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【人】 瑞野 那岐[ガーリックブレッドに ルッコラの効いたサラダパスタ。 スープは定番のミネストローネ。 どれもローストチキンと相性のいいものだ。 二人の腹に収まっていくのを眺めつつ、 グラスが何度か活躍する頃には すっかり取皿も空になっていて 客足も途絶えていただろう。 閉店後には従業員用のバックヤードに移動してもらい 主の居なくなったテーブルを拭き上げていく。 戦場だった厨房も、 朝訪れた時のように磨きがかかっていた。] (5) 2023/12/24(Sun) 14:03:06 |
【人】 瑞野 那岐[サンタの帽子を脱いで元の姿に戻り、 小さな箱を抱えて、待ち人の元へと向かう。 お待たせしました、と声を掛け外に出れば、 白い粉雪が舞っていた。] ああ、やっぱり、雪が降ったんですね。 [空を見上げて呟くように零し、 冷えるという彼を見上げて頷いた。 イブから年末にかけては降りやすいとは聞くが まるで神がタイミングを見計らったように イブの日に雪が降らせるのは偶然か、どうか。] (6) 2023/12/24(Sun) 14:03:21 |
【人】 瑞野 那岐いいですね、温かそうで。 [隣で端末を弄る彼に軽く同意する。 喋る度に白い息が空気に溶け込んでいく。 どうやら風呂だけでなく、今日はこたつもあるらしい。 こたつとシャンパンというミスマッチさに ふ、と眉尻を下げて笑う。] それと、デザートもまだだったでしょう? タルト、ありますよ。 [手にしていた小さな箱を軽く掲げてみせる。 自宅についてからと考えてはいたが、 誘いをかけられたら中身をネタばらしを少し。] (7) 2023/12/24(Sun) 14:03:42 |
【人】 瑞野 那岐[明日もクリスマス当日が残っている為、 午前中にはランチの準備に 店には向かわないといけないだろう。 それでも一般的なサラリーマンたちよりは 夜更かしできる店で良かったと思う。 アスファルトを白く染めていく雪を眺めながら ゆっくり、帰路を踏みしめていく。*] (8) 2023/12/24(Sun) 14:03:54 |
【人】 瑞野 那岐[雪が降ると手を伸ばしたくなるのはどうしてか。 冷たいと分かっていながらも、 降りてくる雪に手を伸ばして結晶を水に変えていく。 もっと降るという言葉には苦笑を零して] 積もる程は、困りますけどね。 [都内の交通機関は天候で麻痺しやすい。 積もる程になれば道はすぐに凍ってしまうだろうから。 鍋の提案にも軽く相槌を返しつつ、 流れで食べ物の話になったなら。] (12) 2023/12/24(Sun) 15:50:08 |
【人】 瑞野 那岐[そんな夜気の寒さを抜けて彼の家に赴けば、 冷えた頬を彼の唇が温めてくれた。] ただいま。 [お邪魔します、というより、いつの間にか ただいま、と口にするようになった玄関。 冬の生地の厚いジャケットを脱いでも 室内は暖かさが残っていた。] 先にいいんですか? じゃあ、お言葉に甘えて。 [と断りを入れたものの、体力仕事の料理人。 冬でもほんのりを汗をかくくらいには汚れているので 早く汗を洗い流したい。──彼と居るのならば尚更。] (14) 2023/12/24(Sun) 15:50:32 |
【人】 瑞野 那岐クローゼット、触りますね。 [軽く頭を下げて自室でもないのに増えてきた 自身の着替えを手にするべく足を運び 勝手知ったる様子で準備をしてから浴室へと向かう。 ジョークの言える人間ならば、 一緒に入ります?なんて言葉も交わしたかもしれない。 そう考えて、一度。 浴室の前で足を止めて振り返ったけれど。] …………。 [構えてしまえば妙に気恥ずかしくなって、 口を閉ざし、ぱたりと扉を閉じた。*] (15) 2023/12/24(Sun) 15:50:48 |
