人狼物語 三日月国


43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】

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【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ きっと彼女は、自分が声を掛けずとも
  遅かれ速かれ誰かにその才を認められ、
  このような場に立っていたのだろう。
  そう確信して、


  宮廷楽士になって国中を、海外を
  渡り歩いている彼女の姿を思い描き。


  さながら眩しい存在を見るかのように
  つと目を細めるのだった。]*
  
(342) 2020/09/30(Wed) 20:06:55

【人】 心配性の王妃 ミュシカ

[ 最優秀賞受賞者の発言を聞いた貴賓席は、
  一瞬だけどよめいた。

  特に、男性陣。
  舞台の上に立つ
女性
は、
  慈悲を請うのだった、自分を虐げた者への。  ]

「最終的には、話し合って決めるだろうけど……」

“考え方としては間違ってないけど、
神職にある人間としては、間違ってるんだ。”

‘ある種、手遅れ状態に近い気…………
フィオーレ、怒るなって’

“ムーティ様、よろしいですか?
簡単にそういう風に見ず知らずの方のことを
決めつけるのは良くないことですよ?”


[ フィオーレが、自分の婚約者の発言を
  きっと目を向けてやめさせた。
  彼女とて、女性の発言を肯定するわけではなく、
  ただ、自分の婚約者が視野を狭めていることが、
  嫌だっただけ。
  それを知ってか知らずか、
  ムーティは悪かった、と呟いて彼女の手の甲へ
  謝罪の口づけを落としていた。        ]
(343) 2020/09/30(Wed) 20:08:37

【人】 心配性の王妃 ミュシカ

どうしよっか。


慈悲をと言われているのであれば、
極刑はやめてさしあげて。

そうだねぇ。でも、神職を続けてもらうのは
ぼくとしても困るんだよなぁ。


[ また違うところで聞いていた2人。
  口元が見えないように、扇子で口元を押さえ
  隣の人間とひっそりと話した。

  大切な話。それは彼女がぼかした人物の処遇。
  彼女と話して決めたいと思って、
  離れる前にミュシカは大切な話がある、と
  伝えていたのだ。
  そうして彼女の願いは、大々的に伝えられた。
  それを、表情も変えずに聞き取った2人。   ]


後からでいいかな。


異論なし。
望むことは、出来る限り叶えてあげましょう。

彼女も、ぼくたちが慈しむべき可愛い子供
国民
なんだしね。


[ 舞台を眺める2人の表情は、すぐに戻っただろう。
  叶えられるものは叶える。
  それが、彼らが望むことでもあるから。    ]*
(344) 2020/09/30(Wed) 20:22:46

【人】 花屋の主 メルーシュ

【花屋も知らない、先代について】

先代がコンセールカリヨンで開いた花屋が、ようやく、少しだけ軌道に乗ってきたという頃。

ある日、ひとりの女性から注文を受けた。

「娘を育てていただきたいのです」と。

その女性(もしかしたら、女性ではなかったかもしれない)が差し出したのは、まだ小さなカエデの木だった。

先代には、時折そういう来訪者が訪れることがあった。

だからさほど驚きはしなかったし、実を言えばそのままお引き取り願う可能性もあった。

そうしなかったのはただ、その女性が急に店をきょろきょろと見まわしたあと、
「きゃーーっっ!!!!!!!!」
と悲鳴を上げたから。
(345) 2020/09/30(Wed) 21:40:14

【人】 花屋の主 メルーシュ

その、あまりの大きな声に目をぱちくりとさせたまま、その女性を見つめる。

彼女の視線は、店の片隅に置いてある年代物のソファに注がれ、くぎ付けになっていた。
(346) 2020/09/30(Wed) 21:41:34

【人】 花屋の主 メルーシュ

やがて、
大騒ぎする彼女が落ち着くのを待って聞いたところ、そのソファは、彼女が【心から幸せを願った人】のものだったという。

カエデの木を抱えたまま、その古めかしい革張りのソファの横に膝まづくと、彼女はそうっと、そのソファを撫でた。

「ほら、ちゃんとお会いできましたよ」

というわけで。
先代は、そのカエデの木を育てることを引き受けた。

そのカエデの木が長い時をかけて育ち、やがて自分が大切に育てた花屋を引き継いでくれるまでは、恐らく長い長い時間がかかったことだろう。

その木を育て始めてから、自身の体の齢のとりかたがかわったことには気づいていた。
でもそんなことは意に介さず、
カエデの木であった愛しい存在、メルーシュという名をつけたその者が、どうかどうか、しあわせであってほしいと。

