客 葉月は、メモを貼った。 (a9) 2023/03/01(Wed) 13:51:11 |
【人】 客 葉月-『Madam March Hare』- [帰りにと思っていたけれど、昼食にいいお店が思い浮かばず結局昼に来てしまった。 ……自分一人のためのお店選びは、どうも上手くなれない。女の子を誘うためのラインナップならばっちりなのに] (……ここは、なんだか気が付いたら来ちゃうんだよな) [素朴さと上品さを兼ね備えた雰囲気は外観からでも感じられる。一人の食事が楽しいと思える稀有な店] (37) 2023/03/01(Wed) 17:25:18 |
【人】 客 葉月(まあもちろん、女の子たちが皆可愛いってのがめちゃくちゃデカい理由だけどね!!!!) [めちゃくちゃ美味しいゲイジーパイを焼いてくれる可愛い女の子。>>3 初めて見たときは実物のインパクトに悲鳴をあげそうになってしまったけれど、口の中を噛んでどうにか堪えたのはいい思い出だ。 見た目に反してそのパイはとても美味しかった。 しっかりと下処理された魚の旨味とパイの香ばしさが合わさって、思わず素で「うっま!」なんて声をあげてしまった。 それまで穏やかな大人の男を演じていた(つもりだった)のでだいぶ恥ずかしい思いをした。消したい記憶である] (38) 2023/03/01(Wed) 17:25:52 |
【人】 客 葉月[褐色の肌とエキゾチックな顔立ちが素敵な女の子。>>15 彼女とは光栄にも話したことがある。 出自について、彼女が他のお客さん、あるいは同僚の店員と話しているところを小耳に挟んだのだ。 インド系イギリス人。その言葉を聞いて、光の速さでスマホを開いた。 『イギリス料理 美味しい』 出てきた検索ワードをタップして、たくさんある美味しいイギリス料理の情報を集めた。 スコーン、ミートパイ、サンデーロースト──すぐ集まったことに驚かなかったと言えば嘘になる。自分もまた、不文律を間に受けている側の人間だったので>>15 そんな影の努力はおくびにも出さず、ある日おすすめメニューがスコッチエッグだったタイミングを見計らって俺は彼女に声をかけた。 「イギリス料理って美味しいよね。俺昔からすごく好きでさ。 なんかまずいって言われてるけど、俺全然分かんないんだよね。だって美味いじゃん?」 真っ赤な大嘘だったけれど、話すきっかけにはなっただろうか。 ……もっとも、この店で出されるイギリス料理はどれでも美味しかったから、嘘から出る真になるまでそう遠くはなかっただろう] (40) 2023/03/01(Wed) 17:27:31 |
【人】 客 葉月[それに、可愛いのは店員さんだけではない。 たまに見かける常連の、綺麗な女性。>>9 いつもいるわけじゃないけれど、ドアを開けて彼女がいたら心の中でガッツポーズをしてしまう。 アイドルに強い興味があったわけではないけれど、なんとなく名前は知っていた。何処かで見たことのある顔だなーなんて思っていて、その名前を知ったときはこれが運命か神様ありがとうなんて思ったりしたものだ。 7年前、彼女がアイドルをやめたとき。 俺は21歳で、今までの醜い自分を変えようとしている真っ最中だった。 ぶよぶよと太った醜い体から抜け出すためのダイエット、筋トレ。しんどくて折れそうで、残っていたポテチの袋に手を伸ばしそうになって誤魔化すためにつけたテレビの中。 彼女は今まさに、普通の女の子に戻ろうとしていた。>>10>>11 そのとき思ったのはこうだ] (41) 2023/03/01(Wed) 17:28:38 |
【人】 客 葉月こんな可愛い子が一般人に!? つまり俺にも出会えるチャンスがある!?!? くそっ、 こんなポテチなんか食ってる場合じゃねえ!!もっといい男になってやる!!! )[……その執念のおかげで、俺は30kg以上の減量に成功した。 過酷なダイエットをやり遂げて醜い自分から脱却できたのは、もはや彼女のおかげと言っても過言ではない。彼女は知る由もないだろうけれど] (42) 2023/03/01(Wed) 17:29:04 |
