【墓】 1年生 朝霞 純[足が痛かった、痛かったけど、動けないわけじゃなかった。 支えを使っても、私は自分の力で着実に、前へ前へと進んでいた。 動けないと思っていたのは、私の思い込みだった。 出来ないと思ったのは、私の甘えだった。 痛みにさえ堪え忍べば、私はしっかりと前に進むことが出来た。 そして私は歩く、どこへともなく、ふらふらと。 やがてお見舞いをしよう、なんて気持ちになって。 真っ先に行こうと思ったのは、トラくんではなく、工藤さんの病室だった。 勿論、トラくんはお見舞いに来てくれた人だ。 ちゃんと対面して話したいこともある。 でも、私は工藤さんに会いたかった。 絵画の中の工藤さんとは違う、不器用で言葉足らずな工藤さん。 彼女に私は絵画の工藤さんに会わせてくれたお礼を言ったけれど、もう一つ言いたいことがあるから。] (+69) 2022/09/13(Tue) 18:01:18 |
【墓】 1年生 朝霞 純【現実・工藤さんの病室にて】 工藤さん、失礼します。 [痛む足で、私は工藤さんの病室を訪ねた。 LINEで先に、今から訪問します、とは送っておいたけど、そこに彼女は居ただろうか。 もし、居たなら、彼女に伝えたいことがある。] 工藤さん、まずはお怪我、大丈夫ですか? [また痣が出来ている、とはいえ、私は以前の痣について詳しいところを知らないのだけど。 そうして、前置きをしてから、私は話す。 彼女に話しておきたかったことを。] (+72) 2022/09/13(Tue) 19:53:35 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>+72 あなたに伝えたいことがあって来ました。 私は、絵画の中のあなたと話させてくれてありがとうと言ったけれど。 私は、これからあなたとも話していければと思っています。 こうして、二人とも現実に帰ってきて、私たち二人とも、これからがあるから。 否が応でもこれからがあるから。 だから、この先のあなたの人生に私を付き合わせて下さい。 私はそうしたいと思ってる。 [近々訪れる、津崎さんか小泉さんとの別れ。 彼女がその瞬間の痛みに共感してくれるとは、正直あまり思わないけれど。 でも、感じないわけではないはずで。 何かを喪い、生きていかねばならない痛みを彼女も感じるのなら。 死者の想いを拾おうとするなら、傍らで自分も拾わせてもらおうと思う。 それは痛みに向き合う上で、甘えなのかもしれないけれど、私はそういう経験を分かつべきだと思った。 生きていく上で辛いことを、誰かと分かつべきなのだと思う。 それは彼女だけではなく、皆にも当てはまること。 そして約束を、出来るなら彼女と香坂さんと三人で果たそうと思った。] (+73) 2022/09/13(Tue) 19:59:44 |
【墓】 1年生 朝霞 純【少し先の夢の中・レストランにて】 >>204>>205 [黒崎さんと松本さんのやり取りが耳に入る。 正直なところを言ってしまえば、私は松本さんが死にたいこと、仕方がないと思う。 一番最初、一人になったのを咎めたときにも私は、 “一人になりたいときには言ってほしい”と言った。 勝手に一人になったのを咎めたのであって、一人になったことそのものを咎めてはいない。 そして松本さんは、どうあっても皆の嫌がることは積極的にしない人だ。 死にたいというからには、それ相応の理由があって。 それが、あのとき二人でやり取りしたことにあるのなら。 いや、多分、きっとそうなんだと思う。 津崎さんが一人になりたくないときに、寄り添ってくれたのが松本さん。 だったら津崎さんが先に死んでしまったら、追いかけないわけがなくて。 それで、良いんだと思う。私たちが悲しいのとは別で。 津崎さんのことを想って死ぬのなら、それを津崎さんが止めないのなら、二人にとってはそれで良いんだと思う。] (+78) 2022/09/13(Tue) 20:52:34 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>+78 [今の津崎さんの気持ちがあのときと一緒かは分からないけれど、私は津崎さんに“朝霞が生きてて良かったと思う”と言われたから、絵画の中の工藤さんを犠牲にしてきたから、生きようと思うところもあって。 死にたい気持ちもあるけれど、私を想ってくれた人の意思を無かったことにするのは嫌で。 もし、津崎さんが松本さんに一緒に死んでほしいといって、それを松本さんが了承して、二人が幸せなら。 私は多分悲しいし、松本さんに死にたい理由を聞くとは思うけど、死ぬことを咎めようとは思わない。 それは私には出来ない、望まれなかった、もしくは気づけなかった寄り添い方の形で。 松本さんが、私に死の重みを手渡してくれるなら、私は松本さんが死んでもいいと思っている。 ただ、最期に、死ぬときだけ、連絡してほしいと思う。 津崎さんを想って死んでいく人のことを、私はせめて覚えて生きていくから。] (+79) 2022/09/13(Tue) 21:02:55 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (c18) 2022/09/13(Tue) 21:43:27 |
