【見】 元魔王 ジャヤート―― 招待状の主へ ―― [カードから繋がる魔力を伝って、 招待状の主へ辿り着いたのは他の客人へ挨拶をしている その合間にあたる頃合いか] お初にお目にかかる。 [手にしたカードを、年若い女王に緩く翳してみせてから 軽く右手を自身の胸に添えて、一礼する] (@51) 2023/03/19(Sun) 11:14:38 |
【見】 元魔王 ジャヤート私は嘗て『魔王』と呼ばれた者……そうですね、 ジャヤート、と。そうお呼びいただければ幸いです。 [そもそも『魔王』に人の子のような個体名などありはしない。 だが、人の子のような個々の自我を持った群れの中で動くとき、 個を示す名を持たないと行動に差し障りがあるのもまた事実。] 本日はこのような素晴らしい催しにお招きいただき 誠に光栄に存じます。 …ああ。 先に申し上げておきますが、 今の私は世界を滅ぼしたり、命を害したり ましてや貴女のお茶会を台無しにしたりなど致しませんよ? そのような役割からは、今は退きましたのでね。 謂わば、隠居の身の上です。 (@52) 2023/03/19(Sun) 11:15:52 |
【見】 元魔王 ジャヤート[尤も。] 願わくば、お近づきにはなりたいとは思っていますが。 [拒絶されなければ、その手をとって恭しく。 彼女の手の甲に軽く唇を寄せよう。 暗闇の中、私に異世界への道を知らせた魔力の糸の主。 歴代の勇者たちと比較しても強い魔力には、 やはり心惹かれるものがある。] (@53) 2023/03/19(Sun) 11:16:46 |
【見】 元魔王 ジャヤート[手を離して、一礼の後] まだ、ご挨拶もお済みでないようですし、 私も一度失礼致しますね。 これからゆっくり、楽しませていただくとしますよ。 [そうして、なるべくにこやかな笑みを浮かべてみせてから その場を後にした。 人の子とここまで長く話をすること自体久しい上に 人の子に寄せた礼儀を取ることもなかったので そもそもこの世界の礼儀作法が私の世界のそれと同じとも限らない これでよかったのかは、わからないが。 何れにせよ、主賓への挨拶はすませたことになるだろう。 不敬とやらがあったなら、後ででも兵が追いかけてくることだろうし]* (@54) 2023/03/19(Sun) 11:17:57 |
元魔王 ジャヤートは、メモを貼った。 (t10) 2023/03/19(Sun) 11:21:23 |
【見】 元魔王 ジャヤート―― 女王陛下と ―― [――そう、おそらく彼女が知る数多の『物語』の その中の魔王の一柱が私ということになるだろう。>>94 とはいえ、それは過去の話。 無論、人の子の語る『王』と『魔王』とは異なる生き物だが それをとやかく言うものはこの場にはいないだろう。 何れにせよ、今の我はただ一介の客人に過ぎない。 年若い女王と直に接してわかったことは。 彼女が美しく意志の強そうな眼差しと、 国の主たるに相応しい強い魔力の持ち主であること。 私にひとたび触れられて、 守護の結界を揺らしてしまうような 年相応の愛らしい気質の持ち主であること。 ―――そして。] おっと。 [彼女を守護する兵士たちがとても優秀だということ>>95] (@71) 2023/03/19(Sun) 19:43:43 |
【見】 元魔王 ジャヤート[いやはや、彼らの判断は至極正しい。 無論彼女やこの世界を害するつもりはないし、 この世界の天地に誓っていえるが それでも『魔王』の言葉に信を置く危険性は 理解できるに越したことはない。] 恐れながら。 そう可哀そうなことをおっしゃいますな、陛下。 彼らは貴女を守護するために私を警戒しているのです。 この国の兵として、貴女を守る騎士として とても正しい判断をした、 その行いをどうか褒めて上げてください。 [恭しく一礼を取ると共に、そう言葉を口にすれば 兵士たちの様子がなんとも言えないものに変わる。 それもそうか。 主を守るため立ちはだかったというのに 自らの主には首を刎ねると叱られ、 警戒すべき敵に庇い立てされては立つ瀬がない。] (@72) 2023/03/19(Sun) 19:46:04 |