【人】 客 葉月(さあ、今日はどんな可愛い子に会えるかな) [わくわくしながら、ドアを開けて足を踏み入れようとして──] うっわ……。 [低い声が口から漏れてしまった。 今すぐ踵を返したいけれど、無情にもドアベルが軽やかな音を立てている。 ──イケメンがいた。それも二人も。 どちらも知っている顔だ] (43) 2023/03/01(Wed) 17:30:15 |
【人】 客 葉月[艶やかな漆黒の髪と、切長の瞳が印象的なイケメン。>>23 彼が事故で芸能界を去る旨の記事を見たとき思ったことは、今でも覚えている] (──ざまあみろ) [会ったことがあるわけでもない、遠い世界の存在に対する理不尽な憎悪。醜いことなんて百も承知で、でも止められなかった] (どうせ今まで散々その顔でいい思いしてきたんだろ。こんなやつ人生ナメてるに決まってる) (──こんなふうに思ってしまう自分が、きっと一番醜い) [けれどそんなことを思っていられたのも、この店で彼と顔を合わせるまでだった。 カウンターで佇む横顔、くっきりと整った目鼻立ち。 周りのテーブルの女性客たちがちらちらとそちらを見ては、頬を赤らめながら何事かを噂している] (なんだよ。全然天罰なんか下ってねえじゃん) [そんなことを思った。……あまりに身勝手な感想だ。こんなこと誰にも言えない。 だから彼がいるときは、いつも口数少なく食事を終え、足早に店を後にしている。 そして、] (44) 2023/03/01(Wed) 17:31:04 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a12) 2023/03/01(Wed) 17:37:52 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a13) 2023/03/01(Wed) 17:39:09 |
【人】 客 葉月[穏やかな声に振り向く。そこにいた姿を見て>>52] ──っあ、シャミさん! [ついつい間抜けな声を漏らしてしまった。 カウンター席から覗く、すらりと長い脚。 柔らかな表情は常からだけれど、今日はそれが薄い化粧に包まれている] (──わ、かってたけどこの人もすげえ美人だな!) [可愛いの概念から外れているだなんてとんでもない>>52 綺麗なものに執着してしまう身として、この人のことはどうしても目で追ってしまう。 もっともそれはあくまで今の話で、初対面のときは“可愛い子たちと一緒に働いてるイケメン”として嫉妬の目を向けてしまっていたことは忘れていない。が、向こうにはどうか忘れていてほしい] (59) 2023/03/01(Wed) 18:47:07 |
【人】 客 葉月いや、夜に来ようと思ってたんですけどね……。 連れて来ようと思ってた人がその、来れなくなっちゃって。ならもう一人で昼に来ちゃえって。 [嘘は言ってない。その連れて来ようと思っていた人とはもう多分二度と会えないだなんて>>19、わざわざ言っても困るだけだろうし] あ、俺もおすすめのパスタお願いします。あとはそうだな、カプレーゼもひとつ。 あとコーヒーもブラックで。 [忙しなく働く可愛い店員さんに注文を。>>36] てか、シャミさん今日はお客さんなんですね。 そのスカート、すごく似合ってます。普段見られないから新鮮。 [にこりと笑ってそう言う。口説きたい気持ちは間違いなくあるけれど、その言葉は本心でもあった]** (60) 2023/03/01(Wed) 18:49:42 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a17) 2023/03/01(Wed) 18:52:32 |
