人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 未練のある幽霊が願いを叶えてくれるらしい ──
 そんな噂が立つという事は、
 既に叶えてもらった人がいるのかもしれない。
 だけど、貴方は此処に居る。
 
 誰かの願いを叶えても、未練は消えない ?
 それとも旧校舎に囚われて動けない ?
 
 僕たちの願いを叶え終わったら ────
 また、誰が来るとも分からない旧校舎で ひとり ?
 
 
                
そんなの、ってさ

 
 
(334) 2022/10/23(Sun) 11:15:03

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 幽霊さん、僕の" 願い " 聞いてください 」
 
 
(335) 2022/10/23(Sun) 11:15:06

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 「 みんなの願いを叶えたら ……
 
      貴方は やすらかに成仏してください 」

 
 
(336) 2022/10/23(Sun) 11:15:08

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 情がうつった ?そうだよ、その通りだよ。
 誰もいない旧校舎で、ひとり。
 来るかも分からない探索者を待って、願いを叶えて。
 そしたら、また。
 
 
 「 幽霊にだってね、
   夢の向こうはあると思うんだ。
 
   幽霊さんが
   今まで幸せだったのか、不幸だったのか
   それも分からないけど ……
 
   僕は、幽霊さんが此処にいたコト
   ずっと憶えているから、だから …… 
 

           次の幸せに向かって欲しいな 」
 
 
 十五夜草。別名、紫苑。
 " 君を忘れない "。そんな意味もあるんだって。
 
 
(337) 2022/10/23(Sun) 11:15:11

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 こんな願い、叶えて貰えるかどうかも分からない。
 もし叶えて貰えなかったら ?
 
 そうだね、月に一度は遊びに来るよ。
 
 
 僕は、彩葉ちゃんの方を向いて、
 「 ごめんね 」ってまずひとこと。
 
 
  「 土壇場でかえちゃった ……

    だから、彩葉ちゃんも好きに願って。
    僕の為でも、自分の為でも。 ね? 」
 
 
 僕は申し訳なさそうに苦笑いして、
 それから 今度はにっこりと笑った。 **
 
 
(338) 2022/10/23(Sun) 11:15:14

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 3day・放課後:秋緒ちゃんと ──
 
 
 「 そっか。いっぱい悩んだんだね、お疲れ様。
   それじゃあ甘いモノ補給しないとね! 」
 
 
 『 願いは決まった? 』という僕の問いに
 彼女からの返答を聞くと、 >>384
 僕は緩やかに笑んでうんうん、と頷く。
 
 悩んでいた時はあったらしいけれど、
 今はもう、辛くないらしい。
 
 彼女の悩みが何だったのか、勿論気にはなるけれど。
 僕は基本的に解決済な過去には触れない。
 その表情から、普段よりも明るいモノが垣間見えたなら
 彼女の言葉を そのまま鵜呑みにして。
 
 
(442) 2022/10/23(Sun) 19:57:12

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 並んで歩いていた筈なのに、後ろから声が掛かる。>>385
 僕は「 ん、どうしたの ? 」と振り返ると
 立ち止まっている彼女に不思議顔で声を投げて。

 返ってきた言葉を聞きながら>>386>>387>>388
 僕は何度か目をパチクリさせたあと、
 彼女の方へ向き合い 口を開く。
 
 
 「 どういたしまして! 」
 
 
 途中、なんだか遺言みたいだなって
 ハラハラしながら聞いてたんだけど。
 これからもよろしく ───その言葉でホッとして。
 
 深く頭を下げられたら、
 「 あ、ご丁寧にどうも 」なんて僕も深々とお辞儀を。
 僕のは冗談っぽく 笑いながらだけどね。
 
 
(443) 2022/10/23(Sun) 19:57:14

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 「 秋緒ちゃん。今日はね ……
   かぼちゃのプリンとマシュマロを作るよ。
   プリンは一晩寝かせた方がいいから ───

           ・・
           明日にさ、みんなで食べよ ? 」
 
 
 早朝から、バターサンドの感想を聞くメッセージを
 送ってきたり。>>2:=12
 絵音とも何かを話したんだろう。
 もしかしたら、僕の誤爆メッセージにも
 何か思うところがあったのかもしれない。
 
