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【人】 中隊長 アーサー[から騒ぎの済んだ後にか さて何処かの酒場に、いつかの食事処と 同じ席の着き方で彼らは居ただろうか。 王宮に程近く、 しかしあまり形式張った空気の無い 大きな吹き抜け窓のある飲食店。その奥の席。 店内の語らい合いもすぐ側で聞こえる程 賑わいを見せる昼時の事。 かの時と同じ様に注文票を手渡して、 今度は「名物は鳩肉だそうだ」と言い伝える。 それ以外にも肉料理のラインナップが並んで いるだろうし、基本的な国民食は揃っているだろう。 大食らいには肉を。 堅苦しい店よりは大衆的な店を。 そうして選んだのは此処、 『アズラクタフリーフ』である。] (1) 2021/04/23(Fri) 13:33:27 |
【人】 中隊長 アーサー[青い花を意味する店名に由来しているのだろうか、 店の其処彼処を飾る白のタイルの 花の文様は美しく。 また青く透き通る 硝子製の水飲みグラスも、 店の清涼感をも引き出す一役を買っており 店の良い拘りを感じさせるのだった。 此方の注文を適当に済ませれば、さて。 何方の話題から出したものだか。]* (2) 2021/04/23(Fri) 13:33:49 |
【人】 中隊長 アーサー金、なあ。 [一片口に運び、咀嚼し終われば 傍らに置かれた緋の色の液体を半分程 其の透明な身に満たしたグラスに口付け傾けて。 味わう様に間を置いてからその双眸を見つめて。 薄暗い思惑などまるで無いと云う様に、 前を見据えていつも通りに笑ってみせた。] 戦う理由が無いなら 俺の為にでも戦えば良いじゃないか、 と伝えようとしただけだったな。 悪い話にもさせないつもりだったが。 [軽く、流暢な声音でその提案を伝える。 新しい王が決まれば古い機関や組織がどうなるか、 余程の功績や皇族、貴族界隈との伝手が無いと 簡単に解体されかねないだろう。 なので傭兵団の存続を兼ねて、 其の援助…、此方側の伝手を紹介して 恩情でも売りつついざという時の切り札に 使わせて貰おうかと考えていたのだ、と ] (8) 2021/04/23(Fri) 20:42:29 |
【人】 中隊長 アーサー[それはそれは包み隠さずに。 赤裸々津々浦々に至れる様にと 彼、と云うより彼の周囲に対しての 思惑を吐き出し伝えていった。 どんな顔をするのだろうかと一拍 反応を待って黙り様子を見るだろう、 が ] (9) 2021/04/23(Fri) 20:44:10 |
【人】 中隊長 アーサー[ふ、と次には いつもより柔らかく笑ってみせて。] まあ、 戦う理由なんか無くとも お前は十分戦えてはいたが、な。 見ていて飽きないよな、お前は。 [そう楽し気な声で投げかけた。 そうして一つ声を上げ笑ってから、再び見据え。] (10) 2021/04/23(Fri) 20:45:08 |
【人】 中隊長 アーサー―― 、 単純に 俺と手を組んでくれないか?ダイゴ。 お前が戦う様をまだ見ていたいし。 こうして無遠慮に食いまくる様を観るのも その度聞かせてくれるお前の身の上話を 聞くのも楽しいからな。 [ 渡す本を楽しむ様を眺めるのも面白いし。 と、最後の言葉は伝えるのは止めつつ。 単純な金での関係ではなく、 対等な立場としての申し入れをそう、 軽やかに涼やかに彼に伝えてみせるのだった。]* (11) 2021/04/23(Fri) 20:46:47 |
【人】 中隊長 アーサー[付け合わせの、同じくローストされた 玉葱を肉叉で刺し口に運ぶ。 肉汁と果実のソースとが絡んだ其れは 香ばしさと甘さと芳醇さとが複雑に交わり 口の中で美味を踊ってみせて。 悪くない、と噛み締めれば。] ……なら、まずはこの国の内情の 泥海の様相と主要人物の話から 始めてみようか。 もしかしたら其処いらの本よりも面白く 眠れぬ日も来るかもしれないが [戦局の話を聞かれたならそう答えて。 見えているだけでも荒れたこの国の、 ]目に映らぬ惨状を耳にしたら この男はどうなるか。 (22) 2021/04/24(Sat) 5:20:05 |
【人】 中隊長 アーサー[そうして幾らか満足するまで語らい合うか 時間を気にして外を見遣った頃にか、 二人の男は店を出て別々の方角へ 歩き出しただろう。 今までとは違い 辿り着く処は同じではあるかもしれないが。 幾つもの影が落ちる道を王宮目指して歩く。 上官へ報告書を届ける為 動く情報を得る為 棋譜を得る為 本を得る為。] (31) 2021/04/25(Sun) 9:10:16 |
【人】 中隊長 アーサー[次はどんな本を渡してやろうか。 児童書も飽きただろうので、騎士物語でも渡そうか。 清々しく王位を獲る物語。 王の命を受け騎士達が動乱する物語。 愛憎絡む王宮閨の物語…は、流石にやめようか。 謀略入り混じる軍と政治の物語、の続き≠ゥ、 この辺の飯屋の他国語の記事か。 今別れた男への次の手土産をもう考え始めながら 市場の人混みを避ける様に小道へと入った。 路地裏で襲われたというのにその癖は変わらず、 可能な限り日差しを避け外套を翻しながら 暗がりの道を歩くのだった。] (32) 2021/04/25(Sun) 9:10:36 |
【人】 中隊長 アーサー――- ―-- ―-- -― ―- - [昏い昏い洞の奥。 …否、彼の方の王宮内での自室。 彼が取り仕切る全てに於いて命を下す部屋の中。 外套の衣擦れの音だけを響かせ 蝋燭の明かりに横顔を照らさせる彼の方の後方に立ち 幽かながらも流暢に報告の音を響かせる。 総てを聞き終えれば其の方はどんな顔をしただろうか。 …否、此の方はいつであろうと ] (96) 2021/04/27(Tue) 22:22:42 |
【人】 中隊長 アーサー[二、三言『第十一皇子』について 二人が言葉を交わし合った後、 紅い外套の側にあった 蝋燭の火は風を受け 消えただろうか。 しんと静まり返る室内に、 不意に喉奥からの哂い声が響き始める。 夜は更けていく。 深く深く、昏く昏く。 低く低く、……………星の光も飲み込む程に、] ――- ―--' -―― ―-- ― ―- - (97) 2021/04/27(Tue) 22:27:41 |
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