【人】 客 葉月[彼女に対して可愛い!好き!一辺倒にならないのは、決して可愛いと思っていないわけではなくこういうところが理由だ。 自分がなりたい理想像。それを眺めさせてもらっている気分になる。 目の前にいる相手のことをさらっと喜ばせたり、ここにいてもいいんだよと示してくれる姿。 少なくともシャミさんは──いるだけで不快だなんて、絶対に思われない。 そんな彼女が不意に席を立つ姿勢を見せた。 このあと予定でもあるのだろうか?……もっと話したかったけれど、引き留めるわけにも──] (88) 2023/03/01(Wed) 20:07:46 |
【人】 客 葉月あ、貝沢さん! [振り向けば、そこにあったのはもうとんでもなく可愛い顔だった。 えっ今これ俺に話しかけてる?貝沢さんが? ]うわわどうしようこれ恋始まっちゃう?始まっちゃうかなこれ俺の人生!!!!生きててよかった!!!! (89) 2023/03/01(Wed) 20:10:31 |
【人】 客 葉月-少し前の話- [その日は最悪な一日だった。 女の子に振られたわけでも、浮気がバレたわけでもない。 ただ──取材先の社員に、声をかけられただけ] 「もしかして、ブ──葉月?」 [名刺を受け取ったそいつの口は、一瞬確かに「ブ」の形を作っていた。 ブタ月。俺の中学のときのあだ名だ] (97) 2023/03/01(Wed) 20:37:43 |
【人】 客 葉月「久しぶり!すげえ変わったなあお前」 [そいつはそんなふうに言いながら、まるで友達みたいに笑いかけてきた。 仕立ての良いスーツを着た彼は、その大企業の中でそれなりのポジションに就いているらしい。 名刺をしまうときにちらっと見えたカバンの中。スマホのロック画面は小さな赤ん坊の写真だった。 ──そのあとのことは、正直覚えていない。取材がどうなったのかも。 ただ、気付いたらあの店の前にいた。 ドアを開けて入った先、あの子がいつもと変わらない笑顔で迎えてくれて。ようやく呼吸が出来た気がしたのだ] (99) 2023/03/01(Wed) 20:39:26 |
【人】 客 葉月え、クッキー?……いいんですか?ほんとに? [そんなことがあったあとだから、もらったクッキーはそりゃもう輝いて見えたのを覚えている。 うさぎ型のクッキーを、店の明かりに透かしてしげしげと見つめたりして] すご、めっちゃ可愛……んん?この顔……何……? [変な顔のデコレートに首を傾げたりしつつも、それ込みでとても大事な思い出になったのだ] (100) 2023/03/01(Wed) 20:40:01 |
【人】 客 葉月-ちょっと前/入店直後- [入店を躊躇った俺に声をかけてくれたのは、今日も彼女だった。 いつもと変わらない笑顔に、笑顔を返す] あはは、バレちゃった。 ──いつもありがとね、大咲さん。 [その言葉に色んな意味を込めて、彼女へ。 彼女の顔を見るだけで幾分か浮き立つ気持ちを抱えながら、美味しい料理を楽しみにメニューを開くだろう**] (101) 2023/03/01(Wed) 20:40:47 |
【人】 客 葉月-焦がれるような- [俺はこの店が好きだ。 美味しいご飯に、ここでしか会えない魅力的なひとたち。 そして悪口が苦手だ。 得意な人なんているのか?って話だけれど、俺のそれは他の人よりもきっと強い。 聞くだけで足がすくむ。冷や汗が垂れてしまう。 (振られたり浮気がバレたときの罵声だけは例外だ。苦手だけれど、そんな姿を見せたら「被害者ヅラすんな」って余計にキレられること請け合いだし) だから、この店で誰かをあからさまに攻撃なんてしない。 でもだからといって、自分の頭に浮かんでしまうものまで止められはしなくて──逃げ場がないから余計にしんどくなる] (106) 2023/03/01(Wed) 20:59:08 |
【人】 客 葉月(……なんて、言えるわけがない) [彼に話しかけられるとき>>71、頭の中ではいつも黒いものが渦巻いている。視線や表情でそれがバレていないことを祈りながら、こちらもそれに穏やかな言葉を返すのだ] こんばんは。……ええ、外までいい匂いがしてました。すごく楽しみです。 [話している中で、彼が楽しげな表情をすることがあったなら。>>71 ほんの少し不機嫌そうに眉を寄せただろう。何が楽しいんだ、俺は全く楽しくなんかないのに。 けれどほんの少しの間、その顔から目を離せなくなる俺がいたかもしれない。 俺は悪口が苦手だ。 そして──美しいものが好きなのだ、どうしようもなく**] (107) 2023/03/01(Wed) 21:00:21 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a28) 2023/03/01(Wed) 21:03:08 |