 目の前の彼女が
 今も思い悩んでいる顔をしていたのなら ───
 僕もひとつひとつ聞いていく事になったと思う。
 もう地雷は踏まないなんて約束を破ってでも。
 
 
(444) 2022/10/23(Sun) 19:57:16

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 僕は特段、彼女に寄り添った訳でも無い。
 ただ、日常を出来るだけ楽しく 一緒に過ごしただけだ。
 
 だけど、そんな日常に礼を述べてくれるなら。
 僕はこれからも、日常を彼女に届けよう。
 
 代わりなんていない、大切な後輩だからね。**
 
 
(445) 2022/10/23(Sun) 19:57:18

【人】 天ヶ瀬 青葉

 ── 3day・旧校舎:彩葉ちゃんと ──
 
 
 僕の" 願い "。ずっと前から、強く、強く。
 悲しい事も経験して、抱いていたはずなのに。
 彼女の言う様に、優しいのかは分からない。 >>478
 でももう、僕はこういう性分なのかな。
 これで良かった、とまで思っているんだから。
 
 
  「 うん、だから …… 」
 
 
 たくさん彼女と相談して、" 願い "も打ち明けて。
 なのに土壇場で『 成仏して 』なんて
 身勝手なお願いしちゃってるんだから。
 彼女も自分の為に使って欲しかったんだけど。
 

           それでも彼女は言うんだ、
           僕の願いを叶えたいって。>>479
 
 
(531) 2022/10/23(Sun) 23:36:26

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 僕 …… ぼく、は ………

    いつ、どうやって ……… ?? 」
 
 
 いつ、どうやって、どんな女の子になりたいか >>479
 ──── 全然考えていなかった。
 見つめてくる彼女に 僕は大きく90度、首を傾げて。
 相談しようかという空気になれば小さく頷いた。
 
 だって、女の子になりたいとは思っていたよ?
 でもそれは ────
 こんな超常的なチカラでなるんじゃなくて
 もっとこう、服装とか
 必要であれば 医学的な方法で考えていたから。
 
 
(532) 2022/10/23(Sun) 23:36:29

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 そっか ───
 一回の願い事の中に含めたら、そんな指定も出来るんだ。
 
 
 「 彩葉ちゃん、あったまいいー 」
 
 
 僕のコトだっていうのに
 僕以上に考えてくれている姿をみて、ぽつりと。
 思わず無意識に零しちゃったけど
 これ以上思考の邪魔をしないよう、ありがとうは小声で。

 
 
(533) 2022/10/23(Sun) 23:36:32

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 彼女が挙げてくれる選択肢を、
 僕も真剣に ひとつひとつ考えていく。

 まず、過去を変える選択肢。>>480
 性別を変えるとなると、母のお腹の中から ?
 人生をやり直すという事になるんだろうか。

 でもそれは、今まで男として生きてきた僕を
 消し去るという事で。
 可能だとしても、頷けるものでは無かった。
 この人生だから得られたもの、人。沢山あるから。
 
 
(534) 2022/10/23(Sun) 23:36:35

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 二つ目の、未来に変わる選択肢。
 
 こっちの方が現実的だよね、と僕は頷く。
 何も考えていなかった僕は
 今すぐ女の子になるものだと思っていたけど。
 
 期間を設ける事が出来るのなら、
 医者にかかって診断書を出してもらったり
 出来る事は増えると思う。
 じゃあ、いつ ?って話になるんだけど ────
 
 
 「 僕さ、彩葉ちゃんと
   同じ女の子の制服を着て過ごしたい ……… 」
 
 
 僕は目を逸らして、少し恥ずかし気に。
 だから、卒業式以降はNG。
 3年になったら同じクラスになれるかも分からないから
 出来れば数ヶ月後。冬休みを挟む形で
 1ヶ月ぐらいお休みをもらってもいいかもしれない。
 
 
(535) 2022/10/23(Sun) 23:36:38

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 それから、別の選択肢が挙がったとしても >>481
 僕はすぐさま首を横に振っただろう。
 " 人の気持ちまで変えてはいけない " >>1:579
 憧れている先輩がそう言っていたんだ、って。

