【人】 フィアンメッタ 会いたい人が居る、という話には目を細めて。 自分から会いに行けないとか 私と似たものを感じたから その時は去っていく彼を引き止めたりはせず。 ドリンクは思ったよりすぐ持ってきてもらえた。 水色なのだろう、とは思っていたけど 色合いは綺麗で、海を思わせる。 星型のパイナップルが 見た目の爽やかさを際立たせていた。 一口飲めばココナッツの風味が広がって アルコールも強すぎず、飲みやすい。 美味しい、とつぶやいた。 (114) 2022/05/25(Wed) 23:40:07 |
【人】 フィアンメッタたとえば、なんて唐突な前置きの後に告げるのは 預言者が視た未来の話。 最も、片方は私の話ではないけれど。 それどころか実際にあった事かすら知らない話。 「こんなことを言われても 貴方は、前を向いて歩ける? ……貴方が未来を変えたいと思うなら。 私は力を貸しましょう。 生憎、私は国を救う救世主になどなれないし 百発百中の占い師、でもない出来損ないだけど。 ……なんて、ね。」 冗談だと流せるように、 私が逃げられるように 一言、付け加えて。 唐揚げの方に視線を戻すのだった。* (116) 2022/05/25(Wed) 23:43:08 |
【人】 フィアンメッタ例え話に真剣に応えてくれる彼は 私なんかよりずっとしっかりしていると思う。 信じることを前提にするならば、 彼の言葉は間違っていない、何も。 人を信じられる心の強さを持つ人ばかりなら。 私が彼みたいに考えられる人ならば 違ったかも、しれないのに。 「貴方は……強いね。 そう考えられない人が この世にはたくさんいる。 私も、その一人。 不都合な現実から目を背けようとしてしまう。」 (206) 2022/05/26(Thu) 21:27:55 |
【人】 フィアンメッタ「ううん、私は気にしていませんよ。 そもそも貴方は、 私の話を聞いてくれただけだから。 ……周りから見て不幸に見えることも 貴方にとっては、小さい救いがあった… って私には聞こえたけれど 違ったならごめんなさい。 ありがとう、話を聞かせてくれて。 」気にしないで、と頭を下げる彼に向かって言って。 聞いて貰ってばかりなのも悪いし、 何より彼は私の占いに 多少なりとも興味があったようだから。 占い……とは違うけれど。ささやかな助言を。 (207) 2022/05/26(Thu) 21:30:50 |
【人】 フィアンメッタ「……会いたい人に会うには。 その人がどこにいるのか調べたりとか そんな事も勿論、大切だけれど。 一番大切なことは―――――。」 (208) 2022/05/26(Thu) 21:31:24 |
【人】 フィアンメッタ 願いだけでは、想いだけでは叶わないことも多い。 それを、私は知っている。 いくら願ったって、セシリーにはもう……。 ―――――それでも、まずは願うことから。 願ったから、私はここに居るの。 「なんて、貴方なら とっくに願ってるだろうから。 私でよければ、願わせて。 貴方が会いたい人に会えますように、ってね。」 お礼のように告げると、 それ以上は引き止めなかった。* (210) 2022/05/26(Thu) 21:35:35 |
【人】 フィアンメッタ 「貴方も、何かを残したんですか? ……それは、見つけてもらえた? ううん、違う。 見つけて欲しい、って思いますか? ―――それが自分を殺した相手だったとしても。」 私が殺したわけじゃない。 でも、見殺しにした私は……殺したも同然。 (226) 2022/05/26(Thu) 22:30:44 |
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