【見】 元魔王 ジャヤート[―――それに。 彼らが私に向ける警戒や敵意、 それにほんの微かに感じる恐怖は 元居た世界で当然のように向けられたそれは 私にとっては懐かしく、寧ろ心地よささえ感じるもの。 そして、恐れを知ってなお立ちはだかる者を私は好ましく感じる。 だから、彼らが叱責されることはない。 強いて言うなら、彼らの主たる女王に 無防備に近づいた私のほうに非があるだろう。 やはり人の子の心というものは、 知識だけでは正しく理解できているとは言い難い] 此方こそ、突然に不躾なことをしました。 次は気をつけると致しましょう。 [薔薇色に染まる頬を、 内心を抑えようとするような仕草を 温かく、眩しい心地で一瞥してからその場を去るとしよう。] (@73) 2023/03/19(Sun) 19:49:37 |
【見】 元魔王 ジャヤート――女王陛下と別れてから―― [さて、何方へ向かうとしよう。 そんなことを考えながら二本の足の進むまま道を歩く。 道中、鏡はあったろうか? なければそれとなく、大気に漂う細かな水を集めて 即席の姿見を作り出そう。 そこに映る姿がきちんと人の形を成しているのを確認すれば] (@85) 2023/03/19(Sun) 22:04:44 |
【見】 元魔王 ジャヤート……では、この状況は 『自分で蒔いた種』ということになりますね。 [緩く、横に視線を向ければ。 あの女王陛下に仕える給仕たちと、 先ほどの兵士たちによく似た者たちが やや遠くに離れた位置からじっと此方を見ている。 先の女王との謁見が既に知れ渡っているのか、 彼ら彼女らから向けられる視線にはなんとも言えない 甘やかな怯えの色を感じ取れる。] (@86) 2023/03/19(Sun) 22:05:16 |
【見】 元魔王 ジャヤート……ここは、好い国なのですね。 [そもそも、あの膨大な魔力を 『自分の茶会のために時を止める』なんて 馬鹿げた 子供じみた目的のために使えるうえ、何の疑いもなく他国の民を呼び寄せられる。 ……なんと、平和で眩しいことか。] ああ、これが『羨望』というものですか。 [実に興味深い。 『魔王』として、私だけで存在していた頃には 凡そ感じることのなかった想い。 此処に、我の知る『勇者』たちが居られたら どれほどよかったろうとも思う。 名も遺らず、甘い菓子の味一つ知らずに散っていった 果敢無き命たち。] (@87) 2023/03/19(Sun) 22:07:01 |
【見】 元魔王 ジャヤート……。 [姿見代わりの水鏡を大気に消して。 代わりに空へと手を翳せば、そこから現れるは どこかの世界ではモルフォ蝶と呼ばれるものに似た、 しかしそれよりも色彩豊かな、蝶の群れ。 ―――赤、青、紫、緑、金。 それらの群れが淡い燐光を放ちながら空高く昇り、 国の彼方此方へと散っていく。] (@88) 2023/03/19(Sun) 22:07:30 |
【見】 元魔王 ジャヤート……。 [今の蝶たちは、嘗て私が屠った『勇者』たちの魂の欠片。 私を討ち取った者たちとはまた別の、 私を滅ぼすべく人間たちによって我が許へ送られ、 そして散っていった者たちが遺したもの。 あの蝶たちも何れ、純粋な魔力となって大気に散り そしてこの世界を守るための礎として世界を巡ることだろう。 この国を気に入れば、女王の結界を守る助けとなり 他の国へと渡り、そこを気に入ればその地を守る力へ変わる。 あの者たちも、私の一部として散るよりは この温かく眩しい世界の、 大きな流れの一部になることを望むだろう。 だから、これでよい。] (@89) 2023/03/19(Sun) 22:08:00 |
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