ヌンキは、ふらふらと街に戻った。 (a72) 2021/04/25(Sun) 12:19:33 |
ヌンキは、誰かに見られている気がする。 (a73) 2021/04/25(Sun) 12:19:47 |
ヌンキは、人々の噂が聞こえた気がする。 (a74) 2021/04/25(Sun) 12:20:10 |
【人】 流星の騎士 ヌンキ「どういう……ことだ……?」 街の様子が一変している。 監視も後ろ指も慣れているが、何か異様な雰囲気になっているようで違和感が拭えない。 気持ち悪い。 目線も。 噂も。 キファは、サダルは。 ただ自分たちの愛を守ろうとしていただけで、犯人ではないというのに。 (65) 2021/04/25(Sun) 12:23:27 |
ヌンキは、気持ち悪さに口を手で抑えた。顔色が悪い。 (a81) 2021/04/25(Sun) 12:54:59 |
ヌンキは、それでも治安と人々を護るのだ。腰に携えた騎士の剣に誓って。 (a85) 2021/04/25(Sun) 12:56:27 |
【人】 流星の騎士 ヌンキキファが宿に戻ってる可能性を考えて一度は宿に戻ったが、やはりキファはそこに居なかった。 街を歩く時のあの異様な目線は一体何なのだろう。 疲れとすでに限界を通り越してしまっている眠気とで頭はよくはたらかない。 それでも誰かと少し話をするとまた外に出た。 まだ、諦めるわけにはいかないから。 キファをみつけるまでは、諦めてなどやるものか。 たとえその行為が民衆の目に止まり、死に直結しようとも。 「後ろ指には慣れているからね」 そう言い聞かせながら。 働かない頭のまま動く男の足取りは、鈍い。 (86) 2021/04/25(Sun) 15:50:56 |
ヌンキは、ヘイズにつつかれても気づかない。 (a105) 2021/04/25(Sun) 16:24:15 |
【人】 流星の騎士 ヌンキ気持ち悪い。 ――気持ち悪い。 こんなものは、死したものへの冒涜だ。 俺は死んだ後の事は何もわからない。 俺も、何度死んだ後もこんな風に悪意ある言葉を投げられていたのだろうか。 そう思うと、我慢がならなかった。 「黙れ!!! 誰がそのようなことを風潮したのかは知らないが、死んだ者への冒涜は許さない! 犯人は確かにどこかにいよう。 だが、キファもサダルも、大事なもののために事件と戦ったんだよ!!他のものとて……っ」 それが、何も知らぬ彼らに伝わるとは思ってはいない。 だけどこのまま何もしないなど、自分が許せない。 俺は、二人をつなげた天使なのだから。 死してなお、傷つけられるようなことは何もしていないのだから。 「貴方がたの事は騎士として俺が出来うるかぎり護ると誓おう!この事件、必ず終わらせると誓おう! ―――この、騎士の剣に誓って」 剣を掲げ、声を張り上げた。 精霊の加護は、まだある。 まだ歩ける。 まだ――――………… ふ……っと、意識が遠のいた。 (90) 2021/04/25(Sun) 17:08:56 |
ヌンキは、いつのまにか気絶したように眠っている。 (a113) 2021/04/25(Sun) 18:41:53 |
ヌンキは、倒れて3時間ほど経って、部屋で一人目を覚ました。 (a132) 2021/04/25(Sun) 20:26:54 |
【人】 流星の騎士 ヌンキ「……ここ、は」 目を覚ますとそこは、ここ数日寝泊まりをしている自分の部屋だった。 俺は確かに街へ出たはず、そして嫌な言葉を沢山聞いて、叫んだ。 そこまでの記憶しかない。 「誰かがここに運んでくれたのか……」 あの街の民衆の誰かだろうか。 いや、それはないだろう。 あぁ叫んだからとて、あの民衆の声が無くなるとは思わない。 誰も彼もが、倒れた騎士を見て見ぬ振りして遠ざかるのが普通だった。 だとすれば。 ふいに、夢の中にキファが居たような気がして窓の外を見た。 夢の中だけでなく、本当にここに居てくれたらいいのに。 そんな風に思うと目頭が熱くなって、布団のシーツが濡れてしみがついてしまった。 「ここは誰も居ないから、いいかな」 耐えなくても。 騎士は一人……膝を抱え声を押し殺した。 (99) 2021/04/25(Sun) 20:41:35 |