【人】 瑞野 那岐[汗と汚れを洗い流して、頭からシャワーを浴びる。 鏡が曇っていくことに浴室の温まりを感じて、 ほっと息をついた。 サンタの帽子でついていた前髪の癖も 濡れてしまった今ではなくなって。 キュ、とシャワーを閉じてから張ってある湯船に 身を浸せばじんわりと身体の芯から温まる。 帰り道に彼が話していた旅館のことを 自然と思い出した。 初夏の緑が鮮やかだった時期の景色も 美しかったが冬場の寒空の下 雪が降る中で温度差を楽しむ露天風呂も さぞかし景観がいいことだろう。] (21) 2023/12/24(Sun) 21:08:16 |
【人】 瑞野 那岐『次に旅行に行くなら、 景斗さんが話していた方の温泉に行きたいです。』 [帰り道にはそう応えた。 始めてのドライブで桜の咲く頃に聞いた話。 そちらの実現はまだ叶っていない。 湯船の中で肌を撫でればちゃぷん、と水気が跳ねる。 旅行にノリ気だった彼の表情を思い出して笑う。 社会人になってからは旅行という旅行には あまり行く機会がなかったから擽ったい。 こうして彼と過ごす時間が 少しずつ、少しずつ増えていくのだろう。] (22) 2023/12/24(Sun) 21:08:39 |
【人】 瑞野 那岐[クリスマスの夜を、誰かと過ごしたことが ないわけではなかったけれど。 数年ぶりの『恋人』と過ごすクリスマスというのは いささか久しぶりな気がして。 あまり変わらない日常のようになっている現状に 少しばかり気後れてしまう。 かといって仕事上がりではどこかに寄ることもできず 申し訳程度のタルトぐらいしかない。 一つだけ用意しているものは、なくはないけれど。 そんなことを少し頭の片隅で考えながら、 少し火照ってきた身体が熱さを訴えて 湯船から身体を起こした。] (23) 2023/12/24(Sun) 21:08:49 |
【人】 瑞野 那岐……あ。 [そして、脱衣所に来てから気づく。 パジャマの上下は用意したものの、 その下に履く下着の準備を忘れていたことに。 ぽたぽたと髪から落ちてくる水気を拭い、 タオルを肩に掛けたままの状態で そっとリビングへと続く扉を開けて顔を覗かせる。] (24) 2023/12/24(Sun) 21:09:14 |
【墓】 瑞野 那岐景斗さん、 あの……お願い、が。 下着、取ってもらえませんか? [肌を見られたことがないわけじゃない。 けれど、見せるタイミングでないものを 見せるのは少し躊躇い、視線が床に落ちた。*] (+1) 2023/12/24(Sun) 21:09:42 |
【墓】 瑞野 那岐[リビングを覗いたら目の届く場所には居なかった。 物音のする気配して声がすれば、 問い掛けに、はい、と小さな声で頷く。] ありがとうございます。 [渡された下着を手を伸ばして受け取った後も 暫し佇んでいるままの様子に 思わず小首を傾げようとすれば。 ストレートな報告に眉尻が下がった。 好意を含む相手への男性ならば分かる反応、 その反面で微かな照れ臭さが邪魔をして。] (+5) 2023/12/25(Mon) 1:36:10 |
【墓】 瑞野 那岐もう何度も見てるで……、 ん、 [反応を返す前に唇が覆われる。 感情を伝え合うようなキスは、嫌いじゃない。 軽く伏した瞳が彼の目元を、口元を移す。 応えるように甘く食んで、 吹き掛かる吐息を飲んで。 離れていく唇を惜しむように溜息が溢れる。] (+6) 2023/12/25(Mon) 1:36:25 |
