【墓】 厨房担当 マシロ ― 過日:うさぎ兄妹の戯れ ― [ ところで成人男性がついてくる事故物件(疑惑)の、 ついてくる、はどっちの意味なのだろうか。 文字通りひとり同居するということなのか 漢字に変換すると憑いてくる、になったり──? ……ホラーが苦手な大咲は考えるのを止めた。 ご機嫌取りのような、親しみを込めるような そんな優しさで数度頭を撫でられれば 笑うように目を細めた彼が、首を傾げて。>>+4 ] ……えっ [ 反撃。……ではない。ようだ。 良い感じの恋バナ出てこないかなぁとかいう企みは消え まごついている間に、瑞野の視線は、ある一点へ。 ] (+234) 2023/03/12(Sun) 18:16:25 |
【墓】 厨房担当 マシロあの。 ……これ、まだ、瑞野さんにしか言ってないんですけど 最近、……なんですけど 好きな人に、彼女にして貰えました …ちょっと浮かれてても、見逃してください、ね? [ つられるように流した視線。 きっとそれだけで、相手が誰かも悟られるかもしれないが。 最後の一撫でをにこにこご機嫌で受け取って "早く 桜 が咲きますように"とその背中を見送るのでした。* ] (+236) 2023/03/12(Sun) 18:16:40 |
【墓】 厨房担当 マシロ― 鴨の日にて ― [ 大咲が速崎からの返事を受け取ったのは、 店長への言付を依頼した翌々日のこと。 便箋のサイズと比べれば短い簡潔的な返事でも>>4:172 "縁は切れない"ことを実感出来る内容に どこかほっとした面持ちで読み終えてからは 少なくとも、仕事中のやり取りが微妙な空気になったりとか そんなことは起こらなくなった。 ────そして鴨肉の日、うさぎの穴にて 白うさぎたる大咲は、あまり厨房には立てなかった。 決して自信喪失などではなく、理由は幾つかあるが。 ] ( だ、大丈夫かな、美澄くん…… ) [ >>4:141 ちらっと縋るように此方を見る新人うさぎ。 絡む視線に色濃く滲む不安の色。>>4:148 ひとつめの理由、即ちカクテル作りの独り立ち。 ] (+237) 2023/03/12(Sun) 18:17:44 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 「作って良いよ」とカクテル指導役の大咲は言ったものの そんな子犬のような目で縋られると、つい。 付かず離れずの距離に立ち、谷底へ子ライオンを落としつつ カクテル作りを見守っていた …が。 どうやら、先日のような惨劇は起こらない様子。 ソーダできちんと"割る"ことを覚えたうさぎ一羽へ 零したのは安堵の息。 ] セーフ……。 [ 雲行きが怪しければ即座に止めに入るつもりだったが、 今後もその心配はせずに済みそうだ。 ] (+238) 2023/03/12(Sun) 18:17:57 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 見守りを終えた白うさぎは、お客様に捕まることが多く 神田の来店にも暫くの間気付けなかった。 ランチが美味しかったから夜も来ました、と言われたなら 笑顔で礼を返し、夜営業の説明をして。 そうしているうちにオーダーが別卓から入り 一押しの具材は? どんな調理がオススメ? お姉さんが好きな料理は? なんて名前なの? …とか 一個一個丁寧に聞いてくるなぁこの人達……と思いつつ 律儀に接客していたら気付けなかったという有様。 しかし、実った恋へご機嫌な大咲は、 無意識に全ての「ワンチャン狙う客」を絶妙に躱した。 ある意味"魔除け"の効果である。 高野と食事をする神田の姿をふと見捉えた時、 「あ」と微笑んだのも一因かもしれないが。 ] (+239) 2023/03/12(Sun) 18:18:27 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 過日の車の中、「もう大丈夫」と口にした大咲に対し 彼は大丈夫か問うことをせず、未来の話をしてくれた。>>+169 "一緒に作る"なら、きっと大丈夫。 作りたいと思う気持ちを尊重してくれる優しさに甘え、 「えへへ、楽しみです」と大咲は微笑んだ。 どれだけ時を重ねても、あの記憶は良い思い出にならない。 