この街で、コンセールカリヨンで、
長く長く人々とともにあってほしいと、ただ願うばかりだった。

*
(347) 2020/09/30(Wed) 21:45:43

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

―船着き場―

  
―コンセールカリヨン滞在最終日―




[ 潮風に目を細め、
  既に離れ小さくなった宮廷を仰ぐ。


  音楽祭にて史上初の6冠を達成した
  6人組は、5日間の旅を終え
  自国に帰る船に乗り込んでいた。


  といっても、
  このコンセールカリヨンと今生の別れをする
  訳ではない。


  メイレン・シュレグマーら審査員から
  受けた4つの褒賞を叶えるべく
  近々この国に戻ってくる予定だった。 ]
(348) 2020/09/30(Wed) 21:51:51

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ むしろこの帰国は、
  この先しばらくは目白押しのスケジュールに
  対応するために必要なものを、
  一旦あっちで準備するための
  一時帰国という意味合いが強い。


  まずは、地方中心の国内巡回公演。
  そして、音盤流通のための各種打ち合わせ。
  まだ選べていないい褒賞も残っている。


  メイレン・シュレグマーと手紙で交わした
  あの約束も果たさねばなるまい。    ]
(349) 2020/09/30(Wed) 21:52:02

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン


 
 『やはり直接仕合う方が
    楽しくありませんこと?』
 >>-209


  彼女の手紙に書かれた台詞は、
  そのまま彼女の声となって再生されるかの
  ようにリアルだ。
  ついでにニヤリと微笑む彼女の様子も
  容易に思い描けそうだ。  

 
  彼女は、これからも
  宮廷楽士で…革新的な審査員の一人でいて
  くれるだろうか。


  シュレグマーへの手紙で、
  リジィを手助けしてくれと頼んだ。
  そこでレイズという曲者との対立はあるかも知れず
  もしかすると既に目を付けられていたかもしれない

  それでも、彼女は
  『私はやってみせるわ!』などと言って>>275
  そして完璧にリジィを、音楽界を、
  導いて行くのではないか。>>331>>335

  理由はないが、そんな気がした。 ]
  
(350) 2020/09/30(Wed) 21:53:02

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 今日届けられたほうの手紙は>>312
  まだポケットの中に入ったままだ。
  出航したら開封しよう。


  
 …その中に綴られてるのは、彼女も彼同様
  田舎出身であるという事実。>>-283

  互いを知れば知るほど増えていく共通点は
  数奇を超えて、もはや似たもの同士であるが故の
  自然の摂理、という気もしてくるが、
  これはまだ彼の知らない話。 ]
   
(351) 2020/09/30(Wed) 21:53:59

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 唯一気がかりだったのは、
  コンペの夜以降、ついに会うことの叶わなかった
  リペアマンの彼女のこと。>>1>>2>>3
  
  
  あの日彼女が涙を流した理由を
  今やもう想像することしか出来ず、
  そして考えても、結論は出なかった。


  この国に戻ったら、まず楽器工房を訪ねよう。
  もしかすると電子六弦の部品をもっと沢山
  仕入れているかも知れない。
  ……というのは奢りだろうか?   ]

(352) 2020/09/30(Wed) 21:54:17

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン


[ 後方で汽笛が鳴る。

  沈みかけていた夕日は、
  いまや西の方に少しばかりの残滓を残し
  迫りくる夜闇に覆われようとしていた。
  

  日が暮れるのが早くなったな、と独り言ち
  黒いアシンメトリーの襟をかき合わせる。

  この国に来たときは暑かったこの格好も
  そろそろ過ごしやすくなる季節だ。>>0:26]
  