【墓】 瑞野 那岐[薄っすらと瞼を持ち上げていけば、 入れ替わるようにと伝える声はいつも通りのもの。] ──……、はい。 [もっと、とねだりそうになる自身が浅ましく思えて まだ湿り気を帯びた耳朶を染めながら、 扉を閉めた後。 扉を背にして、そっと熱の孕んだ唇を、撫でた。] (+7) 2023/12/25(Mon) 1:36:51 |
【人】 瑞野 那岐[冬の寒さは応えるから、トレーナーでは足りない。 触り心地のいい前開きの、いわゆるもこもこした フリース素材の生地のナイトウェアを着て。] お先にいただきました。 お風呂、温かいですよ。 [浴室に向かう彼を見送りつつ、 風呂上がりの補給にキッチンへと向かう。 冷蔵庫を開ければ、先程の箱が入っていた。 これは後で二人で食べるとして、 今はブラックコーヒーを手にリビングへと戻る。 先程も見たが部屋の中央に鎮座するこたつは 二人で入っても十分な広さだ。 足先を入れれば、素足がほんのりと熱に晒される。 暖かい、と、無意識に声が漏れた。**] (26) 2023/12/25(Mon) 1:37:03 |
【人】 瑞野 那岐[ここ最近は時間が噛み合わなかったせいか、 彼の家に来ること自体を控えていた。 それでも、会いたい、と言葉を飾らずに 伝えてくれる彼に気持ちが傾かないはずもなく。 もらった合鍵を使って彼の居ない部屋で 待つこともしばしば合った。 夜でも胃に凭れないような夜食を作り、 温めるだけの状態で待っているつもりが うとうとと船を漕いでしまった日も。 ”待たせる”という行為が返って 気を使わせてしまうのではないかと。 やはりしばらく来るのは控えると口にした日もあったが 『もう少し』、その一言に引き摺られて 結局、自分の意志も弱いまま。] (30) 2023/12/25(Mon) 21:40:23 |
【人】 瑞野 那岐[だから、店の中だけでも。 お風呂から上がって寝るまでの少しだけでも。 こうしてゆっくりと時間を過ごせるのは久々だった。 とはいえ彼の方はまた朝から出かけるという。 もう時計の針は天辺で揃いそうになっている時間。 あまり、夜更かしもさせられないだろう。 こくん、コーヒーを喉に流し込んで息をつく。 大人になって時間を作るのはこうも難しいのかと、 改めて物思いに耽けていれば、やがて 浴室から物音が聞こえ始めた。] シャンパンを一人で先に飲むのは さすがに、待ってますよ。 [グラスの代わりに置かれたマグカップは 幾分か減っていたけれど。] (31) 2023/12/25(Mon) 21:40:36 |
【人】 瑞野 那岐[髪はしっかりと乾かしてきたのだろう。 寧ろ、中途半端に乾かした自身のほうが まだ少し湿り気が残っているかもしれない。 そういう細やかさに 身だしなみを気にかける仕事なのだと ふとした瞬間に気付かされながら。] ええ、足が温かいです。 背中まで温まれないのが残念。 [こたつの感想を笑い混じりに応え 彼がボトルを取りに行くなら 自分も腰をあげようとして軽く制止が掛かる。] (32) 2023/12/25(Mon) 21:41:08 |
【人】 瑞野 那岐[遠慮なく準備を任せながらせめてもと テーブルを片付けて伏せたままのグラスを寄せる。 ボトルの扱いは彼のほうが慣れているだろう。 注ぐのを任せながら、誘いの声がかかれば] はい、いただきます。 せっかくのイブだし。 こたつで寝たくなる気持ちは分かりますけど、 オレじゃベッドまで運べませんよ。 [双眸を細めて頷き、独り言のような声に笑う。] (33) 2023/12/25(Mon) 21:41:22 |
