何かを悩み、何かを振り切るような、時間だった。

「薬を取りたいので、寄り道をして行きましょう。
 冷えると良くないですから、膝掛けも持って来ます」

数歩歩けば振り返り、貴方を見遣る。
後ろをついて行けば、目的の場所へ辿り着けるだろう。
(27) 2021/07/02(Fri) 19:40:55

【人】 遊惰 ロク

>>25 >>26 アユミ
「――そんなに急いでどうしたってんだい」

 男は医師の姿が見えなかった理由を知らず、
 足音の無いことにも気がつかぬ儘。

 これまでと何一つ違わぬ調子で軽快に笑うのだった。
(28) 2021/07/02(Fri) 19:42:29
ロクは、嗤った。
(a8) 2021/07/02(Fri) 19:58:22

【人】 発熱 ニエカワ

>>27 セナハラ
「やっぱり?もっと頑張っておいしい薬開発してよ〜」

インターン相手に無理難題だ。
そもそもその辺は薬剤師とか研究者とかの仕事だろう。
わかっていてわざと困らせるようなことを言っている。

「どうせならもっと楽しいところに出かけたいな……
 ねぇねぇ、雨やんだら一緒にピクニック行こうよ」

トウキョウへいこうなんて誘っても外出許可が出ないのはわかりきっている。けれど病院の近くの広場ぐらいなら許可してくれるかもしれない。
そんな淡い期待を抱きながら貴方の後ろをついて歩く。
(29) 2021/07/02(Fri) 21:04:50

【人】 焦爛 フジノ

>>22 メイジ
「変わった、人だよね。
……まだ、始めたばかりでしょ。次は、とるから」

むぅ、と意地になったような……微かに年相応の反応を見せて。
暫し、おはじきの音だけがその場に響いていただろう。
呟かれた言葉と、お腹の音が聞こえるまでは。

「……でも、食べられないし。口に入れちゃダメ、だからね」

どうして思い出させるのか、と抗議するような視線を送った直後、小さくはないお腹の音が鳴る。
腹に手を当て、黙って顔を背けた。……髪の隙間から見える耳はちょっとだけ、赤い。
(30) 2021/07/03(Sat) 1:17:47

【憑】 技師 アユミ

>>28 ロク

「……え?」

振り返り足を止めれば、拍子抜けした声が返って来る
気がした


「……、どうしてかしら。
 何処かに向かっていた筈なんですけれど。
 嫌ね、物忘れしたみたいです」

首を傾げ、自分の目的を思い出そうとする。
が、上手くいかない。
霞がかかったように、頭がよく働かなかった。

「ええと、ロクさんですよね。何か御用でしたか?」

女は元々商人の名前を知っていた為、貴方と名前が混じることは無いようだ。
(31) 2021/07/03(Sat) 1:48:28

【人】 商人 ミロク

>>フジノ

おはじきの一件から数刻、湿気が籠もっている部屋よりも広間の方に男はいた。
鞄の中身を一つ取り出しては、中身を確認して戻す。
一つ取り出して、また戻す。その繰り返しだ。

しばらく。

商品の中に片手に収まるぐらいの大きさのお茶の缶があった。
それが手元から滑ったのか、ころころと転がれば。
今し方やってきたフジノの足にぶつかって停止する。

「……。」

「すみません、取っていただけますか?」

男は女学生の姿を確認すれば席こそ立たないが、比較的穏やかに、丁寧に話しかけた。
(32) 2021/07/03(Sat) 9:13:10

【人】 諦念 セナハラ

>>29 ニエカワ

「まあまあ。
 良薬は口に苦し、と言いますから……」

その笑顔はどこか苦しそうなものだった。
心ここに在らず、といった様子が正しいかもしれない。

「……気が滅入っては治るものも治りませんからね。
 卵焼きを入れたお弁当を作りましょうか」

果たせるかわからない約束をしながら、二人で廊下の奥へ消えていった。
(33) 2021/07/03(Sat) 9:46:38

【人】 発熱 ニエカワ

>>33 セナハラ
「その良薬、全然効かないけどね……」

真に良薬ならば、この病気だってすぐに治ってくれてもいいのに。
そんな思いが込められていた。
現実はそんな簡単に済むものではないのはわかっているけれど。

「ポパイみたいに食べたら一瞬で効いたらいいのに」

小さくため息をついてボヤキながらも、小さな外出許可にパッと顔を上げた。

「ほんと?絶対…!約束だから…!」

思わず白衣を掴んだ。
グレードアップした約束に、楽しみが2倍だ。

「〜♪」

すっかり機嫌をよくした少年は熱で足取りがおぼつかないにもかかわらずご機嫌で彼の後をついていくのだった。
(34) 2021/07/03(Sat) 10:04:56
村の更新日が延長されました。

【人】 焦爛 フジノ

>>32 ミロク
綺麗なタオルをひとつ、受け取って部屋に戻る途中だった。
自分の事を自分でする事には、慣れていた。
仄かな期待を裏切られる事にだって。

なにかが当たった感覚と貴方の声に、足は止まる。
ちらと貴方を見た後、しゃがんで缶を拾い上げ手渡すために近づく。

「はい。
……荷物、乾かしてるの?」

出されたままの商品を見て、そんな言葉が出た。
(35) 2021/07/03(Sat) 11:14:22

【人】 商人 ミロク

>>35 フジノ
「どちらかといえば、確認をしています。」
 商品の在庫と、状態について。
 みておかないといけませんから」

ありがとうございます、と缶を受け取り。
しばらくの間、筒を眺める。

「欲しいものがあれば。
 目的、理由さえ有れば、金銭は言い値でお受けしております。
 入り用は、ありますか……?」

つまり、何か欲しいものがありますか。
かなりかみ砕いて、あなたに問いかけた。
特に唐突なつもりも無く、商人として、伺うのは癖です。
(36) 2021/07/03(Sat) 11:33:36

【人】 遊惰 ロク

>>31 アユミ
「そンだけ急いといてかァ……?」

 半信半疑、呆れ混じりに。深くは問わない。
(――マ、余所者には言えねェこともあらァな)

