【人】 薬屋 テレベルム ……それならいいんだが。 [身を守る手段の無いただの女では無い、 それは彼女の宣言通りであろう。>>298 賊も狙うならか弱い女の方が良いのは確かであるし。 無抵抗とはいかない、という自負を受け表面上納得はするが、 彼女の身を案じる心が砕けるにはやや浅い信頼だ。 彼女ほどに甲斐甲斐しい飼い主根性は無いにせよ>>296 己の『妙薬』のような手段を取られたらと気にかける。] わかった。だが今度、俺から会いに行こう。 あばら家のせいか冷え込むとあんたの家が恋しい。 [頼もしく微笑う魔術師は手練であるが、>>299 過ごしなれた彼女の住処を訪れる口実にもなろう。 せめて寒さが厳しい間―――基、宵が深い間は、と。 彼女の自尊心を傷つけない言い回しを選んだ心算で。] (302) 2021/12/09(Thu) 17:14:50 |
【人】 薬屋 テレベルム ……、へぇ。 [魔力を指に集約し、光の軌跡が伸びていく光景は、 淡くとも聖夜の輝きにも似て、視力のある瞳を細めた。 便利な魔法は高等な術式で無くとも、 容易に紡がれる手腕>>300は才覚と努力によるものだろう。 拾われた日も、居候として滞在していた間も、 幾度と日常的に目にしていた 多くの書物や器具>>295は 努力とライフワークの証左のようでもあった。 己の身体が稀有なものであっても、 そういった類の才覚や熱意は持ち合わせていない。 他者に分け与えられるほどの蓄積量>>294も然ることながら… 普段は普通の人間の女のように過ごしている彼女の 裏を知るひとりとして一種の尊敬に値する感情は、 寒色の瞳に驚嘆として顕れる。] (303) 2021/12/09(Thu) 17:15:19 |
薬屋 テレベルムは、メモを貼った。 (a66) 2021/12/09(Thu) 17:33:05 |
【人】 薬屋 テレベルム[得意そうに形よく上がっていた口元>>300が、 賞賛を受ければ見せられない顔色になるような>>320 彼女のそういう部分は能を持ち得ながらも傲慢ではなく、 善性を体現したようであり、もっと飾らずに表するのなら ひどく可愛らしく、愛でられるべきものに思えた。 膝の上で暴れまわる生意気な猫共と比べて―― ……などと余計な慣用句も不要だろう。] ………いや。 そうじゃ、ないかな。 [何処か耳に響いた音色にやはり首肯は返さない。 きっと、優しいからではない。 それこそ形容の出来ない感情から来る望みであっただろう。 この街らしく言い換えるなら、 『欲望』と名付けるのが正しい。] (330) 2021/12/09(Thu) 19:38:12 |
【人】 薬屋 テレベルム――… 撫でなくて、良かったのか? [ひとつの家族が棲む場所へ迷い猫を送り届けてから。 彼女が猫に触れたがっていた事を回帰して。>>323 しかし、猫は気儘な生き物であるから、 彼女の白い手を引っ掻くような事にはならなくて 良かったと案じるべきなのかもしれないが。] ……あのな。 そんな真面目に――― [戻る道順に足を向けかけ少し先に体を向けていた為 彼女の顔色を窺っていなかったから笑い飛ばそうとして ふと振り返れば、憂慮を隠さぬ魔術師の顔色を見て、 続けようとした文句は、フェードアウトする。 彼女の背景に、孤独にも似た脆弱さを感想として抱き、 眉を顰めさせて、それから。] (333) 2021/12/09(Thu) 19:39:30 |
【人】 薬屋 テレベルム…むしろ今は、俺が送る立場だと思うんだが。 [いつでも来ていいと言われた手前>>319、送る流れで 住居を訪ねてもいいのだろうけれども、 彼女もまだ寄る場所があるかもしれないと考えて。 頬に寄り添わせた指はあまり暖かくないだろう。 保温性に乏しい、人になって長くない躰だから。 その手を傘の柄に持ち替え、彼女の手に持たせるようにする。 断られようが、半ば押し付けるような形で。 ローブを纏っているし、男よりも雪に慣れているだろう。 なにより彼女は有能な魔道士であるのだから その気になれば雪を身の回りから回避する魔法も使えそうだが] (335) 2021/12/09(Thu) 19:41:26 |
