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【人】 図書館長 アザレア[クリスマスが終わった。 子供たちを存分に喜ばせる為のイベントは 当然ながら彼女は準備も当日も後片付けも大忙しで。 とてもじゃないが2人で過ごす時間の約束を 強請る事は出来なかった。 きっと彼女は忙しくともわたしの為の無理をする。 かと言って何も無いのは寂しがるだろう。 わたしだって寂しい。 なので彼女を手伝う事で時間を共有してみたりした。 サンタ役も引き受けたはいいが秒でバレたので アドリブでサンタ代理を名乗りプレゼントを配り ゲストとして一緒に食卓を囲ませて貰ったりもした。 思いを通わせ合った者同士のクリスマスにしては どうしても甘さは足りないものの 悪くは無い過ごし方だったと思う。 悪くは無かった。が。 満足したかと言われれば少し悩む。 大人気なく彼女を独り占めしてしまいたかった気持ちも 当然なくもなかったりする訳で。 けれどそんな我儘で彼女を困らせるよりは いい大人の顔をして彼女を改めて誘うことにした。 わたしも好きなひとの前では格好付けたがる 典型的な恋する男という生き物なので。 よかったら、2人で慰労会でもやろう、と。] (130) 2020/12/27(Sun) 0:58:06 |
【人】 図書館長 アザレア[深く考えてはいけない。 我々は『あると言えばなんでもある』世界の生まれだ。 温泉くらいあると言えばそこらに生えるし なんならその辺を適当に掘って ランダムでも振れば2択で湧いたりなんかもする。 そのくらいの軽い気持ちで生やした『温泉宿』へ 2人赴く筈だった。筈と言うか。そうした筈だ。 導入が雑なのは大体のことがノリで始まるので 別段珍しいことでもない。ないのだが……] …………? [辿り着く前動作もなく辿り着いた場所はなんと言うか 設定が緻密だなぁ……と、覚えたのは微かな違和感。 彼女が生やしたんだろうか? 一瞬浮かんだ疑問符も次の瞬間には掻き消えた。 まぁ、深く考えてはいけないのである。 我々はそんな世界にいきているのだから。*] (132) 2020/12/27(Sun) 1:02:41 |
【人】 図書館長 アザレア[>>135視線に気付いて彼女を見下ろせば。 彼女も何だか不思議そうな顔をしていた。 おや、可愛らしい。 そんな能天気なことを考える程度には 特に不安を感じてはいなかった。 まぁ、そんな事もある。たぶん。 なんなら気軽に爆発したり花火になったりもするしね。 それが罷り通る世界線の我々に 恐れるものなど何も無いのである。 わたしよりは心配性の彼女とて その辺への認識は同じく大らかなようで すぐに甘える子猫みたいに腕に擦り寄ってきたから。 絡んだ腕のその先の、掌に指を絡めて繋いでおいた。 …………、……ああ、しまったな。 肩を抱き損ねてしまったようだ。] (156) 2020/12/27(Sun) 20:57:06 |
【人】 図書館長 アザレア[宿の予約?したと言えばしていた事になるものだ。 その法則が適応されない事だけは多少危惧していたが どうやら問題なく部屋に通された。 案内してくれた仲居の女性に…… ……?いや、少年、或いは少女、か? >>3元気いっぱいな口調からするに 家族経営のお手伝いなのかもしれないし なんならこの感じで宿の主だなんて事もあるだろう。 性別と年齢が不詳な事なんてざらにあるので 特に不思議にも思う事はない。 かくいうわたし自身も年齢不詳枠であるのだし。] キネレト、浴衣の色を選べるそうだよ。 どうする? [ ランダムでも振り始めそうだな、なんて。 考えた矢先にそもそもこの場で可能なのか。 ふと疑問に思って見えないプルダウンを探して 視線がふらりと宙に泳いだ。] (157) 2020/12/27(Sun) 20:58:24 |
【人】 図書館長 アザレア[上へ、下へ、流れてから、 最終的に、案内の従業員へ。 世界観が事故りそうなんだよなぁと 何故だか自然とそう思い浮かぶ。 ……まぁいいか。] 浴衣には女性用と男性用があるんだろう? 恐らく。多分。 どっちにするんだい? [女性用浴衣の華やかな装いに身を包んだ彼女も見たいが 男性用を着るのなら揃いに出来るのが捨てがたい。 些細なことよりそれが今は一番重要な案件だったので。 無駄に真面目な顔をして訊ねてしまった。 だいじなことなのでしかたない。*] (158) 2020/12/27(Sun) 20:59:45 |