「あァ、お医者サンに聞きてェことがあったんだが。
 どれから聞いたモンかなァ……」

 尋ね事は幾つかあるが、長く引き留める訳にもいくまい。
 チラリと周りを見、声を潜めて。

「薬だのは足りてンのかい。
 ……ホラ、ニエカワクンだっけか、熱のある子もいたろ」
(37) 2021/07/03(Sat) 12:01:30

【人】 遊惰 ロク

>>メイジ
「坊チャン、具合はどうだい」

 腕に包帯を巻いた少年を見かければ、
 ニカリと笑って歩み寄り。
 自分の腕をトントンと指で示して、そう話し掛ける。
(38) 2021/07/03(Sat) 12:07:59

【人】 遊惰 ロク

>>フジノ
「お嬢サン、オハヨウ」

 時計の針が何時を指していようとも。
 男は細っこい少女を見かければ、そう挨拶をするだろう。
(39) 2021/07/03(Sat) 12:08:36

【人】 被虐 メイジ

>>38 ロク
「……あ。ロクさんだ」

メイジは、確かめるように包帯で包まれた腕を擦った。

「前よりは痛くないよ、ありがとう。
 ……オレもなんか手伝えることないかな」

ここにきてから何もしていない気がして、そう申し出た。
そこまでひどい怪我ではない、と思う。
(40) 2021/07/03(Sat) 13:05:49

【人】 焦爛 フジノ

>>36 ミロク
「……湿気ったら、売り物にならないものね」

今しがた返したお茶のように、保管に気を付けないといけないものがあるのだろうと推測し。
問われた言葉に厚い前髪の下でぱちりと目を瞬かせた。

「……私、お金持ってるように、見える?
残念だけど、お客さんには、なれないよ」

両手でタオルを握って、ボソボソと返す。嘘ではない。
自分の欲しいものと聞かれて咄嗟に思い浮かべられるものも、なかった。
(41) 2021/07/03(Sat) 13:25:50

【人】 焦爛 フジノ

>>39 ロク
「おはよう、ございます」

おはようと言われたらそう返す。
どうせ時間なんて、この状況では大して重要でもない。

「……雨、まだ止んでないの」

答えを聞かずとも聞こえる音でわかる。
問い掛けというよりは、つい溢れてしまった呟きのようだ。
(42) 2021/07/03(Sat) 13:36:00

【人】 被虐 メイジ

>>30 フジノ
「それはどうかな」

対して、挑戦的にいたずらっぽく歯を剥いて笑う。
メイジは最終的に(4)1d10
(数値が大きいほどつよい)

ほどのおはじきを手にしただろう。
さて、どちらが勝ったかな?

「えー。オレそんなすぐ口に入れるように見える?」

話し方や雰囲気の問題か、軽率そうには見える。
直後に響く大きめのお腹の音には、ぱちぱちと瞬き。

「あはは。ごめんね……おなかすいたよね……」

あ! ふと、思い出したようにメイジは懐を漁る。
取り出したのはキャラメルの箱。
わずかに入っていたはずだ。

「あげる」

その中のひとつを、そっぽを向いたあなたに差し出した。
(43) 2021/07/03(Sat) 13:37:17

【人】 焦爛 フジノ

>>43 メイジ
真剣な面持ちで向かい。
最終的に(9)1d10
(数値が大きいほどつよい)

ほどのおはじきが紙の箱に収まった。
結果ははたして。

「見える。……気になった植物とか、すぐ、口に入れそう」

花の蜜とか吸ってそう。

雰囲気のせいか、おはじきをして緊張が解けたのか。
いくらか遠慮のない物言いになっている。

「……いいの?
お腹すいてるのは、そっちも同じ、でしょ」

迷うように貴方とキャラメルを交互に見ている。
(44) 2021/07/03(Sat) 14:29:20
メイジは、おはじきの箱の中を二度見した。
(a9) 2021/07/03(Sat) 14:51:38

【人】 被虐 メイジ

>>44 フジノ
「え……。負けた……上手だね、フジノ。
 やっぱりこれは、女の子の遊びということ……?」

あなたの初手で油断したのだろうか。
箱の中身はわざわざ数えるまでもなく、一目瞭然。

「そこまで野生児じゃないよー……
 
やったことないって言ったら嘘になるけど


口に入れたことはあるし、それで腹を壊したこともある。
小さい頃に。恥ずかしいので、それは秘密だ。

「いいよ。まだ少しあるし
 でも、早く食べちゃったほうがいいかもね!
 あとでお腹を空かせたオレが強奪しにくるかも!」

冗談っぽく言って、キャラメルを押し付けた。
(45) 2021/07/03(Sat) 14:52:22

【憑】 技師 アユミ

>>37 ロク

「薬は足りてるんです。でも、薬だけじゃ病は治りません。
 体力を付けない限り、快方に向かう事は無……難しいです」


無い、と断言しかけた。
現状を理解していながら、女は取捨選択に踏み切れていないのだ。
軍隊ならばともかく、まだトリアージという概念が普及していない時代である。

「あ、そうだ。
 確か食べ物がどこかにあるって話になって……」

食糧について考えたからだろうか。
少し思い出してきたらしい。
(46) 2021/07/03(Sat) 15:19:02

【人】 遊惰 ロク

>>40 メイジ
「はいよ、ロクサンだなァ。
 おぼえが良くてありがてェかぎり」

 ヒラリと手を振って。
 それからあしらう様に受け答える。

「そうだなァ、そいつが痛まなくなるまではねェなァ。
 ――マ、おとなしく治すこった」

 話乍ら伸ばしかけた手を、自分の耳元に持っていく。
 その動作はギリギリ不自然に見えるかどうか。
 
大方、頭に置こうとでもしたのだろう。
(47) 2021/07/03(Sat) 17:03:25

【人】 遊惰 ロク

>>42 フジノ
「だなァ、いつになったら機嫌がなおンだか」

 井戸端じみた調子で返す。
 この男、取り立てて用があるという訳でもなく。
 見かけたので話でもするかなァ、と。その程度だ。

「雨の音もソロソロききなれちまうなァ。
 雨が好きなお嬢サン。この音はどうだろ」
(48) 2021/07/03(Sat) 18:16:58

【人】 遊惰 ロク

>>46 アユミ
「そうかい。そンなら散歩くれェさせてやんな。
 監禁だのとふて腐れてたからなァ、ニエカワクン」

 人知れず取捨選択を終えた男は、変わらず笑う。
 それから医師の言葉に首を傾げた。

「食いモンが? そいつがホントウなら吉報だけども。
 そンじゃお前サン、そいつを探して走り回ってンのか」
(49) 2021/07/03(Sat) 18:22:22
メイジは、うまく笑えているか自信がなかった。
(a10) 2021/07/03(Sat) 18:41:36