 
 
(536) 2022/10/23(Sun) 23:36:40

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 まだまだ考えてくれている彼女。 >>482
 その姿に僕は目を細め、そっと言葉を投げる。
 
 
  「 彩葉ちゃん
    僕ね、……ずっと女の子になりたかった。
 
    でもそれ以上に……
    どんな事でも相談できる
    女の子の親友が欲しかった。

               ………ありがとう 」
 
 
 伝えたあとは、慌てて目を逸らして。

 一緒にお店巡りしたり 服を買いに行ったり
 どちらかの家にお泊りして、お菓子食べながら
 恋の話で盛り上がったり。まだ恋自体知らないけど。
 男が好きか、女が好きかも分からないけど。

 
 いつか出来たらいいな、そう思った。
 " 親友 "って言葉使っただけでも恥ずかしいから
 今はまだ 心の中に留めておくだけ、だけど。
 
 
(537) 2022/10/23(Sun) 23:36:45

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 彼女のおかげで、
 明確な願いが出来た気がする。
 

 「 
今から3ヶ月かけて

   
だんだんと女の子の身体にして欲しい


             ……… これでどう? 」
 
 
 一ヶ月目、二ヶ月目とか
 どんな身体になっているのか怖いけど
 お医者さんにかかれば奇病扱いで、認知されるかな。
 胸の大きさとか、そういうのは幽霊さんに任せて。
 
 本当に願いを僕の為に使っていいのか
 もう一度だけ確認すれば、あとは彼女に託して。*
 
 
(538) 2022/10/23(Sun) 23:36:48

【人】 天ヶ瀬 青葉

── 三学期:2−A教室 ──
 
 
 冬休みも明け、今日から三学期が始まる。
 僕は、というと ───
 もうSHRが始まっているというのに
 教室からすぐの廊下で待機していた。
 
 教室の中から、担任の声が聞こえる。
 
      『 えー、今日は在校生を紹介する。
                 入ってきて。 』
 
 どうして、そんな転校生みたいなノリなの。
 だけど、入れと言われたら入るしかない。
 
 僕は大きく息を吸い込み、深く吐いてから
 ドアの引手に指をあて、横にガラガラと開ける。
 
 
       教室と廊下との温度差で空気が流れ、
       ふわりと
スカート
が揺れた。
 
 
(851) 2022/10/24(Mon) 23:26:49

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
  「 は ……
はは
、   その ………
             天ヶ瀬、青葉……です
 
    あの、…病気とか色々とありまして、…… うん
    今日から女子生徒になりましたので ?
 
    えっと、今までどおり ……
             おねがい、
します
 」
 
 
 授業中、いきなり問題を当てられても
 " わかりません! "って元気に即答できる僕だけど。
 
 
『 ええええええええ!? 』
って
 みんなから驚きの顔と声を向けられながら話すのは
 緊張するなんてモノじゃない。
 
 これからもみんなが僕とどう接してくれるのか ───
 実際のところ、怖いよ。

 
 
(852) 2022/10/24(Mon) 23:26:51

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 席について授業が始まっても
 ちらちら、とみんなが僕に視線を向ける。
 たまに目が合えば 出来る限りの愛想笑いを返して。
 

        そんな中で ────
        僕は今日までの事を振り返っていた。
 
 
(853) 2022/10/24(Mon) 23:26:54

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 一週間もすれば身体に変化が現れだした。
 まだ微々たるものだったからか、最初の診断は様子見。
 
 一ヶ月経った頃には
 大学病院で精密検査を受けていた。
 僕としては" 願い "のおかげだと理解していたけど
 当然、両親はそうじゃなかった。
 
 原因不明の奇病と診断され ────
 父も母も驚き、悲しんだ。
 毎日、僕の身体の心配をするようになった。
 大丈夫だよと笑いながら返しても
 両親の不安は 顔に見てとれた。

 
 
(854) 2022/10/24(Mon) 23:26:56

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 それでも僕は" 願い "の事を両親に話せなかった。
 もう女の子の服なんかに興味が無い ────
 家では、そんな顔をして過ごしていたから。
 
