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【見】 こどもの ブラキウム>>12 >>13 アルレシャ それはきっと城内の、何でもない場所。 ここで起こっていた出来事なんてひとつも気にせずに、 広間で呑気にご馳走を食んでいた頃。 貴方の姿を見つければ、ぱっと楽しげな表情を見せた。 それから出口、ママ、と聞けば、指先が示す方へ視線を向ける。 「そう! じゃあアルのママのとこに、」 ────本当に? 「………アルのママの、こどもに、」 ─────良いの? → (@0) 2022/01/29(Sat) 13:01:19 |
【見】 こどもの ブラキウム小娘の表情は、みるみるうちに寂しそうに歪んでいく。 きっと貴方と空を飛んで帰ることは、何よりも特別で楽しいのだろうけど。 「アル、あたし、やっぱり……」 浮かぶのは、お母さんの優しい横顔。 それから、お父さんのまっすぐな眼差し。 まんまるの瞳が、 ぐにゃりと歪んで涙をこぼす。 「やっぱりっ、おうちに帰りたいよぉ……!」 ぽた、ぽた、と地面に雫を溢して、貴方への拒絶を示した。 そんなことに今更気付いたって、 ──────もうとっくに遅いのかもしれませんが。 (@1) 2022/01/29(Sat) 13:02:40 |
【見】 こどもの ブラキウム>>30 >>31 アルレシャ 「ほんと?」 優しい言葉、眼差し、手の温もり。 貴方から齎されるものが心地よくて、瞼を伏せる。 「おうちに、帰れるの?」 貴方の声が、届く。 耳から鼓膜へ──そうして 頭の中へと。 「あたしの、」 優しい横顔は誰のもの? まっすぐな眼差しは誰のもの? 「……あたしのおうちは」 → (@2) 2022/01/29(Sat) 20:30:21 |
【見】 こどもの ブラキウム「ねぇねぇアル、 早く帰らないとママが心配しちゃう!」 頬に触れる貴方の手を取って、 湖畔の方へ駆け出します。 「ママのご飯、何かな? ここのご馳走も美味しかったけど あたしはやっぱり、ママのハンバーグが大好き!」 頭の片隅が、少しだけ痛みました。 けれどもそんな事はどうでも良いのです。 だって、もうすぐ大好きなママに会えますから。 世界に一人だけの、大切なママなのですから。 こうして小娘は、 大好きな家族と末長く幸せに暮らしましたとさ。 (@3) 2022/01/29(Sat) 20:31:59 |
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