【人】 被虐 メイジ

>>47 ロク

あなたの手の動きを目で追ってから、一歩離れた。
ふわりと香る、消毒液のにおい。

「……えー。大したことないんだけどな。
 男は働くモンでしょ……」

どこかつまらなそうに膨れるが
疲れているのか、腹が減っているのか
自分から積極的になにかをする気はなさそうだった。

その辺の椅子に座り、机に顎を乗せ
へたれた犬のようになった。
(50) 2021/07/03(Sat) 19:07:24

【人】 焦爛 フジノ

>>45 メイジ
「力加減は、わかったから。
それに私はどっちも見えてるから……距離が掴みやすかった、だけだよ」

歪な跡の残る目の付近を指でとん、と示す。片目ではどうしても掴みにくい所はあるだろう。

「あるんじゃない。

……そう。えっと、ありがとう。
どうしようかなって、思ってたから、助かった」

押し付けられたキャラメルに、小さく頭を下げて。
もたつきながら包みを開いて、茶色い塊を口に入れる。
……こういうお菓子を食べたのはいつぶりだったか。
しっかりと味わうように、口の中で転がした。
(51) 2021/07/03(Sat) 19:56:59

【人】 焦爛 フジノ

>>48 ロク
「どう、だろう。
いつもより強いって、聞いたけど……」

二日、三日……ともすればもっと、かかるだろうか?
くぅ、と小さく鳴ったお腹の音を誤魔化すように腕で抱くように腹を隠す。

「……いつもよりちょっと怖いけど、好きだよ。
山の音が聞こえにくいのは、困るけど」

外を見ようとするように、しっかりと雨戸で閉じられた窓の方へ視線を向ける。

「こういう時って、よく、山が崩れたり、するから」

私の家、ここの下の方なの。
ぽつんと呟くように告げた。
(52) 2021/07/03(Sat) 20:03:15

【人】 被虐 メイジ

>>51 フジノ

「ああ、」

あなたの指の先を見、思い出したように頭の包帯に触る。
片目でいることが当たり前になってきた頃だった。

「次は負けないよ。片目でも、手加減なしね」

言葉の裏にまた遊ぼうね、という意味を込めて軽快に笑う。
おはじきをまとめて箱に入れて置いておくことにした。

「食べ物、贅沢できるほどないって聞いたんだ」
「だからさ、……」

一拍の間に、ふと遠い目をした。
それは瞬き一瞬で元に戻る。

「協力し合えたらいいよねって思っただけ」

頬杖をついて、あなたが食べる様子を
「おいしい?」と眺めていた。
贅沢できるほどないと知りながら譲ったのは
ただ女の子の前でかっこつけたかっただけだ。男なので。
(53) 2021/07/03(Sat) 20:42:38
タマオは、至極当然のことを呟いた。「行方が知れている人間は探されない」
(t14) 2021/07/03(Sat) 20:47:13

タマオは、考え事をしている。ひとつの答えを出した。
(t15) 2021/07/03(Sat) 20:49:04

【見】 流転 タマオ

 さて、考える事はまだあった。己はアユミサンは十中八九誰かに殺されたものと考えている。彼女はこの状況で自死を選ぶような者ではない。彼女は自身が子どもらを守れるように在ろうとするだろう。

「……もう数日経てば分からなかったが」

 恐らく不意を打たれたのではなかろうか。“最初の犠牲者”は特に、身内を警戒する思考がない。食料の残量を把握しているだろう職員ら……クレイシは外すか。衝動的に殺害をしかねない様子ではあったが、己がこうして歩いていて痕跡を見ない程度に証拠を消せる状態と思えない。

 となるとセナハラだろうか? 外の者も候補である。何にせよ、アユミサンを殺したのは大人だ。子どもらにはその発想が出る土台がない。戦前戦後の生まれの差は、大きな壁とも溝とも言える。
(@2) 2021/07/03(Sat) 20:52:13
タマオは、もうひとつ、考え事をしている。答えはすぐに出た。
(t16) 2021/07/03(Sat) 20:55:44

【人】 焦爛 フジノ

>>53 メイジ
「……うん。次も、負けないから」

次があればいい。甘い塊を転がしながらそう思えば、するりと言葉は紡がれた。
遠く水の流れる音を聞きながら腹を擦る。

「そう、なんだ。……そうだろう、ね。普段も、余裕がある訳じゃ、ないんだから」

どこを見たのだろう。何を考えたのだろう。
フジノには、わからない。

「……うん。協力、できたらいいな。
私も、なにか……役に、立たないと」

できる事は少なかったとしても、荷物にはなりたくはなかった。

おいしい?という問いに、貴方を見てこくりと頷く。
口の端は、微かに持ち上がっていた。
(54) 2021/07/03(Sat) 21:49:24

【人】 遊惰 ロク

>>50 メイジ
「そンでガキは遊ぶモンだなァ」

 そう付け加え乍ら椅子を引き、斜め向かいに腰掛け。
 頬杖を付いて、ヘたれたワンコと化した少年を
 ぼけーっと眺めている。

「……そういやお前サン、いくつだっけか」
(55) 2021/07/03(Sat) 22:15:32

【人】 遊惰 ロク

>>52 フジノ
 細い腕と、隠された腹をジッと見て。
 
「……おれァ、この音はちっとばかしこええェかなァ」

 半ば独り言のようにそんなことを口にしてから、
 話す少女の視線を追って、それから戻って顔を見て。

「おっと、そいつは心配だなァ。
 何事もなきゃァいいが。

 ――そういやお前サン、ひとりでここに来たンだろ。
 家のひととははぐれちまったのかい」
(56) 2021/07/03(Sat) 22:17:42
セナハラは、どこか悲しそうに笑った。
(a11) 2021/07/03(Sat) 22:43:59