【人】 瑞野 那岐[互いに夜着に着替えて こたつにシャンパンとタルトと飲み干したマグカップ。 始めての恋人とのクリスマス。 ……そう語るにはさすがにリラックスが過ぎている かもしれないが、それも悪くないと思える。] 乾杯。 [カチリと、音を鳴らし合わせれば 音だけは鐘の音が響くように綺麗に。 タルトは切り分けるつもりだったけれど そのまま食べたいというのなら、どうぞ。と 愉しそうにフルーツを見つめる彼を促しただろう。*] (34) 2023/12/25(Mon) 21:41:34 |
【人】 瑞野 那岐[寒いのがだめだという人は、 趣味のバイクに乗る時には厚着をしてでも 走らせたいと言っているのに。 こたつの悪魔には抗えないらしい。] そうですね、家にも置いていないし 実家にもこたつはなかったから新鮮かな。 気に入るかどうかはこれからの 使い道次第ということで。 [くすくすと肩を揺らして応えをはぐらかす。 笑ってしまっていることと、 既に言葉に甘えてこたつから出なかったことで その内情は知られているようなものだろう。] (39) 2023/12/25(Mon) 23:56:29 |
【人】 瑞野 那岐[彼が布団を広げれば足元に外気が入り込む。 素足の彼の足が少しだけ触れて、 冷たい、と笑いながら大袈裟に足を引いたりして。 もう一つの問い掛けが投げられたなら、 ぱち、と目を瞬かせた。] 本当に寝ちゃうんですか? 風邪引きますよ。 [後半、少し嗜めるようになったのは この後控えた仕事のことも気になってのこと。 仕事では見えない姿をいくらか知っていても、 さほど日常にだらしなさを感じた訳でもなく 少し意外に思えたのも一つ。] (40) 2023/12/25(Mon) 23:56:41 |
【人】 瑞野 那岐[ホールとはいえカップル用に作られていた 限定のものだから、サイズは然程大きくはない。 直径12cmほどのフルーツタルトだ。 称賛の言葉に目を細め、 彼が口に運ぶ様を横目にグラスを傾ける。 炭酸の混じったシャンパンが喉元を過ぎていく。 パチパチとする感じと仄かに熱を持つアルコール。 少し喉が焼けるような感覚に息を吐く。] うん、店のシャンパンも美味しかったですけど、 こっちも美味しい。 [どこで買ったんですか?と話のつまみに グラスを揺らしながら問いかけて。 飲みやすいものを選んでくれたのも きっと、自身の好みを鑑みてのことだろう。] (41) 2023/12/25(Mon) 23:56:55 |
【墓】 瑞野 那岐[吐息に微かにアルコールの熱が混じる。 店でのシャンパンのカウントすれば三杯目近い。 継ぎ足されたグラスを 少し火照り始めた頬に当てて熱を冷ませば その手を取られて、彼の手が重なった。 手元に視線を落としかけたところで、 誘う声に顔を上げたら、唇が触れる。] ……ン、…… [飲んだばかりのシャンパンと甘いタルトが 仄かに香って甘さを漂わせ。] (+12) 2023/12/25(Mon) 23:57:16 |
【墓】 瑞野 那岐[伏した瞳が、少し持ち上がる。] ……クリームのあじ。 [近づいた距離に少し声を潜め 唇が離れた隙間に、 ぺろ、と彼の唇を舐めて、微笑んだ。**] (+13) 2023/12/25(Mon) 23:58:07 |
【人】 瑞野 那岐[こたつで風邪を引くことは 既に経験済みだったらしい。] そうしてください。 景斗さん自身と、 あなたを待っているファンのためにも。 [こたつの中で軽く肩を竦めて見せる。 彼自身、裏方に回ったは言っていても 続けているラジオ番組もあれば、 表舞台に復帰を願う声も少なからずあるだろう。 誰かに求められるような仕事に携わるのは 世間ではほんの一握りだ。 そんな彼がしている仕事を楽しみにしていた 自身の経験と、もう一つは恋人としての忠告。] (45) 2023/12/26(Tue) 21:13:41 |
