イクリールは、大人達の手によって隠されている。それでもなおイクリールに恐れる事は無い。 (c9) 2021/05/28(Fri) 20:40:16 |
【墓】 籠絡 イクリールイクリール。危ない事はしてはいけないよ。 イクリール。誰がそんな事をしたんだい。 イクリール。よく我慢したわね。 イクリール。もう近付いてはいけない。 イクリール。 イクリール。 イクリール。 「ええ。わたしは平気よ、『せんせい』。」 イクリールは『大人達のお気に入り』だ。 そんな噂を流す生徒も居ただろう。 今までも、そしてこれからも。 イクリールは、恐れる事など何も無い。 だって、それが悪い事だとは ほんの少しも、思ってはいないのだ。 (+6) 2021/05/28(Fri) 21:02:07 |
【墓】 籠絡 イクリールイクリールが居なくなる少し前、ある生徒の事について 大人や生徒に尋ねて回る姿を見た生徒も居るかもしれない。 それが原因かは定かではない。けれど イクリールは現状、寮の自室から出る事を許されていない。 治療を受ける必要は無い。 少なくとも、大人達の目がある間は。 それを不満に思う事は無い。 その必要があれば、抜け出す事は厭わないけれど。 イクリールは、大人達の事が好きだから。 大人達が、自分を心配してそうしていると わかっているから。 本当にそれだけのはずがないのに。 イクリールは、それでも良かった。 (+10) 2021/05/28(Fri) 21:24:01 |
籠絡 イクリールは、メモを貼った。 (c14) 2021/05/28(Fri) 21:27:07 |
【墓】 籠絡 イクリール>>+21 >>+22 ルヘナ シェルタン 「ええ、そうね。 わたし、いつかあなたともお話したいと思っていたのだけど こんな形でそれが叶うとは思わなかったわ。」 こんな形、とは言うものの イクリールの表情に憂いや陰りの類は無く、 ただいたずらに笑っただけだった。 イクリールには、各々の事情を追及する意思はない。 少なくとも、今この場では。 誰かがそれに触れようとしない限りは。 「……そうね。 わたしも、会いに行きたい子がたくさんよ。それに… …どうかしら。わたし、食堂には行かせてもらえなかったから 他の子がどうなっているかは、わからないわね…」 それから、シェルタンへ向けた言葉と それから彼自身の言葉に、それだけを呟いた。 そこにある意図に気付いているかは、定かではない。 (+23) 2021/05/28(Fri) 23:22:53 |
【墓】 籠絡 イクリール>>+24 >>+25 「ううん、わたしは大丈夫よ。 朝食は寮まで『せんせい』が運んでくれたもの」 至って当然の事のように、何でもない事のように イクリールはそう言ってのけた。 大人を恐れる素振りを見せないのは、やはり変わる事は無い。 イクリールの噂は、二人は聞いた事があっただろうか。 「でも、そうね。 それならわたし、暫くシェルタンと一緒に居るわ。 だから、もしルヘナがよかったら あとで温かい飲み物を持ってきてくれるかしら。」 二人の分と、それからルヘナの分。 今日はなんだか冷えるから、と柔らかく微笑んだ。 『病気』に関しては、触れなかった。 (+26) 2021/05/28(Fri) 23:54:02 |
イクリールは、いつも通りだ。首元の包帯以外は、何も変わった所など無い。 (c32) 2021/05/29(Sat) 3:28:11 |
イクリールは、掃除用具の点検をしている。たった一人で。 (c38) 2021/05/29(Sat) 13:32:58 |
イクリールは、ただそこに居る。揶揄いも抗拒も、今は重要ではない。 (c53) 2021/05/29(Sat) 18:24:10 |
イクリールは、スピカの力になりたかった。イクリールは一人ではないから、だからそんな事が言えるだけかもしれない。 (c62) 2021/05/29(Sat) 19:02:14 |
イクリールは、彼が石を投げられても、それでもまだシェルタンの傍に居る。 (c71) 2021/05/29(Sat) 22:12:38 |
【墓】 籠絡 イクリール>>中庭 「……そう。 よかったわ。みんながわたしと同じ考えで。 それに、わたしたちなら『こうなってしまった』子にだって、 堂々と会いにいけるものね。」 イクリールは、そう言っていたずらっぽく笑って見せた。 いつものように。 これからも、誰に対してだって、同じように。 「わたしもそれに、賛成よ。 シェルタンやスピカが卒業したって続けるわ。 でも今は、わたしたちだけではきっと手が足りないの だから、手伝ってくれるとうれしいのだけど。」 ──ねえ、ルヘナ。 イクリールは、遠くこちらを窺う視線の事だって、知っている。 (+46) 2021/05/29(Sat) 23:22:45 |
イクリールは、野草を食べるスピカを見て困ったように微笑んだ。 (c77) 2021/05/29(Sat) 23:33:32 |