(353) 2020/09/30(Wed) 21:54:42

【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン

[ 天空を覆う夜闇はやがて
  遠くの宮廷を、街を、
  そしてコンセールカリヨン全土を包む。]


 
────『辺りが闇に沈む頃。』  



    それは、俺達にとっての
"夜明け"。

    >>2:213


[ 汽笛がもう一度鳴り、
  もう揺れることのない決意を固めた男と、
  仲間達を乗せ────  ]


────船は今、出航する。  




fin**
(354) 2020/09/30(Wed) 21:59:57

【人】 教会住みの娘 エヴィ

  
 それから 
  


[ 3ヶ月の猶予期間を待つ事なく、
  私はお返事を致しました。

  たくさんの提案を頂いたことでしょう。
  そのどれもが暖かく、私や私の兄弟たちの
  ことまでを案じて下さるもので、
  その度にあぁやはり神様は
  いらっしゃるのねなんて都合良く思うのでした。


  
   
けれど結局、
  今も私はあの教会にいて。

  随分と古くなっていたところは、
  ご好意によって改修、補修がなされました。
  その時、ついでにあの地下室は塞いで貰いました。

  忘れることなど出来ないけれど、
  前を向いて進むべき時に、
  仄暗い記憶は埋めてしまったほうがいい、
  とおっしゃってくださったのは
  新しく教会に来られたシスター。

  …ちょっと食いしん坊で可愛くて、
  とっても素敵な明るい御人柄は、
  私の大好きな方に少し、似ているかしら。 ]
 
(355) 2020/09/30(Wed) 22:09:55

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 私には、以前の神父様があれから
  どうなったか、詳しく知る術はありません。

  ただ、どうやら私の願いは
  聞き届けられたようで、その生涯は
  どこか名も知らぬ小さな島で、
  一から神の為に祈りを捧げて
  過ごされることになりそうだ、
  と風の噂で耳にしました。


  子どもたちと共に寝起きし、生活をする
  変わらぬ日々の中、変化したことがたくさん。

  それらを、内から、外から問わず、
  全力をあげて支援してくださったのは、
  言わずと知れた名家の、誇り高き
  お嬢様と聞いた時には、今すぐにでも
  駆けて飛んであの方に会いたいと
  願ったものでした。  ]
 
(356) 2020/09/30(Wed) 22:12:44

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ そうそう。変わったことですね。

  以前から居る兄弟たち以外に、
  たくさんの子どもたちがわいわいと
  集う教会になったこと。

  それは、この国の子どもたちの為に、
  宮廷楽士の方々が、代わる代わる楽器や
  声楽を教えに来てくださるからだ、
  >>1:144と言うこと。


  その中には、演奏だけでなく、この国には
  欠かせない存在である、
  楽器のクラフトマンの方や、
  リペアマンの方>>0:22
  いらっしゃったでしょうか。

  子どもたちの中には、演奏そっちのけで
  楽器の構造や修復の仕方に夢中になる子も
  実は多かったのです。 

  あ、時折ひょっこり顔を出してくださる
  旅のヴァイオリニストの方も
  いらっしゃったかしら。>>0:17
 
(357) 2020/09/30(Wed) 22:15:23

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ あぁ、もちろん大人気なのは、
  荘厳な教会にぴったりの(!)
  電子音楽を演奏される、あの前代未聞の
  審査員特別賞を4人から集めた皆様です。

  メイレン様がそっとしのばせてくださった
  音源を教会で流した時には、周辺の皆様が
  驚いて教会へ走ってこられたっけ。
  お忙しい国内巡回公演の合間を縫って
  いつかここへ来てくださる日を、
  子どもたちとずっと待っています。
  ええ、灰皿は用意しています。


  あの頃とは打って変わって賑やかな教会を
  彩るお花はいつだって、季節に沿って
  その色を鮮やかに変える、
  魔法使いのようなお花屋さんの手で
  それは美しく飾られて。>>0:12
 
(358) 2020/09/30(Wed) 22:17:48

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ 私はといえば、週のうち何度かは
  宮廷へ参じる仕事が増えました。