代わりに大好きな人と素敵な想い出を作るのだ。 ケーキ作りの最初の一歩は、彼と。 ] 未来の約束ができるのって、……しあわせですね [ 急がなくても時間はたくさんあるから。 ひとまず直近の昼間が休みの日だけを教えることにして お揃いを買いに行くお誘いへ、頷いた。>>+171 選ばせてくれるなら、彼の服も勿論見立てたい。 それに合わせたデート服を新調するので。 ] (+240) 2023/03/12(Sun) 18:18:39 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ そんなことを不意に思い出しながら。 貝沢と栗栖が退店するのをしっかりばっちり見送って、 おや、あの感じは……? と訝しみつつ 大咲は白いリボンを揺らし、まなじりを緩めた。 ] ……春だなぁ [ グッドラック、といつぞやの貝沢が葉月の背を押したように 今度は大咲が心の中、頑張れ、とエールを送ろう。* ] (+244) 2023/03/12(Sun) 18:20:04 |
【墓】 厨房担当 マシロ ― 合間にて ― [ デザートの担当者は、現状のうさぎ穴では 主に黒原、いなければ大咲以外で作れる面子が。 といった具合だが あのクッキーの日を切欠にして 「クッキーはもう平気。それ以外は、きっと近いうちに」と 出来る範囲でデザート担当の機会を増やす話は出ていた。 それでも、例えば。 他の人のデザート準備を少しばかりでも手伝ったり。 デザートプレートの仕上げのデザインを考えたり。 そんな些細なことだが、それさえ今まで避けていたこと。 クッキーは、もう一人でも準備出来るようになった。 長年続いてしまった苦手意識の克服の為に まずはクッキー系のレパートリーを増やそう、と そんな話も兼ねての、デザート担当機会を増やす計画。 それ以外も、少しだけでも手伝えているのは 一から彼へのケーキを焼いた時、 彼に美味しいと思って貰う練習も兼ねたいから。 ……何せ、何年も作っていないので。初心者なのだ。 ] (+245) 2023/03/12(Sun) 18:44:45 |
【墓】 厨房担当 マシロ ― その後、閉店間際 ― [ カクテルのオーダーについ目を配ってしまったり。 常連様よりは新規様の対応が長引いたのもあり、 大咲が神田の方へ近付けたのは閉店間際だった。 白いリボンとうさぎの耳を揺らし、 ひょこり、カウンターの方へ近付いて ] 神田さんっ、こんばんは! さっき瑞野さんたちとなにかお話してました? [ 鴨肉美味しかったですか〜? と、明るい声音。 名前で呼ばないのは、まだ今はお店の中だから。 夜にお店へ来ているということは、今日は無理じゃない日。 早く手を繋ぎたいなぁと思いながら 「店員の白うさぎさん」は何気ない調子で問いかけた。* ] (+247) 2023/03/12(Sun) 18:58:52 |
厨房担当 マシロは、メモを貼った。 (c30) 2023/03/12(Sun) 19:03:34 |
【墓】 厨房担当 マシロ ― 過日・誰も知らない大咲の話 ― [ 車で彼に家まで届けて貰った、その後のこと。 ランチタイム営業に客として赴く気分でもなかった大咲は "特別な人と一緒に住む"未来を想像し、 いつもと変わらない筈の、からっぽの自宅を見渡した。 ──…実家、か。 想いの糸を結んだ日に交わした何気ない会話の中で、 実家というものを曖昧に答えたことを思い出す。 まだ母がそこにいるのか、分からない。 もしかすれば再婚のひとつやふたつ、しているのかも。 実家を出たあの日、大咲は新しい住所を教えなかった。 母も最後まで尋ねては来なかったから 別に今更、大咲が恋人と同棲しようと何をしようと 肯定も否定も寄こされはしないだろう。 ] (+252) 2023/03/12(Sun) 19:46:32 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ だからこれ以上、触れる必要はない。 ……本当にそれでいいのかな。 お菓子作り全部が平気になって、 作る時の記憶もぜんぶ、彼に塗り替えて貰えても。 "多分縁が切れた、もしくは切られた"のか分からないような 宙ぶらりんで、いいのかな。 …………よくないよなぁ。 