【人】 薬屋 テレベルム[それがわからないような浅い付き合いでも無かったから、 ―――これは、矜持というものだ。] またな、……その。気をつけろよ。 [浅くなっていた白いフードを深めに被り直して、 裏路地へと続く路を振り返り、少し早足で歩き出す。 強がってはいたが、薬屋へ戻るまでの道のりは やはり、うすら寒さを覚えるものだった*] (336) 2021/12/09(Thu) 19:44:15 |
薬屋 テレベルムは、メモを貼った。 (a71) 2021/12/09(Thu) 19:47:46 |
【人】 薬屋 テレベルム― 往来 ― 来ていたのかポルクス、在庫は別にしてあるが…。 あんたが取りに来るのか、上司のほうか? [この時期であるから例年通り薬を取りに来るのだろうと>>237 頭には入っており、声をかけたものの ドッペルゲンガーであろうか…と思うほどに 顔の似た別人であった。別人だが赤の他人ではなく、 血縁者>>133の何番目かの…、ええと、誰だろう。 困惑を隠せないまま、眉間に皺寄せ。] あ、あぁ…七番目の、デネブだったか……。 [当人からの申告で名前を呼び返せる程度には見分けがつかない 海中で過ごす魚やらは見分けが付くが、この似たり寄ったりは 人形屋のホムンクルス>>57と良い勝負のように思える。] (344) 2021/12/09(Thu) 20:37:57 |
【人】 薬屋 テレベルム[同じ裏街に店を構える店舗のひとつには かくいう男も仕入れ客として厄介になることも。 最も、『そちら』の他にも用立てて貰えると聞き受けた為 『精製』にて店に立てない際の店番代わりとして、であったり 春頃になると依頼する機会は必ずと言って良い。 押しかけ猫が発情期でやかましいので 安眠の妨げになる事から見張り番をオーダーしていた。] (345) 2021/12/09(Thu) 20:38:44 |
【人】 薬屋 テレベルム― 薬屋 ― [店舗に戻ってからは訪客が無い限り、 在庫の整理などをしていたが猫が一々邪魔をする。] 棚の上に乗るのをやめろ。 [首根っこを掴みひっぺがし。 老朽化した柱に爪を立てるのを引き剥がし。 金にならない仕事の方が多い気がする。**] (346) 2021/12/09(Thu) 20:39:04 |
【人】 薬屋 テレベルム― 回想 ― [似たような薬や粉などは市場にも出て回っているが、 害が強く常習性の強いものと比較にならない良性である事や 怪しげな毒のようで生気を強める薬であるといった按配を 人魚伝説に見立てて噂>>348が出回った点から 二束三文の場所代の割に稼ぎは上々であった。 この街の事情については隣人を疑わない恩人>>355から いくらも聞き出す事が出来たが、黒い向日葵>>83が飾られた 骨董の店にも至ったが、薬を買いに来た客の世間話で その店の異質――否、店主の異質さの片鱗を知る事になる。 いつまでも若くて瑞々しい、均整の取れた体型の女店主。 それを『白』を購入した老人が語っていたものだから。 ぼけているのかと切り捨てればそれまでだが。] (369) 2021/12/09(Thu) 21:36:15 |
【人】 薬屋 テレベルム[だが、―――男もまた長寿を辿る生命体である事から 奇妙ではあるがそれもひとつの『普通』と納得する事にした。 女を相手に… 生業に関する深い詮索は無粋にもなるのだろう、と。 実際にその姿を目の当たりにしても>>350若い女に窺える。 あの老人はやはり痴呆であったのだろう、と 店主に関する曰くは、思考の端へと追いやった。] いらっしゃい…、……ああ骨董屋の。 本来はこちらから訪うべきだろう、態々すまない。 [一見は普通の女性客として。 端的な自己紹介を受けたのち>>351彼女の外見特徴から、 想起した人物はひとりであった。] (371) 2021/12/09(Thu) 21:36:40 |