【人】 客 葉月[嫉妬も羨望も劣等感も、全部俺自身の問題だ。 いくらムカつくからって、それを一方的に相手にぶつけていい道理なんかない] ……春巻きみたいなっていうか、春巻きですよこれ。 イタリアン春巻き、ってさっき黒板に書いてありました。わりと変わり種なのかな? [パリパリの皮をフォークで刺して一口。 チーズのコクとトマトの酸味、バジルの風味が鼻をくすぐった] (151) 2023/03/01(Wed) 22:16:39 |
【人】 客 葉月ん、……やっぱ美味いな。 [隣にいるのが誰だろうと、この店の料理が美味いことに変わりはない。自然と頬も緩んでしまう。 そして、美味しいものを食べたなら自然と心も満たされるのだ。少なくとも俺にとって、この場所にはそういう力があった。 もっとも、彼の心持ちがいつのまにか変わったことなど俺は知らない>>129 同じ店に通っていても、言葉を交わすことは少ないだろう──彼が話しかけてくれるのなら、無視することはないけれど。 それから時折。 胸の中に薄汚い黒いものを抱えた俺は、だからこそ、自分にないものを求めるかのように、同じ店にいる彼のことを目で追ってしまうのだった**] (152) 2023/03/01(Wed) 22:17:01 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a34) 2023/03/01(Wed) 22:20:12 |
【人】 客 葉月[だから、あのとき。 常連とは言えど毎日通い詰めているわけではないから、俺はまだあの子の性別を知らなかった] それ、重くないですか? ……良かったら俺、持ちますよ。 大丈夫です、“俺、男なんで”。こう見えて力はありますから。 [食材の入った重そうなケースを抱えた“彼女”に、俺はそう声をかけたのだ。 ──はたしてそのとき、“彼”はどう思ったのだろう**] (210) 2023/03/02(Thu) 0:07:43 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a43) 2023/03/02(Thu) 0:11:38 |
【人】 客 葉月-失敗だったデートの話- [その日、俺は確信していた] (今日は……イケる……!) [隣で楽しげな表情を見せてくれる彼女は、豊満でやわらかな胸を俺の腕に惜しげもなく押し付けてくれている。 連日のLINEもマメに返し続け、 (深夜に叩き起こされ、ひたすら愚痴に共感を求められ続けても「寝てスッキリした方がいい」なんて身もふたもないことは言わなかった) 初回のデートから三回目の今まで、デート代は全奢りし続け、 (初回で手を出すのはNG、好意は伝えても性欲は見せてはいけない) ついにここまで漕ぎ着けたのだ。 そしてその日のデートも順調だった。 順調だったのだ。 ──あいつに会うまでは>>275] (323) 2023/03/02(Thu) 14:59:45 |
【人】 客 葉月「こんにちは!葉月さん!!」 [かけられた声に、一瞬フリーズする。 それは隣の彼女も同じようで、声をかけてきたやつの方をじっと見ていた。 ……違うことといえば、] 「……えっ、葉月くんこのかっこいい男の人だあれ?知り合い?」 [彼女の声が、俺に対するものより遥かに甘ったるく、 彼女の目の中に、エフェクトのハートが散っている幻覚が見えたことくらいだ] (……あー、終わったなあこれ) [まるで完成間近だったドミノが一気に崩れたみたいだ、そう思った。 いやひょっとしたらそれすら幻覚だったのかもしれない。だってこんなあっさり、魔法は解けてしまったのだから] (324) 2023/03/02(Thu) 15:00:33 |