【人】 被虐 メイジ

>>55 ロク
「オレ、ガキじゃないよ、もう17だよ……。
 それに一応都会に行って、働いてるんだよ……」

未成年なものは未成年だった。
それに言動はやや子供っぽい自覚もある。

ここにいる大人からすれば断然子供だった。

「ロクさんこそ何歳なの? オレよりは年上なのかな」
(57) 2021/07/03(Sat) 22:45:35
タマオは、以降、生者の視界に映ることはなくなった。
(t17) 2021/07/03(Sat) 22:52:22

タマオは、それでもここにいる。
(t18) 2021/07/03(Sat) 22:52:33

流転 タマオは、メモを貼った。
(t19) 2021/07/03(Sat) 22:53:11

【憑】 技師 アユミ

>>49 ロク

「……そうだ。
 その事についてセナハラくんに聞こうと……。
 いや、ううん、それはもう聞いた……?」

混濁した記憶が徐々に鮮明になっていく。
約束。櫛。食糧。薬。
様々な記憶が断片的に浮上しては沈んでいった。
どうも思い出す事が難しくなっているらしい。
それについて思案する事もまた、難しかった。

「フジノちゃんに……いえ、まずはリョウくんに薬を持って行かなきゃ、そうしたら櫛を取りに行って、不安なことは無いか聞いて、麻酔を用意して、容量を教えて、」
(58) 2021/07/03(Sat) 23:14:50

【憑】 技師 アユミ

>>58
 
「────あ、」

 
(59) 2021/07/03(Sat) 23:17:11
ロクは、こつん、ころん。
(a12) 2021/07/03(Sat) 23:45:19

ロクは、翡翠を見つけられなかった。
(a13) 2021/07/03(Sat) 23:46:34

遊惰 ロクは、メモを貼った。
(a14) 2021/07/03(Sat) 23:49:54

【人】 遊惰 ロク

>>57 メイジ
「……十七かァ」

 しみじみとそう言ったのち、クツクツと笑って。

「そンでもおれよりゃガキだなァ。
 ガキじゃねェってのはおれのトシ超してから言いな」

 そんな、無茶振りと言っていい発言。
 この男は割かし大人げが無い。
(60) 2021/07/04(Sun) 0:01:03

【人】 遊惰 ロク

>>58 >>59 アユミ
「……? お前サン、具合でも――」

 ブツブツと呟き乍ら考え込む女の顔を窺う。
 医者の不養生、なんて悪ふざけみたいな言葉が過る。

 その時――不意に。
 医者は顔を上げてたった一音を漏らした。

「……どうしたってんだい、お医者サン」

 その一音がどうしてか、
 えらく不吉に響いた気がしてならなかった。
(61) 2021/07/04(Sun) 0:21:34
セナハラは、非科学的なものを信じない。
(a15) 2021/07/04(Sun) 0:37:55

セナハラは、自分が生きている事こそ、その証拠だと考えている。
(a16) 2021/07/04(Sun) 0:38:31

【憑】 技師 アユミ

>>61 ロク

「……、…………」

指を鳴らす。無音だった。
女が単に下手なのか、それとも。

「……いえ。大丈夫ですよ」

何かを理解したのか、その声は落ち着いていた。
憐憫の混じった目線が、廊下を映す。

「ロクさん。お願いがあるんですが、良いでしょうか」
(62) 2021/07/04(Sun) 0:59:25

【人】 焦爛 フジノ

>>56 ロク
「……その気持ちも、わかるよ。
強いのは、きっと、なんでもこわいから」

ぴくり、と肩を揺らした。
頭が貴方の方へ向く。前髪がずるりと顔の前に下がった。

「うん。ううん。
お父さんは、お酒を飲んで、動いてくれなくて。そういう時、起こしたら、怖い顔、するから。
だから、私、先にここへ来たの。
……お父さんだって、子供じゃないもの。起きたら、自分で避難すると思ったから」

でも来ていないし、別の所へ行っているのかも、と腹を摩りながら零す。
―――父以外の、言及はなかった。
(63) 2021/07/04(Sun) 1:26:53

【人】 被虐 メイジ

>>54 フジノ
「──あ」

ふと、あなたの口許に描かれたゆるやかな弧を見て
メイジも少しだけ表情を緩めた。
きっと、その表情を見るのは初めてだ。
学校ではあまり顔を見る機会もなかったから。

「フジノ、笑った?」

「そのほうがいいよ」

ぼんやりと少し不安定な心の奥底が
ほんのりあたたかくなる。
かっこうつけた甲斐があった。
(64) 2021/07/04(Sun) 1:39:35

【人】 遊惰 ロク

>>62 アユミ
「――、……はいよ、なんだろ。
 叶えられるかは内容によるだろうがなァ」

 様子のおかしい女の口にする『大丈夫』を、
 そう簡単に鵜吞みには出来ないが。
 一先ずは“お願い”とやらに耳を貸すことにする。
(65) 2021/07/04(Sun) 1:43:16

【人】 被虐 メイジ

>>60 ロク
「……何歳かは教えてくれないんだ。オレは教えたのに」

「ずるいなー」
「実はさ、オレも本当は十七じゃないけどね」

へたれた犬の体勢のまま、にへっと悪戯っぽく笑う。
その言い草はなかなか子供っぽかったが
そこまで知りたいとも思っていない、軽い調子だった。
(66) 2021/07/04(Sun) 2:24:53

【人】 商人 ミロク

>>41 フジノ

「言い値というのは、あなたが私に対して払える価値です。
 それがゼロ円であったからといって咎めることは無いでしょう。
 ―――ただ、あなたの取引のことをそう記憶してしまうのは、
 あなたにとって好ましくないかも知れなせんが」

