【人】 英 羽凪─ ランドリー室 ─ [すったもんだの5階を後にして。 俺が向かったのは、ランドリー室。 リゾートの景観を崩さないよう、それはホテルの隅の方にひっそりとあって。 数台のコイン式ランドリーが並んでいた。] えーと、空いてるのは……と。 [俺も最初はフロントのランドリーサービスに頼んでいたけど。 とにかくやることが思いつかなさすぎたし、そこそこお高いし、滞在期間も長くなりそうなので洗濯くらいは自分でしようかと。利用するようになったのだ。 といっても、バスケットの中身を洗濯機に放り込み、セットしてコインを投入。以上である。] あとは待つだけ…… か。 どうするかな。 [いつもならぼんやりこのまま、ソファで終わるまで待つところだけど。 今ソファに座ったら、うっかり寝てしまいそうだし。 空のバスケットを脇に抱えながら、時間潰しに散歩でもしようかとエレベーターへ。*] (347) 2020/07/27(Mon) 7:57:03 |
【人】 英 羽凪─ 屋上庭園 ─ おー……あっつ。夏、だよなぁ。 [陽も完全に上りつつある屋上は暑い。 とはいえ、午前中の乗馬で多少耐性はついたし。 日陰に入れば、空調もあって過ごしやすそうか。 適当に先客のいない四阿を探し、空いたベンチに腰掛けたなら。ランドリーバスケットは足元へ。 曇りと程遠いカラリと晴れた空を見上げていれば、早速欠伸がひとつ零れた。] …………ふぁ。 やっぱり、ねむ……ぅー…… [結論、ベンチでも大差なかった。 せめてあのまま歩き回っていれば多少マシかもしれなかったけど。 一度座ってしまえば、運動後の疲労と共に急激に押し寄せてくる眠気に抗えず。 屋上のベンチで、こっくり、こっくり。**] (348) 2020/07/27(Mon) 7:59:29 |
英 羽凪は、メモを貼った。 (a94) 2020/07/27(Mon) 8:02:11 |
【人】 英 羽凪[そよそよと撫ぜる風に、うとうと微睡む夢の中。 ここ数日忘れかけてた職場に、俺は居た。 『英くんは、頼りになるなぁ』 きっかけは、そんな先輩の軽口。 一つ大きな案件を終えた直後のハイになった状態で、褒めてくれただけのことだった。 でも、たぶんその時俺が一番欲しかった言葉で。 ほんのすこし、空虚感が薄れたから。 俺はその日から、今まで以上に自主的に仕事を覚えるようになった。] (463) 2020/07/27(Mon) 21:27:39 |
【人】 英 羽凪[できることが増えるのは純粋に面白かったし、難しいことをやってのけた時の達成感は気持ちよかったし。 何より。 『英くん、頼りにしてるから』 『英くんがいてくれると安心するよ』 『やっぱ英くんがいなきゃ、だめだなぁ』 それらが、空いてしまったどうしようもない空虚感を埋めてくれた。 だから、もっと役に立てるように。 だから、もっと必要としてもらえるように。 会社なんて組織の中じゃ、どんなに頑張ったところで単なる歯車のひとつだってわかってても。 抱えこみすぎた膨大な量に、寝不足になっても。 胃が食事を受け付けなかったりしても。 仕事に打ち込んでいれば頼ってもらえたし。 成功して、褒められていたら、それで満たされる気がしたから。 だから、俺は──── ] (465) 2020/07/27(Mon) 21:28:08 |
【人】 英 羽凪[肩が動いた気配に、ぱち、と目が開く。 瞬間、視界を埋める眩しい青空に一瞬呆けたあと。 ハッとして隣に預けていた体を戻し。] ………っ すんません、 俺寝ぼけて…… あれ? 麗央? 本物?? [間抜けな顔で、横にある顔を見た。 えーと、どこまでが夢だっけ?*] (469) 2020/07/27(Mon) 21:30:54 |
英 羽凪は、メモを貼った。 (a118) 2020/07/27(Mon) 21:34:32 |
【人】 英 羽凪[浅く息を吸い込む。] ……でもそれを知っても、 あの頃の俺は麗央に応えらんなかったし。 だけど俺は麗央と会える曇りの日がくるの、 すげー楽しみだったから。 気づかないふりして、黙ってた。 そんで連絡先も渡さずに、黙ったまま卒業して逃げた。 [訥々と。 俺もずっと黙っていたことを、告げる。 ちゃんと、彼が終わりにできるように。] ひどいやつだろ。 [懐いてくれたのが嬉しくて。 変わらず一緒に居たかったから、傷つけた。 悪いことをしたのはわかってるけど許されたいわけじゃないから、謝らずに。] (564) 2020/07/28(Tue) 0:25:42 |