【人】 薬屋 テレベルム[片方が盲、いや、『ない』と噂したのも彼女の店の常連たる 件の老人であっただろう。] …なるほど、こういうものも扱っているのか。 ありがたいが、挨拶とはいえ無償で貰う訳にはいくまい。 『白』を買い求めに来たのだろう? なら、この代金はこの義眼とさせて貰えないか? [おっかなびっくりとはめてみようとしたが手探りには難しく 後で鏡をみながら格闘するにせよ、賃を返さぬ訳にもいかず。 なにせ、先言の通りで本来は此方が挨拶回りをする立場。 男が『等価』とした薬瓶は義眼の変わりになったかどうか*] (373) 2021/12/09(Thu) 21:37:37 |
【人】 薬屋 テレベルム[在庫の整理をしながら引き出しに保管しているうち 鍵の掛かる場所には薬ではないものが安置されている。 腕利きの職人から届けられた魔具>>289を取り出す。 それは最早、芸術品といっていいだけの出来栄え。>>L2 男にとってはただの血ではあるが価値ある『薬』と 相場をあわせてくれる為に施された装飾なのだろう。 恐らくは、その効果の程こそがあしらったデザインを超え 『物の価値』であろうが、海底における美しきものと 遜色を取らない調度品である、と感想を再び抱く。 手になじむ大きさの羅針盤、船旅に見合うような――] 会えると良いのだが……。 [探される事に、人であろうと無かろうと喜ぶと。 人になりたがる魔術師>>357は言ってくれたものの 本当にそうなのだろうかと懸念してしまう。 ………過去は邪魔でしか無いのでは、と。] (395) 2021/12/09(Thu) 22:12:59 |
【人】 薬屋 テレベルム[妹の事を脳裏に描きながら、仲の良い大兄弟を想起。 最も、どちらが兄で弟かわかったものではないし>>364 どの時にあったどの子が何番目で――といった具合だが。 六番目は上司にどやされながらも>>365手に職を付け 生まれ育った街を離れて年一度の里帰りをしているが 人魚の身としては不可思議であった。 血を分けた家族から離れる意味や理由。 そういうものだ、と割り切れば当然となり 種族が違う、といえばそれまで。 狼の血を引く青年とも娘とも成る子に チョコレートブラウンと称された男は 尾鰭を捨てた今でも、遠い磯の香りが忘れられない――が。] (396) 2021/12/09(Thu) 22:13:09 |
薬屋 テレベルムは、メモを貼った。 (a79) 2021/12/09(Thu) 22:18:06 |
【人】 薬屋 テレベルム― 真珠堂 ― [迷子のように先往く猫に導かれ、辿り着いた娘の前に、 裏街らしい不格好な店構えが広がっている。>>419 祝祭を目当てに訪れた彼女には不釣り合いな陰湿な一軒は 地元では不名誉なレッテルを掲げられているが>>365 猫屋敷では無く、実態は薬を扱う店である。 案内人ならぬ案内猫>>420が手招きするかのように 液体かと疑う柔らかさで勝手知ったる出入りをするのに また増えたかと(89)1D100匹目の猫をつまみあげて カウンターから引きずり下ろしていたが 剣呑な視線は猫では無く人の姿を見て毒気を抜かれた。] (441) 2021/12/09(Thu) 23:24:00 |
【人】 薬屋 テレベルム ……ああ、人だったか。 [彼女が店内へ足を運ぶなら、男も目の当たりにする機会がない 奇妙な光景を拝むことになった。 しつこく、しつこく足元に懐くばかりの野良猫の数匹が 彼女を歓迎するかのように寄り付いていくものだから。 それは――彼女の血筋>>418が原因か。 此処に寄り付く野良猫は大都市中の猫と評して過言では無いが 男の汗や涙といった体液を日頃から餌にする盗人共なので 人馴れが強く、野良猫らしかぬ警戒心の薄さであった。 ちいさな額をこれでもかと擦り付ける。] ……どうした、親とはぐれでもしたか? それにしたってこんな裏路地に迷い込むなど。 [彼女を幼く扱うのは小柄さも相まって。 ――疑問符ち引換に用立ては聞けたかどうか**] (442) 2021/12/09(Thu) 23:24:18 |
(a82) 2021/12/09(Thu) 23:29:23 |
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