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【墓】 ライアー イシュカ食堂から姿を消した当日から暫く経って。 どこにも姿を見かけなかった男は、 次に別の人が姿が消えた日、唐突に食堂に姿を現した。 最も、元々仏頂面だった男は顔色は常に悪いまま、 随分と落ち着かない所か、手が震えて食器すら持てない。 何かに怯えるように結局食事にも手を付ける事もなかった。 (+1) 2022/05/04(Wed) 21:10:21 |
【墓】 ライアー イシュカ【とある日の診療録】 「僕には 出さないって言っただろ!?あ、アオツキだって一緒じゃないか! は一緒なのに、僕は あいつは で、“こんな事”を黙認してるのはどっちも同じで……!」 「くそ、くそくそくそッ!!何が嘘つきだよ!僕は嘘なんて吐いてなかった!僕に勝手に嘘つきのレッテルを張って、誤解ってわかってるくせに放置して……ッ、それで……ッ」 「……なんで、僕を本当の嘘つきにさせるんだよ……」 約束していた事は沢山あった。 契約ではなくとも、むしろ違うからこそ学生時代に意地でも拒絶していたそれらをやり直そうとしていた。 男にとっては、内容自体はささやかな物でも、 それが持つ意味は彼の中でずっと大きかった。 「……ッ……なに、何だよ、僕は間違ったこと」 ……だからこそ、その日。 約束を悉く反故にさせられて、 男が最も嫌う嘘つきに仕立てあげたのは、 治療よりも苦しめ蝕む事になる。 「………ぁ、な、なに。ぅあ、やめッ、やめろよッ」 と、思ってた。現実はそんな温くない。 「い、いやだッ!嫌だ嫌だいやだぁっ!だ、だれ、か、」 「たす、け」 「 せん、せ 」 (+5) 2022/05/05(Thu) 2:13:04 |
【墓】 ライアー イシュカ>>18 アオツキ 「……してない。……」 言葉遊びへの否定。 貴方の言葉に対して咄嗟に浮かぶ不快感。 余計にに険しさを増す表情も、時間によって思考が整理できるのか やや間を置いた後に眉間の皺と共に僅かに和らぎはするが。 「ああ、うん。わかって…… クソッ、割とこんがらがって来たな……」 気遣われている事だけはわかるが切り替えが柔軟ではない。 今の時点で一度変換してる為に再変換で混乱している。 慣れが来るかもこれまで味わった事がないから不明だ。 「って、足は別に使えるっての……! 戻るから、もういい。平気だ。知ってる。 教師になるのに僕みたいな奴は見てる暇ないだろう」 引かれた手を軽く払う。 触れる際に怯えのように一瞬目を瞠ったのを即座に消した。 これ以上何か言われる前にと、貴方の声かけのお陰で休む気にはなったのか、重い体を引きずって食堂を去ろうとするだろう。 (+7) 2022/05/05(Thu) 6:48:30 |
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