人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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【人】 Marguerite シャーリエ

[断られることは知っていたのに、
どうして聞いてしまったんだろう。

自由に遊び回ることができない立場も身にしみているし、
お姉さまと収穫祭に行かなかったのが事実>>117

私だけで隣国に出かけ、
音楽祭の隅で弾いてきたピアノ曲は
「家具のように無色」と評されたのだ。

1人だけ拍手をしてくれた人がいた。
華やかなメロディーを奏でた
南の旅人が皆にもてはやされていた。
いただいた花束は屋敷に帰るまでに干からびてしまった。

帰ってきてお姉さまにピアノを聞いてもらった方が
よっぽど楽しかった]
(121) 2020/09/28(Mon) 22:41:30

【人】 Marguerite シャーリエ

[中庭にいる間は、お姉さまは私といてくれる。
当たり前だったから、食べ終わったお皿を置いて芝生に座る。

すき、と言いかけた唇は
赤く染まってレモネードに濡れている。
促されて>>118もう一度言おうとした]


 す……
 すき  …な ひとは居ますかっ 



[レモンの香りを震わせて出たのはそんな質問。
私はなにをいっているのだろうとお姉さまの髪を掬った]


  すごく悩んでた気がするの


[仕立ての良いシルクのように、絡まない髪に指を遊ばせる。
つかえてしまった喉まで癒されて、
なんだか整理できていない頭から単語が飛び出した]
(122) 2020/09/28(Mon) 22:42:25

【人】 Marguerite シャーリエ


 撫でてほしいのってすきなのかな
 撫でたいのって すきなのかな

 憧れとは違うのかな……


[お姉さまの髪をなでながら、
お姉さまのまつげが落ちるのを見ている。

お疲れなんだろうか。
どこかから、よく眠れると評判の私の曲が聞こえてくる。
ただそこに寄り添うだけの曲。
あなたの考えを邪魔しないよう、ほかの音をはじくための曲。

3拍子にあわせてゆらゆら体が揺れる。
私も一緒に芝生にころがって、あとで侍女に怒られようか]


 おねえ、さま。


[強く吹いた風に耳をふさがれたが、なんとか聞き取れた。
「メグ」>>119にうんうん頷いて、
お姉さまの手を握った]
(123) 2020/09/28(Mon) 22:43:55

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月

[その短編集は、本が苦手な私でもすぐに読めるぐらい、一話一話が短かった。
 タイトルにもなっている「赤い蝋燭と人魚」は、陸に産み落とされた人魚がおじいさんとおばあさんに拾われる話。
 おじいさんとおばあさんが愛情をもって人魚を育てると、やがて人魚は美しく成長し、恩返しに、蝋燭に絵を描いて売るようになる。その蝋燭を灯せば、どんなに荒れた海も無事に渡れるので、たちまち評判になった。
 ぶっちゃけよくあるおとぎ話だなって思いながらページを進めた。]


 かぐや姫と鶴の恩返し合体版みたいな……


[そのうち求婚されまくって、渋ってるうちに海から迎えが来て帰っていくんやろ。

 と思いながら読んでいたが、やってきたのは欲深い香具師だった。
 香具師は人魚を見世物小屋に売り飛ばすため、「人魚は不吉」とおじいさんおばあさんをたぶらかし、二ページ後には人魚は売られていた、どんな即堕ち二コマだ。]
(124) 2020/09/28(Mon) 22:43:58

【人】 Marguerite シャーリエ


 お姉さまの手…… 冷たい


[なにを忠告されたかなんて
わからないまま飛ばしてしまった。
手袋越しの硬い手を両手に包み直し、
お姉さま、お姉さまと、尊敬する人を呼ぶ。

ほんとうにお姉さまに聞きたいことがやっと思い出せた]
(125) 2020/09/28(Mon) 22:44:37

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月


 ──この話を娘が知った時には、
 どんなに驚いたでありましょう。
 内気な、優しい娘は、この家から離れて、
 幾百里も遠い、知らない、
 熱い南の国へゆくことをおそれました。

 そして、泣いて、年寄り夫婦に願ったのであります。
「わたしは、どんなにでも働きますから、
 どうぞ知らない南の国へ売られていくことは、
 許してくださいまし」と言いました。

 しかし、もはや、
 鬼のような心持になってしまった年寄り夫婦は、
 なんといっても、娘の言うことを聞き入れませんでした。

 娘は、へやのうちに閉じこもって、
 いっしんにろうそくの絵を描いていました。
 しかし、年寄り夫婦はそれを見ても、
 いじらしいとも、哀れとも、
 思わなかったのであります。
(126) 2020/09/28(Mon) 22:45:12

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月



 お、おじいさん……!?
 おばあさん……!?