 両親に心配される度、
 僕は心の中で" ごめんね "って呟くばかり。
 
 やっぱりね、奇跡のチカラなんかで願いを叶えると
 どこかで つじつま合わせのしわ寄せが来る。
 きっとこれを" 代償 "と呼ぶんだろう。
 
 
      せめて、大人になったら
      せいいっぱい親孝行しようと心に誓った。

 
 
(855) 2022/10/24(Mon) 23:26:59

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 原因も不明、対処法も不明。
 女性の身体へ変化していく以外は、至って健康。
 そんな状態だから、僕は入院する事も無く
 普段通りの学生生活を続けた。
 
 季節は味方をしてくれて。
 制服の上からセーターを着こめば、
 身体のラインはそれとなく隠すことが出来た。
 
 バスケも厚めのジャージを着て参加していたんだけど。
 ちょうど二ヶ月目 ─────
 男としての筋力が減ったのだろう。
 今まで片手で放っていた3Pシュートが
 ゴールに届かなくなった。

 それを機に、僕は冬休みを挟む形で
 一ヶ月間 学校を休むことにした。
 どうせ ここから先は
 セーターでも誤魔化せそうにないから。

 
 
(856) 2022/10/24(Mon) 23:27:01

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 もうほとんど女性の身体になっていた僕は
 この一ヶ月の間に色んな手続きをとった。

 ちゃんとした性別の変更は
 成人してからでないと出来ないらしいけど
 診断書を元に、学校と内密に連絡をとって
 女子生徒として在学できないか打診したり、とか。
 
 ここら辺の細かな手続きは、
 ほとんど両親が主導でやってくれて。
 僕は申し訳なさで、願いが叶いつつあるのに
 それを喜ぶ暇さえなかった。
 
 ようやく、嬉し涙が零れたのは
 女子用の制服が届き、鏡に映る自分の姿を見た時。
 もう三学期も始まる直前の事だった。

 
 
(857) 2022/10/24(Mon) 23:27:03

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 3ヶ月間を振り返り、はぁと息を吐く。
 これだけ猶予があったのに 慌ただしかった。
 
 だから正直、心の余裕はあまりない。
 いつもの椅子にスカートで座る ────
 そんな真新しい感触にも気付かないまま。
 
 周りから視線を受けるたび、愛想も笑みも減っていく。
 無意識に、ゆっくりと顔を振り向かせ
 細かな内情を知る 親友の顔をちらりと。

 他に内情を伝えたのは、
 秋緒ちゃんと叶冬ちゃんだったかな ?
 2ーCの2人はスラム街だから内緒にしてたかも

 
 
(858) 2022/10/24(Mon) 23:27:05

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 彼女は笑ってた ? 心配そうにしてた ?
 ううん、どっちだっていいんだ。
 
 
         うん、元気と勇気が湧いてきた。

 
 
(859) 2022/10/24(Mon) 23:27:07

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 授業が終わった後の休み時間。
 僕の前には、人だかりがぶわっと押し寄せて。
 
 「 うん、色々大変だった ! 」
 「 これからは女の子扱いでよろしくね ! 」
 
 飛び交う質問に、
 僕は僕らしく笑って答えていく。
 
 
         此処は" 夢の向こう " ─────
         僕が望んだ世界じゃないか

 
 
(860) 2022/10/24(Mon) 23:27:09

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 そして僕は、ついに女子だけになった料理部で
 せっせとお菓子を作っている。
 いつかの フリルのついたエプロンを身に着けて。
 
 バスケ部には
 マネージャーとして在籍出来る事になった。
 時々、こっちにもお菓子を差し入れしよう。
 
 
(861) 2022/10/24(Mon) 23:27:12

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 " 夢の向こう "にだって
 後悔や苦しみは きっと待ち受けているんだろう
 
 だけど ────
 " 本当の自分 "なら きっと乗り越えられる
              乗り越えてみせる
 

 だから僕は、まだまだ僕の目指す先へ ─────
 
 
(862) 2022/10/24(Mon) 23:27:14

【人】 天ヶ瀬 青葉

 
 
 
「 ねえ、アップルパイ焼けたよ! 食べる? 」

 
 
 
      鞄のユメリンが にこりと笑った**

 
(863) 2022/10/24(Mon) 23:27:17
 




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