流星の騎士 ヌンキは、メモを貼った。 (a170) 2021/04/26(Mon) 12:03:43 |
ヌンキは、部屋を出た。 (a172) 2021/04/26(Mon) 12:35:20 |
ヌンキは、厨房にいる (a177) 2021/04/26(Mon) 13:35:35 |
ヌンキは、厨房での聞き込みをし、話にならないと思った。 (a178) 2021/04/26(Mon) 13:35:55 |
ヌンキは、キファの部屋の前に移動した。 (a179) 2021/04/26(Mon) 13:37:07 |
ヌンキは、キファを探している。 (a181) 2021/04/26(Mon) 13:37:48 |
ヌンキは、キファを探して――― (a182) 2021/04/26(Mon) 13:39:06 |
ヌンキは、キファを――― (a183) 2021/04/26(Mon) 13:39:43 |
【人】 流星の騎士 ヌンキ宿も、街も、森も。 全部探した、それでもキファは見つからない。 わずかに寝て回復した体力もだんだんとすり減る。 流石に二度倒れるわけにいかない、運んでくれた人の厚意を無駄にする。 そう思い直して宿に戻った。 それに、情報も整理しなければ。 そんな風に思いながら一度部屋に戻ろうと向かった時のことだ。 ドアのところに何かが置かれている。 「…………っ?!」 誰に言われないでも分かる。 これは。 ヌンキ自身を象った人形だ。 身体が震えた。 こんな物を作れるのは一人しか居ない。 でも、なんで? 何故彼がこんなものを作る? 俺になにか恨みでも? …………心当たりがないわけではないが、そういう事をする男だろうか、彼は。 ふいに、扉の隙間に手紙のようなものが挟まっているのに気づいた。 (136) 2021/04/26(Mon) 14:01:53 |
【人】 流星の騎士 ヌンキ>>136 「―――――――――――――!!」 手紙を読んだ。 文を読めばそれが誰の言葉なのかすぐにわかる。 自分のことを吾という人など、俺は一人しか知らないから。 でも。 「筆跡が……キファではない、な」 人形を作ったのはラサルハグだとしても、手紙をよこしたのは彼ではないかもしれない。 誰かから依頼を受けたのかも。 でも、だれがそんな事をする? キファのいいそうなことを知っている人間と仮定するならば、様子が一変した町の人間ではないはずだ。 この会議に参加している誰か。 それしかありえない。 「…………」 どの道、ラサルハグに詳しく聞いてみるしか無いだろう。 「気が重いな……」 できればあまり、関わりたくなかった。 (138) 2021/04/26(Mon) 15:06:33 |
ヌンキは、人形と手紙を手に踵を返した。 (a198) 2021/04/26(Mon) 15:19:19 |
ヌンキは、ラサルハグを探している。 (a199) 2021/04/26(Mon) 15:21:13 |
【人】 愛を知ってしまった騎士 ヌンキ>>139 ラサルハグ 右手に手紙。 左手に自分を象った人形を手に、俺はずっと探していたキファではない、ラサルハグを探して館の中を彷徨い会議場に入ると目的の人物はそこにいた。 椅子に腰掛けすらしない貴方を不思議に思いながらも近づいていく。 「ラサルハグ、ちょっといいかな」 普通に声が届く範囲まで近づいて、そう声をかけるだろう。 (140) 2021/04/26(Mon) 16:18:53 |
【人】 愛を知ってしまった騎士 ヌンキ>>141 ラサルハグ 「座らないのかい?」 立ち尽くした様子を指摘し、手を伸ばせば届くくらいの場所まで近づいた。 答えがあろうとなかろうと、要件を話し出すだろう。 両の手に握った手紙と人形を貴方の前に見えるようにして。 「俺の部屋にこれが届けられていた。 ……この人形を作ったのは君だろう? 手紙の差出人が知りたい。教えてくれないか」 (142) 2021/04/26(Mon) 17:46:07 |