[ちょい待てさっきまでの心優しい老夫婦はどこへ。すり替えマジック?
 そんで人魚は売られていき、あれよあれよという間に全員不幸になって終わった、人魚の行方は誰も知らない。]


……えー……


[なんだろうこのもんにょり感。
 海から出てきたひげの長いマッチョ人魚(乳首見えてる)がこうぐしを倒すとか欲しい。
 そんでおじいさんとおばあさんが正気に戻って人魚と和解、三人いつまでも幸せに暮らしましたとさめでたしめでたしでしょうここは。
 
 これ、読むたびにもんにょりが溜まりそう。やっぱ本って苦手だな……明日返そう。
 と思いながらぺらっとめくると、一枚だけ色彩の異なる紙>>49が挟まっていた。]
(127) 2020/09/28(Mon) 22:45:50

【人】 Marguerite シャーリエ


 お姉さま、
 どこにいるの……


[あなたが居れば 私は現実から逃げられるのに**]
(128) 2020/09/28(Mon) 22:46:08

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月

[一目見て、]


 ダサッ!?


[思わず叫んだ。
 そこに描かれていたキャラクターは、あまりにもダサかった。壊滅的な方向に芸術センスが振り切れた人間、それも千年に一度の逸材が、命を圧縮し、二度と絵を描けなくなってもいいというほどの決意と覚悟で生み出した一世一代の駄作だろう。
『okini no Book!』と踊る文字も、なぜ途中までローマ字で突然本になってくるのか、とか、その大文字の位置はなんだ、とか、てかおきにのoは小文字なんかい、とか、突っ込みを上げればきりがない。

 そのクソだっさい薄桃色の便箋には、コバルトブルーのメッセージ>>L0
 といっても誰かに向けたものじゃなく、どちらかというと感想のようなものだったけれど。
 まじまじと見つめて、文字の並びを人差指でなぞりながら行きつ戻りつして、]


 ── 知性!


[そういう感想出てくる!?
 対する私「もんにょりだわ」とか、あほっぷり、浮きぼり。
 それにしても、なんなんだろうこの感想。かわいそう、には同意なんだけど、なんか違和感。
 しばらくその便箋を眺めていると、ちょうど下半分が空いているのが気になってきた。]
(129) 2020/09/28(Mon) 22:47:14

【置】 元チアリーダー  早乙女 菜月

 

 なんだか変わった感想だね。
 育ての親に裏切られたことじゃなくて、
 陸に連れてこられたのがかわいそう、だなんて。


 
(L2) 2020/09/28(Mon) 22:51:26
公開: 2020/09/28(Mon) 22:55:00

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月

[ああ、そうだ、違和感はここだ。
 かぐや姫読んでも桃太郎読んでも、「竹や桃を割られこの腐敗した世界に産み落とされたゴッズチャイルドかわいそう、ずっと中にいたかっただろうに」なんて感想、あんまり聞かない。……ちょっとこれは正しくない表現な気もするけど。

 だけど、人魚がおじいさんとおばあさんに恩を感じてたのは本当だし、こうぐしに売らなければ、きっと恋だってできたはずなんだ。]
(130) 2020/09/28(Mon) 22:52:02

【置】 元チアリーダー  早乙女 菜月

 

 なのに、裏切られる前の、
 人間の世界に連れてこられたことを哀れむあなたは、
 いったい、どんな人なのかな。


 
(L3) 2020/09/28(Mon) 22:53:31
公開: 2020/09/28(Mon) 22:55:00

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月

[ちょっと恥ずかしくなった。
 返事来るとは限らないのに、何書いてんだろ。
 古い本だから、コバルトブルーの人はもう卒業している可能性もある。
 誰にも届かないかもしれないなんて、まるでボトルメールだ。
 そう思っていたのだけれど……]
(131) 2020/09/28(Mon) 22:54:05