0円の価値で取引をした。
それを商売では無く施しと受け取り尊厳を損ねる存在はいるかもしれない。

「目的は、大切な価値になります。
 例えば、あなたが『雨に濡れた黒猫の命を助けるため』に
 『タオルが欲しい』といえば、私が納得する『倫理』に沿った価値だと判断して取引をするでしょう。

 わかりますか?
 私は、その目的が聞きたくて取引をしています。

 他にも、私が『理解をしない内容でも』とりひきはします。
 つまり、あなたの話がきければそれで構わないのです」
(67) 2021/07/04(Sun) 2:51:29

【人】 商人 ミロク

>>メイジ

「すみません、お聞きしたいことが。
 あなたは、"痛み止めの薬"は入り用ですか?」

突然、男はすれ違いざまにあなたへ話しかけた。
他の人の目もあるかも知れない場所での、
商人としてはおかしくない態度。
どこか初めて会ったときよりも柔らかく、
おはじきのときに見せた表情のようだった。

あなたの様々なところに見える"怪我"を心配して告げているのだろうか? と思うだろう。
(68) 2021/07/04(Sun) 3:00:16
メイジは、ついに、幻覚でも見え始めたかと思った。
(a17) 2021/07/04(Sun) 3:35:54

ミロクは、名前が似ている青年と技師が会話しているところを見かけた。
(a18) 2021/07/04(Sun) 4:20:43

ミロクは、とある場所で、天気の悪い空を見上げて、次の"予定"を考えていた。
(a19) 2021/07/04(Sun) 4:22:55

商人 ミロクは、メモを貼った。
(a20) 2021/07/04(Sun) 4:35:40

【人】 被虐 メイジ

>>68 ミロク
「…………あ。商人のおじさん……ミロクさん」

考えごとでもしていたらしい。
数歩ほど通り過ぎたあとに、あなたへ振り返った。
初対面の印象は、なんとなく近寄りがたい大人だった。
それに反した、柔らかな表情。
機嫌がよいのだろうか、と思っている。

痛み止め。怪我人であれば、欲しいものだろうが
うーん、と少し思案したのちに尋ねる。

「それって"どこの"痛みを止めてくれるの?」

痛いのは、なにも怪我だけではない。
そんな意を込めたような問いだった。
(69) 2021/07/04(Sun) 4:53:24

【人】 商人 ミロク

>>69 メイジ

数歩過ぎて、おや。と首をかしげていた。
どう呼ばれても咎める気にもならないので様子を見やる。
あなたの内情も気にせず、問われた質問に、
とても答えやすい質問をされたと、こう返した

「              」

あなたに告げた効果は、満足してもらえただろうか。

「あまり病院内でおおっぴらに話すことではありませんから、
 詳しくはお部屋で話させて貰いたいのですが」
(70) 2021/07/04(Sun) 5:00:01
タマオは、工具箱を片手に提げて歩いている。足音はしない。
(t20) 2021/07/04(Sun) 5:09:28

【見】 流転 タマオ

「あ」

 ぴちょん、と雫の落ちる先。そこは床だった。つまりこれは新しい雨漏りが発生したことを意味する。
 タマオは地から足を離し、天井に可能な限り顔を近づける。修理には8くらいの技量が要りそうだ。
(@3) 2021/07/04(Sun) 5:10:17
ミロクは、タマオに手を振った。
(a21) 2021/07/04(Sun) 5:13:10

【人】 被虐 メイジ

>>70 ミロク
「…………え〜っ!?」

意外な返答だったのだろう。メイジは目を丸くして
まるで嘘でも聞いたかのような気の抜けた反応をした。

「どういうこと? そんなのあるの? 聞く聞く〜」

けど、それが興味を引いたらしかった。
お部屋で、ということなら遠慮なくついていくだろう。
(71) 2021/07/04(Sun) 5:13:36
タマオは、この程度ならお手の物のはずだ24
(t21) 2021/07/04(Sun) 5:14:15

【見】 流転 タマオ

>>@3>>t21
 慣れないやり方をしたからだろうか、少し手間取った。トンテンカン、すぐに直して床に降りる。そしてそれまでと同じく、再び歩き出した。
(@4) 2021/07/04(Sun) 5:15:22
タマオは、「  ?  」ミロクに首を傾げた。>>a21
(t22) 2021/07/04(Sun) 5:16:38

タマオは、ミロクに向けて明確に首を横に振り、それから点検作業に戻った。
(t23) 2021/07/04(Sun) 5:17:38

【人】 焦爛 フジノ

>>64 メイジ
はっと口元を隠す。
反射的に動いた後で、続いた言葉が耳に届く。

「え、えっと……」

いつもならそんな事ないと言い切る口はもごもごと動く。

「そう、かな。……ありがとう」

礼の言葉を代わりに口にさして、少し赤みのさした顔を再び逸らした。
(72) 2021/07/04(Sun) 10:56:07

【憑】 技師 アユミ

>>65 ロク

「あくまでお願い、ですから。
 優先度はきっと、他の何よりも低いでしょう」

何より、単純だからこそ難しい類の内容だ。
割り切ることができる人間がいるなら、きっとこうはならなかったのだから。

「覚えていて欲しい事があるんです。
 わかっていても、人は忘れやすい生き物ですから」

かつて貧者も富者も、等しく飢えた時代があった。
平和が訪れて、空を睨む必要が無くなってから、
どこか忘れていたのかもしれない。

「今の状況と、これから起こるであろう事」
「それらは全て、」
(73) 2021/07/04(Sun) 12:58:09

【憑】 技師 アユミ

>>73

「──誰の罪でもありません」
(74) 2021/07/04(Sun) 12:59:54

【人】 被虐 メイジ

>>72 フジノ

「へへ、どういたしまして」

思ったことを言っただけだとばかりに笑う。

「……こっちこそ遊んでくれてありがと。
 だいぶん気は紛れたよ!
 でもオレがおはじき食い始めたら止めてほしい」

冗談の後"またね"とひとこと添えて
その日は、一度別れただろう。
(75) 2021/07/04(Sun) 13:43:53

【人】 諦念 セナハラ

雨粒で濡れる窓から、暗い空を見上げている。

次に、茶色く濁った川を見下ろした。
知った人間が沈んでいるかもしれないと思い至っても、
眉一つ動かない。

人は死ぬものだ。それも呆気なく、何の物語もなく。
特別なことではない。
懐かしい日常の足音が、少しずつ大きくなっていた。
(76) 2021/07/04(Sun) 14:10:25

