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バーナードは、どこにもいない。見つからない。ああでも、 (c1) 2021/07/05(Mon) 20:23:09 |
バーナードは、“半年前の”姿なら幾らでも散らばってるだろう。 (c2) 2021/07/05(Mon) 20:23:39 |
バーナードは、今もまだ、矛盾する世界と記憶を何一つ認識できていない。 (c3) 2021/07/05(Mon) 20:24:33 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード「……おいおい、気を利かせたつもりって人選か? 偶然なら褒めてやるよ。“センスの悪さ(良さ)”にな」 最悪だ、なんて零す訳にもいかない。 だって自分と同じような奴らが集まってる場なら、ここで悪態をつけばつくほど喜ぶ。わかってる。わかってはいるが。 「裏切りは慣れっこのつもりだったが、毎日毎日毎日続くと慣れ以前に麻痺してきやがるな。前言撤回するか、腹立ちすぎて愛してるって言ったが、ここまで来るとお前は逆に唯一愛せそうだぜ、────」 呼べ、と呼ばれている名ではなく、“あの時”呼んだように、対象を見て知った名前を口に出そうとした瞬間、周囲の黒服から思い切り腹部を蹴り飛ばされて強制的に発言を止められる。 「かはっ、……っは、はは……、お前らの、名前が……げほごほッ!!……流出し、て、困る奴も、いねぇだろうによぉ」 (+3) 2021/07/06(Tue) 13:13:37 |
バーナードは、睨む相手しか存在しない。溜息すら出なかった。 (c6) 2021/07/06(Tue) 13:23:56 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード「ぐっ……は、よく言う…… “そのような”の、が、好きな『お客様』も多いだろうに……ああ、そう言うの、全っ然、わかんねぇ口だったか?」 「ならその席代われよ、お前より余程、上手くやってやる」 痛みの耐性があるとは言え、呼吸が苦しくならない訳ではなく。噎せつつも、品のない言葉を紡ぐ口は出会った時と何一つ変わらない。足音だけで、薄寒い思いにさせる人間より上手くやれるかどうか、思い上がりにしかすぎないのだろうが。 (+5) 2021/07/06(Tue) 13:40:11 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード「…………?」 おや、あれは“半年前”の。ご存じですの? 貴方は最近来られましたか。有名ですよ。なんせ── あら、それは良い愉悦(遊戯)を考えられた方が── “調整の結果”前回とどう変わるのか、── 壊れるまで抵抗した人間が、壊れた事を知らないまま。 自分はまだ此方側で、正常だと思い続けている哀れな諜報員が、 何一つ己の中に真実はなく、変える場所も存在せず、 既に人間ですらないと知った時、どういう顔をするか。 思考がまた焼ける。ナフも、“ ”も似た事を言っていた。 妙に被る思考。なんだ?何を言っている?“真実”がない? 「……は、カッサンドラの名にでも当てられたかね」 (+7) 2021/07/06(Tue) 15:43:14 |
バーナードは、要望の意図が汲み取れない。 汲み取らせて貰えない。 (c8) 2021/07/06(Tue) 15:44:48 |
バーナードは、定期連絡の先が虚空だった事を認識すらできていない。今も。 (c9) 2021/07/06(Tue) 15:49:36 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード訝し気に眉を顰める。 少し向こう側、ダビーの目の前で先程まで自分が悪態を吐いていた相手が、書面のような物を落とすのが見える。何かの資料なのはわかるが、此処からではさすがに内容は読み取れない。 「(──楽しい拷問の仕方か何かか?)」 ……奇妙な悪寒がする。 明るくこちら側に告げられる“補足”は、詳細を聞いても腑に落ちない。心からの屈伏の為の研修?それにしては、妙に──。 勿論、一般的な感性であれば想い合う二人に脅して暴行させるのは非道の部類だろう。しかし、ここは“一般的”ではない。何より状況から何度読み取ろうとも“殺し合え”とは言われていない。 爪の一枚や二枚を剥がれようと、明らかに耐性がある部類だ。 そんな事は向こうも当然理解しているはず。 仮に、“彼”を脅す効果はあったとして、ただ自分に肉体的な苦痛を与え続けるのを見るのは── “温過ぎないか?” ▼ (+10) 2021/07/06(Tue) 20:59:05 |