【人】 愛を知ってしまった騎士 ヌンキ>>143 ラサルハグ 「代筆? …………誰にかな」 こんな事を頼む人に検討もつかない。 まさかキファ自身がこんな事を言うなんて思わない。 死者の姿を見て、声を聞くことができるなど思いもしないのだから。 「それに慰めってのはどういう意味なのかな。 俺が、サダルやヘイズが死んで、キファがいなくなってしまったから悲しんでいると……そう思ってということかい?」 言われて人形に目を落とした。 お前は人形だと。 そう言われている気がして、とても、慰められている気にはならない。 (144) 2021/04/26(Mon) 19:03:07 |
【人】 愛を知ってしまった騎士 ヌンキ>>145 ラサルハグ 「……キファから、だって?!」 心のどこかで、キファはもうこの世にはいないものだと思っていた。 それでもどこかからひょっこり出てくるのではと思いたかった。 死していたとしても、せめて遺体をみつけてあげたかった。 サダルの傍に連れて行ってあげたかった。 だけど、キファからの伝言だと、この男は言う。 「キファは、キファは生きてるっていうんだな? どこに行ったか知らないかな。 会いたいんだ、例え探してもいないと言われたって」 伝言を預かったということは生きてるということだ。 何らかの理由があるのかもしれないが、彼女は俺に会いたくないらしい。 もしかするとサダルにも。 だけど、会って話したい。 一度だけでもいいから。 貴方の肩を掴むようにして、問うた。 「人形は別に嫌いじゃない。俺がいいたいのはそういうことじゃなくて……ああ、もう! それはいいから、キファのことを教えてくれないか!」 (146) 2021/04/26(Mon) 19:45:25 |
【人】 愛を知ってしまった騎士 ヌンキ>>147 ラサルハグ 「……っ、」 頼むよ、と続けようとしたが言葉を失った。 諦めろと。 それほどまでに拒絶するなにかが、彼女にできてしまったということだろう。 サダルを、護ることができなかったからだろうか? 考えても考えても、それくらいしか出てこない。 気がつけば手紙を握りしめていて、ぐしゃぐしゃになっていた。 「そうか……すまなかった」 ふぅ、と大きく息をついてあなたの肩から手を離す。 うつむき加減に貴方をちらりと見たが、表情のなさに何も読み取ることはできない。 彼は、貴方のどこが好きなのだろう。 ふとそんな言葉が頭をよぎったが、言ってはならないことだと頭を振った。 (148) 2021/04/26(Mon) 20:24:57 |
【人】 愛を知ってしまった騎士 ヌンキ>>149 ラサルハグ 「…………。君のほうが、俺よりよほど”人形”みたいだ」 いつも父の命を、人の指示を聞く動く人形だと。 そんな風に人に言われていた。 自分の意志など必要なかった。 そう、目の前の貴方のように。 「 メレフ は、俺に愛する権利も愛される権利も教えてくれたよ。……君は、彼に答えることができているのかな」 これが同族嫌悪というやつなのだろうか? 少しだけ、言葉をかけてみる気になった。 ――それは、悪趣味な人形の礼なのかもしれない。 (150) 2021/04/26(Mon) 20:42:14 |
【人】 愛を知ってしまった騎士 ヌンキ>>151 ラサルハグ 「……やっとこっちを見た」 そうだろう、そうでなくては。 自分がキファの名前に揺さぶられるように 彼もメレフの名前で揺さぶられてくれなくては でなければ、自分が デッドラインを一歩踏み出す意味がない。 「なんでそんな事教えなくちゃならないかな。 俺だってあまり言いたくない事のひとつやふたつくらいある。 それとも…… 君は、彼のことを何も信用してはないということかい? まぁ……君がキファのこともう少し詳しく教えてくれるなら、教えてもいいけど」 真剣な目を貴方へ向けた。 (152) 2021/04/26(Mon) 21:30:02 |
ヌンキは、何故か、ひと雫の涙を流した。 (a266) 2021/04/26(Mon) 21:55:35 |
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