【墓】 厨房担当 マシロ ― 白うさぎとラム肉の日 ― [ 美澄指名でのカクテルのご注文が耳に届いても そわそわ見守らずに済むようになった。 郷に入っては郷に従えを強制するつもりはないので 人体の差に合わせる作り方さえ覚えてくれるなら 元の能力には特に、不安も心配もないものだし。 可愛い子ライオンは一瞬で壁を登り終えた。 代わりに大咲が尻尾を振って懐いている先輩から "揚げ物ヘルプコール"が飛んでくる。>>5:171 ] はーい、シャミせんぱーい! 今私を呼びました? ふふん、任せちゃってくださいよ〜っ [ 下準備やらなにやらは全部遠藤が熟したようだが。 過日の共同作業のように、揚げ代行は大咲をご指名らしい。 頼ってもらえたみたいで嬉しくて、 大咲は「おねがい」へ張り切った声を上げた。 ] (+123) 2023/03/13(Mon) 22:14:00 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 厚切り大根は、やや大きめの一口サイズ。 染み込んだスープもあって更に崩れやすい素材である。 しっかり水気を拭き取ろうと、 舌でも潰れるくらい柔くなった大根は固くはならない。 ] シャミ先輩、結構難題言いますねぇ……? [ 良い感じに揚げて! と最後全投げされた時も思ったが いけるかいけないかの瀬戸際を攻める、その難易度。 まあ大咲も? 三年は先輩の背を見て育ったので? 余裕 (と思われて褒められたい) なんですねこれは〜! ] (+125) 2023/03/13(Mon) 22:14:13 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 猥談再来(ではない)は露知らず。 ついでに惚気(これは確かにそう)の横流しも知らず。 大咲は良いラム肉の仕入れでややご機嫌な店長を ふ、と思い返し、そういえば──と。 ] ( まあ、スタッフ全員かわいいんだけど 店長はどちらかというと綺麗の方が近いような ) [ 大人のお姉さんと聞けばまず真っ先に 店長を大咲は思い浮かべてしまうので。* ] (+127) 2023/03/13(Mon) 22:15:09 |
厨房担当 マシロは、メモを貼った。 (c20) 2023/03/13(Mon) 23:21:29 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 今でさえ甘やかすのが上手なのに、更に向上されては 大咲もいよいよ彼がいなくては駄目になってしまう。>>+153 「こうおねだりすれば多分応えてくれる」と分かっても いざ実行するのは、案外勇気だっているもので。 そんな行動も"可愛い"と甘やかされるなら 今後の必殺技のレパートリーにも乞うご期待。なんて。 こうやってひとつひとつ、知っていく。 メンズ服を見ることの楽しみ>>+154 試着した姿を恋人へ見せることへの、少しのそわそわも。 逆に知られていくこともあるのだろう。 ]例えば、自覚していない反芻の癖、だとか。>>+155 (+324) 2023/03/14(Tue) 19:40:55 |
【墓】 厨房担当 マシロ……職業病ですっ [ 料理人の顔になってる、と触れられれば ライバル心を燃やしているのが途端に気恥ずかしい。 彼がうさぎ穴から出て行くことはないと思っていても、 それはそれとして 美味しい、と感じた店の味は知っておきたいものだ。 真似をするつもりも、味を寄せるつもりもない。 ただ"自分の料理"を磨くには不可欠の工程では、ある。 自分の味しか感じられなければ そこからずっと成長出来ないままなのだから。 ] (+325) 2023/03/14(Tue) 19:41:02 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 一説によれば、恋は病であるらしい。 相手のことを愛おしく想う感情と同時、 その人になら傷付けられても良いと思う矛盾。 相手の未来が幸福であることを祈るこころと、 隣にいるのが自分でなければ嫌だと厭う相反。 "クッキーを美味しいと言って食べてくれるだけで良い" ────……否、今はもう、"良かった"としか言えない。 あの時は、彼に他の想い人や恋人がいても 自分のお菓子を食べて貰えるだけで十分だと思っていた。 幸せプラス。ほんの少しの、なにか、でいられれば。 そんなちいさな欲は、恋を知って 愛を覚えて、 プラスじゃなくて 彼の心全てを占めたいに 変わり。 ] (+326) 2023/03/14(Tue) 19:41:12 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 電話口の向こうの母は、そんな欲とは縁遠そうだった。 母と子というよりも 人と人。 求めた愛の形と、差し出せる愛の形が当て嵌まらない。 ──ただそれだけのこと。 一応は娘である自分にも、その価値観は理解出来ないが やっぱり、彼のように怒りを抱くことはないままだ。 ] ね、意味分かんないですよねぇ。 でもおかげで手放す決心、つきました。 ずっと。曖昧にしておくつもりだったんですけど。 どんな答えが来て、いったんは傷付くことになっても それ以上に大事にしたい人が、今は隣にいるから。 案外傷付きもしなかったですよ。 こんな風に、私の代わりに怒ってくれるような、 やさしい恋人と生きていく方が良いって思えましたし。 [ へにゃ、と笑って、「頑張ったね」の肯定へ頷きを。 過去の清算も済み 後は、と口を開きかけて。 ] (+328) 2023/03/14(Tue) 19:41:37 |
【墓】 厨房担当 マシロ────私、夜綿さんと、家族を作っていきたいなって。 [ 教えて貰うのでもなく、与えて貰うわけでもなく。 一緒でしか作れない料理の味があるように 二人でしか作れない、家族、というものを。 ──だから。 ] ください。その、約束の証。 印の方も、お互いで選びたいです。 [ 前のめりなんかじゃ、全然なくて。 同じこと考えてたんですよってこと、この言葉で 貴方に伝わってはくれるでしょうか。 ] (+331) 2023/03/14(Tue) 19:42:10 |
