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【人】 木峰 海斗[ 恋人と、公には言えないけれど。 そういっても別に ―― 口には絶対出さないが、 それで、恋人の首に、自分がつけたわけでもない キースマークを見つけて、 怒るでも、悲しむでも、嫉妬するでもないのは、 以前の自分の行動を思って強く言えないのか、 それとも、こんな時も、弟に甘いのか。 もしくは、底抜けのお人好しの―― バカか、 それでも、兄貴に怒られたことなんて、 記憶にない俺は、そっち方が怖かったから、 俺の『分からない』を信じてくれたことに、 ほっとして、同時に じくり、と罪悪感に胸を痛めた。] (4) 2021/12/04(Sat) 12:10:00 |
【人】 木峰 海斗んな、キモいこと、 するような奴らじゃねーと思うけど、 [ 周囲で、いつも馬鹿みたいに、 げらげら笑っている友人たちを思う浮かべる。 大体、彼女がいるし、 いない奴は、女が、どうのとか言っている奴ら。 だけど、首筋の赤は、確かに存在している。 だから、否定を口にしながら、 眉を下げ、笑う顔から視線を逸らせば、 自信無さげに言葉尻を濁した。] (5) 2021/12/04(Sat) 12:10:03 |
【人】 木峰 海斗…… 分かったよ、 [ 本気なのか、冗談なのか。 それを汲み取れる程、俺の心境も余裕がない。 家に連れてこいという言葉には、 素直に頷き返して、微かに触れるだけの口づけに 眉を下げながら、受け入れれば] (6) 2021/12/04(Sat) 12:10:05 |
【墓】 木峰 海斗[ 自室の戻って、ベッドの布団を捲れば、 一応、大きめのバスタオルを布団の上に敷いておく。 自分もベッドの上に座れば、 思考を巡らせていた。 いつ、つけられたのか。 一つ、思い出して、心当たりがあるなら、 部室であったこと。夢かと思っていたけれど。 あれが、誰かによるものなのかもしれない。 部員の誰か? だが、こんなことをするような人物 思い浮かばずに、首を傾げるだけだった。 あとは、一人だけ 妙に、前にキスマークのことを 割としつこく聞いてきた友人がいたことを、 思い出したけれど、思い当るとしたらそれくらい。 もう、考えても答えは出そうになくて。] (+3) 2021/12/04(Sat) 12:10:13 |
【墓】 木峰 海斗あーーー、 くそッ、 アイツだったら、絶対許さねー [ 次会った時でも、それとなく聞くと決めて、 イライラと、頭を掻けば、ぼすっと音を立てて、 そのまま背中をベッドに預けた。 見慣れた天井を見上げて、深く溜息を吐く。] (+4) 2021/12/04(Sat) 12:10:14 |
【墓】 木峰 海斗[ 聞こえたノック音に、飛んでいた意識が覚醒する。 身体を起こして、とんとん、と軽い足音を立てて、 珍しく扉を開けて、出迎えたのは、 多分、さっきのことを気にしているせい。 開いた先で、いつも通りの笑顔が待っていれば、 思わず、吹き出すように笑って] ははっ、って、…… ッ、!! [ 頬に触れた指先の冷たさに、びくりと肩を震わせた。 まだ、熱い季節だから、空調が聞いている部屋でも この冷たさは、心地よいもだけど、 いきなり触れられれば、さすがに驚く。] (+5) 2021/12/04(Sat) 12:10:21 |
【墓】 木峰 海斗んだよ、頭冷やさないといけないくらい 実は、怒ってんのかよ? [ 頬に触れる手に、手を重ねて、 その手に頬を摺り寄せるように、首を傾いで、 笑う瞳を覗き込めば、俺も、いつもの笑みを浮かべて、 そのまま背に腕を回す。] (+6) 2021/12/04(Sat) 12:10:23 |
【墓】 木峰 海斗もう、こんなことさせねーから [ 相手が、女だろうと、男だろうと、 俺は、この腕の中にいることを願う。 それが、俺の 幸せ だから――恥ずかしい、けど。 今は、それを忘れて、甘えるように抱きしめた。*] (+7) 2021/12/04(Sat) 12:10:25 |
【墓】 木峰 海斗あっそ、なら良いけどよ [ 怒ってない、と聞けば それを信じよう。 微睡むように頬を寄せて、 冷たい手のひらに、熱を奪われているのに、 逆に、鼓動は早く、身体は熱くなっていく。 零れた呟きに、口の端を緩く上げて] それこそ、兄貴が謝ることじゃねーだろ [ くすり、と吐息だけの笑みを漏らした。] (+12) 2021/12/04(Sat) 18:45:44 |