  
“奏者たる者、常に求道者であれ”
>>0:49


  その指針の元、たくさんの新しいことを学ぶ
  機会が私には与えられたでしょう。

  支給された、控えめな銀の革張りに
  国の紋章が施された小さな手帳。>>0:45

  分厚めの頁は同色の革張りバンドで括られていて、
  宮廷楽士に必要なことは全てこの中に
  記されているそれを抱えて、
  時にはマナーやトレーニング法などの学習。
  時には他の楽士の皆様と慰問や公演へ。

  大好きなメイレン様とご一緒出来るときは
  いつだって嬉しくて、ついついぴょんぴょんと
  飛び跳ねてしまって、あ、と顔を赤くしては
  咳払いひとつ。  ]
 
(359) 2020/09/30(Wed) 22:20:41

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ とまぁ、なんだか相変わらずバタバタと
  した日々の中。
  一言では言い表せない程の充実感と、
  幸福と、感謝。

  
  それでも時々月を見上げて一息つけば、
  何処かでお元気にしていると信じて止まない、
  優しい従者さんのことをちょっと思い出したり、
  アメリア様のお身体がずっと長くお変わりなく、
  お元気でお過ごし下さるよう祈ったりして、
  少し感傷的になったりもするのですけれど。

  そんな時には、あの日頂いたティアラを眺めて。
  決まってクッキーをぼりぼりと頬張って、
  また前を向きましょう。  ]
 
(360) 2020/09/30(Wed) 22:23:27

【人】 教会住みの娘 エヴィ


[ あ、そうだ。

  その門外不出の手帳、その中の1ページ…
  私には、特にお気に入りのページがあるのです。

  今日は、そっと、教えて差し上げましょうか…

  内緒、ですよ?  ]
 
(361) 2020/09/30(Wed) 22:24:42

【人】 教会住みの娘 エヴィ




    『メニュレー男爵令嬢が目を輝かせて
     才能に関する話を熱く語り出したら
     そっと話の矛先を逸らすか
     上手くして席を立つこと。
  
     逃げ遅れると最長2時間は
     聞かせられるので要注意』>>0:-26




 
(362) 2020/09/30(Wed) 22:25:46
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。
(a10) 2020/09/30(Wed) 22:26:35

【人】 教会住みの娘 エヴィ


   アメージング・グレース
   何と美しい響きであろうか
   私のような者までも救ってくださる
   道を踏み外しさまよっていた私を
   神は救い上げてくださり
   今まで見えなかった神の恵みを
   今は見出すことができる

   神の恵みこそが 私の恐れる心を諭し
   その恐れから心を解き放ち給う
   信じる事を始めたその時の
   神の恵みのなんと尊いことか

   これまで数多くの危機や苦しみ、誘惑があったが
   私を救い導きたもうたのは
   他でもない神の恵みであった

   何万年経とうとも
   太陽のように光り輝き
   最初に歌い始めたとき以上に
   神の恵みを歌い讃え続けることだろう



  **
(363) 2020/09/30(Wed) 22:28:29

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  ―― どこかの橋の上 ――



  ふう。


[ 煙草の煙は
  高く澄んだ青い空に消えた。

  橋の欄干に背を預ける。

  ふと袖を引っ張られた気がして
  そちらを見ると誰もいない。  ]
  
(364) 2020/09/30(Wed) 22:35:25

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  
  
[  「おねえさん。」

  
  声のする方に視線を落とすと
  丸襟に花びらのようなフリルをあしらった
  紺の上品なワンピースを着た
  小さい女の子。

  それはうちの工房で
  父親にヴァイオリンを買ってもらった
  女の子だ。>>1:91>>1:93


  「このヴァイオリン、
  音の調子がおかしいの。」


  そういう彼女のヴァイオリンを受け取り
  音を少し調整する。

  はい、と返すと
  彼女は姿勢よくヴァイオリンを構え

  それはそれはテンポよく
  楽しげな音を奏でた。 ]
  
  
(365) 2020/09/30(Wed) 22:38:35

【人】 楽器リペアマン ティグレ


[ 格好からするに
  お淑やかなお嬢様のイメージが意外だな。
  ふっと笑う。

  相変わらず子供は苦手だけど
  この音は悪くない。 ]
  
(366) 2020/09/30(Wed) 22:40:40

【人】 楽器リペアマン ティグレ

  
[ 近くの教会からは
  幸福に満ちた音が聴こえる。


  女の子のヴァイオリンの音が
  そして、どこかで今日もまた鳴る音が


  これからどんな風に変化してくか
  アタシはずっとリペアマンとして
  身守り続けるだろう。]*


 ─Fin.─
  
(367) 2020/09/30(Wed) 22:47:36

【人】 心配性の王妃 ミュシカ

−暫くして

元気そう?