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月

[返却期限の二週間がすぎる前に、返事は来た>>L1
 前回の独白とは違って、明確に私に向けられたメッセージ。
 ずっと私の鞄の中に入れていたんだけどな。
 常識ではおかしいけど、きっとこういうこともあるんだろう。
 だってこれは、影の彼に導かれて出会った本だから。

 私が相手に感づいているように、コバルトブルーの彼もきっと私に気づいている。
 図書室ではあんなに怖がってたくせに、文字はずいぶん嬉しそう。
 それがなんだかおかしくて、誰もいない部屋でちょっと笑った。]
(132) 2020/09/28(Mon) 22:55:06

【置】 元チアリーダー  早乙女 菜月



 ── やっぱりそうなんだ!? 私もここの二年生!

 ── あの図書室、どうなってるのかな。
 私はあんまり行かないんだけど、前からあんな感じだった?

 ── ゆうくんは本が好きなんだね。
 私は、絵がたくさんないと、ちょっときついかな。
 同じところばっかりぐるぐる読んじゃう。

 ──ううん、この本は初めて。
 だからね、


 
(L4) 2020/09/28(Mon) 22:56:57
公開: 2020/09/28(Mon) 23:00:00

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月

[「ナツキー! 断髪式の準備できたよー」と声をかけられて、「はーい!」私は慌ててクラスメイトのところに向かう。勢いあまって鞄が倒れた。
 ジョキジョキ切り終えた友人は、鞄からはみ出た本に目を向ける>>24
 そこに書かれたメッセージは、ユウくんだけが知っている。]
(133) 2020/09/28(Mon) 22:57:55

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月

[幾たびかやり取りを続けていれば、当然だけど私のことを聞かれた>>114。]


 私は、


[そこまで書いてペンが止まる。]
(134) 2020/09/28(Mon) 22:58:46

【人】 元チアリーダー  早乙女 菜月

[散々悩んで、書いては消して、結局は「チア部」の情報も擦って消して。
 名前だけを残した。]
(135) 2020/09/28(Mon) 23:02:30

【置】 元チアリーダー  早乙女 菜月



アキナ、だよ。


 
(L5) 2020/09/28(Mon) 23:03:44
公開: 2020/09/28(Mon) 23:05:00
(a19) 2020/09/28(Mon) 23:08:09

サティ家次期当主 シャーリエは、メモを貼った。
(a20) 2020/09/28(Mon) 23:12:05

【人】 二年生 小林 友



  「いいとも、なんでもかまわない。
   神様のお授けなった子供だから、
   大事にして育てよう。
   きっと大きくなったら、りこうな、
   いい子になるに違いない」

  ─────『赤いろうそくと人魚』
               小川 未明

 
(136) 2020/09/29(Tue) 0:54:45

【人】 二年生 小林 友

[バスケ部の面々にアイスを奢られ帰ったあの日。

 家に帰るなり、出迎えた母さんは
 ぎょっとした顔で俺を見た。]


  「やっだアンタ!目が真っ赤!
   なに、どしたの。」


[小太りの腹に押されてぱつぱつになった
 エプロンで手をふきふき、
 俺の顔を覗き込もうとするものだから
 俺はいやいやと首を振って逃げた。]


  おふくろには関係ないだろ!
  ……別に、なんもないったら。


[いや本当は今日は人生で一二を争う
 トンデモ現象に遭遇したのだけれど。
 それを母さんに言ったところで
 信じて貰えないだろうし……それに
 心配症の母さんは多分、もっと別なことに
 気をもんでいるに違いないのだ。

 ほら、部屋に行こうとする俺の前を塞ぐように
 視線をさ迷わせながら、忙しなく手を揉み合わせ]
(137) 2020/09/29(Tue) 0:55:16

【人】 二年生 小林 友



  「…………本当に、何も無いの?」


[この、目。
 慈しみ溢れるこの目を向けられると
 俺はもう、何も言えなくなる。
 昔っから、そう。

 彼女は、自分の息子がいじめられてやしないか
 それを健気に心の内に留めてやしないか
 心配で心配で仕方ないのだ。

 安心して、母さん。
 あんたの息子はいじめられてない。
 今日も陽気で心優しい連中に囲まれて
 ソーダアイスを食ってきたところ。

 あんたの息子がこんなんなのは、
 いじめのせいとかじゃ、全然なくて
 ただ、あんたの息子がダメなだけ。]
(138) 2020/09/29(Tue) 0:55:46

