【人】 甲矢 潮音[きみの魂はね。 何より無垢で、誰より美しいんだ。 僕の魅了が効かないくらいに。 何度きみが生まれ変わって、 何度穢れた僕と交わっても、 変わることのなかった唯一の事実。 同じ場所に生まれるとは限らなくて 姿形も、身分も、性格だって毎回違った。 ある時は傷ついた戦士の心を癒す歌姫。 ある時は占いと舞踊の得意な流浪の民。 ある時は……] (103) 2022/05/21(Sat) 11:00:52 |
【人】 甲矢 潮音[どのきみにも恋をして、焦がれた。 出逢いを繰り返すたび 以前より更に好きになった。 いまのきみが、いちばんすき。 ねぇ、すきだよ流歌。だぁいすき。 ずぅっと君ひとりを引き摺って 付き纏い続けてるなんて……、 気味悪がられてしまいそうで、とても言えないけど。] (104) 2022/05/21(Sat) 11:00:57 |
【人】 甲矢 潮音[────無垢な魂に惹かれるのは 当然僕だけじゃあ、ない。 生まれ落ちた場所を見つけるのが遅すぎて 他の奴に先を越されたことがある。 横取りされそうになったことだって。 ……業腹、だ。あんな思いはしたくない。 だからいつだって不安だった。 僕の方を向いてくれるのか。 僕から離れずにいてくれるのか。 永く生きているというのに 余裕がなくて……、情けないね。] (105) 2022/05/21(Sat) 11:01:04 |
【人】 甲矢 潮音[体育の次の教室は>>74 幾らか人数を欠いていたけど それはあまり気にすることはない。 男子コートでスパイクを叩き込まれて 鼻血出して保健室行きになったのが 下世話な話をするどさくさに流歌の揺れる胸だとか うなじだとかを見てた奴ばかりなのは 偶然じゃないけど誰も気にしなくていい。 流歌を注意した教師の横顔に 暴投サーブが突き刺さったのも 普段の高い評価が許してくれたので。 なぁんにも気にしなくていい。 何事もなかったように弁当を広げて思い出す。 流歌の体操服姿、かわいかったなぁ。 厭らしい目で見ていいのは僕だけだよ。 ] (111) 2022/05/21(Sat) 11:04:37 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新