【人】 瑞野 那岐[電源切ってと言われても、 実際にその場を見てしまえば甘やかしてしまうだろう。 そうしたら寒くなりません?と、 軽く合いの手を入れつつ、ひとまず。 今のところは眠気が来そうにないことを確認して。 タルトにはいちごだけでなく キウイとマスカット、それにラズベリーも載っていた。 緑と赤の組み合わせ、いわゆるクリスマスカラーだ。 食べるのはほとんど彼に任せることになっただろう。 けれど、奨められたなら自身もと、 フォークで果物を口に運んだ。 シャンパンの弾ける泡と果汁が絡む。 美味しいという言葉は自然と溢れていた。] (46) 2023/12/26(Tue) 21:13:55 |
【墓】 瑞野 那岐[果物の甘さと、唇の甘さ、どちらを感じたのか。 ふふ、と猫のように目を細めて笑ったのは きっとビールよりも濃度の高いアルコールを口にしたから。 もどかしがるような声を聴きながら 身体を離して、カスタードを口に含んだ。 果実よりも甘いバニラビーンズが香る。 立ち上がる彼を見上げ、 どこに行くのかと問うよりも先に後ろに回った影が 後ろから身体を包み込んだ。] ……ふ、ソファの代わりですか? [こたつの難点だった、背中だけ温まれない理由。 彼に抱き込まれることでそれも回収されて。] (+15) 2023/12/26(Tue) 21:14:16 |
【墓】 瑞野 那岐[彼が何かを口にする度に肩口が押されるように響く。 下腹に落ち着いた彼の手の自身の手を重ね、 リクライニングするみたいに 自分専用の背もたれに背を預けながら。] ……そんな事言うの、景斗さんぐらいですよ。 [くすくすと笑いを含ませながら、すりと顎先に懐く。] (+16) 2023/12/26(Tue) 21:14:38 |
【人】 瑞野 那岐[彼が自身を蔑ろに癖が時々あると、 気づいたのは増えた会話の中からだった。 今だって彼の為にと告げた言葉はきっと、 彼にとっては、きっと。 俺の為にという意味も含まれているのだろう。 大切にされていると思う。 それは言葉の端々に感じられても、 時々念を押すように言ってしまうのは何よりも 自身で、自身を、大事して欲しいからに他ならない。 いくら傍に居ても気づけないこともある。 そういった時に、彼は堪えることを選びそうだから。] (49) 2023/12/26(Tue) 22:30:50 |
【人】 瑞野 那岐[彼自身がそのことに気づくまで、 懇切丁寧に伝え続けることになるだろう。 今はそれが俺の為だとしても。 向けられた一口分のタルトを 首を近づけてフォークごと口に含む。 甘さで誤魔化されたような気がしなくもない。 けれど、 彼から与えられる甘さは癖になるから 今はその味を堪能する為に言葉を呑んだ。] (50) 2023/12/26(Tue) 22:30:59 |
【墓】 瑞野 那岐[同じ方向からのこたつとなれば、 後ろに居るもののほうがやはり、はみ出してしまう。 彼の足もしっかり中に入るように 両足を閉じてスペースを広げ、その分前に足を伸ばした。 いわゆる股の間に収まる形だ。 二人の手の上にはこたつ毛布を被せ。] 抱きまくらにしては固くないですか? ソファはちょうどいいですけど。 [抱きまくらの感想を問いながら、 独占欲のような言葉を聞けば、擽ったくなる。] (+19) 2023/12/26(Tue) 22:31:24 |