【人】 商人 ミロク

男は、ここに来たときにはあまり行われないかと思った取引を、いくつかすることができた。
一度前もって告げたあの言葉が効いているのだろう。
得られた対価は、男にとっては大きいものばかりだ。

一つは。
少しだけ。名残惜しさを感じさせるものだったが。

技師の女性は先程、名前が似た青年と話していたように思えたが何処にいるのだろう。
また受付に戻っているだろうか、男は病院内を歩き回った。
(77) 2021/07/04(Sun) 14:17:09

【人】 遊惰 ロク

>>63 フジノ
「…………。親父サンとふたり暮らしかねェ」

 思案する間ののち。
 のんびりとした口調で返しながら、
 下がった前髪を払ってやる為に手を伸ばす。

「起こしてやってンのに
 こわい顔されちゃァたまらねェよなァ。
 マ、大人は自分でどうにかするさ」
(78) 2021/07/04(Sun) 14:33:27

【憑】 技師 アユミ

>>77 ミロク

「ミロクさん」

見知った背中を見た瞬間、思い出したことがあった。
いつのまにか持ってい
ると思い込んでい
た明細を片手に声をかける。

「少々よろしいですか?ここの欄なんですけど……」

差し出された
気がした
用紙は、
日本語とドイツ語が入り混じる薬品の一覧だった。

「ひとつ足りなかったんです。
 もし手持ちがあれば、頂きたいのですが」
(79) 2021/07/04(Sun) 14:38:31
諦念 セナハラは、メモを貼った。
(a22) 2021/07/04(Sun) 14:51:07

【人】 遊惰 ロク

>>66 メイジ
 パチ、と驚いた様に大きく瞬きをする。
 それから、ヘラリと笑い返して。

「ハハ、お前サンもホントのトシ、
 教えてくれねえってンならお相子だなァ。

 ――そンなら二十と四つ。
 そういうことにしようかねェ」

 ひぃふぅみぃと指折り数えてそう答える。
 真剣に知る気も答える気も無さそうな、軽薄な調子で。
(80) 2021/07/04(Sun) 15:01:19
タマオは、屋上への扉の前に工具箱を置いた。
(t24) 2021/07/04(Sun) 15:19:17

【見】 流転 タマオ

「……」

すい、屋上に足を運んでみた。土砂降りの雨が滅茶苦茶にすり抜けていく。全く回復しそうにない空を呑気に見上げた。
(@5) 2021/07/04(Sun) 15:20:45
タマオは、ひとり呟いた。「痛そうだな……」
(t25) 2021/07/04(Sun) 15:21:10

【見】 流転 タマオ

 降り注ぐ矢の如き雨粒に見舞われた時のことを想像し、それから屋内に引き返す。何事もなかったかのように点検へ戻った。
(@6) 2021/07/04(Sun) 15:23:27
タマオは、雨に濡れていない。
(t26) 2021/07/04(Sun) 15:24:02

【人】 商人 ミロク

>>79 アユミ

「……? はい」

技師の女性に対して妙な感覚を覚える。
男がこういった気分になるのは、はじめてではない。

ついでに言えば、霊感的なものに批難をされたことがないため、
すべからく人間はこのような体験をすると思っているが、
この事実は語られることは無いだろう。


「わかりました、……探しますので少しお待ちください。

 その間に、と、お聞きしたいことがあります。
 ここに私とやってきた青年が言っていました。
 『大人は子どもを守るもの』だと。

 私はすべてに同意をできたわけではありませんが、
 その思想に似たものを持っていました。
 子供は、好きですから。特に学徒が。

 でも一つ疑問が残っていまして。
 技師のあなたは大人とは何を指すと思っていますか?」
(81) 2021/07/04(Sun) 15:33:08

【憑】 技師 アユミ

>>81 ミロク

「私も同じ意見ですよ。子供は守るべきです。
 でなければ、余裕の無い大人になってしまいますから」

守られて育った女は、常々思っていた。
何故周囲の大人達はあんなに忙しないのだろうかと。
理由に気付いたのは、育児を始めてからだった。

「……大人とは、与える人の事だと思います。
 与えるものは人や時代によって変わるでしょうけれど」
(82) 2021/07/04(Sun) 16:24:58

【人】 被虐 メイジ

>>80 ロク
「そういうことにしようって、ウソって
 言ってるようなモンじゃん〜」

しかし、それすらもハッタリかもしれない。
メイジは曖昧にする理由をふと考えた。

「実は自分でも何歳かわかってない、とか」

へらりと笑った。適当を言っただけだ。

「でも、オレが十七なのは嘘じゃないよ。
 どうせウソつくならもっと上にするもん

 お酒飲める年とかにしてさ」

まあ、そんなことしないけど、と呟く。
(83) 2021/07/04(Sun) 16:32:10

【人】 焦爛 フジノ

>>67 ミロク
貴方を、見ている。
賢くはないが、全てを鵜呑みにするほど馬鹿でもない。
しかし。そっと腹を擦る。
……施しを受けたい訳では、ないけれど。

「目的が、あればいいの。
……ミロクさんは、『物』しか、扱ってない?」

つと、視線は外へ向いた。
未だ雨が降り続け、風は雨もそれ以外も建物へ叩きつけている。

「……私、外で仕事がしたいの。
でも、外の事、全然知らないしツテもなくて」

そこで、言葉を区切った。
フジノが欲しいものは、働き口だ。
傷持ちの女が働いて、金銭を稼げる。
此処ではない場所だった。
(84) 2021/07/04(Sun) 17:05:15

【人】 商人 ミロク

>>82 アユミ

「なるほど……? わかりやすいですね。ですが。
 "いつまで"、与えられることを望んでいいのでしょうか。
 それは生きてきた年数で決まりますか?