幸せにしたい、と心から告げてくれる彼の誠意を このあやふやさのまま答えるのは不誠実だ。 ] (+253) 2023/03/12(Sun) 19:46:52 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ ────なにも詰まっていない、空っぽの。 ケーキのスポンジみたいな人生だったと思う。 そこに、うさぎ達やお客様が 味 を与えてくれて。何の彩りもないスポンジに、 彼がクリームやフルーツをめいっぱい添えてくれた。 混ざり混ざって、 愛 になった。今の私は、その 甘 さをちゃんともう知っている。 ] (+254) 2023/03/12(Sun) 19:47:31 |
【墓】 厨房担当 マシロ────────……向き合わないといけないのは こっちも、だよねぇ……。 [ 大咲真白は、母を嫌っても恨んでもいない。 どんな最終回答が来ても、 高校まできちんと卒業させてくれたことを感謝している。 ……大咲はその日の昼。 とある番号へ、ひとつ、電話を掛けた。* ] (+255) 2023/03/12(Sun) 19:47:36 |
【墓】 厨房担当 マシロ……ん。ありがとう。 そうだね、栗栖くんになんかアドバイスしてたもんね? [ 残念ながら所々のワードが、その、…アレだったので 大咲は会話の全貌を実は知りませんが。 言葉のインパクトしか覚えていない。 ] うーん……おもちねぇ。 栗栖くんには妬いたりしない……と、思う、けど。 だってデートの相談乗ってたの、聞いたもん。 でも、栗栖くんとも貝沢さんとも せっかくの"素敵なご縁"、続けていきたいからさ。 妬かせちゃったら、ちゃーんと好きって伝えるよ。 [ 自分の嫉妬心はちゃっかり棚上げしながらも 元・赤ペン先生がこんな会話を繰り広げたのは>>+154 きっと鴨肉の日より後日のことだっただろうね。* ] (+261) 2023/03/12(Sun) 19:57:42 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ カクテル教育は大咲もここ別の意味でハラハラしていた。 何せ初手度数18度、ぐでんぐでんに酔い潰れた葉月という 地獄の様相と文化圏の違いを思い知っているので。 甘くて飲みやすいカクテルが "レディ・キラー"と呼ばれることの、良い説明例だ。 故に遠藤もスパッと言うべきところを言ったのだろう。 ] はい、もう落ち着きました! 今日はちょっとなんか、料理の余裕あんまりなくて。 美味しそうなの食べてるのは、見えてたんですけど。 [ 瑞野の鴨南蛮は大咲も食べたい。 今度賄いで似たようなものを作ってくれないだろうか。 いやそれ以前に、ここでは白うさぎとはいえど 彼に軽く一品くらいは作りたかった。 そんな後悔を声音に乗せて。 ] (+279) 2023/03/12(Sun) 21:17:48 |
【墓】 厨房担当 マシロ視線の強さ……は……よく分かんないです、けど 神田さんのために可愛くなりたくてああなっちゃうなら 今度から、神田さんのものだって印で も …… [ ──いや待ってください大咲流石にこれは気付きます 自分でもなんか言ったなって分かります。 差し出されているメロン一切れが 新しいカトラリーではなく、貴方が使っていたものだとも しっかり気付いているんですからね ] …………メロン、ください……。 [ 小さく口を開けて、あむ、と。 彼の手を引いて自分の口元まで運び、そのまま口に含んだ。 ここだと何かしら料理してしまうことが多いから、 メロンそのままの味もシンプルでとてもおいしい。 果汁が喋って乾いた喉を潤してくれる。 そのままさっきの言葉も流れますように。 ] (+281) 2023/03/12(Sun) 21:18:36 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 苗字で呼ぶというけじめを付けているのに 彼の手ずから、同じフォークで一口食べるなんて 閉店間際で客も疎らとはいえ、これは境界線超えだ。 でもなんだか マーキングしてくれているみたいで 不謹慎だけれど、ちょっとうれしい、と 思ってしまったものだから ] 私、そのままの神田さんが好きですよ それ以上かっこよくなっちゃったら、 ……お仕事中に線引き出来なくなりそうで、や、です [ まあ、春は出会いと別れの季節とも言う。 一過性のものだろう。たぶん。 見た目で彼を好きになったわけじゃないから、 鍛えたいと思うなら止めないが。 それより先に、例えば、……帰る場所が同じになれば お互いの香りが移り合って、虫除けにならないですか。 ] (+282) 2023/03/12(Sun) 21:18:56 |
