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【人】 テレベルム[ そうして朝を迎える頃。 普段となんら代わりのない窓からの日差しの中、 プラチナの体にしがみついて眠る 見慣れぬ姿があった事だろう。] ……すぅ…… [ ぶかぶかの服の中、むず痒そうに身じろぎながら眠る 小さな子どもの姿が。** ] (3) 2024/02/02(Fri) 15:55:18 |
【人】 テレベルム[ 夢を見ていた。 大きくなった僕は、プラチナと恋人同士になっていて… プラチナは僕の知ってるプラチナとは 不思議とちょっと違ったけれど でも僕のことを大好きって言ってくれてて それから、それから──…… ] …………ん、 [ ゆさゆさと体が揺れる。 まだ眠くて、嫌だと目を瞑って抵抗を試みるけれど けれど自分の名を呼ばれて、 やがてどこかぼんやりしながら目を開けた。 ] (8) 2024/02/02(Fri) 17:41:50 |
【人】 テレベルム[ ”いつも”と同じような日差し。 寝ぼけ眼で捉えるのは、大好きなプラチナの困ったような顔。 僕の名を呼ぶプラチナの声に、 きょとりとした顔でぼうっと声のする方を見ていたけれど。 なんだか違和感がある。 着た覚えのないぶかぶかの服は邪魔だし、 なにより僕の知っている家とは少し違う。 ぼーっとプラチナの顔を見つめながら、 僕はむにりとプラチナの頬を指で摘んだ。 ] ...... Ile ija slep? [ むにむにと、目の前の感触を確かめるように頬を触り 不思議そうに首を傾げた。 ] (9) 2024/02/02(Fri) 17:42:12 |
【人】 テレベルム[ 体は、まだプラチナ・ライドと過ごしていた時の 背もずっと低い小さな子どもに。 記憶は当時のまま、完全に逆行したテレベルムは 自分の記憶とは違う部屋を不思議そうに見渡して ] (10) 2024/02/02(Fri) 17:42:33 |
【人】 テレベルム…プラチナ、僕より早起き… なにかありましたか? [ 眼の前のプラチナは、プラチナに違いないのに なんだか少し不思議な感じがする。 体を起こせば緩い着物がベッドに落ち、 くしゅん、とくしゃみをした。 不安定な魔力が、ぱちぱちと照明を鳴らし、消える。** ] (11) 2024/02/02(Fri) 17:42:57 |
【人】 テレベルム[ プラチナのやわらかい頬をむにむにと摘んでいれば、 手を掴んで止めさせられる。 少し怒られたようで驚きつつ、 渡された毛布をなんとか身にまとった。 ──やっぱりなんだか変だ。 プラチナの様子も部屋の様子も、何もかもがおかしい。 眼の前に座り込むプラチナ?は まるで僕のことを知らないような事を投げかけてきて ] な、なまえ… て、テレベルム… 昨日は、プラチナに…本を、貸してもらって な、なんで?プラチナは、プラチナですよね? ここも、プラチナが家に何かしたんじゃ…? [ 毛布をぎゅっと手で掴み、不安げに窓の外なども見始める。 家の中は、何かと違うことがあっても もしかしたらプラチナが何かをしたのか、と 思っていたのだけど ] (15) 2024/02/02(Fri) 19:48:43 |
【人】 テレベルム[ じり……とほんの少しベッドの上で後ずさる。 ここが知らない場所だとして、 最早そんな事はどうでもよかった。 それよりも重要なのは、 眼の前のプラチナにそっくりな人が プラチナではないかもしれないという事。 だとしたら、本物プラチナはどこに? ]歳は、わ、わからない です プラチナとは、もう4年一緒にいます… でも、そんなこと… [ 人の歳で言えば6つほど。 けれど正しい自分の歳など、捨てられた身ではわからない。 段々と増していく不安をそのまま表情に出しながら プラチナの顔をじっと見つめた ] (16) 2024/02/02(Fri) 19:49:39 |
【人】 テレベルムあ、あなたは プラチナじゃないの…? [ そうして漸く、こわごわと口にする。 もしもプラチナじゃないと言われたら、 この場から逃げ出さないといけないかもしれない。 緊張にばくばくと煩く鳴る心臓を押さえつけて、 僕は目の前の人に問いかけた。 ] (17) 2024/02/02(Fri) 19:49:52 |
【人】 テレベルム[ ”この”テレベルムからしてもれば、 何か異変があったのは自分ではなくて周りの方だ。 だから、どうしたって不安になる。 話し方の違うプラチナ。知っているようで知らない場所。 眼の前のプラチナに見える人がプラチナじゃなかったら… そうこわごわと聞いた問いは、 悩みながら…どこか難しそうな顔で答えを返される。 ] やっぱりプラチナ…? [ プラチナに見える人は、 やっぱりプラチナではあるのだろうか。 悩む様子を見せる彼の言葉をじっと待つ。 僕のことで言えることはあれだけだ。 とすれば、後は彼の事を知るしか無いだろう。 ] (21) 2024/02/02(Fri) 21:52:29 |