【墓】 籠絡 イクリール>>中庭 「あら、隠れていたルヘナが悪いのよ。 仲間はずれがいやなら、ちゃんと仲間に入れてと言うべきだわ」 イクリールは、そう言ってまた笑った。 他の生徒から向けられる、揶揄するようなものではない 至って普通の、日常の一コマのように。 それから、『経験則』を語るブラキウムを見て 心の底から嬉しそうに、その表情を綻ばせた。 「いいわ、みんなが妬いてしまうくらいに楽しくやりましょう それに、ひとりぼっちでいるよりは、誰かと一緒に居た方が できることって多いもの。」 (+54) 2021/05/29(Sat) 23:58:09 |
イクリールは、ブラキウムの事を知っている。重要な事、些細な事、そのどちらも。 (c83) 2021/05/30(Sun) 0:44:27 |
【墓】 籠絡 イクリール「わたしも……あまり手伝えることはないかもしれないし、 抜け出すのにだって限度はあるわ。 それでも、できることはあるはずよ。」 早く抜け出さずとも出歩けるようになるといいのだけど。 そう言って、少しだけ寂しげに微笑んだ。 「相談……というほどのことじゃなくてもいいの。 わたしに話せることだったら、いつでも聞くわ。 だから、シェルタン、スピカ、ルヘナ。 それに、ブラキウム。 どうか、一人で抱えこまないでね。」 わたし、みんなのことが好きよ。 だから、少しでも力になりたいの。 そう言って、イクリールはやはり『みんな』に微笑み掛けた。 恐れるものなど、何も無い。 (+62) 2021/05/30(Sun) 1:01:17 |
イクリールは、いつものようにサルガスに笑い掛けた。彼等は確かにそこに居る。 (c89) 2021/05/30(Sun) 1:21:22 |
【墓】 甘夢 イクリール>>82 夕方の屋上 レヴァティ 「あら……ごめんなさい、レヴァティ。 無理に起こしてしまったかしら。うなされていたものだから」 未だ微睡みの中にはあるけれど、 確かに自身の声を認識していた彼に、声の主は僅かに瞠目した。 いつかの朝食の席では、『見えないもの』を 『見えないもの』として、扱っていたように見えたから。 「それからもうひとつ、ごめんなさいね。用はないの ただ……こんなところで寝ていたら、 風邪をひいてしまうと思って。」 既に、陽はとっぷりと暮れている。 まだ冬は遠いけれど、秋風はやっぱり冷たくて。 或いは既に手遅れなのだろうが。 (+68) 2021/05/30(Sun) 15:10:35 |
【墓】 甘夢 イクリール>>85 夕方の屋上 レヴァティ 「とさつごっこ?」 ただ何となくそこに居て、 ただ何となく、夕暮れの空を眺めていたイクリールは 唐突なレヴァティの言葉をなぞり、首を傾げた。 「………うぅん…むずかしい話はあまり、得意ではないけれど… 殺してしまった子は…悪気はなかったのかもしれないわ。 殺してしまったのは、どうしてかしら。 ただ間違えてしまっただけではないのかしら。 それとも、その子のことを嫌いだったの? 嫌いなら、どうして嫌いだと思ったのかしら」 イクリールにしては珍しく、うんと悩み 少しずつ、訥々と言葉を返していった。 「それもわからないのに、許すとか、許さないとか そんなことを決めてはいけないわ。 他のみんなは違うかもしれないけれど、 わたしはそう思うのよ。」 悩み考えるイクリールは、レヴァティの様子には気付かない。 (+70) 2021/05/30(Sun) 16:46:54 |
【墓】 甘夢 イクリール>>88 夕方の屋上 レヴァティ 「……そうかしら。 ううん、レヴァティがそういうなら、きっとそうなのね。」 その声色は、自分に言い聞かせるようなものではなく ただ純粋に、そう納得しただけのようで。 それから、慌てた様子のレヴァティに目を瞬かせた。 「…ねえ、レヴァティ。 たとえ悪気がなくとも、よくないことはよくないことよ。 殺してしまったことも、『なかったこと』にはできないわ。 それはきっと、たしかなことよ。 それでも、それがよくないことだと、正しいやりかたを 知らなかったことが悪いことなんて」 そんなの、あんまりよ。 きっと、誰も教えてくれなかっただけなのに。 「一度許されないことをしてしまったひとは、 いつまでもずっと、 許されないままでなければならないのかしら」 昏くなりつつある空は遠く、暮れる夕陽を眺めてぽつりと零す。 その手帳はきっと、レヴァティにとって大切なものなのだろう。 ただそれだけの事だ。イクリールはそう結論付けた。 (+71) 2021/05/30(Sun) 17:30:25 |
【墓】 甘夢 イクリール>>98 >>99 夕方の屋上 レヴァティ 「……そう。レヴァティがそう言うなら、そうするわ。 ごきげんよう、レヴァティ。どうか元気でね。」 立ち去る背中を追う事は無い。 寂しくなった屋上に、びゅうと一つ、冷たい風が吹いた。 「…わたしにだって、ゆるせないことはきっとあるわ。 まだ知らないか、それがとっても少ないだけで。 だれにだって、ゆるせないこと、ゆるしたいことがあって きっと、それだけでいいのにね。」 一人ぼっちのイクリールは、寂しげに微笑んだ。 この世界は、どうにも上手く行かない事ばかりだ。 きっと、誰が悪いわけでもないのに。 (+72) 2021/05/30(Sun) 19:43:11 |
イクリールは、レヴァティを見送った。たとえそれが届かずとも (c125) 2021/05/30(Sun) 19:54:03 |
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