【人】 客 葉月[栗栖瑛斗。 愛嬌のあるやつだ、と思う。 人を惹きつける魅力があるやつだ、とも。 あのパイを食べていたときだって>>142、俺は内心、 おい何言ってんだゲイザーちゃんが傷ついちゃったらどうすんだよ!!!! なんて思ったりもしていたけれど、(そして全然気にしていない彼女に惚れ直したりもした。かわいい) そのあと空気が悪くなったりしなかったのは、まず第一にゲイザーちゃんの優しさのおかげだというのは大前提として……こいつの人を不快にさせない魅力ってやつのおかげでもあるんだろうとも。 つくづく思う。──世の中には、俺より魅力的な存在なんていくらでもいる] (325) 2023/03/02(Thu) 15:01:32 |
【人】 客 葉月アー、イヤア奇遇ダネ栗栖クン。 ……ソレジャ、俺ハコレデ。 [引き攣った笑顔でカタコトの言葉を返して、踵を返す。後ろをついてくる彼女は何処か名残惜しげだ。 彼はそのとき、どうしていただろうか? 言葉を交わすことはあっただろうか] 「どうしたの葉月くん、体調悪い?」 「ね、彼友達なんでしょ?三人で遊べたりしないかな、ほら私も葉月くんの友達のこと気になるし!」 「もしあれなら、葉月くんには私の友達紹介するよ。それならいいでしょ?」 [……結局、その彼女とはそれっきりだった] (326) 2023/03/02(Thu) 15:02:15 |
【人】 客 葉月-失敗のその後/店にて- [そんなことがあった後日。 店で彼女とのLINEを見返してはため息を吐いていた。ふとドアベルが鳴った方を見るとそこには彼の姿が。 ──余談だが、俺のスマホの待受は「ローレライ」だ。 ファンというわけではない。 CDもライブのチケットも買ったことがないのだから、そう名乗るのは烏滸がましいだろう。 ただ、彼女は自分にとって──“頑張れた自分”の象徴のような存在だったから。>>42 7年前、あの引退の瞬間。 ダイエットで挫けそうなとき、彼女のその笑顔にエネルギーをもらっていた。 ダイエット成功の体験は俺の数少ない拠り所で、だから未だにそのままにしている。 LINEアプリを閉じてスマホを仕舞うその一瞬、彼にもそれは見えたかもしれない。 そして、] (327) 2023/03/02(Thu) 15:02:54 |
【人】 客 葉月こんにちは、栗栖クン。 ……ちょっとお話、いいかな? [覚悟を決めてこっちから話しかけたおかげか、この前よりはカタコトじゃない。 表情はにっこりと笑顔。にっこりすぎて何処か後ろに黒いものが渦巻いているようにも見えたかもしれない。 そのままドアを指差す。──「表出ろ」の合図だ。 もし彼が断っていたなら、この話はここで終わりだ。店の中でトラブルなんて絶対起こしたくない。 もし彼が着いてきてくれたなら──店の外、「店長や店員さんたちに迷惑をかけたくない」という制約から解き放たれた俺は、そりゃもう色々とぶちまけていただろう] (328) 2023/03/02(Thu) 15:03:42 |
【人】 客 葉月「女の子連れのときに話しかけるんじゃねえ」 「あとちょっとで付き合えそうだったのにお前のせいで全部パァだわ」 「俺が何のためにここまで頑張ったと思ってんだバーカバーカ」 「オレ、オマエ、キライ」 [それはひょっとしたら、店の中ではあまり見せたことのない顔だったかもしれない。 話し始めたら止まらなくて、最後はなんかもうやっぱりカタコトになっていた気がする。 彼はそんな俺のことを、どんなふうに見ていただろうか**] (329) 2023/03/02(Thu) 15:05:29 |