 病を患い、一生床に伏せることになった壮年の方は、
 食い扶持を減らす為に死んだ方が良いと思いますか?

 どちらにしろ、そうですね。
大人であり続けるのならば。

 体が動かなくなっても与え続けられるような存在になりたいと思いました。
 聞かせていただきありがとうございます」

技師に投げ方問いを答えられる前に礼を告げる。
少し、得心がいった。
同時に――私が見てきた多くの人間に当てはまるような大人の定義とは"違うのだろう"と。
男は考えを改めていた。
(85) 2021/07/04(Sun) 17:16:49

【人】 遊惰 ロク

>>73 >>74 アユミ
「状況ってのはまァ、そうなんだろうなァ」

 男は笑い顔でそう答える。

「折よくおれァ覚えンのは苦手じゃねェし、
 マ、覚えてはおくが。――、……――」

 何事かを言いかけ、それをやめて。
 独り言のような、問い掛けのような言葉を零す。

「……これからなにが起こるってンだろ」
(86) 2021/07/04(Sun) 17:28:35

【人】 焦爛 フジノ

>>75 メイジ
「遊んでもらったのは、私もだから。
……うん。吐き出させなきゃいけないし、背中叩いて、あげる」

冗談にも本気にも取れる言葉を紡ぎ、"またね"を返しただろう。
まだ、雨は止まないのだから。明日もきっと、会うだろうと。
(87) 2021/07/04(Sun) 17:28:57

【見】 流転 タマオ

「あ」

 タマオは逃げるように去る背中を見送った。謝罪されるようなことなぞ何もないのに。締まりのない空気を纏ったまま、端に寄せられた布の塊を見やる。なかなか思い通りにいかないものだ。
(@7) 2021/07/04(Sun) 17:56:29
タマオは、タオルを拾った。
(t27) 2021/07/04(Sun) 17:56:42

【人】 焦爛 フジノ

>>78 ロク
「祖父は顔を見た事も、なくて。祖母は半年前に亡くなって
……お母さんもずっと前に出て行ったから」

だから、今はふたり暮らしだと肯定する。
村の人間……噂話に敏感な人々なら知っている話だ。隠す事でも、なかった。

「そう、でしょう?
……もし、心配させてたら。後で謝ればいいもの」

生きてさえいれば、どうにでもなる。
伸ばされた手に、怯えるように固まった。ぎゅ、と自分の身を抱きすくめる。

前髪を払えば、様子を伺うような目が貴方を見据えていただろう。
(88) 2021/07/04(Sun) 18:05:54
メイジは、呟いた「おやすみ」
(a23) 2021/07/04(Sun) 18:10:45

【人】 遊惰 ロク

>>83 メイジ
「おっと、こいつは一本とられた」

 予定調和の様にそう言って。
 どうだろなァ、とこれまた適当な相槌を打つ。

「酒が飲めるっつーと、ハタチかァ。
 ……。……マ、正直モンなのはいいこった」

 頬杖をついた儘ゆるりと目を閉じる。
 これ以上、話を振るつもりは無いらしかった。
(89) 2021/07/04(Sun) 18:34:53

【人】 商人 ミロク

>>84 フジノ

「……、……」

「確約は、できません」

「伝を紹介しましょう」

鞄から取り出したのは、手帳。
一枚の紙を破り、万年筆のインクを落とす。
男は文字を書き綴りはじめた。

「取引にするには少し理由が足りません。
 もう少しだけ教えてください。
 どんな夢を持っていますか。
 あなたは将来、どこにいて、どんなことをしたいですか。
 私に、教えてくれませんか」

あなたがその未来を話せば"取引"は"成立"する。
渡されたのは、どこかの住所だった。
(90) 2021/07/04(Sun) 18:53:27

【人】 商人 ミロク

>>84 >>90 フジノ

「私を雇ってくれた主人の住所です。
 裕福な家庭で生まれ育っていると聞き及んでいます。
 脚を悪くしていて、私や他の人間が品物を売りに、
 外に出かけることが多いです。人を使うことが、得意です。
 雇われている私は恵まれていないとは、思いません。

 『ミロクと、取引をしたことがある』と。
 それできっかけは得られるでしょう。
 少なくとも体が動かせる健常な状態、
 または身を離れられる環境になった未来に、
 連絡をすることを推奨します。
 私が手段を持ち得ているわけではありませんから、
 このような形ですが。

 なにか手助けになるかも知れませんし。
 あっさり断られるかも知れません。
 こちらでよければ、いかがですか?」

男の口から告げて、手に入れる手段では無いこと。
男が約束をすることでは無く、あなたが伝える必要があること。
その条件をつけて、あなたその商品を提示した。
(91) 2021/07/04(Sun) 18:56:57

【憑】 技師 アユミ

>>85 ミロク

「私は哲学に明るくないので、“いつまで”かわかりません。
 しかし病で寝たきりになった方に関しては、断言できますよ」

前を見据える。
医者としての面構えだった。

「“絶対に生きるべき”です。
 病は患者がいなければ調べる事ができません。
 永遠に不治の病のままでしょう。
 生きる事こそが、世の為になります」

それは当人の意思を無視した、大多数側の言葉。
この言葉を救いとするか罰とするかは、貴方次第だ。
(92) 2021/07/04(Sun) 18:58:21

【人】 商人 ミロク

>>92 アユミ

「ああ」

「あなたは、
医者
、なのですね」

なるほど。と呟いて薬を渡そうとして。

「……」

ふと、薄ら寒い違和感と、指に伝わる震えが、
己の感情の流れと行動を阻害した。

一度目を閉じ、また開けたとき、あなたはいただろうか。


「お待たせいたしました、お伝えいただいた薬になります。
 以前は大変ご迷惑をおかけしました。
 これで取引は完了となります。対価は、いただきました。
 また、ご利用ください。
 今度は―――不備がないように務めさせていただきます」