【墓】 陶酔飛行 バーナードその“温さ”が、逆に異常な不快感を覚えさせる。 周囲は妙に盛り上がり熱狂しているのに、 自分も“彼ら”と似ている 存在だから理解できる悪趣味さの筈なのに、今回ばかりは理解できない。「……大して辛くもないのに、 わざわざ辛しむ演技でもしろって事かね」 資料を集める“彼”を見ている。何故そこまで悪態を吐いたのかが分からない。観客だって『ただの恋人同士の拷問ショー』程度で、自分が堪えると思うのか? 「──銃弾は慣れてる。刃物の方が“お前が”苦しむかもな。 手榴弾でも遠くに投げて破片で刺してくれてもいいぜ? ついでに客席まで吹っ飛ばしてくれりゃ、もっと楽なんだが」 “彼”は結局は所詮は商人の息子だ。苦しみを抱くのは分からなくもないが、幾ら考えても奴らの 【狙い】 が読めない。──理解できない事こそが、 【狙い】 そのものな事に、いつ気付けるだろうか。 (+11) 2021/07/06(Tue) 21:03:21 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード「軍人にお綺麗さを求めるなんて夢見る処女かよ。……チッ」 綺麗は他者にいう言葉であって、自分が言われる言葉でもない。 それを求めている客が居たら『こんなもの見てる暇があれば適当に売春なりしてきたらどうだ』と進言したいくらいだ。 服を自身で脱ぐのならば別に抵抗はない。何ならパイのせいとは言え、レストランで思い切り自分から脱衣してたような男だ。強制的に脱がされる事に舌打ちするものの、如何せん人数が多い。 『どうせなら一人くらいは使えなくしておいてやろうか』と反射的に思って手が出るのを察したタイミングで、拘束具にまず手を封じられる。足癖の悪さも比じゃないが、この状況では黒服を蹴飛ばすくらいしかできない。むしろ惨めさの方が目立つだろう。 そうしている間に服も一瞬で奪われる。概ね2日目と変わらない。しいて言うなら、背中に明らかに情事の後に出来るような細かい傷が多いが、目を逸らすような酷い傷がある訳でもなく、鍛えられた筋肉もあり見れない身体ではない。 ──半年の間、■■されていたにしては“綺麗”な部類だ。これを保つのも苦労した事だろう。 「趣味悪。もう少しセンスあるかと──ぐあッ、ガッ…!!」 殴られる気配は分かる。悪態を吐いていて口を開けていた結果、舌を噛むなんて馬鹿な事はしなかったが、鍛えようが一瞬目の前の視界が点滅する事も、衝撃に一瞬呻く事も、無理やり頭を下げさせられるのも避けられない。頭を上げようとするも、杖で制されればそれ以上上げるのは困難だろう。 ……何より、聞こえてくる声の震えに気づかない程鈍くもない。 何を震えてんだか。自分の痛みなんて全然痛みでも何でもないだろうに。 (+13) 2021/07/07(Wed) 2:00:33 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード「ぐっ!……随分、鈍ったか?今回は随分──」 「────“今回”、は……?」 意識もなく自覚もなく『自然』に滑り落ちた言葉。脳を介さず口から漏れた言葉が、ようやく耳に入って、己は発した言葉の意味が理解できない。そちらに思考が割かれて、漸く頭を上げられるようになった事も気付かず、俯くままである。 今回?前回?鈍るってなんだ? ここに来た記憶なんてある筈ないのに、 どうして今、“前より大した事ない”と思った? 観客が騒めく。ただ、自分が “少し顔を上げるのが遅れただけ” で彼らは思い思いに歓喜し、落胆し、好奇に湧き立つ。何かの試合の結果を観戦するかの如く、ねちっこい視線が纏わりつくのを感じる。 (+15) 2021/07/07(Wed) 17:16:26 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード「──チッ!っ、さっさと続けろ、……よ?」 ──まずい。わからないけど何かがまずい。 考えては行けない。これ以上思考を割いてはいけない。ただ無で暴行を受け続ければ、時間が流れる。痛みがあれば思考も多少は飛ばせる。そうしなければ、 ……そうしなければ、何? その思考を振り切る様に突如顔を上げて、仮面越しでも明らかにわかる敵意を隠さずに吠え散らかす。困惑ごと掻き消す威勢は、目の前の“彼”が持っている物で、呆然と止まった。 『前回』も男は同じ様な反応で吠えて、先を促していた。目の前の相手が持つ物で一瞬動きが止まった。何も変わらない。 ──ただ “前回”は、殴られて即座に吼えていた のが、“今回“は、何か迷うような間があって、遅かったから。 男が何に戸惑い、混乱しているのか、『内容が同じだからか?』『これぐらい誤差では?』『でもあの狂犬が──』と口々に議論が交わされている。 男は、ただ“彼”の言葉を聞いて、何も理解できない事を言う彼から、目を背けたくなるのを真正面から見据え続けるのが、精一杯だった。 (+16) 2021/07/07(Wed) 17:23:32 |
【墓】 陶酔飛行 バーナード「…………ッ」 焦りで表情が崩れる。 不敵な、或いは不機嫌な面構えが保てない。 痛みには慣れている。 慣れているからと言って苦しくない訳ではない。限度がある。 そして、鍛えられる部位と、そうでない部位がある。 無理やり突っ込まれた薬を飲めばマシになる。 即嚥下すればまだ間に合うかもしれない。わかってる。 わかってる。知ってる。 散々『この日』から使って来たのだから知っているに決まってる! でも、 結局『前回』も『今回』も選ぶ選択は結局、 「ア、ッグ……あああああぁぁぁぁっっっ!!」 悲鳴の方向性しか選ぶことはなかったのだけれど。 (+18) 2021/07/07(Wed) 19:59:52 |
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