【墓】 瑞野 那岐[布団の中でぽんぽん、と彼の手を緩く叩いて ひっくり返せば、自身の指先を絡めた。 正直、お腹を撫でられるのがむず痒かったのもある。 ため息混じりのぼやきに、息を吐くように笑い。] 人生で一番? んー……、 寝ないと明日が来ないように 世界ができているならいいんですけどね。 [そんなはずはないと分かってはいるものの。 そんな夢見事の一つを口にしながら、] (+20) 2023/12/26(Tue) 22:31:44 |
【墓】 瑞野 那岐[顎先に、ちゅう、と吸い付くように唇を当て、] ……ン……、 休みがあったら、どうするんです? [囁き返すように声を潜めて、後ろへと視線を流す。*] (+21) 2023/12/26(Tue) 22:32:15 |
【墓】 瑞野 那岐[固いかと尋ねた言葉に戻ってきた答えに笑う。 多少固くとも許してもらえるらしい。 抱きまくらへの告白に嫉妬してしまうから。] その言葉は、 抱きまくらじゃないときに聞きたいです。 [それが自身宛だとしても。 もっとこちらへと彼の意識が向くように、 つぅ……、と指先で手の甲を撫でる。] (+25) 2023/12/27(Wed) 15:56:14 |
【墓】 瑞野 那岐[はぁ、とまた口内に籠もった熱を逃した。 聞き返す声に軽く頷いて先を促して 耳を傾けていたら、触れたいというものだった。 今だってこうして身体を預けて、 手を緩く重ねているのだから それは実現しているのでは、と考えた矢先。] ……そ、れは……、 [触れるというより、違う意味合も含めたもの。 感じてる、と情事を思わせるような言葉を 選ばれたなら、視線は下方へ落ちて 緩く握っている手に思わず、きゅ、と力が入った。] (+26) 2023/12/27(Wed) 15:56:41 |
【墓】 瑞野 那岐………ぁ、 [心臓が跳ねそうになって、ふと声に意識が戻る。 ぼやくような声は、まだ話の続きだった。 彼の言葉に自身も期待していたことに気づいてしまった。 年末の仕事のことを口にする彼に、 今日はその日ではないことを察して 尚更、期待した自身が恥ずかしくなる。] ……、ソウ、デスネ……。 [取り繕うように同意を示して、 かぁ、と一人、首筋まで染め上げ。 仄かに熱を灯された意識に戸惑う。 戯れのような慰めのキスも気もそぞろに。 交わせば、もっと、と。 望んでしまいそうで首を引いてしまった。*] (+27) 2023/12/27(Wed) 15:59:16 |
【墓】 瑞野 那岐[言い換えられた言葉に甘く笑う。 今まで付き合った人には、世界に賭けられたことはない。 いつか一番が塗り替えられたとしても、 更にまた一番を塗り替えられるように。] 俺も、愛してますよ。 [囁くように愛を伝えよう。*] (+31) 2023/12/27(Wed) 20:21:30 |
【墓】 瑞野 那岐[そんな愛を囁きあった矢先に齎された熱は ぴったりとくっついた背中からでも伝わっただろう。 今からでも悟られないようにと身じろぎをすれば、 逃さないというように 握っていた手が握り返されるみたいに強くなった。] シ、てない、……です。 そういうこと、は、言わなくて……、も [彼の声が含むように低くなる。 自慰の報告に、狼狽えるように言葉に詰まり ふる、と声から逃れるように首を振って。] (+32) 2023/12/27(Wed) 20:21:48 |
【墓】 瑞野 那岐[絡めていた手を解いて、息を吐く。 触れ合っている部分から 少しでも彼に熱が、悋気が伝わりそうで。 自身の知らないところで自身のあられもない姿を 想像して自慰をする姿が脳裏に浮かぶのを 抑え込むように離れようとするのに。 今度は言葉で制されて、] ……ぁ、……景、斗さ……ン、 ッ、……ふ、 [今度は慰めではない。 確かに熱を煽るような口づけに、喉が鳴る。] (+33) 2023/12/27(Wed) 20:22:15 |