【人】 客 葉月-ゲイザーちゃんと、この店に対する気持ちの話- [突然だが、俺には夢がある。 それは、 「いつか本当に好きな人と気持ちが通じて恋人同士になれたら、このお店に連れてくる」 ことだ。 え、連れてきたらいいじゃないかって?分かってないな。 「口説きたい女の子を」じゃないんだ、 「本当に好きになった人を」なんだ。 勿論このお店なら雰囲気も料理のクオリティも女の子を口説くのにはうってつけで、足を踏み入れた瞬間にセンスのある人間だと思われて勝ち確も間違いなしだろう。 でもそうしようとは思えなかった。 つまりそれだけ、俺にとってこの店が落ち着ける場所だってことなんだろう。 だから、このお店の可愛い女の子たちを(働き者の店長含めて)可愛いな……とは思いつつも、結局がっつり口説いたことは今の今までないだろう。 イギリス料理のことをめちゃくちゃ調べたのだって>>40、可愛い子との共通の話題を探すなんてやって当たり前のことだし。 ただ、だからこそ] (330) 2023/03/02(Thu) 15:35:20 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a54) 2023/03/02(Thu) 15:45:08 |
客 葉月は、メモを貼った。 (a55) 2023/03/02(Thu) 15:46:15 |
【人】 客 葉月すっ ……は!?!?[耳に飛び込んできた言葉が脳に届いて──瞬間、まるで全身が燃えるように熱くなる] な、ななな何言ってんだお前馬鹿か!? 俺が可愛い女の子にでも見えてんのか!?!? [青くなっている相手とは裏腹に、俺の顔は今きっと赤くなっているのだろうと思った。 知らない、こんなの知らない。 だって誰にも言われたことがないんだ、そんなの。 怒りも妬みもポップコーンみたいにぱーん!と弾けてどこかに言ってしまった。 今はただ、エンストしそうな脳みそがぷしゅー……と煙を上げている] (363) 2023/03/02(Thu) 18:28:40 |
【人】 客 葉月い、言っとくけどな!そんな言葉で俺を宥めようったって無駄だぞ! 俺はお前のことなんか好きになんねえからな! [イケメンが何処でも通用するなんて思ったら大間違いだぞ! ……なんて、何処ぞのツンデレヒロインみたいなことを言ってしまった。 未だに夜寝るときにふと思い出しては、枕に顔を埋めて 「ああああああ」 とじたばたすることになる思い出である**] (364) 2023/03/02(Thu) 18:29:02 |
【人】 客 葉月-夜によく見かけるイケメンの話- [Q.葉月さんってイケメンは全員嫌いなんですか? A.基本的にはそうです。でも例外もいるよ] [ライターの仕事は時間拘束も不規則で、ディナーのピークもとうに過ぎたころようやくご飯にありつけることだって少なくない。 だから人がまばらになった夜更け、流れるBGMがしずけさを引き立てるその空間で。 オープンキッチンの向こう側、心地の良いメトロノームのように淡々と動く彼の手つきをなんとはなしに眺めながら食事をしたこともきっとあったはずだ。>>111 取り立てて何か話をしたわけじゃない。 けれど俺は、その時間が嫌いじゃなかった。 一見単純そうに見えてその実複雑な手捌き。 刻んで炒めて茹でて、食材たちが形を変えて美味しい料理になっていく姿はまるで魔法みたいに見えた。 その視線に、彼は気付いていただろうか。 少なくとも、俺は彼のことを知っている。紺色のキャスケットがトレードマークな彼のことを] (398) 2023/03/02(Thu) 20:21:11 |
【人】 客 葉月-イケメンに恥ずかしいところを見られた話- [それはさておきあの日>>365、俺はめちゃくちゃに動揺していた。 だから脳みそなんてほぼ動いてないようなものだったけれど……時間が経って少し落ち着いてきた頃、思ったのだ] (あれ待って、さっき ぱたんって音したよな!?!? というかさっきは余裕なかったけどあの店員さんいたよな!?!?見られてた!?!?!?!?) [実際のところ、位置関係とタイミングのおかげで顔は見られていなかった可能性は十二分にあったのだけれど、そのときの俺はそんなこと思いつきもしなかった。 湯だった頭のまま店のドアをばーん!と開け、厨房の方を見遣って彼の姿を見つけたなら] (400) 2023/03/02(Thu) 20:22:11 |