【墓】 1年生 朝霞 純【現実・工藤さんからの返信】 >>+77>>+81 うーん、ちょっと把握するのに時間かかる…かな。 [脛がいたいですね、多分、脛と文末のですねを掛けているのは分かる。 一瞬理解が追いつかなかったけど、多分そういうことだ。 でも“松本先輩が親父ギャグのことを歳取ったおっさんはな何でも口に出してしまうらしい、それがオモロでもオモロでなくても”の一文がよく分からない。 親父ギャグは歳を取ったおじさんの言うことで、ギャグの内容が面白くなくても口に出してしまうと、そういうことだろうか?] それ、トラくんが歳取ったおじさんってことにならないかな…大丈夫? [トラくんが親父ギャグを教えて、それに豆知識を加えた形なのは何となく想像がつけど、文面的に別の意味に捉えられてしまって仕方がなかった。二人がやり取りするのは微笑ましいけど。] (+89) 2022/09/13(Tue) 21:56:01 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (c20) 2022/09/13(Tue) 22:01:39 |
【墓】 1年生 朝霞 純[恐ろしい焦燥感が身を焦がし、私はやはり津崎さんに生きていてほしいと願う。 私はもう、綺麗で純粋な願いも言葉も要らない。 津崎さんに生きていてほしい、幸せになってほしい。 そのための犠牲は厭わない。 自分が傷つけたのに、他者の犠牲は厭わないなんて最低なことを望んでいるとは思う。 でも私は願う。 小泉さんに許されなくてもいい。 津崎さんに生きていてほしい。] (+94) 2022/09/13(Tue) 22:18:18 |
【墓】 1年生 朝霞 純トラくん、ここに居ていい? [居るつもりだったが聞いてしまった、津崎さんは友達への歌をこれから歌う。 その間に何者も入ってほしくないのではと思った。] (+98) 2022/09/13(Tue) 22:29:40 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>+101>>+102>>+103 勿論、分かっています。 絵の中の工藤さんは、私が手に掛けて、今は私の心の中にいる。 私の思い出の中にしか生きていない。 でもあなたは、今、生きている。 現実で、私の手の届く場所で。 絵の中の工藤さんは絵の中の工藤さんで、今目の前にいる工藤さんは現実の工藤さん。 それは絶対に覆らない事実だし、彼女の代わりをあなたに務めてほしいだなんて思わない。 [いなくなった人の代わりなんて、誰にも務まらない。 それは向ける好意が人によって全然異なる自分にとっては当たり前のことだ。 それが分かっていながら、突き放してしまった人のことは胸を締め付けるが、今は目の前の工藤さんと向き合わねばならない。] 私はこの現実で、あなたと現実を分かち合うつもりでいる。 それが出来なくとも、試みることはできる。 それは言動に期待するとかではなくて、ただあなたの人生に私が付き合っていきたいから。 (+107) 2022/09/13(Tue) 22:53:22 |
【墓】 1年生 朝霞 純>>237>>238 [エロ画像の一言に思いっきりがっくりしてしまったが、紡ぎ出される言葉はどれも真摯で、本当に大切なものなんだと分かったから。 私はマブダチではない、そしてこれはマブダチにしか頼めないこと。 分かっている。 それでも、隣にトラくんがいて、黒崎さんに頼み事をする場にそぐわないながらも居れたこと、マブダチではないけれど、相応しくないけれど、彼の生きた軌跡を託そうとする場に立ち会えたことは嬉しかった。] 動画投稿…してたんだね。 [初めて知ったことだった。歌は彼の人生。 その歌が残るなら、聞きたいと思う。 未編集の動画、マブダチにしか頼めない、彼の人生そのものの軌跡。 何となく、何となく、どうしてほしいのか、分かる気がした。 だって彼は、死にたがりではないから。] (+109) 2022/09/13(Tue) 23:00:41 |
1年生 朝霞 純は、メモを貼った。 (c24) 2022/09/13(Tue) 23:10:57 |
【墓】 1年生 朝霞 純待って、現実の怪我…? [そろそろだ、そう思った、そう思って強く強く想う。 何度も思ったことを、この程度で変わるまいと思いつつも。 彼への想いを、受け取った想いを強く強く考えた。] (+118) 2022/09/13(Tue) 23:37:14 |
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