シェルタンは、何を間違えたんだ。 (c8) 2021/05/28(Fri) 20:30:21 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン中庭。 誰もが目を背けるなかで、 一人バイオリンを弾いている。 誰もが耳を傾けなくても構わないという風で。 バイオリンを弾いている人影がある。 周りには誰もいない。 (+3) 2021/05/28(Fri) 20:40:42 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン大人から愛されることに対する執着からは逃れられた。 歪んだ性欲を愛と感じてしまうほどに、 心に空洞が多く。それ自体が病だったから。 だから、結果的に“治療”は正しい方向に働いている。 「まだできることはあるはず。 まだ……やれることがあるはず。 こうなったら、ただ探すだけだ」 中庭に吹く風は、酷く冷たい。 冬の訪れを予感させた。 (+9) 2021/05/28(Fri) 21:13:35 |
シェルタンは、“水面に映るような”彼の姿を、頭に浮かべている。 (c15) 2021/05/28(Fri) 21:31:42 |
シェルタンは、彼が無事である限り、“貴方達”を恨まない。 (c16) 2021/05/28(Fri) 21:32:38 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン>>+14 イクリール 「……ごきげんよう」 何故か、口調が妙に畏ってしまった。 話しかけられるとは露ほども思っておらず、けれど一人の彼女が臆せずにここにいるということが何を意味するのか。 無論、言うまでもない。 わずかに悲痛を滲ませた表情でいる。 「アンタもか、イクリール。 ……はァ〜ア、オレもこんな形で、 伸び伸び休めるようになるとは思わなかった」 皮肉げに笑った。 (+15) 2021/05/28(Fri) 22:08:05 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン>>+16 イクリール そうだろうか。 昨日はヘイズを無視していた自分が、 今日、すぐに変われるなんてことがあるのだろうか。 変われている筈ではあるのだが。 返す言葉に迷ううちに、ルヘナに声をかけられる。 (>>+17) 「よう、その様子だと……いや、流石に多いな。 一日のうちにこの数が大人のところに行ってるとか」 自分だけだと思っていたから、酷く意外そうにして。 問いに対しては、合間に食べようと思ってたパンなら、と、それを取り出して見せた。 (+18) 2021/05/28(Fri) 22:31:15 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン>>+19 >>+21 ─── 「いつも全然食べないのに、久しぶり、か」 淡々と指摘する。 別に、責めるとか、そんな意図ではないのだが。 千切られたパンを、一口頬張る。 「……休めるのはいいが、 考えることが多くて困るな。 後悔しないように、いきたいもんだけど」 横目でイクリールの表情をみる。 彼女がの態度にも、検討がつかないこともない。 他ならぬ自分が、それを警戒していたのだから。 “大人の愛を望んでいた”自分。 ……イクリールとシェルタンに違うところがあるとすれば、 それはきっと、“知った上でそれを望んでいる”ことだ。 「難しいよ、本当に」 (+22) 2021/05/28(Fri) 23:11:16 |
シェルタンは、茫然と、友人が人を刺すのを見つめていた。 (c21) 2021/05/28(Fri) 23:11:56 |
シェルタンは、身を守る僅かな盾すら奪われる。隠すものはもう何もない。 (c22) 2021/05/28(Fri) 23:30:07 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン>>+23 >>+24 ─── この立場になっても、まだ秘密がいくつもある。 隠しているつもりでなくとも。仕方がないことだ。 「オレは暫くは演奏してるつもり。 無視されるんならいっそ、うんと騒がしてやるよ。 石の一つでも投げられたら儲けもんだ」 自分から顔を合わせづらい相手だっていることだし。 「病気、な……それが良くなったら、 このギムナジウムから出るってことになるんかな。 ……今すぐ出るって運びになったら困るけど」 (+25) 2021/05/28(Fri) 23:41:40 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン>>+27 >>+28 ─── 「おいおい、押し付けるのは無しだからな」 そう。こんな感じで、 冗談を言い合うような関係でずっといられたら。 なのに自分に残された時間はあまりにも少ない。 「はあ、気付けばここに4〜5年は居るのな。 シトゥラみたいにさ、 出た後もここに帰りたいなって思うの、分かるなあ……」 風で乱れたストールを巻き直す。 秋空の下、今日もいつもと変わらず、肌の露出は酷く少ない。 (+29) 2021/05/29(Sat) 5:26:03 |
水面に映る愛を シェルタンは、メモを貼った。 (c33) 2021/05/29(Sat) 8:57:16 |
水面に映る愛を シェルタンは、メモを貼った。 (c39) 2021/05/29(Sat) 13:43:18 |
シェルタンは、皆の未来を、ただ願った。 (c43) 2021/05/29(Sat) 15:33:08 |
シェルタンは、『正常』になった。 (c45) 2021/05/29(Sat) 17:15:19 |
シェルタンは、愛を求めていた自分が、消えていくのを感じる。 (c46) 2021/05/29(Sat) 17:16:11 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン >>中庭の片隅 横目で、二人を見ている。 『いなくなった』ものと、まだいるもの。 何が違うのだろう、と見ている。 見てわかるところに差がある訳がなくて。 『いなくなった』ものは確かに変わったが、 そうでなくとも変わりはするから。 声は出ない。考える時間が欲しかった。 だから、今は、考えてるだけ。 (+33) 2021/05/29(Sat) 17:40:36 |
シェルタンは、彼は、揶揄する子らを睨む。そこにあるのはお節介などではなく、“決意”だ。 (c50) 2021/05/29(Sat) 18:11:38 |
シェルタンは、スピカを見ている。一人で全てを背負う、なんて、絵空事だと知っているから。 (c57) 2021/05/29(Sat) 18:36:32 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタンまた、バイオリンの弦を弾いた。 皆が心に自分たちを置いてくれることを信じて。 彼に、手が届くことを信じて。 まだ、遠いな。 (+35) 2021/05/29(Sat) 18:42:14 |
シェルタンは、自分だって、スピカの力になれるなら、と思った。任せっきりにしてしまっていたのは自分でもあるから。 (c67) 2021/05/29(Sat) 20:58:05 |
シェルタンは、中庭の隅で、ひたすら音色を奏でる。 (c68) 2021/05/29(Sat) 22:06:52 |
シェルタンは、石を投げられた。自分はまだここにいる。 (c69) 2021/05/29(Sat) 22:07:14 |
シェルタンは、ヘイズの姿をちゃんと、認識した。 (c70) 2021/05/29(Sat) 22:12:22 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン「………皆が皆、 ギムナジウムの悪い風習に囚われてるわけじゃない」 投石でこさえた、軽い擦り傷を撫でて。 見てみぬ振りをしてしまった彼女のことを想う。 謝らないと。心から、心の底から。 無視することに心を痛める生徒の姿を想う。 変えていける筈だ。自分だけじゃない何かを。 大人たちを、頭に思い浮かべる。 ……本当に皆が皆。“悪い”ものなのか? 知るべきだ。この場所のことを。 オレは、余りにも、自分だけを見過ぎていた。 (+38) 2021/05/29(Sat) 22:16:31 |
【墓】 水面に映る愛を シェルタン自分が変わったのなら。 自分以外を変えられない道理はない。 昨日に今日、変わらなければ、 明日変えたらいい。それを何度も続けるだけだ。 ぱん、と頬を叩く。 傍らでただ寄り添う少女に笑いかけ、 そこらを歩き回る少年に緩く手を振り。 ────観てくれるアンタ(>>a60 >>54)に、 恥じないようにするためにも。 「思ってなかったよ。だから、“思わせる”んだ。 オレ達は被害者なんかじゃない、てね。 暗い顔してるから下に見られる。哀れまれる。 でも、少なくともオレは…… 昔よりずっと、良いものになれた から。それは、胸に張りたいんだ」 (+39) 2021/05/29(Sat) 22:28:14 |