【人】 客 葉月──あのすみません!誤解なんで忘れてください! [と、そこそこのクソデカ声で言い放っただろう。 この日俺は見事、二人のイケメン相手に自分の見せたくなかったダサい姿を晒す羽目になった。 未だに夜寝るときにふと思い出しては、枕に顔を埋めて 「ああああああ」 とじたばたすることになる思い出その2である] (もう全部栗栖がわるいバーカバーカ)(八つ当たり)** (401) 2023/03/02(Thu) 20:23:20 |
【人】 客 葉月-思い出の定食屋の話- [昔の記憶なんて、たいていがゴミみたいなものだ。 青春のどの1ページを切り取っても、這いつくばって泥水を啜っている自分しかない。 土の味、ドブの味、顔に押し付けられた雑巾の味。 ……けれどそんな中にもほんの少しだけ、あったかい思い出というやつがあるのだ] [中学2年生。共働きの母親が寝過ごして弁当を作り損ね、「これでお昼なんとかして」と俺に千円札を握らせて慌ただしく出社していったその日、カツアゲをうけて俺は一文なしになった。 当然昼飯にはありつけず、おまけにいじめっ子たちに軽い暴行を加えられたおかげで服はボロボロ。こんなんじゃたとえお金があったとしてもどこの店にも入れない。 俯きながら早足で歩く俺の元に、ふと届いたのは] (468) 2023/03/02(Thu) 23:51:04 |
【人】 客 葉月(お店の人かな。こっち見てる。そりゃこんなデブが店の前彷徨いてたら見栄え悪いよな。 あ、やばいこっちにくる。今日はもう流石に罵声は聞きたくないな、声かけられる前に離れて──) [頭の中を悪い予想が駆け巡る。 現実にしたくなくて、慌ててその場を離れようとしたそのとき] 「ご飯、食べてくかい。お代はいらないよ」 [そんな優しい声が、俺の背中にかけられたのだ] (470) 2023/03/02(Thu) 23:52:10 |
【人】 客 葉月[咄嗟に断ろうとしたけれど、 (だって、そんな上手い話があるわけない。こんな俺に無条件で優しくしてくれる人なんているわけないんだから) 鳴り出した腹の虫には抗えず、そのままテーブルについた。 出てきたのは、ほわほわと柔らかな湯気のたつ芋ご飯だった。 その場に彼はいただろうか?>>432 もしそこにいたとして、芋ご飯がどういう日に出るのかなんて知る由もないから、その日の彼がどんな気持ちを抱えていたのかなんて俺は知らない。 ただ、出してもらったそのご飯はとても美味しくて──気付けば泣き出してしまったことを覚えている。 泣き顔を晒す俺のことを彼女は笑いも気味悪がりもせず、ただ側にいてくれた。 それ以来、俺はあの定食屋にちょくちょく行くようになった。 店主の彼女はいつも笑顔で出迎えてくれたけれど、孫の彼はどうだっただろう?話す機会はあっただろうか] (471) 2023/03/02(Thu) 23:52:50 |
【人】 客 葉月-現在- ……大河くん? [パスタを完食しコーヒーを味わい、デザートまでしっかりいただいてさあ帰るぞと席を立ちかけたところで。 軽やかに鳴り響いたドアベルの向こう、見覚えのある姿が見えて、思わずぽろりと声がこぼれてしまった。 呟きが相手に届いたかは分からない。 手を伸ばしかけて──気付く] (俺だって、分かるわけないよな) [ほんとは聞きたいことがたくさんあった。 「元気?」とか「今何してるの?」とか、 ──「おばあさんは元気?」とか。 けれど声をかける勇気は持てずに、そのまま立ち上がる] すみません、お会計お願いします。 [店員さんにそう声をかけて、支払いを済ませて。 レジ横のフルーツキャンディ>>249をひとつ頂いて、何もなければそのまま店を後にしようか**] (473) 2023/03/02(Thu) 23:54:20 |
(a71) 2023/03/03(Fri) 0:01:02 |
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