商人の挨拶を連ねながら、緩く笑みを浮かべ顧客の目を見る。
一つ薬瓶をその場に置けば、男は、技師との取引を終えた。
(93) 2021/07/04(Sun) 19:12:07

【憑】 技師 アユミ

>>86 ロク

「さあ、わかりません。
 何が起こってもおかしくありませんから」

窓へ目を向ける。
まだ雨足は強く、止みそうになかった。
……手術室へ向かわなければならない。

「では、これにて失礼します。
 
……何が大切か、予め選んでおくといいですよ


すれ違いざま、小さく呟いた。
尤も、聞き返そうとした所で──、
振り返った先には、薄暗い廊下があるだけだ。
(94) 2021/07/04(Sun) 19:18:42

【人】 被虐 メイジ

>>89 ロク

「ウソついてもしょうがないとこでつかないだけだよ。
 だって、ウソつくのってすごい頭が疲れるからねー……

 頭がつかれるとね、お腹もすくんだよ」

それ以上話を振られないとなると
相変わらずの体勢のまま大人しくなった。

雨の音を聞きながら、ただただ時が過ぎるのを待っていた。
(95) 2021/07/04(Sun) 19:29:49

【人】 遊惰 ロク

>>88 フジノ
「そうだなァ。謝りゃァそれでいいだろうよ」

 軽い調子で同意を返す。
 軽やかな手つきで前髪を払って、直ぐに手を離す。
 露わになった瞳に笑いかける。常より少し、柔らに。

「取って食いやしねェよ、お嬢サン。
 なにをそんなに怖がってンだい」
(96) 2021/07/04(Sun) 19:36:08

【憑】 技師 アユミ

>>93 ミロク

貴方が目を開けた時、まだ女は立っていた。

「ええ、医者です。
 ……一人でも多く救う事が、我々の仕事ですから」

時として、その手段は一つではない。誤る事さえある。
しかし。
正誤など後の世で明かされることであり、
現場の人間が選べる事など殆どありはしない。
薬瓶を手に取れば、小さく一礼する。

「こちらこそ、今後もよろしくお願いし
ガシャン
 
(97) 2021/07/04(Sun) 20:00:23

【憑】 技師 アユミ

>>97

女の手から瓶が落ちる。
落ちた瓶は床に触れると高い音を立てて割れた。
それを目で追った貴方が顔を上げれば、
そこには誰もいない。
(98) 2021/07/04(Sun) 20:01:46

【人】 遊惰 ロク

>>94 アユミ
「お前サンは――」

 もう選んでいるのか、と。
 尋ねようとして、過ぎ去った女の方を振り返る。
 そこには、誰の姿も無かった。

「…………。まァた、例のヤツかァ……?
 おもったより参っちまってンのかねェ……」


 ――それにしては、耳障りのいいことのひとつも
 聞かせねェで消えちまったモンだ。

 ぼやき乍らそんなことを思って。
 フラリと、女の消えたのとは反対方向へ歩いて行った。
(99) 2021/07/04(Sun) 20:18:40

【憑】 技師 アユミ

>>76

窓の外、豪雨の中。
女が一人、立っている。
雨に打たれているはずの髪や衣服は乾いていた。

ふと、笑みを零す。

男を憐れむようにただ見つめて──
いつのまにか、跡形もなく消えていた。
(100) 2021/07/04(Sun) 20:29:41

【人】 諦念 セナハラ

>>100

何も見出そうとしない者の元には、何も表れない。
男の瞳には、ただ雨粒が映っている。
 
(101) 2021/07/04(Sun) 20:34:21
被虐 メイジは、メモを貼った。
(a24) 2021/07/04(Sun) 20:34:46

タマオは、空を見上げるセナハラの背後を、音もなく通り過ぎた。
(t28) 2021/07/04(Sun) 20:35:46

【人】 焦爛 フジノ

>>90 >>91 ミロク
「……いいの?」

最初の言葉に目を伏せ、続いた言葉にぱっと顔を上げた。
さらさらと書かれていく文字に、ついそんな言葉が溢れた。
夢。将来。どこで、どんなことを。

口を開き、閉じ……やがて貴方に近づき、貴方だけに聞こえるようにそれを、話す。
(102) 2021/07/04(Sun) 20:41:39

【人】 焦爛 フジノ

>>91 >>102
そっと離れて貴方の差し出した住所を、受け取った。
果たして話した事は取引を成立させるに値するものだっただろうか?

「……それで、いい。
全部お世話になるつもりは、ないから。
あとは私が、頑張って……頑張らないと、いけないこと、でしょう?」

大事そうに、紙を両手で包んだ。

「……ありがとう、ございます。
もし、外で会えたら……その時はまた、お礼をします」

そうして頭を下げ。
それ以上の話がなければ、この日の会話は終わっただろう。
(103) 2021/07/04(Sun) 20:49:11
ミロクは、フジノと、取引をした。
(a25) 2021/07/04(Sun) 20:53:07

ミロクは、    と、取引をした。
(a26) 2021/07/04(Sun) 20:54:26

ミロクは、アユミと、取引をした。
(a27) 2021/07/04(Sun) 20:54:51

ミロクは、    と、取引をした。
(a28) 2021/07/04(Sun) 20:55:47

ミロクは、    と、取引をした。
(a29) 2021/07/04(Sun) 20:56:36

【人】 焦爛 フジノ

>>96 ロク
「……人は、怖く見えるものでしょう?」

先日も似たような事を言ったな、と思った。
ここに集まった人々はフジノを嗤わない。
変に憐れむような目で見ることもない。
その事実は少しだけ調子を狂わせ、フジノの知っていた世界をあっという間に壊そうとする。

「……人は怖いし、痛いのが嫌。それだけ。
……それだけだよ」

片手で前髪をそっと戻す。
その後、なにか言葉を交わしたかもしれないが……そうしない内に、フジノは貴方に別れを告げてその場から立ち去っていっただろう。
(104) 2021/07/04(Sun) 20:58:22