【墓】 水底はやがて煌めく シェルタン >>中庭の片隅 「ようスピカ。 アンタくらいなら、オレが食堂に居なかった時点で気付──いや、スピカも行かなかったんだよな、すまん」 揃踏みだな、と皮肉げに笑う。 「これ以上、『いなくなる』子たちが増えるんだったら。 そうでない子との比率が縮まるなら。 きっと、段々と、無視できなくなっていくはず…… そう。声は聞こえる。姿は見える。 何も幽霊になったワケじゃないからな? だから───」 すぅ、と息を吸う。吐いて、もう一度吸って。 「───“いつも通り以上”の オレ達 で。時間は……短くても一年。長けりゃ数倍。 出来ない話じゃないって、信じてる」 (+42) 2021/05/29(Sat) 22:53:26 |
【墓】 水底はやがて煌めく シェルタン >>中庭の片隅 「心無い言葉だって。石だって。 それは、“オレ達を認識する”って前提がある。 オレたちは、ここにいる。生きている。 ───爪弾き者にされる理由なんて、ないじゃないか」 そう、言い放った。 (+43) 2021/05/29(Sat) 22:55:56 |
水底はやがて煌めく シェルタンは、メモを貼った。 (c75) 2021/05/29(Sat) 23:20:01 |
【墓】 水底はやがて煌めく シェルタン「こうして隅っこで慎ましくしてるのも、 そういう、”一つの理由”なんだよな」 逃げるように食堂から離れて。 当てもなく、ただふらふらと動いている。 身体まで亡霊になったつもりはない。だから。 「……それでも。 オレは。シェルタンはここにいる。 それを知るのは、ブラキウム、アンタだけじゃない。 それぞれに絆があって。 んで、それは簡単に掻き消えるようなもんじゃない」 「幾らでも聞かせてやるよ。 楽しい談笑の声か?歌声の方がいいか。 楽器の音色も、とっておきがたくさんある。 踊りも。大体の雰囲気は伝わるかな? それを観る、まだ『いる』アンタたちが。 他ならない、『いなくなった』オレたちが、でも、『そこにある』証明になる」 今もそうだ。と、辺りを見渡した。 (+48) 2021/05/29(Sat) 23:40:54 |
【墓】 水底はやがて煌めく シェルタン「ま、生憎。オレも、 病気レベル の”人の視線惹きたがり”なもんでね? だからギムナジウムにまだいるんだし」 あんま誇れたもんじゃないけど…… でも、これからは誇らなきゃな、と笑う。 「身体張らなくとも、盾でもなんでも用意しようぜ。 やるなら派手に色々したほうがいいだろ」 (+55) 2021/05/29(Sat) 23:58:10 |
シェルタンは、星空を仰ぐように、見上げている。 (c80) 2021/05/30(Sun) 0:01:44 |
【墓】 水底はやがて煌めく シェルタン「……なるほど、な」 受け止める。隠し事も視線も全部。 今更怖気づいてたまるものか。 「うん、”最高”じゃん? そもそも『なかったこと』にするってことだろ。 ……ンな大役、オレが任されていいのかわかんないけど」 (+61) 2021/05/30(Sun) 0:51:14 |
シェルタンは、サルガスに「いっぱい楽しいこと、してやるぜ」と笑った。 (c88) 2021/05/30(Sun) 1:14:23 |
シェルタンは、ラサルハグの横を通り過ぎた。少なくとも、お目当てではないだろうから。 (c107) 2021/05/30(Sun) 13:32:03 |
シェルタンは、水面に手を伸ばす。 (c109) 2021/05/30(Sun) 14:15:27 |
水底はやがて煌めく シェルタンは、メモを貼った。 (c117) 2021/05/30(Sun) 18:25:52 |
シェルタンは、教員棟に足を運んだ。何度も。 (c127) 2021/05/30(Sun) 19:56:51 |
シェルタンは、信じている。悪意に満ちた世界の中でも。 (c128) 2021/05/30(Sun) 19:57:15 |
シェルタンは、一筋の光明を見つけ出すのは、そう難しくないことを。 (c129) 2021/05/30(Sun) 19:57:33 |
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