【人】 二年生 小林 友

[それを、ぶちまけられたらどれだけいいか。

 結局、その日も俺は沈黙を選択して
 母さんを半ば突き飛ばすように自室に籠って
 ─────ふと、図書館から持ち出した
 あの本のことを思い返すんだ。]


  ……やっべ、手続きなんもしてね……
  ………………あー、まいっか。


[どうせ日陰に生きるもの。
 ここに「図書館からの無断持ち出し」の前科が
 加わったところで、一体なんだというのか。

 本を捲って、あのクソダs……いや、
 キッチュな便箋を探すと、
 それは変わらず本の間にいた、が。]
(139) 2020/09/29(Tue) 0:56:17

【人】 二年生 小林 友



  
返事、来てる……!



[青いインクに続けるように
 シャーペンで書かれた文字が>>L2>>L3
 便箋の上に流れている。

 誰かの返事を、俺は視線で舐めるように
 何度も、何度も見返して……やがて
 ひとり天井を仰いで嘆息するのだ。

 誰かに、聞いて貰えた。
 返事が、来た。
 そして、そこはかとなく、女子の匂いがする。

 ひくひく、口角が上がっては、下がり。
 別に、便箋越しの相手がゴリラだろうが
 ムキムキだろうが、構わなかった。
 俺は誰にでもいいから話を聞いて欲しかった。]
(140) 2020/09/29(Tue) 0:56:56

【人】 二年生 小林 友

[だから、返事を書いたんだ。
 顔を見れば声も出ないくせに、
 人かどうかも分からない相手になら
 こんなに嬉々として筆が取れるのかって
 自分でも意外なくらい。]
(141) 2020/09/29(Tue) 0:57:12

【置】 二年生 小林 友




  へえ、タメじゃん!
  図書館はいつも俺一人だったけど……
  この本、他に誰も読まないと思ってた。
  所謂、ハピエンものじゃないし。

  俺も、絵があるのも好き。
  けど、この本は写実的っていうか……
  読んでるうちに頭の中に風景が浮かぶんだ。

  そう、初めてなんだ。
  じゃあ………………


(L6) 2020/09/29(Tue) 0:58:13
公開: 2020/09/29(Tue) 1:00:00

【人】 二年生 小林 友

[何度も消しつつ、そっと書き添えた文句は
 便箋越しの相手だけが知ってくれていればいい。]
(142) 2020/09/29(Tue) 0:59:38
村の設定が変更されました。

【人】 花の名 リフル



  さぁ、どうかしら。


[「すきなひとは居ますか」>>122
きっと自分だって問われたら困る様な続きが飛び出したが、
私は何でもない様な顔と口振りで答えた。

私が何かを語るよりも、
今は彼女の指先のもたらす感覚に浸っていよう。

撫でられながら、
更に続いた彼女の声に耳を傾ける。
可愛らしい悩み>>123は、恋の悩みだろうか。
私はそれを掘る事はなく、]


  さぁ……どうかしら。


[先ほどよりも小さくなった声で、同じ言葉を繰り返した]
(143) 2020/09/29(Tue) 4:21:45

【人】 花の名 リフル

[優しい曲を聴く耳よりも、
優しい指を感じる皮膚の方が優れる。
心地よく揺れる感覚は、一種の子守歌の様。

それで眠ってしまったのだろうか。
握られる私の手の感覚は──無い。
義手にだって触れられれば>>125わかるのに、
今の私は何もわからない。
呼ばれる声も届かない。
あなたの悲痛な声>>128も、この耳は聴けない。

私は顔だけは穏やかに、
けれどぐたりと右側へ首を傾ければ、
彼女の飾ってくれた花が、音も無く下敷きになった。

花びらがぶちぶちと千切れたが、
私の頭があるせいで、風に乗って飛び立つ事も出来ずに。**]
(144) 2020/09/29(Tue) 4:21:50
花の名 リフルは、メモを貼った。
(a21) 2020/09/29(Tue) 4:26:58