【人】 図書館長 アザレア[衣装なんてものは食事のついでにすら生える 実に生えやすいものの典型である。 故に寒そうな彼女の肩に掛けるコートくらいは 当たり前にそこにあった顔をして生やせたりする。 大体が神の御業であり所業である。 先日>>134君が神かと問われたので。 聖女ではあったな、なんて考えながらも 「記憶が正しければきみに恋するただの男だったと思う」 なんて答えたのはわりと最近の記憶だ。 わたしは神ではないので、自在にとはいかなくとも 悪戯心の神に邪魔さえされなければ そのくらいは造作もない。 ……まぁ邪魔されたので自分の分しかないんだが。 帰りまでに調達すればいいね、どうせすぐ室内だ。 そう納得して彼女に羽織らせておいた。 大人と子供、とまではいかずとも そこそこの身長差とそれなりの体格差を 思い出させるサイズ感に、なんとなく、 ニヤけそうになる口元を咳払いで誤魔化せば 寒さのせいで咳が出たと心配させてしまいそうだ。] (187) 2020/12/28(Mon) 8:24:16 |
【人】 図書館長 アザレア[宿の予約は確かにした。と思う。 思えばしてある世界に居たのでその辺の認識は曖昧だ。 けれどそれは本当にここだったか。 宿帳を記入しながら少しだけ悩んだが 特に危険はなさそうなので深く考えることはなかった。 この空間が鮮明な事への疑問はすぐに解けた。 どうやら他にも宿泊客がいるらしい。 最低限挨拶くらいは交わすべきか、 場所柄無闇に声を掛けるものでは無いか悩むが 答えが出るより部屋に通される方が早かった。 わたしよりも社交的である筈の彼女がしなかったのだから きっとこの距離感で正解なんだろうと納得する。 人との距離感に悩むなんて何だか久し振りな気がした。 そんな場で、拒むこと無く握り返してくれた手を 繋いだままで居られる彼女との距離に 浮かれずに居られるはずもなく 部屋に着いてその手が自然と解けるまで 必要以上に身を寄せておいた。] (188) 2020/12/28(Mon) 8:40:28 |
【人】 図書館長 アザレア[浴衣の色を問えば考え込む暫しの間と、何かを探す所作に 無言で小さく頷きながら答えを待つ傍ら 従業員に浴衣の講釈を簡単に乞う。 曰く、簡単に脱ぎ着出来る簡易のもので 浴衣に男女の違いはないらしい事だとか 着方や帯の結び方を。 なるほど、ガウンに近いんだろうか なんて納得していれば 彼女の気紛れな神が色を選び終えたらしい。] ああ、落ち着いた色だね。 わたしも同じものにしようかな。 [無難だ、実に。 そんなの便乗するしかないだろう。 わたしの神が奇抜な色を連れてこないとも限らないし なにより普段は出来ないペアルックというやつだ。 便乗しないテは無い。 サイズだけ違う2着と羽織りを用意してもらって 想像していたより柔らかな帯に首を傾げる。 やはり想像していたものとはまるで違うらしい。] (189) 2020/12/28(Mon) 8:41:34 |
【人】 図書館長 アザレア[部屋を出て行く従業員に心付けを渡して見送った。 外と隔てる扉が閉まれば慣れぬ部屋に2人きり。 雪に音を吸われた図書館とはまた別な静けさが なんとも耳に心地良い。 『窓』とも違う空間に心が踊るが 浮かれてはしゃぐ歳でもないので表には出ないだろう。 一先ず冷める前にお茶と、茶菓子を頂いて…… ほっと一息吐いてからふと、思い出したように口を開いた。 どうせ彼女しか聞くものはいないが 気恥しいので、潜めた声でひっそりと。] ところで。 ……足が死にそうなのはわたしだけだったりするんだろうか。 [日がな一日椅子に座っているわたしには 正座は難易度が高かったらしい。 なぜ行けると思ったのか。 この場の雰囲気に流され従業員を真似てみたが 既に足の感覚が危うい。 崩し方が分からなくて畳に手を着いて腰を浮かせば 子供たち相手に馬になる時の様な四足になった。 格好がつかない状況である事は 実に遺憾だがこれは仕方ない。 せめて涼しい顔をしておこうと特に顔色も変えず よぼよぼと胡座に足を組み替えた*] (191) 2020/12/28(Mon) 8:43:55 |
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