【墓】 木峰 海斗っ、お、ちょ……ったく、 [ 背中にかかる力で、持ち上げられる予感に、 慌てた声をあげながらも、しょーがねぇなと、 大人しく運ばれてやる。 あんまり、こう軽々と持ち運ばれるのは、 そこそこ癪に障るのだけど、惚れた弱み、 仏頂面をする程度で、我慢してやる。 降ろされた先は、先ほどまで寝転んでいたベッド。 床に膝をついた兄貴の瞳を覗き込んで、 絡む視線が楽しげに細められると、 首筋に唇が寄せられて、ぴり、と微かに痛みが走る。 所有印をつけられる音に、ぁ、と小さな声をあげて、 それでも、今はそれを拒むことはしない。] (+13) 2021/12/04(Sat) 18:45:47 |
【墓】 木峰 海斗あ"? そんなん一応、話くらいは聞いてやるけど [ 不機嫌を隠さない声をあげて。 それでも、多少殊勝な態度で、そこまで言うが、 今までと違って、兄貴は正真正銘、俺のものだ。 想像するだけで、イラっとする。 兄貴というよりは、付けた相手に。] (+14) 2021/12/04(Sat) 18:45:49 |
【墓】 木峰 海斗でも、兄貴が誰のものなのか、 きっちり、分からせる―― かもな? [ 逸らされない視線を交じり合わせて、 瞳に狂暴な色で迫れば、そのまま唇に、 噛みつくようにキスをした。 噛 みついて、痕 を残して、刻 みつけて、俺のものであることを、分からせてやる。] ん、……っ、だから、 夏生がつけたいっていうなら、 今日は、特別に許してやっても――いいぜ? [ あくまで、少し上から目線なのは、 こんなことをいうのが、恥ずかしいからで、 照れ隠しなのは、お見通しだろうけど。 にやり、と生意気な笑みを浮かべて、 捨てられなかった煩悩、あんだろ?と 挑発するように、誘うように、口の端を舐めて、] (+16) 2021/12/04(Sat) 18:45:53 |
【墓】 木峰 海斗[ 痛みを与えても、 逆に喜んでしまうのだから、 本当に、この兄という奴は、仕方がない。 二片、並んだ赤い花弁を晒しながら、 その反応に満足そうに笑う俺も、どうしようもない。 容易く、離れることなんてできない。 ]愛しくて、もっと、 刻 みつけたい―― (+21) 2021/12/05(Sun) 12:26:53 |
【墓】 木峰 海斗[ 従順な従者のような言葉を吐きながら、 覆い被さって、与えられるのは激しい口づけで。 甘く漏れる吐息すら、喰らわれて、 喰らい返すように、呼吸を奪い合う。 くらくらするのは、上手く呼吸ができないとか そういう理由じゃなくて、重なった熱に、 求められているということに、酔っているから。 シーツに縫い留められた指を握り返し、 与えられるままに、受け止め、 いや、もっと、と求めるように、 自由な手で、頬を撫でて、男らしい 骨ばった固い輪郭を指で撫で、耳元を擽り、 項に手を添えれば、逃さないようというように、 より深く、唇を重ねて、貪った。] (+22) 2021/12/05(Sun) 12:26:58 |
【墓】 木峰 海斗[ うだるような夏は、過ぎ去り、 空調だって聞いているというに、熱い。 だけど、この熱が心地よい。もっと欲しい。 口内で暴れる舌先に、同じように舌を絡めて、 吸っては、時折、歯を立てて。 歯列を丁寧になぞられれ、 口蓋を擽られれば、反射的に、身体をびくりとさせ 頭が逃げそうになる。 だけど、逃れることなんて、出来るはずがなくて。 欲しい、欲しい、―― 愛しい。と、 舐り尽くされるのが、心地よい。 足の間に、受け入れるように兄貴の身体を挟んで、 触れられる感触に、むずがるように、足を震わせた。 やられっぱなしというのも、性に合わない。 重ねた唇を緩やかに笑みに変えれば、 膝で誘うように、兄貴の腰を擦った。 濡れた感触を辿る唇が、首筋にまた、 赤を増やした気配に、] (+23) 2021/12/05(Sun) 12:27:00 |
【墓】 木峰 海斗ッ、……首、だけで―― いいのかよ? [ 違うだろ?と、 蠱惑的な色が灯った瞳を細めて、煽り。 するり、と空いた片手で、 シャツの裾を捲し上げ、自ら肌を晒して、 何処へでも、つけるといいと、嗤った―― 下は、いつもの部屋着で、 スウェットなのだから、そちらを脱がすのだって、 手間は掛からないだろうな**] (+24) 2021/12/05(Sun) 12:27:02 |