えぇ。元気に暮らしているようですよ。
わたくしの知るところではございません。

ふふ、ぼくの女神がそういうのなら気にしないでおこうかな。
今度こっそりお出かけしようね。


そう言っていつも………ユウェル様たちにも、色々と教えたようですね?

ん………?
さぁ、なんのことかな。
ぼくは、何も教えていないよ。


[ はぁ、とため息をつきながら
  2人でそっと教会のある方を眺めていたことだろう。

  新しく送り届けたシスターは、
  2人が認める神職者であるから、
  以前のような恐怖はもう訪れないはず。
  
  神父の処遇は、結局彼女の願いを聞き受けて
  流刑で済ませることにした。
  監視の目がないわけではない。
  神職者として、もう1度立ち直らせるため。

  教会に関しては、シスターの件以外では
  何も関与していない。故に、終わった話。  ]
(368) 2020/09/30(Wed) 23:00:04

【人】 心配性の王妃 ミュシカ

さぁ仕事をしようか、マイレディ?


……ふふふ、お仕事はたっぷりありますから、1週間は屋敷から出られないと思っていてくださいませ?

うげ。……でも、君が癒しだから頑張っちゃうぞ〜!!


わたくしは、暫くいませんよ?
シュネーヴェに行かなければならない用事がありますので。

えっ、ぼく置いていくの?泣いていい?


……ふふ、いけませんわ。
しっかり、働いてくださいませ?
戻ってきたら、フィオーレ様から
教えていただいたお料理をお出ししますから、ね?

[ そう言うと、嘘泣きをする本人をクスッと笑って、
  身支度を整えるために彼から離れるのだった。
  自分のための宴が終わりを迎えれば、
  次は自分が祝うターン。
  ならば、と彼女は楽しみにしてシュネーヴェへと
  向かうのだろう。たとえ、1人だったとしても。 ]*
(369) 2020/09/30(Wed) 23:11:35

【人】 宮廷楽士 ウェールズ

−あれからそれから

 [

    結局、エヴィは宮廷楽士になることはなかった。
    その代わり、学ぶ人間になったらしい。
    あまり会うことはないけれど、
    もし会う時があるのなら、
    少しずつ、少しずつ話したかもしれない。

    勿論、彼女の住む教会へは足繁く通った。

                        ]

   ははっ、上手になったな。
   次は、こういう曲をやっていこう。
   少しだけ、練習が必要になるけれど、
   ゆっくりと覚えてほしい。

 [

    子供たちに教える時間は楽しい。
    とはいえ、
    絶対にどこかの男爵令嬢とは
    時間が被らないようにしていた。
    あの方は元々忙しくしているから、
    あまり会うことはないけれど、
    捕まると逃げられないと言われているからだ。

                          ]
(370) 2020/09/30(Wed) 23:20:36

【人】 宮廷楽士 ウェールズ

    まぁ、悪い人ではないんだけど。
    熱が入りすぎて周りが見えなくなる人に
    多い感じだよな。

 [

    ふっと笑いながら、空を見上げるだろう。
    そして、たまに教会で出会うリペア職人に
    出会うことがあるなら、
    リペアをお願いすることもあっただろう。

                        ]


    いつか、気持ちを伝えられるかな。


 [ 

    今はまだ言うことができない。
    彼女を知らなすぎるから。
    でも、彼はあのときから

    
彼女が好き。


    ひっそりと思われているなんて、
    気づかれていないといいな、と
    今日もまた思っていた。

                    ]*
(371) 2020/09/30(Wed) 23:36:59