【墓】 厨房担当 マシロ今日、賄い食べずに帰るし仕込みもないので。 一緒に帰りましょう。 [ 待っててください、と紡いで微笑めば 鴨肉がまたもやバズった日の帰り道を 今日も手を繋ぎながら帰れるはず。* ] (+283) 2023/03/12(Sun) 21:19:03 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ ところで、本日の絶妙ラインを攻めてくる人に関して。 そろそろ「お客様」を強調するかぁ、と考えていた大咲を 面倒事からさらっと救ってくれたのは 兄のように慕う瑞野の、視線の先にいる人物。>>+274 ] ── ぇっ [ あのMVが瞬時に脳内再生され、瑞野の顔を思い出し、 まさかまさかと心が湧きたつ心地がした。 お客様方にはそれが「イケメンに照れる店員」と見え ついでに、格好いいセリフをするりと零せる 高野にも敗北感を覚えたらしい。静かになった。 聞きたい。ものすごく聞きたい。 どうかその相手が、優しい紺色うさぎでありますようにと。 が、目が合った彼が人差し指を立て、紡ぐ台詞に。 ] (+284) 2023/03/12(Sun) 21:28:12 |
【墓】 厨房担当 マシロ…………ッな、ないしょに、します…… がんばってください…… [ 拝啓、瑞野お兄ちゃんへ。 もしかすると、貴方が見つめながら微笑んでいたこの人。 料理名をあんまり覚えらない時の柔らかさだけではなく 実は、色々すごい人かもしれません。 助けてくれたお礼と、桜咲け、のお祈り両方。 大咲は思わず胸の前で掌を握った。* ] (+285) 2023/03/12(Sun) 21:28:28 |
【墓】 厨房担当 マシロなるほ、ど……? 物理的に……。 [ 彼の目論見通りシェアと言われれば迷わず飛びつきつつ、 「悪くない」と投げられた言葉へ小首を傾げた。>>+295 あ、さっきの高野さんみたいな助け方ってことか、と 思い至るのに少しの時間も要しただろう。 高野への礼は、もし予想が当たっているのならば 今度会った時にちょっとした形で渡そうか。 ] んむ。 ……次からはメロンのシェイクとかもいいなぁ……。 [ そんな風にメロンの使い道を突然考え始めたのは、 零れてしまった羞恥方向の失言を流すため。 ……しっかりばっちり届いてしまっているけれど>>+296 何も食べていないのに彼の喉が鳴る音がしたのも ]気付かないほど、まだ鈍感なわけじゃ、ない。 (+313) 2023/03/12(Sun) 23:21:06 |
【墓】 厨房担当 マシロ ― 閉店後 ― [ 流石にクローズ作業を終え、仕込みも順調にクリアし 後は店長業務のみとなれば顔の熱は引いていた。 待ってくれていただろう彼に 「今から向かいます」と連絡し、足早に歩いた。 もう夜でも随分暖かくなってくる季節だから 今日はオープンショルダーのフレアワンピース。 デコルテ部分がホワイトベージュのニット生地で、 風が吹いても寒くはない。 ただの通勤なのに、こんなに可愛い服を選ぶのも 全部彼の為だけだ。 いつ見ても かわいいって思われたいから。 ] (+316) 2023/03/12(Sun) 23:22:30 |
【墓】 厨房担当 マシロ夜綿さん。 この前言ってたお買い物デートの日なんですけど、 一番近い日だとここが一日オフで── [ さっきの店内での発言はすっかり忘れました、みたいな。 寧ろ何も言ってませんよ? という風に 買い物デートの約束の話を繰り出して。 空いている日を教えながら、そっと 今日の帰り道も、貴方のあたたかい手を握ろうと。* ] (+317) 2023/03/12(Sun) 23:22:41 |
(c35) 2023/03/13(Mon) 0:31:55 |
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