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【人】 朝日元親[ すると、どこかで 誰かが泣いている声がした。 声がするとボクが自覚しているのに それは音ではなく、特徴も分からない。 まるで心の奥底に直接響くような そんな不思議な声が、聞こえたんだ。] (1) 2022/10/30(Sun) 20:13:42 |
【人】 朝日元親[ 目を覚ますとそこには眠る彼女がいた。 密かに流れ出た涙の跡を拭いさって 丁度いいタイミングで、彼女が目を覚ます。 今、ボクに唯一残されている縁の糸は 彼女との間だけだから。 真に孤独にならないのも彼女のおかげで ボクは確かに、彼女に救われていた。 彼女に対して義理を感じるようになったのも その事に気づくことができたからだ。] (2) 2022/10/30(Sun) 20:14:26 |
【人】 朝日元親[ 正直、もう学校になんて行きたくなかった。 あの事故から数日経っても来てくれるのは彼女だけ。 連絡帳は空白にまみれている。 ボクは、きっと学校で独りで。 そんなボクに声をかけてくれたのが彼女。 それは優しさか、あるいは……。 こんなの、気づかない方がどうかしてる] (5) 2022/10/30(Sun) 20:17:45 |
【人】 朝日元親必要になんて、きっとならないよ。>>1:103 [ ボクをつなぎ止めてくれている彼女の前なのに。 ボクは酷く冷たい声で、言い返してしまった。 けどこれは彼女は全く悪くないし むしろありがとうとボクが頭を下げるべきことで。 ハッとしたボクはバツが悪そうに彼女に謝る。] ごめん……ハツナさんの厚意を 迷惑だって言ってるわけじゃないんだ…。 [ 受け取って欲しいとまで言われてしまえば 完全にこちらの負けだ。 観念したようにノートを受け取るボクは ]心の中でずるいことを考えていた。 本当は自分が学校でどんなやつだったのか 自分なりに想像はしていたのに。 分かっていて、彼女に聞いてしまったんだ。 今は彼女の言葉しか、信じられないから。>>1:105 (6) 2022/10/30(Sun) 20:19:00 |
【人】 朝日元親[ 彼女の言葉が濁ったこと。>>1:104 すぐには答えたくないという意思。>>1:106 いやな形で、鎖が繋がったような気がする。 少なくともボクは欲しい答えを貰えたから それでもう良かったんだけど 彼女がなにかしようとしているらしくて ボクはそれを首を傾げながら見つめていた。] えっと…それは…? って、ちょ…ハツナさん…? [ 表紙を見る限り、ノートだ。>>1:107 流石に身を乗り出して覗く訳にもいかないから それが交換日記だとはすぐには気づけない。 それでいてノートを渡されると まるで逃げるように彼女が行ってしまったから ボクは彼女に直接聞くことは叶わなかった。 それができないからノートを見ろって ]きっと、そういう事なんだろうけど。 (7) 2022/10/30(Sun) 20:20:02 |
【人】 朝日元親[ 彼女が居なくなったのをいいことに ボクはそんな独り言を呟きながらノートを捲って しばらく考え込んでいた。 彼女が身を削る思いをしてくれたことが功を奏して ボクはかなり精神的に落ち着いてきていたから。 ハツナさん、可愛いし。優しいし。 ボクみたいなよく分かんない一般人が あんな人とお付き合い出来たら それは……奇跡って感じだけど……。 [ いまいちしっくり来なかった。 記憶を失うボクが彼女に惚れたのなら それはそれはもう、容易に想像がつく。 けど応えるかどうかを決めるのは彼女だ。 惜別ハツナという人が、ボクに応えてくれる理由が さっぱり思いつかなくてモヤモヤしてしまう。] (9) 2022/10/30(Sun) 20:21:54 |
【人】 朝日元親[ その日ボクは先生と今後の話をしていた。 記憶は戻らないかもしれないけど 社会生活には早く復帰した方が楽だと。 ボクもそのことは理解していて 退院の日付などを決めていた。 今日、彼女に話すことは決まった。 後は彼女が来るのを待っているだけ。 (11) 2022/10/30(Sun) 22:37:06 |
【人】 朝日元親[ すると外から、なにか大きな音がする。 なんとか歩けるようになっていたボクは 何事だろうかと病室の外に出て 見て、しまったんだ。 (12) 2022/10/30(Sun) 22:38:03 |