【人】 英 羽凪俺はあの頃、 屋上で麗央と過ごす時間が、好きだったよ。 [教室で愛想よくしてた笑顔とは違う。 後輩にだけ向けていた笑顔で、そう締めくくった。*] (565) 2020/07/28(Tue) 0:25:52 |
【人】 英 羽凪[再び一人になった四阿のベンチで、うーん、と体を伸ばす。 苦い記憶はやっぱり苦いままだけど。 ちょっとだけ肩が軽くなった気分で。] ……そろそろ洗濯終わる頃だな。 [俺も屋上を後にしよう。*] (575) 2020/07/28(Tue) 1:23:00 |
英 羽凪は、メモを貼った。 (a143) 2020/07/28(Tue) 1:25:08 |
【人】 英 羽凪……あれ、 [着替えようとしたシャツへ手を伸ばした視界で。 ぽたり、ストライプと染みができた。 不思議な顔で、手で湿った頬を確める。] なんで今さら。 [今、何を考えてたっけ。 ああ、そうだ。もう曇りの屋上に待っててくれるひとはいないんだな、って。 そもそも手を放したのは俺だし。卒業して連絡を絶った時点で、終わっていた話だったけど。 やっぱすこし、さみしい。身勝手すぎるわがまま。] (660) 2020/07/28(Tue) 21:09:43 |
【人】 英 羽凪…………ばっかだなぁ。 [知ってた、なんて見栄っ張ったけど。 もしかして自意識過剰かも、とか当時それなりに悩んだりもしてたのは内緒にしておこう。 手の甲で頬を拭えば、シャツの袖に腕を通した。*] (661) 2020/07/28(Tue) 21:10:01 |
【人】 英 羽凪……なんか、見透かされてる感じ。 [先回りして用意されたプレゼントは嬉しい、けど。 こういうのサラッとできちゃうのが、ちょっと悔しい。 バターライスとチキンライスで真剣に迷っちゃったりするくせに。 こういうとこは、ほんと大人っていうか。] ………… 実際大人だし。 [ぽつり、呟いて。 フロントを離れた。*] (663) 2020/07/28(Tue) 21:10:57 |
【人】 英 羽凪─ ラウンジ ─ うーん……まだ来てないっぽい? [ラウンジに着いて、店内を見回したものの。 俺は瑛の姿を見つけられず、息をついた。 こういう時はスマホないと不便だよな。 まあでも急いでるわけじゃないから珈琲を飲んで待つべく、適当に空いてる席へ。 実際は、それほど遠くない席でうつらうつら船を漕いでたわけだけど。>>595 まさかハーフアップでシックな黒のワンピースを着たお嬢さんに化けてるなんて思うか? 無理だろ。 白いワンピース姿が横をふわりと通り抜けていくのを、視界の端に捉えながら。>>643 瑛もああいうの着たらそれなりに見えたりするのかな、とか。 ものすごく失礼なことを考えていたら。] (672) 2020/07/28(Tue) 21:20:53 |
英 羽凪は、メモを貼った。 (a159) 2020/07/28(Tue) 21:24:57 |
【人】 英 羽凪[話を終える気配に、俺も椅子から立ち上がり。 近付いてくる瑛の向こう、白いワンピースの女性へ軽く会釈をして。] ……なんだ。 中身はそのまんまなんだな。 [少年のような笑い方を、呆れ顔で見下ろした。 黙って立ってれば、可愛らしい分だけ。 喋って笑うと台無し感がハンパない。] (711) 2020/07/28(Tue) 22:41:11 |
【人】 英 羽凪[でも。] でも、その方が瑛らしいか。 じゃ、行くぞ。俺もお腹空いたし。 っつーか、そんなウエスト細そうな格好して、 いっぱい食べれんの? [中身は瑛だとわかってしまえば、いつもの調子で遠慮ない言葉を投げながら。 並んでラウンジを出たなら、デザートビュッフェへ向かおうか。*] (713) 2020/07/28(Tue) 22:44:14 |
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