【墓】 瑞野 那岐[舌先を引けば追ってくる舌が絡め取る。 くちゅりと音が立って、鼓膜がそれを拾う。 送り込まれる唾液を、ン、と喉を鳴らして飲んで。] ん、ンッ、……ぅ、…… は、 ……ぁ、口内に残っていた カスタードクリームの味もなくなるくらいに 彼の味に馴染んだ頃に唇を解放された。 キスだけでくたりと力の無くした身体が 彼の胸の内に沈んで。] (+34) 2023/12/27(Wed) 20:22:42 |
【墓】 瑞野 那岐[とろん、と落ちた瞳を持ち上げて彼を見上げる。 先程まで逃れようとしていたはずなのに、 抑えられると逃げられなくなってしまう。 逃がそうとしていたはずの熱も、 高められたキスにちりちりと煮やされたまま。] ……ほんと、に。 触る、だけ……? [確認する声に微かに誘いが混じる。 ゆっくりと下方へ降りていく手は、 まだ刺激もしていないはずの下腹を撫でるから、 きゅう、と切なくなる感覚を覚えた。*] (+35) 2023/12/27(Wed) 20:23:52 |
【墓】 瑞野 那岐[性欲が強いかどうかでいえば。 今までなら人並みだと応えていただろう。 それが自慰に繋がるかといえば それもまた人それぞれだと思っている。 料理人という力仕事をしている為か、 体力を消費し、疲れ果てた身体で帰った頃には そのままシャワーを浴びてすぐに眠ることが多かった。 ただ、彼と付き合い始めてからは 触れられる心地良さを覚えてしまったから 人肌が恋しくなるような夜も、あった。 一人で致してしまえば刺激が物足りなくなることも 少なからず、気づいてしまっていた。] (+40) 2023/12/27(Wed) 22:50:08 |
【墓】 瑞野 那岐[”愛すること”、だけじゃなく、 ”愛されること”を覚えてしまったカラダ。 かわいい、と囁かれることも、一度や二度じゃない。 彼の前では、そうなっているのかもしれない。 しつこい、と自称する彼の愛し方を知っているだけに 確認するように問われたら、頷く他ない。] 俺、より、景斗さんのほうが朝早いでしょう? 俺は昼からだから まっ、だ、眠れ、ますけど……っ、て、ンっ [ぽそ、ぽそ、と時間を気にするように上目に問う。 止められる自身がない、と言っていたくせに。 手は既に柔い場所に触れ、裾に潜り込む。] (+41) 2023/12/27(Wed) 22:50:35 |
【墓】 瑞野 那岐…… ぁ 、ぅっ……、[掌が肌の上を滑っていき、 引っかかりを覚えた部分で止まる。 きゅぅ、と尖りを指先で抑えられたら声が漏れた。 まだ軽く触れられただけなのに 反応するみたいに膨らみが彼の指を押し返す。] (+42) 2023/12/27(Wed) 22:51:03 |
【墓】 瑞野 那岐 ……ン、ぁッ……、 だめ、……摘、んだら、……ぅッ、…… [刺激を与えて育てるみたいに、押し潰され捏ねられて 彼の腕の中で身悶え、身を縮こまらせていく。 解いた手が藁に縋るみたいにこたつ布団を掴んで。 感じ入るように背中を丸めて、弱く首を振った。*] (+43) 2023/12/27(Wed) 22:51:36 |
【墓】 瑞野 那岐[触れたいのはこちらも同じ。 けれど、止まれなくなるからと聞こえたから、 躊躇いも生まれたはずなのに。 充電と評して強弱を付けて与えられる刺激が 弱い箇所を突いてくる。] ……っ、 は、ぅ ……、[言葉で懐柔して、断れないことを知っていて。 触れられて喜ぶのを知っていて、 問い掛けてくる意地悪な声に薄く唇を噛む。 カリ、と爪先で引っ掻かれたら、ぴくんっとまた身が跳ねた。] (+48) 2023/12/28(Thu) 21:29:29 |