【人】 テレベルム[ やがて、プラチナが教えてくれたのは。 ] ………みらい? [ 到底、にわかには信じられないことだった。 ここは未来。 眼の前に居るのは数百年後のプラチナで… 僕は本当なら大人になっていたのに、 子供に戻ってしまった。 ぽかんとした顔で鸚鵡返しにつぶやき、 ぱっと部屋を見渡す。 言われてみれば、 この部屋は僕とプラチナが暮らしていた部屋に似ている。 だから最初、プラチナが気まぐれで模様替えをしたのかと 大きく驚くことはしなかったのだ。 ] (22) 2024/02/02(Fri) 21:52:43 |
【人】 テレベルム[ 心当たり、の言葉には呆然としたままふるふると首を振る。 すんなりと信じることは出来なかったが、 だがどう見ても目の前のプラチナはプラチナだ。 確かに色々と違う人にも見えいるけれど、 長い長い時間がそうさせたのだと聞けば なんだか納得も出来る気がする。 ちょっとだけ離れていた距離をつめるように近寄ると、 僕はプラチナに顔を伸ばして すんすんとあちこちを確かめるように嗅いだ。 ] ……プラチナの匂いと少し違う…… 時間がたったから? [ む…と難しい顔をしつつも、プラチナから離れ] (23) 2024/02/02(Fri) 21:53:01 |
【人】 テレベルムここ、未来…わかった えっと…わからないけど、わかりました [ ひとまず、実感はおいておくとして 今が未来なのだと告げるプラチナの言葉を信じることにした。 色々と思うところはあるけれど、 もし本当にここが未来なのだとしたら… 僕にとって、嬉しい事実もひとつある。 滾々と何かを考えるような仕草をしてから、 プラチナの顔をじっと見つめた ] 僕、大人になってもプラチナと一緒なんですね。 [ ふふ、とつい口元を緩ませる。 数百年後、大きくなった僕も プラチナと一緒に寝ているのだと思うと 恥ずかしいより先に嬉しいという気持ちが先に来た。 ] (24) 2024/02/02(Fri) 21:53:21 |
【人】 テレベルム[ そして、今の自分について教えてもらって。 混乱から少し落ち着いた所で、 僕は自分の体のとある事象に気づく。 なんだかいつもより、体が落ち着かないのだ。 ちりちりそわそわとした焦燥のような何か。 これは彼の言う、 大人から子供に戻ってしまった影響なのだろうか。 不思議な感覚だが、何故か一つわかることがある。 ] あ、あのプラチナ 僕まだなにもわからないんですけど でも、なんだかそのうち戻れるような気がしてて… ほんとにただの予感なんですけど、 なんだかそう感じるんです。 いまだけ、体の中がもぞもぞして… でも治るかもしれないような… [ 例えるなら、長く続かないとわかる風邪のような。 ] (25) 2024/02/02(Fri) 22:01:03 |
【人】 テレベルムその、それで… [ それからもう一つ。 自分の体に意識を移して気づいたこと。 ほんの少し気まずそうに、 小さな声でプラチナに耳打ちした。 ] (26) 2024/02/02(Fri) 22:01:27 |
【人】 テレベルム[ 心から信じたと言うよりは、 信じるようにした。とも言える僕の言葉のあと。 プラチナが何かに気づいたようにくるりと後ろを向き、 僕に背中の紋を見せてくれた。 綺麗な翼の契約紋。 僕とプラチナふたりだけの、大事な印。 ] …………!! [ ぱぁっと一瞬で表情が明るくなる。 コレ以上無い事実に、こくこくと頷いた。 ] (31) 2024/02/02(Fri) 23:29:48 |
【人】 テレベルムよかった…… プラチナ、本当にプラチナでした! [ ニコニコと嬉しそうにしながら、 大事な存在だと僕に言ってくれるプラチナに身を寄せる。 ぎゅう、と一度抱きついたあと、 プラチナが僕に合いそうな服を探してくれるのを見守った。 ] (そういえば、なんでプラチナは裸だったんだろう…) [ この数百年で、そんなところも変わったのだろうか。 不思議に思いながら、 プラチナから着られそうな服を借りて身につけた。 僕はちゃんと大きくなれているのかとか、 プラチナを守れるくらい強くなったのかとか 少しどきどきしながら未来のことを聞いたりして。 ] (32) 2024/02/02(Fri) 23:30:13 |
【人】 テレベルム(戻れたら、僕の知ってるプラチナに 今日のことたくさんお話ししよう…) [ ひとまずはこのまま経過を見守ろうと決めた所で、 僕は彼にそっと体のことを切り出した。 ] (33) 2024/02/02(Fri) 23:30:26 |
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