【墓】 木峰 海斗[ 夕食時が終わった時間。 カーテンの向こう側では、家族揃って 一家団欒だとか、本来なら、まだ健全な時間。 締め切った部屋の中。 空調が動く微かな音の中に響く、 くちゅ、と淫らな水音と、熱く掠れた乱れた吐息が、 空間を甘く、蕩けさせていく。 与えられる快感に、耐えるように 布団を蹴り上げて、ふわりと香った線香に匂いが、 少しだけ現実を思い寄越させる。 昨晩、母が気を利かせて焚いておいたものだった。 ]そんな覚えがあったせいだけど―― 罪悪感が芽吹く前に、身体の奥底から触れる快感に、 その記憶は消えていく。 悪い虫も殺せない。 (+31) 2021/12/06(Mon) 20:12:27 |
【墓】 木峰 海斗[ 今はただ、この愛しい温もりと 溶け合うことだけ考える。 膝にあたる熱を持った固い感触に、 口の端を楽しそうに歪めれば、 痕をつけていいと、機嫌良さそうに煽ると、 露になった、日に焼けていない白い肌に ひとつ、ふたつ、みっつ。 全部で、5つの赤い花が 咲 く。]ん、……っ、5こ? [ 焦らすように、避けられ、 代わりに太腿に感じる感触に、微かに息をつめて 5個という数の理由が分からず、首を傾げば、 簡単に、理由は教えられる。 何処かの歌手の歌の一節のような言葉。 ]あの歌のように胸をときめかせるような、 そんな状況ではないけれど―― (+32) 2021/12/06(Mon) 20:12:29 |
【墓】 木峰 海斗ば、……んん……ッ、 [ つい、いつもの癖で、悪態を吐こうとして、 下肢に走る甘い刺激に、口を閉じる。 それでも、漏れてしまう鼻にかかった声に、 羞恥心から頬を染めて、それでも その甘さを拒みはしない。] ―― ッ、ん、はぁ? 知るわけ、ねーだ、ろ…… [ にやり、と 笑い零される言葉に、眉を寄せて、 続く言葉に、ぱちりと、何度か瞳を瞬かせ、] (+33) 2021/12/06(Mon) 20:12:31 |
【墓】 木峰 海斗ばっ――ッ! ん、ぁ、[ じわ、と羞恥で、赤を差して 罵倒の一つでも投げようとするが、 執拗な責めに、言葉を出そうとすると、 あられもない喘ぎ声を出してしまいそうで、 言葉を放つことはできなかった。 それでも、兄貴が嫉妬している気配に、 不謹慎にも嬉しくなってしまう。] (+34) 2021/12/06(Mon) 20:12:34 |
【墓】 木峰 海斗[ 快感を逃がすように、 頭を振って、時折、太腿で兄貴の頭を挟んでは、 呼吸と同じタイミングで、力が緩む。 動きを止めて欲しいのか、 もっと、喉奥を押し込もうというのか、 びくびく、と震えて、腰が勝手に動いてしまう。 抑えきれない吐息を、必死に噛み殺しながら、 熱に蕩けかけた赤く濡れた瞳で、見上げれば、 くす、と、ふいに笑みを浮かべて] (+35) 2021/12/06(Mon) 20:12:36 |
【墓】 木峰 海斗[ 手を伸ばして、 くしゃ、と兄貴の髪を撫でた。 だけど、そんな余裕があったのも、そこまでで 柔らかな熱くぬめる口の中で、 舐められて、吸われて、なぞられて。 喉奥で耐えていた喘ぎ声が、 声になる前に、熱い吐息として零れては、 飲み込み、鼻にかかったくぐもった甘い声を漏らす。 最近、殆ど、触れ合っていなかったせいもあって、 どくり、どくり、と脈打つ屹立は、 いとも容易くびくつき、熱い迸りを 包み込む熱い口腔に解き放っていた。] (+36) 2021/12/06(Mon) 20:13:36 |
【墓】 木峰 海斗は、ッ、……はぁ……ッ、 [ しばらくの間、惚けたように天井を見つめて、 最後の一滴まで、絞られれば、 それでも、まだ萎えないソレから、 口を話してもらえれば、視線を下ろして、 行儀悪く、先ほど触れた兄貴のものを 足先でふにり、と悪戯すれば、] これも、気持ちよくして……やろーか? [ 確かな欲望を瞳に乗せて、自分の唇を指してみせて、 同時に悪戯をしていた足の甲で、 兄貴の熱いものを、また刺激した。 口でも、どっちでも、 好きな方を選ばせてやる、というように、**] (+37) 2021/12/06(Mon) 20:13:42 |
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