【墓】 厨房担当 マシロ夜綿さん。 私、夜綿さんのこともちゃんと、幸せにしたいです。 ──それが私の幸せだから。 …………で、その、あの。 いっぱい最近考えて、気付いたことが、あって 最高に可愛い自分でデートした後がいいって お泊りした時、言ったじゃないですか。 ……でも、よく考えたら デート服もメイクも大事なことには変わりないけど、 過去のこと内心で少しでも引きずってたら、 中身が結局かわいくないな、って、気付いたというか… [ 顔が熱い。今度は自分の方が顔が赤い自信しかない。 つまりなにが言いたいかって、……その。 ] (+332) 2023/03/14(Tue) 19:42:28 |
【墓】 厨房担当 マシロ……ケーキも、母親との縁にも、答え見つけて。 心から、夜綿さんと家族を作りたいって言えた、今の私が。 …………………最高に可愛い自分でいられてる、と 思ったりもしたりするんですけど ……どうでしょう…… [ なにが「どうでしょう」なのかはもう、 お願いだから察して欲しい。 これで通じなかったら私は今すぐ 電車へ飛び乗りに行く覚悟で、言ったので。* ] (+333) 2023/03/14(Tue) 19:42:44 |
厨房担当 マシロは、メモを貼った。 (c28) 2023/03/14(Tue) 19:45:21 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 慎重に進めた方が安心するなら、自分もそれでいい。 最初で最後にしてほしいと。 母より貴方を選んだのだと。 作れない、作りたくないと思っていたデザートを 他の誰でもない貴方に、一番に食べて欲しいって。 その気持ちは、恋の熱に浮かされているだけじゃ、 決してほどけない、雁字搦めの糸だった。 ──だから。 意味合いが通じなければ電車に飛び乗る覚悟でも 通じた上で、慎重に、と言われるのなら それだけは伝えて頷ける未来も、あっただろう。 笑顔になることがない平凡な人生。>>3:+53 カメラを向けなくても 美味しいご飯が一緒でなくても 自然で平穏な「なんでもない日」の道中で、 後悔なんてしないことを示すために。 ] (+387) 2023/03/14(Tue) 22:23:24 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ ────幸せにしたいと言い切る言葉の迷い無さと 自分を慮るその気持ちは、嬉しいけれど。 もしその思考を知ってしまったら、きっと 頷くと同時に、寂しい気持ちにもなっただろう。 "私を"幸せにと言ってくれたくせに "貴方とだから"幸せになりたいこと、 実は伝わり切ってなかったんですね? とか。 与えたい愛。受け取りたい愛。 ぴったり当てはまる器をお互いテーブルへ置いて "食事"の支度をしたいんですよ、貴方と。 ] (+388) 2023/03/14(Tue) 22:23:40 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 触れた赤い頬は、色に反して冬のように冷たい。>>+350 雪みたいな熱の引いた肌へ、春風を届けるように 伸ばした腕と 手向けた言葉は、無事に花開いた。 掌へ預けるように、少し寄せられた頬が愛おしい。 出来ない約束はしない主義と言っていた貴方の、 明確な未来への誓いを耳に。>>+352 ] ────……ふふ。 私のこと、お嫁さんにしてくださいね。 約束ですよ。 ちなみに私は、夜綿さんのこと、愛してます。 [ 格好つけたりしないところが、格好いいと思います。 好き、に愛を返して、 ……それから それ、から ] (+389) 2023/03/14(Tue) 22:23:49 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 食欲と恋人への欲は類するか。 ──そんな説は知らずとも、真白は 散々食らわせた"待て"と"おあずけ"への反応を 些か …いや、大分と甘く見ていたのかもしれない。 沈黙も起きない代わり>>+354 言葉を紡ぎ返す暇もなく肩を抱かれ、 服に隠れて見えない肌まで伸びた指が、自分を掴む。 ] ────……っ、 [ こわくないし、いやじゃ、ない。寧ろうれしい。 そんな風に思っていた時点で 心の準備は多分、出来ていて。>>+355 ああでもやっぱり緊張はするし恥ずかしい。 繰り返されるキスも分け合う熱も、未知のもの。 ] (+390) 2023/03/14(Tue) 22:23:55 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 調理する側だったうさぎはいつぞや据え膳の皿に乗り、 堂々すやすや眠る始末だったけれど。 穏やかな草食動物のようにも見えていた恋人の、 獲物を捕食する寸前めいた、肉食動物みたいな荒い吐息。 砂糖菓子のような甘い声が自分を呼んだ。 ────……だから私も、名前を声にする。 ] 夜綿さん、 ……おいしくたべてください。 [ できれば、その、やさしく。 舌足らずに紡いだお願いの結果は、さて。 ] (+393) 2023/03/14(Tue) 22:24:22 |
【墓】 厨房担当 マシロ[ 独り占め出来るなら、そうさせてください。 今までの恋人に見せなかった顔。 今までの人達にはしなかった事。 お行儀なんて気にしなくていいから、 煮詰めたコンポートよりも甘い欲だけ見せていて。 そうして二人で一緒に、 幸せになりましょう 夜綿さん。** ] (+394) 2023/03/14(Tue) 22:24:27 |
(c30) 2023/03/14(Tue) 22:26:04 |
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