【人】 朝日元親[ 本当にパニックになると人は何も出来ないというけど 実際は考えるより先に身体が動くもので。 ボクは叫び声をあげるよりも、 誰かを呼びに行くよりも、 何より初めに、病室のナースコールの ボタンを押した。 本来鳴るはずのなかったナースコールは 危機を伝えるには効果が絶大で。 駆けつけた先生たちに 彼女が運ばれていく姿を見つめながら ボクは不安のあまり俯いてしまったんだ。] (14) 2022/10/30(Sun) 22:39:40 |
【人】 朝日元親『祝・ 交 通 事 故 』 『誰 に も 望 ま れ な い 人 生 、楽 し い ?』 『死 ん だ く ら い で 許 さ れ る と 思 う な 。』 『身 の 程 知 ら ず 。』 (18) 2022/10/30(Sun) 22:47:26 |
【人】 朝日元親[ 千羽鶴を全て捨てさった後、 処置を終えた彼女が眠っている病室で ボクは見守るように独り、座る。 ボクの答えはまだ不正解だった。 真実はもっと根深いもので。] …………ごめんね。 ボクがいなければ……ハツナさんは…… ■■■■■■■…。 [ 震えた声で頭を下げて ボクは貴女に背を向ける。 それがボクにできる唯一の、償いだった。]* (20) 2022/10/30(Sun) 22:51:53 |
【人】 朝日元親[ 先生がボクを落ち着かせるように教えてくれた。 恐らく無理をしていたんだろうと。 大切な人が自分の記憶を無くしてるなんて 平静を保っていられるはずがないと。 ボクは思う。 ボクが彼女に甘えきっているだけ 彼女が心の傷を悪化させていく。 恋人とそっくりな皮を被った誰かが 恋人と同じ声で、表情で 他人の面をしていのだから当然だ。 (39) 2022/11/01(Tue) 14:26:07 |
【人】 朝日元親[ ボクなんていない方がいい。 そう思ってしまうしかないような状況。 ボクは思わず眉間を指先で押えてしまった。 「さっさと別れてよ。あの子の為に。」 聞き覚えのない声が、言葉が ボクの心を激しく締め付ける。 触れただけで分かるほど露骨な悪意が 今度はまるでボクの方へ矛先を向けたみたいに。] (40) 2022/11/01(Tue) 14:27:00 |
【人】 朝日元親[ そんなボクにトドメを刺すように。 眠る彼女の傍にあった鞄をみつけてしまう。 破かれた教科書が ハツナさんの人柄が結びつかない以上 導き出された可能性は一つだけだった。] (41) 2022/11/01(Tue) 14:27:35 |
【人】 朝日元親[ 思わず、振り向いてしまう。 まさか彼女が起きてしまっていたなんて。 ボクは動揺を悟られまいと小さく深呼吸をする。] ご、ごめん。起こしちゃったかな。 [ 見たくなかった、彼女の泣き顔なんて。 それでも引き出してしまったのはボク自信だから。 その事実からは目を逸らさぬように ボクは彼女の眠っていたベッドの傍に座る。] (42) 2022/11/01(Tue) 14:32:22 |
【人】 朝日元親[ 落ち着かせるために頭を撫でようと 伸ばした手は届く前に引っ込められる。 今のボクには何も出来ない無力さを呪い その手で握りこぶしをつくっていた。] ボクは、許せないんだ。 貴女にそんな顔をさせてしまうボクも 貴女を苦しめているやつらも、皆。 [ そう言うと、ボクは彼女から目を逸らす。 ここに一度座って心の内を明かしたのは ボクの気持ちも、望みも、怒りも。 彼女には知る権利があると思ったから。]* (43) 2022/11/01(Tue) 14:38:22 |
【人】 朝日元親ボクが言っても説得力、ないか…。 ごめんね。こんなことしかいえなくて。 [ 言い終えると今度こそ立ち上がる。 時折頭に起こる強い痛みが気になって 立ちくらみさえしてしまうけど きっとこれは身体的なものとは違う。 言い出したのに気まずくなったボクはというと。] そうだ。ボク、退院する日が決まったよ。 ハツナさんが傍に居てくれたおかけで 今もあまり不安にはなっていないんだ。 ………ありがとう。 [ 記憶にないような気恥ずかしさを感じて。 言い逃げしてその場を後にしようとした。]* (54) 2022/11/02(Wed) 22:10:40 |
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