【墓】 瑞野 那岐[身体が反応し始めていることを 自覚させるように口にされて、じわりと目に涙が溜まる。] 触ら、れ、たら……ッ、そりゃ……、ッん、 ぁ、ぁッ……、っ……、 [口をつく否定の言葉に意味などない。 知っている癖に認めさせようとするのが憎らしい。 か細く啼くように声を上げて堪えていれば、 身体を反転させられて向き合う形に代わり、 こたつの意味を為さなくなってしまう。 彼を腰を跨ぐようにして座り直して、 はぁ……と甘い息を零せば 微かに笑うような気配がした。] (+49) 2023/12/28(Thu) 21:30:04 |
【墓】 瑞野 那岐[持って、と優しく促す声に逆らえるはずもなく たくし上げられた裾を鎖骨の上で抑え。 見上げてくる瞳を見下ろすとき、 少しもの言いたげになるのは仕方がないだろう?] 触られたら、だめになるのは俺だって 知ってるくせに……、 ぁッ、ゃ、……ぅン、 っ……、 [訴えたのも束の間、外気に晒した尖りを 唇で覆われたらまた身体が震えた。 唇で、手で、赤い蕾を愛撫されて、 思わず背を仰け反らせ。] (+50) 2023/12/28(Thu) 21:30:35 |
【墓】 瑞野 那岐[降りた片手が、弱く反応し始めた下肢を撫でる。 ふ、ふ、と浅く呼吸を紡ぎながら 濡れた瞳をまつ毛で覆い隠し、] ……ん、 ……きもち、ぃ [自らも快感を追い求めるように 包み込もうとする掌へ 膨らみを押しつけるように腰を揺らして。*] (+51) 2023/12/28(Thu) 21:31:21 |
【墓】 瑞野 那岐[頷きに肯定されるみたいだ。 いやらしくくねってしまう腰も、 舌先で育てられた乳頭が彼の舌を押し返すのも。 彼によって作り変えられた身体一つ一つ、 悦びを感じるみたいに敏感に反応してしまう。 それがワルいことではないと言い聞かせるみたいに 囁く声がもっと、だめになっていいと、言うから。] ……ふ、ぅッ……、 [それだけでぞくぞくと背筋を抜けていく快感に 握りしめた裾をぎゅ、と握りしめて堪え。] (+55) 2023/12/28(Thu) 23:27:37 |
【墓】 瑞野 那岐[一つずつ紐解くみたいに紡がれていく 好きに絡められる言葉に、また息を吐く。] お、れも……、 けい、とさんに、触られるの、……好きッ、ぁ、 ……っ、くち、吸っちゃ、…… [膝の上で、びく、びくと魚のように身が跳ねる。 穏やかな声で話す声がいやらしいことをして、 快感を引き出そうと覗く赤い舌が視界にチラつく。 こんな顔を見ているのは、今は、自分だけで。 そんな背徳感と微かな優越感が更に興奮を煽るから、] (+56) 2023/12/28(Thu) 23:28:11 |
【墓】 瑞野 那岐[いやらしい、と言われても仕方ないかもしれない。 それでも羞恥は浮かぶから、耳朶を染めた。 ゴム製のゆるいパンツを下着ごと降ろされ、 既に下着に少し染みを作っていた下肢が ぷるんと、飛び出すように溢れる。] ァ、っ……も、 言わ、ないで……ッ、 ……ッ、ぁ、 ぁ ッ、だめ、そこっ、は、 ぁ、ぅッ…… [包み込まれる手の温度を感じると同時、 吹き込まれる変化にぼっと顔を赤らめたら 先端を指先で押し潰されて、腰が跳ね、] (+57) 2023/12/28(Thu) 23:28:49 |
【墓】 瑞野 那岐[咄嗟に服を抑えていた片手がぐっと彼の肩を掴む。 は、は、と上擦る呼吸が彼の前髪を揺らす。 再び滲む視界を堪えつつ、 そのまま縋り付くようにすり、と自身の額を 彼のこめかみに擦り付ける。] (+58) 2023/12/28(Thu) 23:29:17 |
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