閻魔参は、いつしかそっと姿を消した(夜中にまた)** (a403) 2022/08/01(Mon) 20:42:07 |
閻魔参は、/* おしごとなんですよ悔しいですね 後で読みます** */ (a405) 2022/08/01(Mon) 20:43:27 |
閻魔参は、宵っ張りが群れ集ってやがるなァ… (a458) 2022/08/02(Tue) 2:16:51 |
閻魔参は、因みに今日、議事録は一文字も読んでねえ俺がいるな。夜まで今に生きてた程度だ (a459) 2022/08/02(Tue) 2:18:09 |
閻魔参は、そっと見ている (a465) 2022/08/02(Tue) 3:35:19 |
閻魔参は、苦手なロールに挑戦する気合いはなかった勢ですが! (a466) 2022/08/02(Tue) 3:49:43 |
【人】 閻魔参[後日談:不公平な賽] 運定めの祝宴を終え、解放された後のこと。 閻魔参は街の一角で、よく見知った少年少女に遭遇した。 赤白の帽子に赤い服の、幼さすらある少年は、黒い布で口許を覆った少女に、飛び付かんばかりの勢いで駆け寄ったところだった。 祝宴のさなかから、話したいことは溜まりに溜まっていたのだろう。再会を喜び合い、互いを気遣い合って、まるでそれは比翼の鳥のようだった。 ひとしきり親しげな会話を交わした後、少年は「あ、そうだ」と懐をごそごそ探り、少女に一枚のカードを差し出した。 そのカードに見覚えがあり、閻魔参は足を止める。 引き当てるなり目を逸らした記憶しかないとはいえ、それはかつて自分が手にしていたものだ。あの少年に、交換してほしいと乞われたもの。 その時は、手元に置きたくなさも手伝って、特に深くは考えなかったものだが── 身に覚えのないであろう、あられもない姿のそれを、映っている当人に渡すというのは、一体どういった心の動きなのか、と、思わず立ち止まり、様子を伺う。 (220) 2022/08/02(Tue) 3:50:54 |
【人】 閻魔参果たしてそれを見た少女の顔には、驚きと困惑の色が浮かんだ。少年は屈託なく、明るく笑う。 「ちゃんと隠してたよ。約束通りヤツメに渡しておくね!」>>.9 少女の表情がゆっくりと、呆気に取られたようなところから納得へ、それから少し悪戯っぽいものへと変わっていった。 「…他の人に渡るのはちょっとやだったからなぁ。それはウナギがそのまま処分しちゃって?」>>.17 言われた少年が、「えっ」と目を瞬く。 ──その様子を目にして、閻魔参は微かに笑った。 そうか、それならいい。少年のあの行動が、少女を大切に思うが故のことだったなら。 それならば、その後何故か誰かに通報されたことも、警察署に連行され取調室に押し込まれたのも、悪くはなかった。 ……とはいえそれに関しては、いくら恫喝されようが露ほども動じず、何時間経とうと空腹に苛まれることもない閻魔参に手を焼く彼らを、面白いな、としばらくほったらかして過ごしたというだけの話だが。 少年に彼らの手が及ばぬよう、取引の痕跡を気まぐれに誤魔化した結果がこれならば、それは素直に喜ばしい。 勝負の場で決して運に恵まれたとは言えなかった彼と彼女が、今こうして、曇りなく笑えるのならば。 (221) 2022/08/02(Tue) 3:55:22 |
【人】 閻魔参……それにしてもあの取り引きに、そんな裏があろうとは。 これだから人は面白い。人の営みは好ましい。 関わった相手の思いもよらない顔を見るたび、これまで幾度も抱いてきた思いが、今もまた、胸に宿った。 ──かつて唐突に語りかけてきたモノ>>5:+48に、答えた言葉は嘘ではない。 何もかも変わり果てたとしても、己は何も変わらない。これまで重ねた歳月と同じように、これからも、人の世と営みに裏側から寄り添っていくだろう。 己自身に願いを掛けた兎耳の少女を見守ることは言うまでもなく、気の向くままに人に関わり、託宣を下し、時には助け、時には揶揄い、時には妨げて生きてゆくだろう。 ……何しろ紅い妖花にいざなわれ、一片残さず呑み込まれ、生の意味すら書き替えられるほどに耽溺してもなお、天は相変わらず不定期に気まぐれに、閻魔参に告げごとを落としてくるのだったから。 (222) 2022/08/02(Tue) 3:56:21 |
【人】 閻魔参ただ今となってはかつてのように、必ずしも気の向いた方、祈りの場に居合わせた方、賽が示した方ばかりを助けることはしないだろう。ことに紅花と万寿菊に危害が及ぶと見たならば、閻魔参は躊躇なく告げごとを歪め、助けを求める手を振り払い、彼らの敵を葬り去る。その繋がりを失うより恐ろしいことなど、今の閻魔参には何もない。天の意思など知ったことではない。 ──しかしこうして天ならざる主を戴いていても、特段の罰を当てられることもなかったのを見れば、或いは元より天は、閻魔参が不公平な賽となることを許していたのかも知れなかった。 公平な賽はきっと、天そのものだけで十分なのだ。 (223) 2022/08/02(Tue) 3:57:32 |
【人】 閻魔参閻魔参は「さて」と呟くと、睦まじい少年少女に背を向けた。 帰るべき場所がある。幼い姿の妖精ふたりは、きっと手土産を期待して待っている。いつまでも油を売っている暇はない。 己の営みを得た不公平な賽は、あたかも人であるかのように、賑わう街のどこかへと消えていった。 ** (224) 2022/08/02(Tue) 3:57:43 |
閻魔参は、/* ほぼ地の文しかねえ めんどかったら飛ばして */ (a467) 2022/08/02(Tue) 3:58:23 |
閻魔参は、そして呼ばれたことになった不憫なおまわりさん。 (a472) 2022/08/02(Tue) 4:04:52 |
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